雪を待つ』の作文集

Open App

雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/16/2024, 7:33:51 AM

僕は僕を嫌っている。

     朝、目が覚めて鏡に映る顔が嫌い。

      勝手に咀嚼音を鳴らす口が嫌い。

    細く、怒っているように見える目が嫌い。

       醜く脂肪のついた腹が嫌い。

           腕が嫌い。

           足が嫌い。

         僕は夏を嫌っている。

汗がだらだらと流れ落ちて、自分の進んだ道に印を残すから。

  だから僕は、自分の足跡を消してくれる雪を待つのだ。

12/16/2024, 7:25:11 AM

雪を待つ

雪だるまを作って
かまくらも作りたい
それから、特大滑り台!

はやく雪よ来い
大寒波が訪れをいまかいまかと待つ

大きな子どもがテレビの前を陣取って天気予報を毎日欠かさず見てる背中を私がキッチンから呆れながら眺めた
テレビに夢中で窓の外からしんしんと降ってる雪にいつ気づくのだろう
気づいたら嬉しそうに雪だって声が響くのかな
かわいい人だこと

12/16/2024, 7:17:09 AM

最近の空はいつも青くて気持ちがいい。清々しい色だが私のいる地域では雪が降らない。最後に雪が降ったのが中学校三年生の時。今はもう友人ではない女の子に誕生日プレゼントを渡した時、お互いのマフラーのついた雪を見て、雪だ!と叫んだのを思い出す。お互いの頬が赤く染まりながら笑顔になる。そんな笑顔が嬉しくて眩しくて、もう一回見たくて雪を待つ。
 
 あの時の女の子は今はもういない。いるのは僕の隣に白いドレスに身を包んだ美しいあの時の彼女だ。

12/16/2024, 7:14:59 AM

上を向いて空を見る

星が降ってきそうな程の快晴の夜

冷たい空気に放たれる吐息が

白くなり上へと消える

雪は降って欲しくない

だけどクリスマスの夜は

少しだけでも降ってくれないかな…

忙しい貴方が少しでも

雪で心が癒されるように

ホワイトクリスマスが

私たちの最高の思い出になるように






「雪を待つ」

12/16/2024, 7:10:41 AM

『雪を待つ』


 まっしろなふわふわがおそらからふってくる。 


 それの思いがけない冷たさに、ボクはびくっと体を震わせた。ママとパパがボクにくれた首輪がチャリンチャリンと音をたてる。

 「それはね、雪って言うのよ。」

 ぷるぷるとするボクを見て、ママはくすくすと笑いながらそう言った。

 最初は初めて見る“ゆき”にびっくりしたボクだけど、お空から降ってくるふわふわはとってもきれいで、すぐに夢中になった。ボクがゆきに向かってピョンピョン跳ねると、ママが持っているリードと首輪がぶつかってカチャリカチャリと音も跳ねた。ボクはそれがとっても楽しくて、何度もピョンピョン、カチャリカチャリとはしゃぐ。…そんなボクを見て、大好きなママが楽しそうに笑ってくれるから、ボクはずっとピョンピョンと跳ねていた。


 それから沢山の時間が過ぎて、いつの間にか、ママのお腹が膨らんでいることにボクは気が付いた。パパとママは時々大変そうだけど、それでも二人はいつも時間があると幸せそうにママのお腹を撫でている。
 そんな二人に、ボクがそろそろと近づくと、二人ともにっこり笑ってボクを撫でてくれた。二人の手はとっても暖かくて、優しくて、ボクも幸せだった。

 ある日のこと。ボクはいつも通り、ママに撫でてもらいたくってソファの上に上がると、ママの体に擦り寄った。
 ママはいつも通り、優しくボクを撫でてくれた。でも、なんでか眉が下がっている。どうしたのママ?どうしてそんな顔をしているの?

