『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の香水の匂いだけが、大きすぎる部屋を纏う
「ごめん友達のままでいたい」ってそんなありきたりな言葉でフラれて、買ってしまったプレゼントがひとりぼっち
じゃあ語尾にあるハートは誰にでも使ってたんですか
ツーショットの近さは誰とでもあれぐらいですか
思わせぶりですか
それとも誘ってたんですか
好きなってしまうのはいつも俺からばっかりだった
いつも弟みたいってからかって、そんなわかりやすい言葉で距離とってた 年下は傷つきます
もっと違う性格で、見た目で出会えてたらよかった
行き場のないこの感情はどうしたらいいのですか
#香水
私には、元彼がいる。
別に自慢がしたい訳じゃない。
なんならその元彼を恨んですらいる。
あいつ、私というものがありながら浮気をしていた。
悔しかった。
気づけなかった自分。
裏切られていた悲しみ。
悔やんで悔やんで泣いて泣いて。
私が、元彼の匂いが好きだと言ったら買ってきてくれた。
香水。
ネットで見たらいい値段だった。
仕方ないから使う。
「懐かしいな。」
この匂いには思い出が詰まっている。
でも、この香水が欲しいわけじゃない
「あなたが欲しかった」
今日も何も無く1日が過ぎていった、
明日こそはと、今日も思う。
#19 香水
「この花の名前知ってる?」
君が教えてくれた好きな花は
甘くて優しい果実のような香りがした。
秋が深まり、森は赤や黄色に染まるこの時期。
この香りを嗅ぐだけであの日のことを思い出す。
いつしか僕もこの香りの虜になっていた。
香水も、ハンドクリームも買ってみた。
いつでも君を思い出せるように。
忘れないように。
君に出会えたことで僕の人生は救われたよ。
「ありがとう」
お盆は過ぎてしまった。
けど、この金木犀を君に見せたかったんだ。
またどこかで会おうね。
白く細い煙とともに甘い香りが天に昇る。
本当の愛を教えてくれた君に贈る
初恋の香り。
しぐれ
「香水」
私は香水が嫌いだ。珍しいタイプだと思う。
1つも香水を持っていない。今後持とうとも思わない。
なぜ嫌いなのか。私は香りに弱いからだ。強い香りだと吸いたくないとわかっているのに、なぜか鼻はいつもより強く息を吸ってしまう。そのせいで強い香りが頭に残り気分が悪くなる。
ただ柔軟剤の香りや、香水の中でも柔らかい香りは好きだ。人工的ではないというか、自然な香りがするからだ。
じゃあ、柔らかい香りの香水を買えばいい、、というのは違う。買うには香水のコーナーに行かなければならない。まずそこの香りが耐えられないのだ。合うの探すのにも強く吸ってしまうため気分が悪くなるのが目に見える。だから正直なところ、プレゼントで貰った方がいい。でも私が「今通った人の香りすごく良い」って言ったものがいいです笑
(そこはこだわりたい)
「香水」
香水、特に興味がないな。
香水の良さも分からない。
私は匂いに鈍感なので、それが原因かな。
だいぶ前に友達が買ったばかりの
香水をつけてきたことがあった。
私は気付かなくて反応ができなかった。
あの時は、ごめんなさい。
もうすぐ夏が終わる頃。
君と出会って一年。初めて出会ったとき
、百合がつけてたユリの香水を思い出す。
風に乗ってゆらゆら揺れる百合の花。
甘いユリの香りが一面に漂ってくる。
それから、百合いつもありがとう。
君がいてくれて俺は今とても幸せだ。
いつか幸せにして守るんだ、そして
末永く幸せでいられますように。
香水…
ふと漂ってくるこの香り…
私はこの香りを知っている
香りと記憶は繋がり合っているというけれど
この香りひとつで、あの頃の記憶が鮮明に蘇る
それは…良い事もあるが、時に苦い記憶をも呼び起こす
だけど、それもひとつひとつの記憶と思い出。
良い記憶も、悪い記憶も、全てをひっくるめて、その香りを好きになれたら…
無理に好きになろうとしなくていい。
時間と共に、その記憶は、きっと美しいものになって行くから…
「香水」
ねぇ貴方は知ってる?人って匂いに記憶が残りやすいいのよ。もし知っているのなら意地悪ね、だって街角で貴方がつけていた香水が香るたびに貴方を思い出してしまうもの。でもね、なんだか貴方の香りとは何だか違うのよ。
香水
あんまり縁がなさすぎてさ、お店でも遠目に眺めて「瓶が綺麗だな〜」って思う程度なんだよね。自分でつけたいって発想にまで至らなかった。オーデコロンとオー・ド・トワレの違いがわからない。なにか違いあるの? というレベル。きっとこれから先も、決して自分とは交わらぬものだと思ってたんだ。
いままではね。
