『風に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
風に乗って
飛夏は、気まぐれに紙飛行機を飛ばした。
紙飛行機は、風に乗って空へと旅立っていった。
夕暮れに吹く風に乗って便りが飛んできた。
象の屁みたいに途切れ途切の下手くそなロングトーンだ。
この時間まで残って練習するのは一人しか居ない。というかこんな下手くそが二人も三人もいてたまるかって話。
夕日差し込む教室という情景に、そのヤスリをかけたような高音は隠し味というかふつうに違和感しかないのよ。
いつしか怪談の一つになり得ないかヒヤヒヤするが、本人にとっては真面目なのがたちが悪い。
便りが来ないのはいい便り、と言うがこの音が聞こえなくなったときはそれこそ一大事になるだろう。
テーマ : 風に乗って
君が僕の前からいなくなってから、一体どれくらいの月日が経ったのだろう?寂しくないと言えば嘘になるけど、大切に想う気持ちは変わらない。
ひたすら先に進み続ける、君の邪魔はしたくないけど、伝えられたらと感じることも常にある。温かい夕日が差し込んだ時は、特に……。
この空から、風に乗って、何処までも。
風に乗って
風に乗るといえば!メリポピ一択です!
メアリー・ポピンズです。
小さい頃からの愛読書で、クレヨン王国とともに何度読んだかわかりません。
いくつか海外の児童書も読んでいましたが、ミヒャエル・エンデの世界とメリポピの世界観の違いにびっくり。
『おおどろぼうホッツェン・プロッツ』とエンデの世界は何かが同じなのは感じた。
他にあまりイギリスの物語を読んでいないせいもあると思うけど、メリポピの子供たちとの関わり方とか、周りの人々の醸し出す雰囲気とか、全員愛すべき変人みたいな、なんだけど突き放してる感じ、その空気感が好きでたまらなかった。
大人になって職場の先輩が『リトル・ブリテン』のDVD貸してくれたとき、めちゃくちゃメリポピ思い出してどハマりして私もDVD買っちゃった。
もんげー差別的なブラックコメディなんだけど。
ホワイト社会極まれりの今、子供たちに見せらんないなぁ。
子供にうっかり見られないように隔離してる棚ももう、本と漫画でパンパンなのよね…。
棚の増設は夫が鬼化するでしょう。
〈風に乗って〉
今年もゴールデンウィークがやってきた。
ただ、いつもとは違う連休が始まる。
妻はカレンダーを指さして「祝日だから休みでしょ」と言い、出勤前に化粧をしながら「孝太の面倒、よろしくね」と付け加えた。こちらが何か言う間もなく、玄関のドアは閉まった。
妻の会社はこの時期、大きな展示会がある。
息子が一年生のうちは、学校の行事や休みに合わせて融通してもらっていたらしいが、今年からは祝日も容赦なく出勤を入れるようになった。
「子供の面倒はちゃんと見てね」と、まるでそれが当然のことのように言われている。
当然といえば当然なのだが、こちらにも心の準備というものがある。
特段の計画があったわけではないが、読みかけの本があった。録りためたドラマがあった。せめて午前中くらいは、ぼんやり過ごしたかった。
「ねえ、どこか行こうよ」
息子の孝太が居間に転がり込んできたのは、八時を少し過ぎたころだった。パジャマのまま、両腕で膝を抱えて上目遣いに見てくる。
この顔を見ると、断りにくいのがわかっていてやっているのかと思う。小学二年生、まだ七歳のくせに、なかなか食えない。
「どこって、どこに行くんだ」
「うーん」と孝太は首をかしげ、「じゃあ、牧場」と言った。
車で行けばものの二十分だが、孝太は自転車で行くと言い張った。川沿いに走れば行けなくもない。
「結構遠いぞ」
「行けるよ!」
