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私は友人を殺した。

雲の量は少ないと言えば少なく多いと言えば多い程の量で灰色と思えば灰色で蒼だと思えば蒼色でそれでもって太陽は出ているような出ていないような微妙な天気の中友人を殺すための第1ステップが始まったのかもしれない。

一方方向なんて言葉はなく、左右にとめどなく歩き、なれない下駄で足を痛め、あるいは知り合いと出会い盛り上がり、人を探し、、それが祭りだと言わんばかりの光景に心は躍らず、心のどこかにある空白を埋めるようにスマホを見る。
「もう疲れました。自殺します。」
の文字も何回みたか。
更新したのは17時。
今は18時。
これ以上為す術なく、取り付く島もない。
死んだ人なんて何も考えられないのだから。
それが普通で魂などは存在すらしていない。

子供はくじを引きはずれ、焼き鳥を食べ、スーパーボールをすくう。祭りの光景 。
ひとつヨーヨーを見つける。もう14歳。祭りは参加する側ではなく、義務教育の一環で手伝い側。高校生は楽しそうに遊んでいる。そんな不思議な光景の中に地面に落とされたのか砂まみれでどこにでもあるような赤と白色。そして中学生女子独特の太っている訳でもなく、かと言って普通体型かと言ったら首を傾げるような微妙な大きさ。そこから静かに目から零れ落ちるように綺麗な丸とは言えないラインをなぞって落ちていく。

だから私はヨーヨーをわる。
友人を殺す。
自分の為に。
友人は泣く。
自分は笑う。
友人は無い。
自分は有る

雫は落ちる。

友人は共鳴したのだろうか、

4/21/2024, 3:54:42 PM