『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雫は青い
それは水であって
それは涙だ
なのに君の瞳から垂れる雫をみると
僕の心は赤になる
心が叫んでいるんだ
助けたいと
《雫》
#25
雫
⚠︎︎重たい話です。
いつの日か、僕は感情がなくなった。
家族は誰1人泣かなかった。
父も、母も、兄も。
みんな、僕を毛嫌いしていた。
逆に嘲笑っていた。
僕なんかの居場所は無い、と。
僕は何とも思わなかった。
僕は家族にとって邪魔であり、使える道具だった。
だが、唯一弟は、僕を兄として見てくれていた。
「なんで、僕を産んだの?」
と聞くと、母は黙った。
「なんで、僕は産まれてきたの?」
父に尋ねると、僕を睨んだ。
「なんで、僕を嫌うの?」
兄に聞くと、兄は僕の胃をめがけてを思い切り殴った。
胃液が逆流し、酸っぱいものが込み上げてきた。
「ねぇ、なんで君は愛されてるの?」
弟に聞くと、弟は僕をそっと抱きしめた。
「痛いの痛いの飛んでいけ〜」
まだ3歳になったばかりの弟は何も知らなかった。
僕は自然と涙が溢れた。
僕は自分が愛されていない理由がようやく分かった。
僕は、母親の姉と、今の父の間にできた子供だった。
父は不倫したのだ。
そんな僕は、本当に場違いな存在だった。
僕はその日、自分の部屋で首を吊って死んだ。
「おにいちゃん、何してるのー?
……おにいちゃん?泣いてるの?」
最後に弟の呼ぶ声が聞こえてきた。
「「雫」」
「転校生の松山雫と言います!」
つい最近私のクラスに、転校生が、やってきた
その子は、勉強もできて、スポーツもできて、
料理や、ピアノ、ほとんどの事が出来る
もちろん、とっても可愛い子だった。
「雫ちゃん、よろしくねっ!」
「うん!よろしくね!」
こんな私でも、、可愛くなれるかな…?
だなーんて、そんな訳ないか、w
「きっと、なれるよ!」
「…え、?」
その言葉は、とても、暖かい言葉だった
「あり、…がとう。」
その日から、可愛くなれるように特訓中だ。
「雫ちゃんは、優しい、……ね。」
雫
って聞いても
ぴちょんくんしか思いつかないんだけど
傘を伝う雫が
傘をさす人の
足元辺り
裾を汚す
傘から落ちて
地面で潰れて
裾に飛び散る
それに気づかない
人間たち
愚かだけど
可愛いな。
_ ₃₂
空から雫が落ちてくる。ポタポタ、ぽたぽた。
今年も地球は、熱いと言って泣くんだろうな。
自分のことだけで頭がいっぱいだった。
家業についていけない悔しさも、どうして〝使えるように〟育ててくれなかったのだという怒りも、全部が渦巻いて脳を支配していた。
「あんたなんか、父親じゃない。来ないで。探さないで。さようなら」
目の前の男が傷つく顔をする前に踵を返した。見たくないものから逃げるなんてまったくもって子供だ。
それでも自分の中の父親は何よりも強く、朗らかで、そう、まるで太陽だった。
それにポンと放り込まれたような自分が温かく迎え入れられたのはあの陽気な人柄によるもので。本来ならそんなことが許されるはずもなかった。
足掻いて無理矢理にでも側にいたのはきっと見苦しかったに違いない。
誰よりも自分自身がそう信じ込んだ。
駆け足がだんだんと坂を登っていく。枝に引っ掛けた痕でじんと痛覚が主張する。
涙が出てくる。泣く資格もないくせに。みっともなくぼろぼろと。