「途中でつかれたって言っても、自分で自転車こがないと行けないよ」
「言わないよ!!」
押し問答の末、自転車で行くことに決まった。こちらの負けである。
****
川沿いのサイクリングロードは、南風が強かった。
南へ下る川に沿って走るため、ほぼ真正面から風を受ける。
孝太は自分の自転車を漕ぎながら、それでも「鳥がいた!」「あっちに釣りしてる人がいる」と、ひっきりなしに声をあげた。
子供の体力というのは不思議なもので、向かい風など気にした様子もない。
こちらはハンドルに力を込め、黙々とペダルを踏むが、思いのほか体力を消耗している。
「孝太、少し休もう」
「つかれたの、パパ?」
自分より先に音を上げるのが面白いのか、ニヤニヤしている。
しかし、それほど悪い気分でもなかった。風が顔に当たり気持ちがいい。空は高く、薄い雲が流れていた。
牧場に着くと、孝太は柵越しに牛を眺め、しばらく動かなかった。
飽きると、ショップに走っていく。ジェラートのケースに張りついて、真剣な顔でフレーバーを選ぶ。ミルクと、いちごと、二種類盛りにするかで五分ほど悩んで、結局二種類にした。当然である。
屋外のベンチに並んで座り、ジェラートを食べた。
孝太はミルクから先に食べた。次にいちごを食べ、「うまい」と言って足をぶらぶらさせた。
ベンチの高さが孝太にはまだ少し高く、足が地面に届かない。その足が、子供らしくリズムを刻んでいる。
ポケットからスマートフォンを取り出し、ジェラートを持つ孝太を撮った。ミルクといちごの二色が、午後の光の中でやわらかく光っている。
妻に送ると、しばらくして既読がついた。《かわいい》というスタンプと一緒に、《ありがとう、助かる。帰ったらお米炊飯器にかけておいてくれると嬉しい。あとお風呂、早めに入れて》と返ってきた。
思わず苦笑する。写真へのコメントより指令のほうが長い。とはいえ文句を言う気にもならなかった。
こうして二人で回しているのだと、改めて思う。孝太のそばで、自分なりにやっていくしかない。
こういうものを見ると、ふと時間の不思議を感じる。孝太が生まれたのは、つい最近のことのように思える。なのに、もうジェラートを自分で選んで、自分の言葉で「うまい」と言う。気づかないうちに、いろんなことができるようになっていた。
****
帰りは、来た道を戻った。
川の流れに沿って吹く風が、背中から押してくるのがわかる。行きとは別の川を走っているようだった。
孝太がぐんぐん前に出る。こちらも自然と速度が上がる。ペダルを踏むというより、踏まれているような感覚だった。
「パパ、速い速い」と孝太が笑いながら振り返った。
そうだな、と思った。
風が、背中にある。
しばらく走って、孝太が前を向いたまま言った。
「今日、楽しかった。また来ようね」
また、という言葉が耳に残った。孝太にとってそれは、何でもない一言なのだろう。
今日が楽しければ、また来ればいい。それだけのことだ。
だが、先のことを、損得を、体力の衰えを、気づけばそういうことばかり考えるようになっていた身には、眩しすぎる。
「また来よう」と、風の中で答えた。
孝太の背中が、追い風に乗って、少し前へ出た。
: 風に乗って
白い綿毛たちが肩を寄せあい
何やら話をしている
ねぇ、ボクたち、どうやって行くの?
ここから歩いて行くの?
ボク、ちゃんと歩けるかな…
時折、風が綿毛を撫でる
大丈夫、ボクに作戦がある!
どんな? どんな作戦?
風に乗って行くんだよ!
風に乗るの?
ボク、なんだか怖いよ…
平気だよ
ちょっと目が回るかもしれないけど
その時は、ゆっくり深呼吸して
身を任せればいいのさ!
綿毛たちはそれぞれに顔を見合わせ
うん、わかった、君を信じるよ!
