『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
通り雨の偶然
思いがけない相合傘に彼は笑った
「ははっ。男同士が傘一つって情緒ねぇよな」
木の葉から落ちる雫
傘から溢れる雫
彼の前髪からひと雫
「まぁ……そうだね……」
ふと泣きそうになって
目尻に留まる雫
ぽと…ん
どこに落ちたらいいやら
『恋の雫』は
通り雨が止むのを
恐れている
#雫
一人の夜。
瞳から雫が溢れる
どうして泣いているんだろう?
そんな疑問が僕を襲う。
__もしかしたら雫の数だけ答えがあるのかもしれない
今日も気付かないふりをして、
一人、夜に沈んでゆく。
雫
雨が降って
雫が垂れる。
それを毎回見るたんびに
あの人は元気かなと思う
雫落ち
奏でる音は
広がりて
水琴窟に
心癒され
お題☆雫
雫が地に落ちる
空から降ってくる雨が私の頬を伝って
1粒、また1粒と落ちていく
私の頬を貴方は手のひらで優しく包み
私と同じように濡れた顔を無理に笑わせて
雨にかき消されるぐらい細い声で何かを言った
もう一度聞き直す勇気などない
私の顔はもっと濡れてしまうだろうから
私の心ももっと疲れてしまうだろうから
あなたも私も
真っ赤な目から
また雫が流れ落ちた
《雫》
僕には人の感情が分からない
人に同情して泣くこともない
他人の為に感情が動くこともない
まあ、楽でいい
それなのに、
雫を落とす君に惹かれる
「雫」
玄関のドアを開ける音がした。
「ただいま!」
「おかえり」
仕事の出張から帰ってきた彼を見たら、涙が雫となって落ちた。私はなぜ泣いているのか、分からなかった。
「大丈夫?」と言って彼は、私の涙を拭った。
「大丈夫じゃないと思う。君に、会ったら安心して泣けてきた。」
「そっか。寂しい思いさせてごめん。早く君に会いたかった」
「うん。私も君に会いたかったよ」
隣に彼がいて、寄り添ってくれる事がすごく安心して、ホッとした。安心感からくる涙が雫となって落ちたのだろう。
「そういえば、君がほしいって言っていたもの買ってきたよ」
「ありがとう」
「いえいえ!」
今回の事で、私は寂しいと感じていた事がよく分かった。彼と一緒にいると、私の中で色々な感情が出てくる。これからも、彼と一緒にいたいと思った。
雫。
雨の雫に
塗れながら
今日見た
【神戸祭り】。
涙の雫が
落ちるくらいの
【be kobe】
何回聴いても沁みる。
ぽたり、と雫が滴った。
それは僕の頬を伝い、やがて顎から、また落ちる。
「ねえ、ごめん」
彼女の黒髪がカーテンのように光を遮り、僕の視界は灰を被った。
「悪いと思ってるから」
今度は、透明な雫が滴った。
生温い液体だった。
「許さなくても、いいよ」
僕はそろそろ意識を保てなくなって、思わず脱力する。
「なんで…」
やっと、彼女が口を開いて言う。
「なんで、そんなに優しい顔をするの。後悔するじゃない、こんな……、あとなのに」
迷子みたいに弱々しい彼女の声に引かれるよう、僕の手は彼女の頬をさすった。
「お互い様で、ね?」
僕が虚に見下ろすと、刃物が刺さった腹がふたつ、多量の血を流して震えている。
「一緒に死ねるの、嬉しいね?」
最後の力を振り絞って言えば、彼女は怖気付いたように「ひッ」と声を漏らす。
ああ、そんな顔しないで?
僕らはどこまでも一緒。
「ずっと一緒にいようね」って言ったのは、君でしょ?
