夕暮れに吹く風に乗って便りが飛んできた。
象の屁みたいに途切れ途切の下手くそなロングトーンだ。
この時間まで残って練習するのは一人しか居ない。というかこんな下手くそが二人も三人もいてたまるかって話。
夕日差し込む教室という情景に、そのヤスリをかけたような高音は隠し味というかふつうに違和感しかないのよ。
いつしか怪談の一つになり得ないかヒヤヒヤするが、本人にとっては真面目なのがたちが悪い。
便りが来ないのはいい便り、と言うがこの音が聞こえなくなったときはそれこそ一大事になるだろう。
4/30/2026, 5:52:12 AM