少し興奮気味に瞳をキラキラさせた
綿毛たちの決心を確認したのか
風が綿毛たちをいっせいに吹き飛ばした
わ〜、ボクたち飛んでるよ〜
クルクル回ってる〜
さあ、冒険の始まりだ
綿毛たちは上手く風に乗って
新たな場所へと、胸を膨らませた
桜月夜
俺たちの世代で終わりにしようと言い出したんだ。
友人の夫がそう言った。
「見てわかる通り、似てるよね。君を襲った奴らと俺」
「そう、だな」
いつの間にこの人、自分のことを「俺」と言う様になったんだろう。なんて関係ないことが頭をかすめる。
肩幅も広いし、何ヶ月も会っていなかったからか、随分と日焼けして逞しくなった。出会ったときは中学出たての小僧のようだったのに。
自分の所属管理をしているプランディショニング… 役職名が難しいので上司と呼んでいるのだが、そいつら厄介なんだよね…。無理な仕事!仕事じゃない用事!多すぎる。
そいつらと目の前の友人の夫は見た目が似ているのだ。
「従兄弟とかではないが、だいぶ近い」
「血縁関係なんだ?」
「確かめるすべがない」
「は?そんな高度な技術持ってるのに」
あの世界、だいぶ細分化したあとの世界だからね。
「調べるのがまぁ…逆に不利なんだ」
「へぇ。よくわからん」
「調べたことの履歴が残る。そして履歴を消した跡も残る」
「聞いてて怖いんだが…」
勝手にぞわっとしていると、目の前の旦那も頭を抱えている。今の世界とだいたい似たようなものか…。
私は要するにパトロンであるやつらを手放せない。なのに、影で私をフォローしているこの旦那の有能性たるや。いろんなシステムの隙間を縫って私を助けてくれてたんだな…
なんて、久しぶりにホテルのそばの森を歩いていたら、彼の事務所での会話を思い出した。友人達や友人のいた世界が懐かしい。
友人の旦那がいた時の安心感、ありがたかったな。
風に乗って
「ところで」
「ところで?」
「調子に乗ってとはちょっと違う」
「追い風に乗ってなら違く無さそう」
「それなら追い風に乗ると調子に乗ってそう」
「早く走ったり飛んだ理できそうだもんね」
「風に流されそうなんて思ってしまった」
「それは調子に乗りすぎってやつでは?」
「あー」
「あー」
お題『風に乗って』
塗りつぶしたような青の中、ひこうき雲がまっすぐに尾を引いている。長いひこうき雲は雨が降る前兆だと聞いたことがあるが、本当だろうか。嘘であってほしい。なぜなら俺は今日、傘を持っていないから。
そんなことを考えながら空を眺めていると、突然「何見てんの?」と声をかけられた。振り向くと、坂井が立っている。
「ひこうき雲。長いなって思って」
「ふーん」
聞いてきたわりに、まったく興味なさそうな反応が返ってきた。坂井は俺の隣に腰を下ろして、さっそく買ってきた焼きそばパンの袋を開けた。傍らにはコロッケパンとメロンパンとカレーパンも置いてある。どんだけ食うんだコイツと思いながら、俺も保冷バッグから弁当箱を取り出した。
「坂井、おまえ今日傘持ってきた?」
「持ってねーけど。なんで?」
「このあと雨降るかも」
「まじ? こんなに晴れてんのに?」
坂井は天を仰いだ。それから「あっ、鳥」と言って上空を指差した。
「トンビかな」
「うわ、俺らのメシ狙ってんじゃね?」
絶対渡さねえ、と言って、坂井は半分の大きさの焼きそばパンを無理やり口に押し込んだ。
「おい、喉つまらすなよ」
俺の言葉に、リスみたいに口をパンパンにした坂井はぶんぶん首を縦に振った。食い意地ばかり張った幼馴染に呆れつつ、俺はぼんやりと、空をゆるやかに旋回するトンビを見つめた。
鳥は自由でいいなあなんて、ふと思った。我ながらありきたりで薄っぺらい考えだ。鳥には鳥の苦労があるんだろうし。
けれど、もしも俺の背中に翼があったなら。今すぐにでも、この屋上から飛び立ってしまえるのに。そう思わずにはいられない。