 「寂しくなるけど、少しの間お別れね。」

 お別れ?お別れってなあに?ママにもう、会えないってこと?
 くぅんくぅんと鼻を鳴らすボクをママはもう一度優しく撫でると、ぎゅっとボクを抱きしめてくれた。

 「大丈夫、雪が降ってくる頃には帰ってくるわ。」

 ママはそう言うと、大きな荷物を持ったパパと一緒に何処かへ出かけて行った。…ボクは大人しく玄関で二人の帰りを待っていたけれど、帰ってきたのはパパだけだった。


 それから、ボクはよくお空を見るようになった。だって、あのきれいなふわふわが降ってきたら、ママが帰ってくるんだ。

 はやくふってこないかな。

 あしたになったらふってくるかな?

 パパとのお散歩も楽しいけれど、早くママに、こんなにも高く跳ねられるようになったんだよって見せてあげたい。凄いね。頑張ったねって頭を優しく撫でてほしい。

 そんなことを考えていたら、ママに撫でてもらう夢を見た。あ~あ。また夢だった。ボクは暖かな寝床から体を起こす。今はパパも何処かへ出かけているから、お家はしーんとしていてボクひとりぼっちだ。

 あぁ、早くママに会いたい。
 
 ゆきさん、はやくふってきて。

 ボクはいつも通りに窓からお空を見詰める。すると…

 まっしろなふわふわがおそらからふってきた!


 ゆきだ!ゆき!ママと一緒に遊んだゆき!これでママが帰ってきてくれる! 

 ボクはとってもとっても嬉しくて、ワンワン!と大きな声を上げる。ゆきだ!ゆき!ゆきが降ったよってママに教えてあげなくちゃ!
 ボクがワンワンと吠えていると、いつの間にかパパの車が帰ってきていた。傘を持ったパパが降りてくる。すると、パパに傘を差されながらママが車から降りてきたのだ!ママはなにか小さな物を抱えていた。とても大切そうにぎゅっとしている。

 あぁいけない!こんなに吠えてる場合じゃないや!ママが帰ってきたんだ!お出迎えしなくっちゃ!

 ボクは慌てて玄関へと走って行くのだった。

12/16/2024, 7:06:11 AM

「雪が無いと食えないが雪室リンゴ。
雪が無いと楽しめないのが屋外スキー場。
雪が無いと作れないのが雪像……他には??」
数ヶ月ぶりの16時台投稿である。
某所在住物書きは酷く「雪」に手こずって、書いて消して書いてを繰り返した。

去年もそうであった。雪はもう、「既に降った」のだ。ニュースを観れば分かる。
雪を待つどころか、例年以上の雪が、ブーストかまして先に来た地域もあったとか、なんとか。

「東京の雪??」
では、「雪を待つ」で待っているのは、都会の雪だろうか――物書きは閃いて、しかし首を横に降った。
都会の雪は交通麻痺だ。交通障害に直結するのだ。

――――――

最近最近の都内某所、某アパートの一室、夜。
部屋の主の名は藤森だが、
お題回収役はその後輩で、高葉井といった。
高葉井は藤森の部屋で、椅子付きテーブルコタツに座り、みぞれ鍋の完成を待っている。

高葉井は、右手にティッシュ箱、左手にはスマホ。
その日撮影した動画を、何度も何度も、何度もリピート視聴して、絶賛号泣中。
短期間の付き合いだったとはいえ、彼女の同僚が今月末で離職するのだ。

その同僚、名前を付烏月、ツウキというのだが、
菓子作りがトレンドで、
作って余った菓子を職場に持ってきて、
それが高葉井勤務の支店で人気も人気、大人気。
初めて貰ったのは初春のレモンパイ。
至極美味であったのを、高葉井はよく覚えている。

来月から職場で食えなくなるのだ。
来年の職場で待ってたって、レモンパイも、スノーボールクッキーも、白雪のホットチョコも、
何も、なにも、出てこなくなるのだ。

「うぅ、付烏月さん、ツウキさぁん」
えっぐ、ひっぐ、ぐしゅぐしゅ。ちーん。
涙の水たまりを生成しながらリピート視聴しておったのは、付烏月がその日持ってきた、「『お世話に鳴なりました』のアイシングレモンケーキ」。
画面の上で、男が茶こしを振っている。
茶こしからは白雪の、上等な粉砂糖が降っている。

「あの、高葉井」
鶏手羽元とショウガのみぞれ鍋をコタツに持ってきた藤森は、複雑な表情で、唇が真一文字。
付烏月は藤森の友人。 後輩は、付烏月が藤森の部屋に時折遊びに来ることを忘れているらしい。
「高葉井。コウハイ?」
「わだじ、付烏月さんのごど、忘れなうぁああん」
「聞こえてるか、コウハイ ヒナタ……??」
「ヅウギざぁぁぁぁぁぁん!!

