『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
出先で雨が降りコンビニに並べられた傘を買う時
なんとも言えない敗北感を感じるのは私だけでしょうか。
店について傘を閉じ、ほっとしたのも束の間
屋根から滴る雫にうなじを冷やされる。
こういう些細な出来事で“なにやってもうまくいかねー”と
自暴自棄になることがあるので
そんな時は
お家に帰って温かいご飯を食べるのが吉でしょう。
旬の果物なんかも買っちゃいましょう
小さな幸せを沢山抱いて今日も眠りにつきましょう。
【雫】
美しい名の菓子のこと想いつつ髪の雫をぬぐう丑三つ
[雫 ]
雨の下にいる。
水滴が、
自分をつたって大地へと
流れている。
星空の下、勇気を出して
マール・アストレアへと心を伝えた
通話の向こう、静寂が流れ
告白は風に乗り、遠くへ消えていった
夢見た瞬間、希望の光
しかし現実は、甘くなくて
虚空に響く、一方の声
愛の言葉は、届かずに散った
それでも心、折れずにいて
失敗はまた、新たな道への一歩
マール・アストレア、美しい星
その輝きに、再び恋をするだろう
「僕なんか」
その言葉が口癖になる理由は、人生のどこまで遡ればわかるのだろうか
「僕なんか」
そうは言っても、他人に愛されたことがないわけでも、認められたことがないわけでもない
それなのに出てくる言葉は
「僕なんか」
「僕なんか」
「僕なんか」
黒い雲が立ち込めていくような感覚に、呟く度に襲われていく
「僕なんか、僕なんか、僕なんか、僕なんか………」
「僕なんか、誰も気にしてないんだから、好きにやっていいんじゃない?」
ぽとり、と黒い雲から一粒落ちてきたようなそれは、天啓か、僕の心からあふれたなにかだろうか
お題「雫」
彼女は僕のことが好きじゃないかもしれない。
ふと、そんなことを思った。
敵対している、というものはもちろんのことで、それを要因として冷たい態度を取られるのも当たり前のことで。
でもなぜだか最近本当に本心からそう思ってるんじゃないかと危惧する事態が増えてきた。
僕の演奏は好きだけど、僕自身のことが嫌いだ、なんて言われたことがある。その時は僕が敵だからある程度敵対心を出すために言っているのか、などと可愛らしく思っていたけど。
今よくよく考えてみれば全く違いそうで。
そもそも僕の演奏というものは、迷い子を元の世界に返せる能力を持っている。つまり、その演奏が好き、というのは『迷い子を元の世界に返せる能力』を容認している羽目になる。それは彼女の立場上全くもっておかしい。
つまり、彼女がわざわざそれを口に出したということはそれは紛れもない本心ということになる。
ということは『僕自身のことが嫌い』というのは本心なわけで。
と、そこまで考えた時、手の甲に雫が落ちた。
視界が滲み出す。
この世界に雨は降らない。僕は汗をかくほど疲れてないから、この雫の発生源は一つしかなくて。
あるかどうかも分からない妄想みたいなものでこんなにも心が動かされるなんて思ってなかった僕は少し動揺した。
教室の窓から見える
上の階のベランダから滴る雨粒
寝る前のベッドの上で
雨音と風音を聞いた次の日の朝
家の前の花にのった露
入道雲を遠くに望むような
蝉の声が響き歩くのも億劫になる
夏の日に買ったコーヒーの結露
ふとしたときに目に留まる
気を抜いた時に限って
真珠のことを「月の雫」と表現した人に、
この世の全ての命名をお願いしてしまえばいいと思う。
得体の知れない綺麗な球体が、遥か遠くの月から海に
まで落ちてきた、雫なんだと。
そう思える世界は、どんなに綺麗だろう。
それはきっと、音もなく静かに沈んでいくんだろうな。
真珠が月から海に落ちるときの光は、きっと流れ星より
も繊細に違いない。なんて、そんな風に考えている時が
私のいちばん綺麗な孤独。
#8 雫
~ぱてぃめんマスコット、キャラ設定考えてみた~
半分に欠けた鎧を被り、見習い勇者と共存するマスコット。ウルクタミアの住民からは「ぱてぃめん」と呼ばれている。
個々の性格や、生活はとても強く、中には勇者の下着の色を拝聴している個体もいるが、詳細は不明。
尻尾には剣が生えており、戦闘の際はこの剣を駆使して戦う。剣の威力は個体によって変化する。この剣は月日が経つにつれ刀身が伸びていくのだが、隊列を組む際に剣が他の個体に刺さるのを防ぐ為、一定の長さに統一するという習わしがある。その為、彼等が戦えるモンスターは限られているという。
首元に付けている蝶ネクタイや、背中に生えている天使の羽は、彼等の装飾品であり、これも個体によって様々である。
ぱてぃめんは、産まれた頃から鎧を被せられ、その瞬間から彼等は「騎士」として認められる。ぱてぃめんはある一定の年齢になると騎士としての「試練」を受けることになる。