毎日弁当を作ってもらっているから。高い学費を払ってもらっているから。塾にも通わせてもらっているから。だから、母さんの期待に応えないといけない。
そう思うのに、ときどき、どうしようもなくなる。風に乗ってどこまでも飛んで、空の果てに消えてしまいたくなる。
「鳥はいいよな」
俺はぼそりとつぶやいた。焼きそばパンを飲み込んで、コロッケパンに手を伸ばそうとしていた坂井が「え?」と言った。
「空飛べて、自由だし」
「…………」
坂井はちょっと目を瞬いてから「うーん、じゃあ」と言って、俺を見た。
「今度俺らで出てみるか」
「ん?」
「鳥人間コンテスト」
「…………」
「人間だって頑張れば飛べるんだぜ」
すげーよなあ、と言いながら、坂井はコロッケパンの袋を開けたのだった。
【テーマ:風に乗って】
風に乗って
風に乗って
そっと遠くへ運ばれていくものを
あなたはきっと知っている。
言葉になる前の想い
胸の奥でまだ震えている願い
触れれば消えてしまいそうな光
それらすべてが
風に乗れば、自由になる。
追いかけなくてもいい。
掴みしめなくてもいい。
風は、あなたが手放したものを
優しく、正しい場所へ連れていく。
だから今は
深く息を吸い
肩の力をほどき
ただ、風に身をゆだねればいい。
あなたの未来もまた
風に乗って
静かに、確かに
動き始めている。
眞白あげは
一陣の風が吹いた。しかしそれは、天上に蓋をする重い雲を吹き飛ばしてはくれない。確か昨日も曇り。丸一日陽の光を浴びていない事になる。
ため息をつき、どうにもならないと知りながら頭上を見上げた。早く晴れてくれないだろうか。朝起きてからずっと頭痛が引かないのだ。
『風に乗って』
風が吹く。
髪が靡く。
心が揺れる、良い方に。
足が少し軽くなる。
どこへでも行けそうな気がするだけで、充分だった。
風はやがて止む。
髪が、元の場所に戻る。
心だけが、そのままでいた。
過去の出来事や、今の生活、未来への不安、全部抜きにして、何かを問うことも問われることもなく、ただ想いのままに、きみの髪を撫でに行きたい。
《風に乗って》
目には青葉 山ほととぎす 初鰹
(めにはあおば やまほととぎす はつがつお)
山口素堂(やまぐち そどう)
この句は、江戸の人々が
「初夏(五月)に最も価値がある」
と考えていた三つの要素を贅沢に盛り込んでいます。
目には青葉〈視覚〉
目にまぶしい新緑の美しさ。
山ほととぎす〈聴覚〉
風に乗って聞こえてくる、ほととぎすの鋭くも爽やかな鳴き声。
初鰹〈味覚〉
当時の江戸っ子が「女房を質に入れてでも食え」と言ったほどの人気食材。
これら三つを並べることで、
**「五月の爽やかな風が、季節の恵みを一気に運んできた」**
という勢いと喜びを表現しています。
この句に「風」という言葉は使われていませんが、実は五月の風そのものを詠んでいると言われています。
五月の薫風(くんぷう)が、山の瑞々しさと、空の声と、海の幸を同時に連れてきた!
という、非常にテンポの良い「風の勢い」を感じさせる句なのです。
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へー。調べると面白い解説だった。なるほどと了解したあと、ふと疑問に思った。そどうさんが今生きてたらどんな句を詠むんだろう。
視覚、聴覚、味覚の象徴が、季節の風に乗ってやってくる。
視覚はー、
潮干狩りとかこいのぼり、五月晴れとかいいかも。でも今っぽさも欲しいよな。
目には青葉だからー、手にはスマホとか?
聴覚はー、七音じゃなきゃいけないから
波のさざめき、園児の笑い、花火の遠鳴り、とかもきれい。うわさ話と、とかちょっと意味深い?
