『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『香水』
人混みの中でふと香ってきた香水の匂いに足を止める。
やけに気品を纏ったその匂いで思い出すのは、とうの昔にいなくなったあなたのことだけで。
忘れられたと思っていたのにな、なんて自嘲的な笑みが溢れた。
つきり、つきりと胸を刺す痛みには気づかないふりをして、前へと歩を進める。
だけど、痛みは存在感を増すばかりで。
やっぱりね、俺にはあなたがいないとだめなんだよ。
「あれ……香水、付けていたっけ?」
家で彼女とすれ違った時、慣れない香りがした。俺は立ち止まってしまい、少し考えてから声をかけてしまった。
「あ! 今日、香水を持っていたお客さんとぶつかっちゃって少しかかっちゃったんです。匂いますか?」
俺は彼女に再び近づいて彼女の匂いを嗅ぐ。いつもの彼女……いや、女性特有のかのかな。優しくて柔らかい香りが、かき消えている。
彼女は俺から一歩下がって、顔を俯かせた。ほんのりと耳元も紅くなっている。
「どうしたの?」
「へ、変な匂いじゃないです? 汗臭いとか、油臭いとか……」
確かに彼女は車の修理をする関係上、油っぽい時はあるけれど、彼女は家に帰ると真っ先にお風呂に入っているのでボディーソープの香りが鼻をくすぐる。
それから時間も経っていれば、彼女自身の香りがして俺は多幸感に溢れる……のにな。
「そういう匂いはしないよ。むしろ香水の方が気になるかな……」
胸がもやもやするのは心の片隅に置いておくとした。
すると彼女は不安そうに見つめてくる。
「シャワーに入って、結構洗ったんですけれどね」
「あ、いや、そうじゃないんだけれど……」
いきなり、彼女が俺の唇をきゅっとつまんだ。
「んふ!?」
「気がついてないでしょうが、唇がとんがってますよ」
俺は彼女に閉じられた唇のまま、ふがふが言い返すと、彼女は唇を離してくれた。
「いや……俺の大好きな匂いじゃないから不安というか……ちょっといや……かな……」
彼女は驚いた顔をしてから、嬉しそうに微笑んでくれた。
「あとでまた、ゆっくりお風呂に入りましょう」
おわり
百六、香水
《元主の代わりの××の香り》
(刀剣乱舞/薬研藤四郎)
ある夏の日の事だった。
宗三左文字が薬研藤四郎に用があり、部屋を尋ねた。
「薬研、明日の出陣の事ですが....」
彼の部屋の戸を開けた時、ふわりと何かが香った。
部屋の主の薬研は「ん?どうかしたか?」と、読んでいた本から顔を上げて返事をする。
「薬研。何か香でも焚いていたんです?」
「ん?あぁ、さっき大将から沈木の香水とやらを貰ってな。まぁ俺らからしたら沈木自体の方が馴染み深いけどな」
その答えを聞き、宗三は「あぁ、なるほど」と頷いた。
そして同時に、審神者が彼に沈木の香水を贈った事は偶然か、はたまたわざとなのかとも思ったのだ。
「信長の葬式に、遺体の代わりに沈木の仏像を入れたとか」
「そんな話もあるらしいな。俺からすりゃ、蘭奢待を切り取った話の方が好きだけどな」
「好きも嫌いもあるものですか」
この短刀は、かつての主の葬式で、骨すら残らなかったが故に、代わりに焼かれた物と同じものをその身から香らせるのだ。
(焼失した刀に、その香りを纏わせるとは、今世の主もまた変わった人間ですね....)