一、志学の歳に、方は「不朽の城」にて忌み物の残党を討伐する事。
一、己の身のみで対峙せよ。同胞との協力は無用の事。
一、全てを賭ける覚悟で挑む事。
「試練」の内容は極めて困難である為、犠牲になったぱてぃめんも少なく無かった。しかし、「試練」に打ち勝つ事が出来なければ、王都を護ることは出来ない。半分に欠けた鎧は「試練」に打ち勝った証である。
━━━「君達の夢は何?」
「僕達の夢か…思えば考えたことも無かったな…
そうだ、僕達の夢は、大切な花を護る棘になる事…かな」
「ふふっ…なにそれ」━━━
私は友人を殺した。
雲の量は少ないと言えば少なく多いと言えば多い程の量で灰色と思えば灰色で蒼だと思えば蒼色でそれでもって太陽は出ているような出ていないような微妙な天気の中友人を殺すための第1ステップが始まったのかもしれない。
一方方向なんて言葉はなく、左右にとめどなく歩き、なれない下駄で足を痛め、あるいは知り合いと出会い盛り上がり、人を探し、、それが祭りだと言わんばかりの光景に心は躍らず、心のどこかにある空白を埋めるようにスマホを見る。
「もう疲れました。自殺します。」
の文字も何回みたか。
更新したのは17時。
今は18時。
これ以上為す術なく、取り付く島もない。
死んだ人なんて何も考えられないのだから。
それが普通で魂などは存在すらしていない。
子供はくじを引きはずれ、焼き鳥を食べ、スーパーボールをすくう。祭りの光景 。
ひとつヨーヨーを見つける。もう14歳。祭りは参加する側ではなく、義務教育の一環で手伝い側。高校生は楽しそうに遊んでいる。そんな不思議な光景の中に地面に落とされたのか砂まみれでどこにでもあるような赤と白色。そして中学生女子独特の太っている訳でもなく、かと言って普通体型かと言ったら首を傾げるような微妙な大きさ。そこから静かに目から零れ落ちるように綺麗な丸とは言えないラインをなぞって落ちていく。
だから私はヨーヨーをわる。
友人を殺す。
自分の為に。
友人は泣く。
自分は笑う。
友人は無い。
自分は有る
雫は落ちる。
友人は共鳴したのだろうか、
雫
私の頬を伝う綺麗に見える雫
どんな理由であれ綺麗に映る
雨の後窓ガラスを伝う雫
雨の騒々しさを打ち消してしまうような穏やかな雫
淫らな肌すら流してしまう暖かな雫
どんな汚れであれ落としてしまう
体を温めることすらできる雫
雫
一滴一滴とこぼれ落ちる雫
忘れる頃には小さな池
澄んで澄んで濁りきる
私に残ったのは嫌な思い出
辺りはもう暗くなっていた。
現在の時刻は夜中の2時だから、一般的な感覚で言えば
それは当たり前のことである。
だが、夜の9時から布団に入り目を閉じていたミヤに言わせると、辺りは暗かった。
「変な時間に起きちゃった。」
家族はもう寝ているので声に出すわけでもなく
ミヤは心の中でそう呟く。
いや夜中なのだから、もう、というのはお門違いなのだろうか。
そんなハテナを1人で浮かべては自ら回答し、うやむやのまま思考を手放す。
経験上、眠れそうにないことは分かっていたため、
ミヤは今日あった出来事を意味もなく思い浮かべていた。
例えば、恋人に放たれた「別れよう」の一言だとか。
思い出すと、心臓のあたりが締め付けられた。
心が嫌な音をたてている。
目の辺りがじんわりと熱を帯び始めると、
どこからか音が聞こえた。
雫だ。
蛇口がきちんと締まってないんだ。
誰が雑に締めたのだと考えながら、台所へ向かい
蛇口を締める。
だが不思議なことに、水は滴り続けていた。
ピチャン、とまた音を立てながら一滴、落ちる。
排水溝に流れるほどにも満たない量の雫は
いつまでもシンクに留まったままだった。
【雫】
雨粒が窓の淵をつたう。そのまま重力に逆らわず滴となって地面に落ちた。
「雨、やまないねえ……」
「そうだな」
急に降り出した雨に私たちは慌てて軒先へ駆け込んだ。
私を最寄駅へ送るだけだったためか、普段なら用意周到なキミも傘を持っていないようだった。
さっきまであんなに晴れていたのに、と思いながら濡れた服を少しでも乾かそうとハンカチを取り出す。
「あ」
「?」
濡れた服を不快そうに拭きながらキミは私の方を向く。
「ごめん、このハンカチってキミのだよね?」
そう言いながら鞄に入っていたハンカチを取り出す。以前、私がびしょ濡れで教室にきたとき貸してくれたものだ。返そうと思いながらタイミングを逃していたものだった。今日、キミの家へ遊びに行くからと忘れないように鞄に入れておいたのだ。
「あー……確かに僕のだ」
「ずっと渡せなくてごめん。変なタイミングだけれど返すよ」
ハンカチを差し出した私に、キミは少し考える素振りを見せた。
「いや、今日はいいよ。また後で返してくれ」
「?なんで」
「君、それしかハンカチ持ってないだろう」