しずけさや、みたいに逆いってみる?ノイズキャンセルとか。
味覚はー
初がつお……初がつお……さくらんぼ、ピスタチオ、初ガスト?躍り食い。
とかかなあ。
「ねーあなたー」
「なんだよ」
彼がめんどくさそうに返事する。
「あなたならどう詠む?」
『風に乗って』
青空に鼻歌が流れていく
舞う花びらが音符のように
一つ一つを奏でていく
それらは徐々に色を帯び
時が経つごとに
ワルツから
ボレロに変わり
ノクターンへ
また日が昇れば曲も変わる
明日の曲はなんだろうか
心待ちにして眠りにつく
夢の中は鮮やかな世界
心弾ませ目を覚ますのだ
『今日のテーマ: 風に乗って』
今日は「風に乗って」というお題で作品を書く。
一見簡単そうに見えるけれど、書き始めてみると案外難しい。
というのも、そもそも「風に乗る」という表現が、どのような情景を表しているのかがピンとこないからだ。そもそも僕は比喩表現や語彙力が優れている方ではない。
だが、僕なりに仮説を立ててみた結果、「おそらく心地よい風に身を委ねる的な意味なのだろう」という結論に至った。優しく撫でるような風のなすがままになるけれど、決して不快ではない。そんな状況なのか。
僕は気になって「風に乗る 意味」とGoogle先生に訊ねてみた。曰く、「風の流れや勢いをうまく受けて上昇・飛行するさま、などを意味する言い回し」という意味らしい。
ということは、「風に一切を任せる受け身状態」なんかじゃなくて、むしろ「風を利用する主体的な状態」的な意味が強いのか。
語彙力に乏しい自分には大変勉強になる。と、言いたいところなのだが、いまいちわかったようでわからない。握りしめた答えが指の隙間から抜けていくような、どうもぼんやりとした感覚になる。
さらに理解を深めるべく、「風に乗る 具体例」とAIに訊ねてみた。
すると、「ハンググライダーやヨット、風に舞うタンポポの綿毛、ビジネスにおけるトレンド活用や、チャンスを掴んで急成長する状況がこの表現に当てはまるよ」と教えてくれた。
ふむ、風を「乗りこなす」という意味合いが強いのか。
AI製の回答だから完全に信頼はできないけれど、当初自分が想定していた「完全受け身状態」というわけではなさそうだ。
まあ、こんな感じで色々と仮説を立てて調べてみたけれど、結局この表現はあんまり使わないかなあ……。
自分にしっくりこないというか、馴染まない感じがする。今後「風」という表現をする際は「風に乗る」が頭をよぎるけれど、あんまり間違った使い方をしたくないからなるべく使用は控えよう。といいつつも、使って間違いを指摘されないと成長しないような気もする……。
うーむ、まとまりはないけれど、これで今日は筆を置こう、
「どこへ行こっか」
「どこでも良いけど、ちゃんと手を繋いでいてほしぃ」
「はいはい」
「適当ゆわないでよ」
「繋いどくから、キミもちゃんと離さないでてよね」
「ウン」
たんぽぽのふたごが飛んでいく、
どこで根を生やそうか、
どこで花開こうか
次に生まれる綿毛のために、ふよふよと
風にのって
#風に乗って
・風に乗って
溜め息は、はぁ〜じゃなくてふーって吐く
嫌な気持ちがシャボン玉みたいに風に乗って、弾けて消えて行くように
ふーって吐いたら、
「よし、やるぞ」って前向きになれる気がするんだよね
歩く私の前で
空気は押し開かれ
かるい風が生まれる
藍色に白を混ぜ込んだ
夕闇の空
風に乗って
ほのかな花の香り
これは何の花だったか
私は空中をかぐ
スマホは持っているが
香り検索機能は備えていない
レンガの向こう
奥まった庭
漂いくる香り
思い出すまでこの道は
散歩コースになりそう
風に乗って
風に乗るとしたら、乗り物はどうしようか?
この姿のままなのか、小さくなれるなら
目立たなく飛びたい
他の虫に狙われたくない
やっぱりコックピットがほしい
勿論、操縦の技術はある前提で
さて、風に乗ってどこへ行こうか
小さな飛行機で飛べるなら
みなとみらいを見渡したい
富士山も見えるだろう
夜景も見たい
馬力があるなら東京タワーの周りを飛びたい
東京タワーを越えてまで馬力は無いように思えるし、小さな小さな飛行機無ので
無くて当たり前
越えられない夢があるのもいい
そんな事を考えながら
息子の幼稚園バッグの大きな手提げを作っている
息子はどんな大人になりたいのだろう
私は自分の思いを風に乗せて思う