『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
街の雑踏に紛れて、あなたを見失った。
あなただけは特別だったのに。
他の誰かと混ざり合うことなんてないと思ってたのに。
そして、私との繋がりは決して断ち切れないものだったはずなのに。
野良犬のように、あなたの香りを求めて彷徨う。
この街の何処かで、きっとあなたも私を探している。
街行く人の好奇の目に晒されながら、あなたを探して叫び続ける。
あなたと家に帰りたい。
「ツン!」
あなたが私の名前を呼んだ。
人混みをかき分けて、あなたが走ってくる。
ああ、あの重そうな体。見慣れた浴衣姿。
私を探して走り回ったのだろう、汗だくの体から、私にだけ分かるあなたの香りが漂ってくる。
それはあなたの香水。私にとっての。
あなたと再会し、私達はまた繋がれる。
二度と断ち切れることのない、硬い石の縄で。
上野と薩摩を結ぶ、この一本のリードで。
香水
人に匂いは付き物。自然の匂いでも付けたものでも。
どんな匂いも必ず人の鼻に届いてしまう。
その人の洗剤の匂いもその人が使ってる香水も。
その人じゃない誰かの匂いも嫌でも届いてしまう。
チャレンジ41(香水)
妻に言われて、男性用のコロンを買ったのは40代半ばだった。加齢臭という言葉が広まり始めた頃だ。あなたも気をつけたほうが良いわよ、との助言に、正直、腹が立った。それでも、半年か1年は使ったと思う。男の身だしなみと信じて。しかし、いつの間にか使わなくなった。中身が残ったコロンは、まだ洗面所にある。使用期限が過ぎている。もう使えないだろう。
香水
同じ香水をつけても、私はあの子になれなかった。
日々家
人の心が自然と安らぐ香水のような存在になれたら嬉しい😊
香水
凄く頑張らなくてはいけない日、
私は香水をつける
大好きなあの人のお気に入りの香水
それは少し高くって買えなかったから
同じ匂いの小さいやつ
勇気をくれる匂いを纏う
本当は毎日勇気を纏いたい
でも、強い匂いは気持ち悪くなってしまうから
毎日つけれない…
だからどうしても、勇気が欲しい日
あの人の匂いを香水で纏って私は頑張る
香水
私はムスクの香りが好き
麝香とも言うらしい。
甘くて官能的な香り
ムスクの香りが一瞬私の肩を漂っただけで、
だれ?って振り向いてしまう。そして、私の身体にまとってほしい。
ムスクは女性ではなく、男性につけてほしい香り。
〜香水〜
その香水は思い出させる
過去の人となったあの人を
あの人はいい人だった
いつでも優しくて、愛してるって言ってくれて
でもちょっとでもそうじゃなくなった時
私はとっても不安になった
そんなことないってわかってるけど
だから別れを切り出した
離れたくない愛してるって言って欲しかっただけかもしれない
その人は私の願いとは裏腹に分かったと言った
きっとその人なりの愛だろう
私は気づくことが出来なかったどれだけ愛してくれていたか
私は気づくことが出来なかった本物の愛を
ごめんねきっとそう言ってもあなたは悪くないよって言うだろう
ごめんね素直になれなくて
香水
君が使っていた香水の香りと同じ
すれ違った人から香り
振り返ればそれは君だった
ラベンダーのドライフラワー持つ祖母に
会えた気がした 都内地下鉄
春のにおいの香水があったら
雪解けのにおいも感じられる?
懐かしい記憶を揺さぶる何かなのに
どこの誰か ずっと分からない
#香水
ある日、香水を買ってみた。香水の説明書にはこう書いてあった。
「香水は惚れ薬のように誰かを惚れさせる。」つけてみた。そしたらイケメンな男に付き合ってほしいと頼まれたから付き合ってみた。
ある日、香水の香りが切れた途端君に振られてしまった……
悔しくて悔しくて香りの違う同じシリーズの香水を買った。
その後,香水を変えてみたらすべてが変わった!優しくてイケメンでお金持ちな男から結婚してほしいと頼まれたけれど、どうせ香水をつけなかったら振られてしまうと考えたから断ったんだ。その日からそのシリーズの香水を全部買って全部つけて街中を歩いてみた。告白は何度もされたが全て断った。それが楽しくてしょうがないから毎日それを続けたんだ。
香水
あなたが吸ってたiQOSの匂い
バイトに行っても旅行に行っても、何処でもあなたのあの匂いが染み付いてる。
でも、もうそんな匂いも気にならないぐらい、私の中で1番高価な香水手に入れちゃった。
ありがとう、上書きしてくれて。
この場所に来ると、時々あの人の香水の香りがする。大好きだったな。あの頃は。
いつも同じ香りを探してた。
今ではもう追い求めることのないあの香水の香り。
甘い香水の香りがする貴方は
いつもより少し大人っぽくて
綺麗に見えてしまう
「香水」
いいね、こういうお題😆
青春っぽい気がする!
相手が急に美容意識高くなっていたりして
ちょっと焦っちゃうことがあったなあ..