指摘されて鞄を覗けば確かにハンカチはこの一枚しかない。ときたま、キミには全てを見通されてると思ってしまうことがある。
うん、と頷けばキミは、そうだろうと返す。
「今日もそれ使っていいから」
「……うん」
ごめんね、と言いながらハンカチで体を拭く。降り出してからすぐに軒下へ入ったおかげでそんなには濡れていない。
「ねえ、このハンカチ貰ってもいいかな?」
「は?」
きょとんとした顔でキミがこちらを向いた。
「だって二回もこれ使っちゃったし、今更キミに返すのもなんか悪いなあって」
「気にするなよ。僕はどうとも思わないよ」
「その代わり、今度新しいハンカチを買いに行こうよ。お礼に買わせて。ついでに最近できたケーキ屋さんにも寄ろう」
その提案は思いもよらなかったのだろう、キミは少し驚いたらしく、ぱちくりと瞬きをする。
「……来週末でいいか」
もちろん!私は笑顔で答えた。
雨はもう小降りになっていた。
大好きだった彼と別れた。
静かに雫を落としながら心の隙間を埋めようとする。
でも、雫を落としてもやっぱり貴方じゃないとダメみた
い。
執筆中…
天気予報で明日に傘マークがついていた。初めてふたりで出掛けるせっかくの日なのに、晴れてくれない。予定を組んでから何日も悩んでようやく決めた服装も晴れたときを想定していたのに。
いつもより早く目が覚めて時計を見たらまだ5時前。耳をすますと雨の音がして、20%に賭けた願いが叶わなかったことを知った。
「雨だけど、予定変更する?」
簡潔なメッセージが届いた。目的地の天気予報を調べて、予定より1時間後に曇り予報になっていることに望みを託して、小雨なのでそのまま行きませんか、と返事した。
崩れないようにいつもより入念に、それでも自然に見えるように髪をセットした。一本早い電車してしまったけど、それでも約束より早く着ける。
スマホを握りしめながら降りた西口、見回すともう到着していたから慌てて前髪と襟元だけ整えて声をかける。
「雨でむしろ空いてそうだね。」
ポジティブなところが好きだな、なんて思いながら並んで傘をさす。流石に見頃だから目的地に近づくに連れて人も増えてくるけど、晴れていたらもっと混んでいたのだろう。
ぽとりと落ちた、一雫。
それはカップの中であっという間にコーヒーと混ざり合い、跡形もなく消えていく。
無味無臭のその一雫は、けれど私とあなたの関係を一瞬で変えてしまう力を持つ。
あなたは何の疑いもなく、私が差し出したコーヒーを飲むだろう。私も向かいの席に座って、笑いながら同じようにコーヒーを飲み、クッキーに手を伸ばす。
優雅で楽しいティータイムが終わる頃、私はそっと尋ねるのだ。
「美味しかった?」
あなたはきっとああ、とぶっきらぼうに答えるだろう。私はにっこり微笑んで、良かった、と答えるのだ。そして数分と経たないうちに、あなたに変化が訪れる。
私は変わっていくあなたを見ながらまだ飲みかけのコーヒーをゆっくり味わうだろう。
あなたの目が、あなたの唇が、あなたの指が変わっていくのを、まるで花でも鑑賞するかのように見つめ続けるのだ。
ぽとりと落とした、一雫。
毒なのか薬なのか、それは私しか知らない。
END
「雫」
『雫』
どこからか水の音がする。
雫が落ちる音。
一定の間隔で聞こえる音。
寝ている時も、起きている時も、
座っている時も、立っている時も、
考えている時も、話している時も。
ずっと聞こえる音。
自分にしか聞こえない音。
自分だけの、音。
私の心が泣いている、音。
この国には
水と強く縁のある人間が生まれるという
言い伝えがあった
強く縁のあると言われても
具体的なことを、知ることは出来ない
それを知るのは
縁のある人間、本人のみ
そのため、誰がそう言う人間なのかを
容易に見つけることも出来ない
ただし
水と強く縁のある人間同士であれば
すれ違った時、出会った時…
より近くに感じた時にだけ
お互いの耳元で“ポチャン“という
ひとつの雫が水に落ちる音が聞こえる
そして自然とその人間を見つけることができると
水と強く縁のある人間―
一体なんのために生まれるようになったのか―
それを知るのは
幼い頃から少しずつ身につける力と
彼らが成人して
力が覚醒する時
水の声が聞こえ
それは分かるー
[雫―スイ国のミズビト―]
面倒くささが勝った時にする洗い物は、とんでもなくテキトーになる。洗い物をし終わり、一仕事終えた気になりその場から離れようとするが、別の残骸が残るのだ。
水を出す威力はもちろんMAX。洗剤をかけたスポンジで、いつもより乱暴にこすられた食器達。勢いの良い水にかけられ、それらはふきんで拭かれることなく、水切りの上で重ねられている。皿に雫が伝う。
昨日はもっとおしとやかに皿洗いをしていた気がする。
しょうがないよねぇ、ダルいんだもん。