長谷部や不動が知ればどんな顔するか、想像するだけで困ったものだと嘆くばかりだ。
お題にそって書かないといけないけど。
香水はつけないし。イメージ沸かないな。
もしもの話。
香水をかけることで、なりたい自分に変われるとかそんな付加価値が付いてるなら使いたい。
周りから何を言っても、許されるって外見イメージを払拭する。
反抗してこないというイメージから、取引先にも社内でもナメられまくり。今までたちの悪い冗談には静観と無言で相手にしない選択をとり、上司のギリギリアウトのセクハラ、モラハラにも冗談を混ぜて巧妙に切り返してきてきた。
溜め込む方式の怒りを発散する場所はわきまえてる。
キレたことは公では今まで一度きり。
怒らない奴がキレたらやばいの典型タイプだと思う。
大人になって我慢することが増えたぶん、我慢する容量も増えた。だけどその分爆発した時の火力が増している。
シュッと一吹きでオーラだけで黙らせるくらいの覇気を纏わせるような魔法があったら。
男社会で生きる女達がどれだけ楽になれるだろうか。
最近女だからと見下されることの多さに、努力だけではどうにもならないような高い壁を感じる。
悔しくて泣いた。
私は男に媚を売る香水は欲しくない。
自分を輝かせる覇気を纏う香水がいい。
アンチヒーロー
蒼さんのショート動画を見た🎵ビィラン🎵力強くて超?カッコいい〰️(*>∀<*)✨
私の好きなビィランは魘夢さま(* ´ ▽ ` *)💜優雅で孤高で美しい✨鼻から抜けるような優しい声で『愚かだな。』って、囁かれたい(/ω\)キャー何も考えられなくなるんだろうな、私。『愚かかも・・・。』と、自覚します笑
炭治郎のことは、胸が痛むけど(-_-;)
あらぬ夢を見せられて、家族を侮辱されて。『そんなこと言うはずがない俺の家族が!!💢』と、?真っ向から言える炭治郎は、素敵です(´;ω;`)信じる力ってすごい〰️✨正論or正義どっちかな〰️🤔
でも、私は、お化けや妖怪や幽霊が大好き😍💞出来れば。京極夏彦先生の弟子になりたいなぁ〰️(*>∀<*)✨φ(魘..)何時か、お化けや幽霊👻が、主役の物語を書きたいφ(..)(*^.^*)🎵蒼さん、言っていたなぁ〰️🤔、こんばんはあんずさん、その後、魘夢にひどいめに合うんだヨ、でも、、あんずさんはそれでも、幸せ😆🍀かっ。(-_-;)
yes(*>∀<*)✨💜その通りです(///ω///)♪恐れ入ります。蒼さんm(_ _)m(-_-;)
魘夢さん、大好き😆💕〰️💜
夏音ちゃんと木田太一君に、『あんずの魘夢がまた始まったヨwww』と、言われそうだな〰️(-_-;)
昨日、凛先生とかりたモーツァルトの本📕も頑張って読みます(*^.^*)🎵私なりの想いを込めて・・・。終わり
普段立ち入ることのないバー。眠れない夜に立ち寄ってみたそこで貴方と出逢った。お酒に詳しくない私がメニュー表を手に途方にくれていると、そっと傍にやってきて、柔らかく微笑んでくれた。
見ない顔だね。ぼくはここの常連なんだ。よければ、ここのオススメのカクテルをきみにご馳走させてくれないか? だなんて。手慣れた様子。手慣れた仕草。ナンパかしら、なんて思いながらも、一人になるくらいなら、それでもいい、と彼の言葉に従った。
隣に座った彼との距離は殊のほか近く、ふわり、清涼な香りが鼻腔を擽る。甘やかなウッディムスクの香り。密やかに微笑む彼にはよく似合う。
どうやら作り終えたらしいソレを、バーテンダーから受け取り私は一気に飲み干す。度数など、どうだって良かった。きっと、どうにかなりたかった。けれど思いとは裏腹に喉を通るそれは生憎と私の喉を灼きはしない。驚きが顔に出ていただろうか。彼は静かな笑みをそっと崩した。クツクツと低い笑い声が耳朶を刺激する。夜の甘やかな森の香りと落ち着いた低い音が怖いほどに体のなかを巡るのを感じていた。
「強いお酒だと、思った? それはプッシー・キャットっていうノンアルコール・カクテルだよ。ちなみに意味は、『可愛い子猫ちゃん』だ。……甘くて美味しかっただろう? ……きみはどうにもこういった場所は不慣れに見える。お望みのものでなければ、申し訳ないが」
「……!」
図星すぎて、咄嗟に言葉が出なかった。下戸ではないけれど、普段こんな場所に、それもこんな時間に来たりはしない。この空間に彼はあまりにも溶け込んでいるけれど、私はこの場では驚くほどに浮いているのだろう。きっと、だからこそ彼は声をかけた。
「いじめすぎかな。ごめんね。可愛い猫はいじめたくなるんだ。お詫びに、別のものをご馳走しようか? 酔いたいのなら、相応のモノを見繕おう。ぼくのオススメは――」
「お詫びなら、私の好きなカクテルを頼んでもいいかしら」
なんだか悔しくなって、ジャブ代わりに、彼の言葉を遮ってみる。少し虚をつかれたように目を丸くさせた貴方は、面白そうに目を眇めてみせたあと、お望みのままに、と気障ったらしく微笑んでみせた。だから、私も精一杯の虚勢を張って、不敵に笑い返す。
「――スクリュー・ドライバーを」
そうしてみせれば、今度は、彼が言葉を失う番。スクリュー・ドライバー。――カクテルに詳しくない私だって知っている、レディ・キラーの異名を持つカクテル。できるものなら、私を殺してみせて。そんな思いを込めて、彼の瞳を見つめる。