パリン!あーあ割れちゃった。割れた香水を片付けているとあれこの匂いって。「くさ。」「嘘つけ笑。好きなくせに!」3年前に別れた元カレとの会話。あの香水の匂い本当に好きじゃなかったな〜。甘ったるくて、ツンとした匂い。その香水と同じ匂いがする。「最悪。床に匂い染み付いちゃた。」まだあなたの匂い忘れてなかったよ。まだあなたのこと忘れられてなかったよ。あなたのもの捨てられずにいたよ。
【香水】
◀◀【言葉はいらない、ただ・・・】からの続きです◀◀
気持ちいい場所だなあ ―― 窓から眺めているだけではもったいないと、テラスへ出てアランは昼下がりの日光浴を束の間満喫していた。陽光を浴びた土の匂いと店のであろう小さな菜園の様々なハーブが放つ芳香は、空気中で混ざりあってスパイシーな香水を思わせる香りを漂わせていた。少々肌寒いが全身を穏やかにすり抜けていく風の心地良さに気分がリフレッシュされていく。対岸の眺めを見渡せば、こちら側より規模の大きい工場が整然と建ち並んでいた。きっと夜になると保安灯の光で夜景が綺麗だろうな ―― そんな想像を巡らせつつ、そろそろ問題解決させて戻ってきたかなと振り向いて中を見ると、ギャルソンと化して戻ってきたエルンストがテラスに佇んでいるアランを見つけて、窓越しに目を丸くしていた。
「外のテラスの方が良かったですか?もう時間的に冷えてくると思うんですが……」
テラスへの出入り口で立ち止まり、グラスやら料理やら色々ぎっしり満載された銀のトレンチを片手で優雅に胸の位置で携えたエルンストがアランに伺う。もう片方の手はワインのフルボトルが入ったバスケットを下げていた。これは期待以上にスペシャルなランチだな。店内へ戻りエルンストの傍らへきたアランは、持つよと彼の手からバスケットを受け取って微笑んだ。
「おかえりエルンスト、もちろん店内でいただくよ。君のいない寂しさを散歩で紛らせていただけだから」
「……すみません、お待たせして。退屈させてしまいましたね」
もと居たテーブルへと二人並んで歩きながら、アランの他愛のないジョークに照れ笑いしてエルンストは詫びた。やがて席に到るとアランだけ着席するよう促して、トレンチのものを流れるように美しくテーブルにサーヴしていく。所作や手際がじつに様になっていた。言葉なく見惚れるアランの視線に気付き、
「一時期、西のカフェでバイトしていたんです」
短く遠慮がちにそれだけを告げ、アランが持っていたバスケットからボトルを取り出してグラスに二人分のワインを注いでいく。その手つきも洗練されたものだった。ブラボー、思わず拍手で手を打ち鳴らす。
「素晴らしいパフォーマンスだ、エルンスト。君って本当に出来る人なんだね。その若さで、末恐ろしいほどだ」
軽口めいた本気混じりの賛辞を贈ると当人ははにかんだ笑みでかしこまり、
「お世辞でも嬉しいです、とても……アラン。ありがとうございます」
二年前のオリエンテーションからふたたび名を呼び合うようになってからまだ数時間。どことなくためらいがちなエルンストの呼び方にはなんだかくすぐったさを覚えてしまう。悪い気はしないが。
「 ――じゃあ、そろそろ乾杯しようか。君が言ったように、もう空腹で倒れそうだよ」
エルンストのパーフェクトなサーヴが完了し、待ち切れない素振りでアランは着たままだったジャケットを隣の椅子へ脱ぎ置いて食事の体勢を整えた。エルンストも厨房へ戻ることなく離れた席へ空になったトレンチを置き、アランと同じく作業着の上着を脱いで席に着く。ようやくおとずれた食事のひととき、ワイングラスを掲げて二人、まずはホッとした面持ちで微笑み合った。
▶▶またどこかのお題へ続く予定です▶▶
ふわりと、鼻を掠める心地よい香り。
君はいつもその香りを纏わせている。
そのせいで、同じ香水を付けている他人とすれ違うと、君を思い出す。
そして、君に無性に会いたくなってしまう。
刷り込まれた、君の香り。
いつも同じ曜日に
同じ香水を買うその人は
同じものを買っているのに
いつも楽しそうで
その顔を見ていると
接客を頑張ろうという気になる
こちらも笑顔になれる
同じ香水を毎週買うというのも不思議だけど
そんなに気にはならない
けどある週から
その人は姿を見せなくなった
毎週欠かさず来ていたのに
どうしたのだろう
遠くへ引っ越してしまったのだろうか
少し寂しさを感じていたある日
いつも来店していた曜日
あの人が久々にやって来た
それも三人で
どうやら一緒の二人は妹のようだった
久しぶりなその人は
しばらく故郷に帰っていたのだという
これから妹たちと三人で住むから
お気に入りの香水を紹介しに来たのだそうだ
その日から
その人はまた楽しそうに
同じ曜日に来るようになった
普段は一人、そして時々三人で
私はより一層の笑顔で接客を頑張ろうと思った
だけど毎週同じ香水を買う理由は結局わからない
そんなに気にはならないけど
初めて買った香水
使うのが楽しみだった
そのときにゴキブリがでた
ゴキジェットも何もなかった
初めて買った香水はゴキブリにかけました
ふと君から漂う風が 僕の鼻を通り越して消えていく
不自然に止まった僕を見て 君は可笑しそうに笑いだした
なんでもないよと誤魔化して 前を歩き出した君の背を追う
いつの間にショートにしたの 僕 君の長い髪が綺麗だと思ってたんだよ
いつの間にオシャレなんかしだしたの いつも僕とダサイって言い合ってたくせに
いつの間にメイクなんかしだしたの 大人になってからでいいって そう言ってたじゃないか
伸ばした手はとうに届かなくて ずっと先を行く背中を 僕は目で追っているだけ
手を伸ばそうとしたのも 君をちゃんと見ようとしたのも 些細な変化に気付けなかったのも 自分に正直になれなかったことも
並べてみれば大層な違いはなくて 全部いい加減な僕のせいだね
ふと漂った香水が 僕の鼻を掠って 止めきれないで消えていく
君の隣にいるのは もう僕じゃないのに
【知らなければよかった】———『香水』