雫
ポチャン…
最近は、雨が多く憂鬱だ。水玉模様の傘をさしながらたくさんの水たまりを避けるように俯いて歩く。
「はぁ、」
一言ため息を付き、また俯いて歩く。それの繰り返し。今週は何もかもが駄目だった。仕事でも上司に怒られるし、なんなら後輩からも馬鹿にされ、トラックに水をかけられ服はびしょびしょ。何もいいことがなかったこの一週間に思わず笑いがこみ上げてくる。
「ハハッ…」
乾いた笑い声が雨の音にかき消され、まるで私はこの世界にいないようなそんな風に思えた。
ふと、傘の外の景色を見ようと前を向くと私が全然知らない場所についていた。焦る私はどうすることも出来なくてただ、真っ直ぐ歩く。どうせ、私は何にもできない馬鹿なんだから…と薄く笑いながら前を進む。
さっきから坂道ばかりだ。
「これは、はぁはぁ、山だな…」
スーツで来るのには結構キツイ場所だったが、私はめげずに登り続けた。
山頂につくときにはもう息が苦しくて仕方がなかったが、それと同時に達成感で嬉しかった。
でも、この山には先客が居た。
その人は、黄色い傘でまるフチのメガネ、それに加えてきれいな横顔。その人の事を遠目から見惚れていると、気付かれてしまい目があった。でもなぜか、目が離せなかった。その人が私にニコッと微笑み、自分の横に来いと優しく手招きをするので小走りで向かう。少しだけ、相手と距離を空けて止まった。私は、
「なんで雨なのに、こんな山に居るんですか?」そう聞いた。すると彼は微笑みながら
「この山の山頂で見る景色ってとてもきれいなんですよ。自分の心を晴やかにしてくれるんです。」と。
でも…
「雨ですよ?」と言えば、彼は
「まぁ、見てて。」そう優しく言いながら、目の前の景色に指を指す。
すると、今までの雨が嘘かのように止みどんよりとした雲の隙間からきれいな光が溢れてくる。その光は、小さく見える民家、学校、駅、すべてのものに優しく光り輝いていた。この景色を見て私は
「わぁ…。綺麗。」思わず声に出てしまった。私の反応を見た彼は傘を閉じながら
「ね?そうでしょ?」とニコニコしながら言うので私は
大きく頷いた。
この景色をもっと大きく見たいと思い、傘を閉じた。今までの憂鬱が何でもなかった様に思わせてくれた。
彼は
「僕もつい最近この景色を見つけたんだ。」と微笑みながら照れ臭そうに言う姿に私は胸がドキッと高鳴った。
私の傘から、雫がポチャンと音をたてながら落ちる。
私は、目の前で虹を見つけてはしゃぐ彼を見て恋に落ちたのだと知った。
大人になっても
何歳になってもなぜかな。
お母さんには褒めてもらいたい。
褒められたら涙が出そうになる。
テーマ「雫」
「ごめんなさ〜い、12位は射手座のあなた!思わぬ落とし穴に苦しめられる1日になりそう!ラッキーアイテムは、祈りの雫!」
マジかよ、困ったなー。朝の占いって、良い順位の時はふーんで終わりなのに、最下位になるとどうしてももやもやしてしまう。それでもって、ラッキーアイテムを朝いきなり言われるのが納得いかない。ラッキーアイテムはカツ丼、と言われて夕飯にカツ丼を食べようにも、それではもうほぼ1日が終わってしまっている。前日に言っといてくれないかな。
祈りの雫は、白竜湖で守られているという宝だ。幸い湖を取り囲んでいた結界を解くことができたところだし、白竜湖に向かうには丁度良いタイミングだ。
そして俺たちは白竜湖へ向かい、騎竜と白竜を討伐した。すんなり祈りの雫を手に入れられた、と思った矢先、魔龍が作り出した時空の裂け目に落とされてしまった。
よく当たる占いだ。
『雫』
ぱたり、ぱたりと雫が落ちる。
「……どうして」
彼女は当惑しながら僕に問いかける。
どうしてなんだろう、自分にもわからない。
だからもしかしたら、深い意味なんてなかったのかもしれない。
ぱたり、ぱたり