しばし言葉を失った彼は、堪えきれないように笑い声を上げた後、くしゃり、と髪を掻き上げた。
「子猫扱いをして悪かったね。お望みとあらば――いくらでも」
近いと思っていた距離が、また、近付く。ほんのり甘いと思っていた香りは、彼の眼差しから、露わになった額から、グラスを手渡す指先から――立ち昇るようにその甘さを増して、私を長い夜の森にいざなっていた。
テーマ「香水」
私は、柑橘系の香りが好きだ
アロマの香りもオレンジ系が好きだし
今、気に入って使っている「香水」は
グレープフルーツの香りだ…
市販品を振りかけるだけでは飽き足らず
数年前から、レモンの木も育てている
鉢植えだから沢山は実らないが
去年は、五つ立派な実を付けてくれた
ちなみに、レモンは葉っぱもレモンの
香りがするから不思議だ…
生まれてから今まで、ずっと田舎暮らし
だから、都会に憧れた時期もあったが
今は、大好きな柑橘系の木を色々植えて
田舎暮らしバンザイ…な感じだ
「香水」とは、アトマイザーに入った
出来上がった香りだけではない。
自然と共に暮らす私には、外に出て
庭先の花壇や菜園の中がすでに
香りの宝庫だ…
ラベンダー·ミント·ジャスミン…
書き出したらきりがない
当たり前のようで、決して当たり前では
ない…この神秘的な沢山の香りは
やはり神様のなせる技だとも思える
香水
香りの記憶は
自分が自覚している以上に
鮮明
切なさを感じる香りは
いつも同じ
忘れたい ラストノートの体温を
/お題「香水」より
真夜中のコンビニは、どこか寂しいものを感じさせる。
と、人とすれ違ったときにふわっと香った、よく知っている香り。
思わず振り返った。
ばちっと視線があった。向こうもこっちを振り返っていたらしい。
「……やっと、また会えた」
夢でもいい。夢でもいいから、今は、今だけはこの夢から醒めないで。
─香水─ #49
"自分に甘い"ではなく
"自分に弱い"
僕がずっと探していた言葉だ
あなたへ
見つけてくれてありがとう
泣きたくなっちゃうよ
おんなじ香水だって気づいた、瞬間に
音を失くした雑踏の中で
立ち尽くして貴方を探してしまうんだ
✼•┈┈香水┈┈•✼
もう居ないはずの君がいた気がした。
–– 香水 ––
【香水】
数百の貌がごった返すショッピングモール。外の暑さから逃げてきたそれらからは貌と同じぐらい多種多様な香りがする。煙草、キツい汗の匂い、インク、コーヒー。フードコートでもないのに食べ物の香りがするのは食べ歩きだろう。その人間臭さが溢れる空間でふわりとした高貴なのに蟲惑的な香りが鼻を撫でた。辺りを見渡すも主は見えない。香りから人物を想像してみる。きっと、真っ白な女優帽に真っ白なロングワンピースが似合う黒髪美人でたおやか。あぁ、美しい。そんな妄想を膨らませながら身体は現実の人混みの中へ消えていく。
DNA
好きな人の体臭が甘く感じたら
本能的に求めている人なのだと思う
一緒に生活しても末永く幸せに暮らせるし
生まれてくる子供も成長すると
相手と同じ匂いで甘いのよ
自分に馴染みがなさすぎて、あの歌しか浮かばなかった(笑)。
END
「香水」
あなたの使っていた香水を買った。
あなたの残り香が消えてしまったから。
あなたに振られた瞬間から、
私の心の形が分からなくなった。
あなたは私にたくさん愛を教えてくれた。
それは、いいことなのか分からない。
けど、愛は暖かかった。
でも、愛は消耗品だから…。
今は寒くて凍えているの。
愛を知らなかったらこんなことはなかった。
あなたの私を撫でてくれた手、
叩いてくれた手、
汚い事を…してくれた手。
嫌なことを受け入れるのも、私は、愛と知ったの。
だから…
あなたを感じるために、
部屋に香水を一振り。
あなたの匂いが充満した。
この部屋なら、息が出来た。
ふっと香る香水
君の香りかと思ったら
別の人だった
「もしオバケになっても匂いでわかってね?」 忘れられないシトラスの香り
題-香水
香水の匂いがする。
甘ったるい匂いではなく、なんとなく、
良い香り、ラベンダー畑の真ん中で踊るような
居心地の良い感じがした。
付けている当の本人も、大人びた感じがする。
やっぱりアレが小さいから…?
まっ。いっか。
違う性転換世界線♀→♂
なんだか珍しい匂いがする。
いつもよりも美しく見える。
大人の色気が満々としている。
この気持ちはなんだろう。
隣に居るアイツの事しか考えられない。
?顔をして居るが誘っているようにしか見えない
理性よ…。頑張れ…。
"どうかしたのか?"
あぁ、無理だ。
トサッ。
驚いていたが、受け入れてくれる顔をしていた
良さそうだな。
"良いのかぜ…?このままだと…"
オジオジしていると、ムッとした顔をして
俺の三つ編みの髪の毛を触り、こう言った。
"さっさと、やれ。そんなにチビんなくてもいい。
俺も好きで受け入れてるんだから怖がるな。"
それを聞いた瞬間体が動いた。
受け入れてくれてありがとう。
さっさと、手を出してくれてありがとう。
あらあら、私の巫女が先に取られてしまったか。
どうしようかな。