それが変わったきっかけは、密かに気になっているあの人が香水をつける瞬間を見たから。それ以降、ちょっと興味が湧いた。
断じて、同じ奴をつけたいわけじゃない。だってさ、いままでなんの香水も纏ってない奴が、いきなり自分と同じ香りを纏ってたらさすがに引かない? 引かれたくないぞ、私。
「レモンの香りとかねえの?」
「ポッカレモンつければ」
「即レス冷たっ」
……なんで着いてきたんだろう、このふたり。全然興味なさそうなのに。
「ちょっとはあるよ。奥が深そうだし」
「どうせ匂うんだったらイイ奴でキメたいよな。こっちも気分上がるし」
「それでレモンなの?」
「あるだろ、柑橘系の香りとかって」
「せめてシトラスって言って??」
好きな人に釣られて興味を持ち始めた私より、よっぽど彼らのほうが真摯に香水と向き合おうとしてる気がする。
私のツッコミに「それか」とうなずいた弟は、某レコード大賞を取ったあの曲を鼻歌で歌いながら香水瓶を物色し始めた。そういえば、「香水」どころか「シトラス」もあったね……。
「めずらしいね、これ」
「へぇ〜。リップバームかと思った」
後輩がいち早く見つけたのは、香水は香水でも練り香水というものだった。
説明書きを見ると、液体のそれよりも花の香りのラインナップが充実しているみたい。そこまで強く香るわけでもなく、ふわっと鼻腔をくすぐるようなそんな優しい感じ。
後輩が手に取って私に見せてくれたのは金木犀の香りだった。絶対イイに決まっている。
「この花、ヨーロッパでは馴染みないんだよね」
「そうなの? 香水の原料になってるって聞いたけど」
「香水生み出しといて知らねえのかよ」
調べた話、我々が知る形の香水は16世紀頃に生まれたもので、原物ともいえる香料は古代エジプトの時代にもうとっくにあったという。そういえば、聖書にも「香油」が出てくるもんな。意外と人間との付き合いは長いんだね。
「金木犀は匂いに惹かれた人たちが植えていかないと増えないって聞いた」
「ヨーロッパにはまだこいつみたいに取り憑かれた奴がいねえってことか」
「別に取り憑かれてはないと思うけど」
弟が揶揄してるのは、この時期の私がしょっちゅう金木犀の香りのナンチャラを手に取るからだろう。だって、いい香りなんだもん。外へ出た時にこの香りがふわっと香ったらそれだけで笑顔になっちゃうよ、私。
「あ、そうか」
いままで疎遠というか、敬遠していた香水そのものも。まずはここからお付き合いを始めてもいいんじゃないだろうか。自分の好きな香りからのほうが、よっぽど距離が深まっていける気がするし。
後日、気になるあの人に「いい香りだね」って褒められて、心のなかで小躍りしたのはここだけの話。
(いつもの3人シリーズ)
自然な甘い香りが漂う
あの人と同じ香り
顔を上げると
向かい側の椅子にあの人が座っていた
本に夢中になってて全く気づかなかった
両肘をテーブルに置き
組んだ両手の上に顔を置いて
真っ直ぐな視線を私に向けていた
にっこりと笑顔を見せ
やっと気づいた とつぶやくと
いつの間に頼んでいたのか
コーヒーが運ばれてきた
ふわっと漂う貴方の香りが
貴方のことを気づかせてくれた
「香水」
香水
リネンに残る残り香に顔を埋めて目を瞑る
この残り香に人の温もりがあった頃を思い出す
鍵のついた棚に入れた硝子の瓶は中身がもう空になりかけていて
いつまでこの瓶を満たせばこの空虚な心がいっぱいになるか
もうわからなくて
今日も魂のない液体を吹きかけている
香水をつけはじめたあなたは別人みたい。
学生の頃は香水なんてつけてなかったのに。
大人っぽい時は、ローズとムスク系
カジュアルな時は、コットン系
特に可愛らしい時は、フローラル系
あなたの香水が変わるたび、別人みたいだなって思うの。
でもあなたの性格は変わらず。少し大人っぽくなったけれど、あの時みたいに無邪気で。
やっぱり、何の香水もつけていない、
香水が切れたあなたのままが好きだよ。
だって、何もつけていないのに、こんなに落ち着く。
なんて少しキモいかな…。
あなたから見て、ただの女友達がこんなこと感じていてごめんね。
主張し過ぎは 苦手
でも
やさしい香りに出会ったから
やさしく いられる
………香水
#香水
あの日に限って
いつもと違う香がした
それも誰かと似ているあの香りが…
いつもより饒舌で
いつもより優しいあなた
やっぱり…ね
私の疑問は確信に変わったの
もっと悔しいかと思ってた
泣いてしまうかと思ってた
だけどそうじゃなかったの
これでまえへ進める
新しい一歩踏み出せる
あなたはその甘い香りに誘われて
私のいない世界へ
私は自由と孤独の扉を開ける
たぶん思い出すのね
