通りすがりの無能

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『言葉なんていらない、ただ』
「偉い」「すごい」「天才」「優等生」「さすが」
テストの点数を取ったり、スポーツでみんなの役に立てば皆こんな言葉を並べる。だから、認めてほしくて、褒めてほしくて今日も頑張る。運動なんて大嫌いだし、勉強よりもゲームがしたい。でも、頑張らないと。もっともっと、今よりずっと良くなるように。じゃないと、「僕」を見てくれない。僕を見て。僕を褒めて。僕を認めて。
…本当は、褒め言葉や称賛なんて薄っぺらい言葉はいらない。そんな言葉よりも、抱きしめて欲しかった。撫でてほしかった。甘やかしてほしかった。
―ただ、愛して欲しかった

『香水』
今日は…これ。
大人な雰囲気のほろ苦くいコーヒーの香り。
ちょっぴり甘くて癖になるこの香りが最近のお気に入り。
「今日は、この前言ってたカフェに行ってみようか。」
また別の日は、弾けるようなフルーツの香り。
甘酸っぱくて、元気になれるの。
「さて!じゃあどこ行く?」
…ふふふ。まるで香水のように私の人生をより素敵にしてくれる。"恋愛"って素晴らしいのね。

8/30/2024, 12:57:48 PM