暗い空がじわりと明るく見えて彼らが遠く見えるような頃合いなら、一思いに、と後ろを振り向いた。
「ハァ、ハァ……いない……」
見事な朝焼けがザンバラな前髪を縫って瞳に差す。それ以外誰も遮る姿はない。誰も追いかけてこない。
どっと疲れに襲われた足が限界を迎えて尻をついた。投げ出した靴がころころと落ちていく。
このまま朽ちてしまいたい。あの人の子どもではない何かになって、知らない人の元で暮らしてみたい。そのまま普通のそこらにいる人間のように朽ちる生き方を知りたい。
それは心踊る、夢のような生活に思えた。
ぜいぜいと肩で息をしながら土に伏す。あり得ない空想が鮮やかに形取る前に、息遣いと心臓の音の合間で聞き慣れた足音がひとつ。
「体力がないんだから走りすぎるな」
父親は笑って子どもの腕を取る。よっこいせ、なんてふざけた掛け声で背負う。
「お前はいつも泣いてるな」
太陽のように暖かな背中の上では静かに朽ちることができない。焦がれてしまうのは恐ろしかった。
目を背ける我が子に横目で明るく破顔して、父親はいっとう輝きを増した。
「ふうん、そういうところは俺よりも母親に似たのか? そりゃ良かったなァ! もう数年もすりゃあきっと立派になる」
涙も汗も瞬く間に拭われて泣き止ますのが上手い人。
彼の前では雫ひとつ自由にできない。
わたしはまだ、そういう生き方しか知らなかった。
学校の帰り道あなたの瞳を見たら息を飲むほどの綺麗な雫がたれていた。
「雫」
水槽の底にある
ビー玉から覗いた世界
ため息と水草と気泡が
コポコポ音をたて揺れていた
うっすら七色に光る
ガラスの外の世界
あの時繋いだ二つの手と
あの時揃えた大きな革靴
世界は終わりなく美しいと信じてた
ガラスに両手を当て
このビー玉から出してくださいと
いうポーズをして
いつも自分がヒロインでいることに
溺れていたのかもしれない
何の意味があったのだろう
目に見える泡は水の中では見えるのに
本当はため息さえ幻
全ては偽りの映画のよう
気泡は涙
揺れる水草は諦めと怠惰
視点はありとあらゆる場所に映り
宇宙の星全てが監視カメラなら
貴方の居場所も分かっただろうに
ガラスも木製のドアも飛び越え
二人が映る星に飛んで行く
そうだ、いつか夜汽車に乗ろう
きっと大事なことを思い出した
ビー玉の中にいるのは私
その私を見ている私は誰
懐かしい貴方
水の中から取り出し
大きな手のひらにビー玉を乗せた
真っ直ぐこちらを見る眼には
大きな大きな一粒の涙の雫
「やっと見つけた、もう離さない」
私は偽りの両手をつくポーズを止めると
急に身体の力が抜け
だらしなくへたり込んだ
ビー玉は静かに割れた
貴方の暖かな涙の雫で
初めて濡れた髪
ガーゼのハンカチは
いつか私が贈ったもの
疲れきった私は
貴方の手のぬくもりの中で眠る
「大丈夫、いつか二人、夜汽車で帰ろう」
コポコポと水槽の音に紛れ
おぼろげに優しい声が聴こえる
了
雨の音が耳の奥まで響く
雨が止んで
虹が出る
葉っぱに雫が落ちる
その雫に綺麗な虹と
目の腫れた私が映る
あれ?私泣いてたんだ
雨なのか涙なのかわからなかった
普通の空も好きだけど
やっぱり雨上がりの空が好き
思いっきり泣いた後の私を見てるみたいで好き
もう少しここにいようかな。
〈雫〉
あ、
ほろほろと流れる雫。
私はその雫をじっと見る。
空の色を反射してちょっと青色。
大きくもなく、小さくもない。
手にぽたぽたと落ちる雫。
ああ、でも何故だろうか?