この香りを思い出しなから
あの娘のせいにしながらも
香水/瑛人
この人のこの歌以外は知らないな…
当時はテレビや有線で
飽きるくらい聴いたんだろうけど…
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ほんのり香るか香らないかくらいが丁度良いのよ
だから、べったべたに付けるんじゃないわよ
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リフレッシュなら柑橘系
リトセア(リツェアクベバ)が一番落ち着くのにな
(香水)
#香水
匂いが記憶に一番残りやすいらしい。それは、五感の中で唯一海馬に影響するからだという。
私がこれから生きていくなかで、出会う人も別れる人も増えていくだろう。
愛しい人でさえ、きっといつかは忘れてしまう。
交わしたはずの言葉を忘れ、
愛した概形が崩れていくのを黙って見送り、
優しく触れてくれた感覚を誰かの優しさで上塗りをして、
ただ懐かしいと同じ味に涙して、
嗅いだことのある香りに振り向く。
そんな人に出会えたら、なんてね。
「くっさ」
何気ない一言だったと思う。
明らかにふざけていたし、悪気も無かったんだ。
よく考えもせずただノリで言った一言は相手を傷つけた。
どれくらい傷付けたのかは分からない。
でも、それが相手にとって泣きたくなる様な一言だったのは確かだろう。
実際に泣き出してしまったから。
何故あんな事を言ってしまったのかは分からない。
たしか香水の話をしていた時、だった。
相手が香水を変えたようなことを言ってその事を笑ったのだが、言い出したのは誰だか分からない。
ただ皆が口々に「くさい」と言うものだから私もそれに乗っかったんだろう。
そう、きっと、言い出したのは別の誰かだ。
泣き出し、先生に気づかれ怒られた腹いせに私達は彼女を無視しだした。
幼稚だった私達はそれがどれだけ残酷な事なのか分かっていなかった。
いや、少なくとも私は分かっていなかった。
今でも思い出す。
ラベンダーの香りが私の鼻をくすぐった事。
その時の衝撃を。
まるで雷が落ちた時のように全身が硬直して上手く言葉が出なかった。
褒める事も出来ただろう。
その時の私には、彼女を庇うような勇気は無かった。
何年か経った今、お酒の匂いを纏わせながら夜道を一人、歩いていた。
人っ子一人いない夜道は都会の忙しさを忘れさせる。
ヒールの響く音を聞きながら確かな足取りで目的地へ向かう。
髪から滴る水は私の頬を伝い地面に落ちる。
その水滴は雨に混じって直ぐに分からなくなった。
目的地へつくと昔のメンバーが揃っていた。
そこには彼女の姿もある。
昔の面影があるのか、ないのかすら分からなくなっていた。
今更友達ヅラをしたって。
急に罪悪感が押し寄せてきて吐き気を催し急いでトイレに向かった。
後ろからは心配する声が聞こえる。
彼女の声も混じっていた。
再び戻ると微かにバニラの匂いがした。
思わず声を上げて、その匂いが彼女からしている事に気がついた。
「…それ、匂い」
「……ごめん、臭かったかな?」
乾いた笑い声をあげる彼女に「そんなつもりはない」とはっきり言えなかった。
「え、いや、その」
しどろもどろしているとメンバーの一人が助け舟を出してくれる。
「いい匂いって言いたいんじゃないかな、違う?」
「そぅ……」
「よか…った」
言って見せた彼女の笑顔が眩しくて、私もつられた。
幸せな時間を過ごして、着々とメンバーが帰っていきついに彼女と二人きりになった。
「その、ごめんね。中学生の時」
「いいよ、なんで今更?」
「ずっと後悔してたから。本当はいい匂いって言いたかったのに、無視した事も謝りたくて」
「…いいよ、傷ついたけど昔の事だし」
「本当に?さっきだって…」
「気にしてないわけじゃないけど、いつも考えてる訳じゃないから」
「…最近、香水かったの」
「どんな?」
「よく分かんなくて…良かったらこれからも、時々会って香水のこととか教えてくれない?」
「いいよ」
ー香水ー
もう一度…
生まれてくることができたら…
やっぱり父に会いたい…
父の香り…
無味無臭…的な…
たまにタレの匂い…
焼鳥屋さんによって…
ちょいと一杯のつもりで呑んで
いつの間にやら はしご酒
気がつきゃホームベンチにごろ寝
これじゃ体に良いわけないよ
わかっちゃいるけどやめられない
ホリャ♪すいすいスーダラァ……
すらすらすいすい~♪
星月夜をいっぱいに浴びた月見草に降りる朝露を集めて香水を作ってた
黄昏と夜明けの間に咲く宵待草
それがどんな香りの花かなんて
もうどうでもいいの
…あなたは今日も来なかった
#香水