一定のリズムで落ちる雫。
砂時計の落ちる砂にも似ているな、と思う。
「何か答えてよ」
彼女は怒りを露わに僕に言葉を投げつける。
でも僕は何も言えない。
何を言っても言い訳にしかならない。
その言葉は余計に、彼女を怒らせる事にしかならないと知っているからだ。
「ごめん」
僕に言えるのは、ただそれだけ。
それさえも彼女には怒りの燃料にしかならないけれど。
「もう何度目だと思ってるの、小学1年の時からずっと遠足、社会科見学、運動会全部、雨!」
僕だって好きで降らせているんじゃないし、僕だって潰れたイベントは残念に思っている。
「この最凶雨男!」
彼女はそれだけ僕に怒りを投げつけると、走って行ってしまった。
ぱたりぱたり
傘から落ちる雫だけは変わらずに、まるで僕を慰めているようだった。
雫
雨の下
空から溢れた
無数の子ら
弾けては別れ
出会っては結ばれて
やがて空に帰っていく
雨より下で
雨よりも深く
この地に根ざしてる
雨よりも清い
そんな気がする
空よりも
地へと渡り
底へと沈むけど
私達を生かす
そのものの破片
私もまた破片かな
何処かに行くのだろう
『雫』
雫型の装飾品(アクセサリー)を「ティアドロップ(teardrop:涙の雫)」と呼ぶらしいです。
装飾品(アクセサリー)の形には意味があるとのこと。
ティアドロップは、乾いた大地に潤いを与える雨を「神々が流す涙の雫」とした言葉なので、「生きるエネルギー」という意味が込められ、また、「悲しいときや辛いときの涙が、感動の涙や喜びの涙に変わりますように」と、いう願いも込められているそうです。
ティアドロップのピアスやネックレスは、可愛いだけではなく、このような意味があったのですね。
プレゼントにも良いのかもしれません。
(創作します。)
ティアドロップのブルートパーズは
あなたがくれたネックレス
そして あなたの誕生石
わたしは身に付けない
あなたの支配欲が許せなくて
しまったままの涙の雫
心を閉ざした記念品
頬から大きな雫となって、伝うように落ちていく。
煙になって空に登っていってしまったあの人。
もう会えないのだと、やっと理解した。
『さようなら』って笑って欲しいと言っていたけど、そんなこと出来るはずもない。
見送るように煙を必死に見上げるが、零れ落ちる雫は止まらない。
必死に口元に力を込めるが、あの人には笑って見えるかな。
神様どうか雨を降らせてください。
そうすれば……
「涙って何で泣いてるかによって味が違うんだって」
「へえ、そうなんだ」
「確かめてみる?」
「もしかして私今何らかの方法で泣かされようとしてる?」
"雫"
雫って綺麗なんです
雨の後とか
葉っぱについた雫を見ると
キラキラしてる時があります
とても美しい
【雫】
✂ーーーーーーーーーーー✂
もし世界に1人残されたなら
あなたはどうしますか?
「僕は、きっと自害するね1人は嫌だから」
「私は地球の世界最後を見届けるよ」
「「別れたねwww」」
「..××はほんとに寂しがりだね」
「そりゃ、ね、」
寂しいは僕にとって
沢山の別れと同じくらい
苦しいもの、
【手段】
雫は儚い
ぽつり、落ちたらもう終わり
地面に染み込んでしまったり、他の水に紛れたり
でも、雫は美しい
朝露が瑞々しい葉に乗っているとき
雨の日に、窓ガラスをつうっとすべるとき
光を吸い込んできらきら輝く雫はとても美しい
雫は人間みたいだと思う
人波に紛れてしまうこともある
人間の生命は簡単に失われてしまう
でも、誰もがその人だけの輝きを持っている
ふとした瞬間に、きらきらと輝きを放つ
人間は、とても愚かで、儚くて
そして、とても美しい生き物だと、私は知っている
『雫』
ぽたりぽたりと
雫が落ちる
君の涙が
世界の涙が
あなたに悲しいと伝えるために
ぽたりぽたりと
落ちていく
お題『雫』