なんだか、あったかく感じる。
少しその雫を舐めてみたら、
ちょっと、しょっぱくて
あまかった。
『雫』4/21
溢れ、墜ちる。
天高くから、降り注ぐ
数多の雫が地上へ落ちる。
それは希望なのか、絶望なのか。
空は、有限だった。
ただ、地上よりもずっと広かった。
時に、降る雫は、人類の希望だった。
しかし、空が墜ちた。
空は、終わり希望は絶望へと変わり
地上へ溢れてしまった。
絶望も命も呑み込み、一雫となった。
やっぱり寂しかったのかも。
「………」
「ねぇ〜聞いてる?……ん?」
「……なんですか。」
そう聞くと、先輩は慌ててハンカチを渡してきた。
「ちょっ…君泣いてるよ?大丈夫?」
「えっ?」
確かに頬を触ると生暖かい物があった。
「なっなんで…?」
「もしかして気づいて無かった?!」
「は、はい。」
「まじぃ?じゃあなんで泣いてるかも分かんない?」
泣いてる理由…か。…そうだ、
寂しかったんだ…。
「へぇ?寂しかったの?」
「えっ声出てました?」
「うん。めっちゃ。」
…恥ず。
「………忘れて下さい。」
「忘れられるわけないじゃん?」
へらりと笑っているが、目は少し申し訳無さそうに泳がせている。
「すみません…」
「怒ってはないよ。でも寂しかったら言ってくれれば良かったのに…」
「そんなの恥ずかしくて言えないですよ。」
「ツンデレかよwww」
「違いますっ!」
話してるうちに、涙も止み、心のもやもやが晴れてきた気がした。
「…今日は一日中歩くんで覚悟して下さい。」
「なに仕返し?残念だけど俺体力あるんだよね〜」
「………はぁ。」
思わずため息が漏れる。
「疲れた?休む?」
「少し歩いただけで疲れないですよ。ずっと歩いてたんで。」
「そう?ならいいけど、無理しないでね。」
「分かりました。」
「それと…」
「絶対に寂しかったら言うこと!何かあったら言う!」
「っ!」
先輩を見ると、緑色の瞳が俺を見据えていた、
「いい?」
「は、い」
「絶対だよ!」
「は、はい!」
何度も頷くと、先輩は満足そうに微笑み前を向いた。
「旅の再開だ!」
#雫
前回の続きです。
雫って漢字なんかかっこいいよね!涙よりも雫の方がかっこよく感じてしまう……
雫って名前の人なんか
多い気がするんだ
それは私の気のせいかい?
四組に雫
私のクラス五組に雫
三組に雫
そして後輩にも雫......
おおくない?多いよね?
雫って名前......人気なんかね〜
私はこのお題が出た時真っ先に思いついたのがこれだ
それだけ多いんだ
うれしい涙
悲しい涙
感動の涙
悔しい涙
いろんな涙があるけれど
幸せ涙を一雫
雫が滴るように私の心のなかにもクロのインクが滴る…
それは…じわっ…っと広がり
闇になっていったんだ…
あなたが誰かに優しくする度に、私の心に雫が落ちる。
黒々としたそれは器の水と混じり合って、そうしていつしか見えなくなる。
でも決して消えたわけじゃない。私の心は少しずつ、少しずつ、そうして濁っていく。
一滴、また一滴と落とされる雫の、その色はその度に違う。それでも濁ることには変わりがない。混ざり合った色はいつしかどぶ色へと近づくのだろう。こんな私にはお似合いだ。
それなのに、そんな私なのに、あなたは優しくしてくれる。
私の心に、雫がまた一つ。
あなたの一挙一動が、私の心に波紋を作る。
このままいけば、いつしか何かが溢れ出す。器に収まりきらなくなったものが、きっと溢れてしまう。
その瞬間をただただ恐れているのに、なのにあなたから離れることができないなんて。
愚かな私は、今日も心を揺らす。
ほら一滴。また、雫が落ちた。
高校時代、
いつもより早く教室についた朝。
後ろの席の女の子が、
一人静かに泣いていた。
「どうしたの?」とたずねると、
「彼といま、お別れをしたの」と返答があった。
ジブリのような、大粒の透き通った雫が
次々と頬を伝っていた。
こんな風に人は泣くものなのかと、
まだ人を好きになる感情を知らなかった私は、
不思議な感銘を受けたことをよく覚えている。
その子は悲しい涙を流しているのに、
その感情を知らない私は、
羨ましさのような気持ちさえ、感じていたのだった。
#雫
雫
ぽたりぽたり。
雫が落ちていく。
なんの雫?
よだれがたれてました。
お腹が空きすぎて我慢できましぇん。
雫っていっぱいあるよね。
私にあるのは、
頑張ってかいた努力の雫。
悔しい雫。
嬉しい雫。
でも
悲しい雫は
私は持ってない。
なんでだろ。笑