お言葉に甘えて、私、来年レモンパイ食べに付烏月さんの職場に押し掛けるからぁぁぁぁ……」

――…高葉井が視聴している動画は、以下のように撮影されたものであった。

「ちょーっと早いけど、 お世話になりました〜」
時はさかのぼり、場所も変わって、
高葉井が勤務している職場の支店、昼休憩。
藤森の友人にして高葉井の同僚の付烏月は、
支店の冷蔵庫から、長方形の箱を取り出し、
美しいアイボリーで色付けされた、レモン味のアイシンクケーキをお披露目した。

「残り2週間、短いけど、どーぞよろしく」
網目の細かい茶こしを手に、中には白雪の粉砂糖を入れて、 それじゃあ、かけるよと。
高葉井は涙を流して動画を撮っている。1秒一瞬も逃さぬように、十数秒前からスマホを向けている。
「つっても、クリスマスケーキとか、仕事おさめケーキとか、まだいっぱい持ってくるけどね〜」
高葉井にとって、スピーチは動画で再視聴できるので、二の次。粉砂糖の「雪」を待っているのだ。

「ほい。初雪ー!」
パタパタ、ぱたぱた。
そこそこの高さから茶こしが振られ、アイボリーのレモンケーキに薄く白雪が積もる。
「雪待ちのレモンケーキ。おまちどーさま」

切って、皿にのせて、紅茶と一緒にめしあがれ。
高葉井は撮影の終了タップも忘れて、
号泣六割、嗚咽四割の音声をスマホに登録中。
「今年で会えなくなるワケじゃないんだからさ」
これが、高葉井が冒頭で視聴していた動画。
5分の動画の1割が、粉砂糖の雪を待つ高葉井の、哀愁と悲痛ダダ漏れな手ブレであったそうな。
「俺、前職の私立図書館に戻るだけだよ。レモンパイ食べたくなったら、図書館においでよ。
ウチの図書館、喫茶室があるの。待ってるよん」

「行く。私、パイ食べに、毎日図書館に行く」
「それはちょっと困るぅ」
「私、付烏月さんのこと、絶対忘れないからぁ」
「だから、あのね、今年で会えなくなるワケじゃ」
「料金は同僚割引の適用おねがいしまぁす」
「しないけど――?」

12/16/2024, 6:58:58 AM

冬を待つ

空気が澄んだ夜の帳に
木枯らしが語りかける。
「もうすぐ冬がやってくる」と、
静寂の中に響く予感。

枯れ葉は踊り、地に還り、
大地は深い眠りへ誘われる。
凍える月明かりが
白く染める準備を始めた。

心はいつしか、ぬくもりを探す。
手を取り合い、寄り添う灯火。
冬が訪れるその瞬間を、
凛とした想いで、待っている。

12/16/2024, 6:55:57 AM

雪を待つ



冬の日。
空は、重い灰色の雲に覆われ、
身を切る様な北風が、
枯れ葉を巻き上げながら、
吹き抜けていきます。

ですが、貴方は、
厚手のコートを纏い、
子供の様な無邪気な瞳で、
空を見上げています。

雪を待つ、貴方の笑顔は、
冬の光のように温かく、
私には眩し過ぎて、
私は、胸に溢れる想いを押し殺し、
ただ静かに微笑む事しか出来ません。

雪を待つ、貴方と私。
私も雪を待ちます。
真白に降り積もる雪が、
罪の赤に塗れた、私の手と、
醜い黒に覆われた、私の心を、
雪の白い結晶が、
包み隠してくれるのではないか、と。

身勝手な願いを抱き、
貴方の隣に立ち、
私は、灰色の空を見上げます。

白く儚い雪が、ひらひらと、
空から舞い落ちてきます。
…私と貴方の夢を乗せて。

12/16/2024, 6:23:06 AM

雪が降ると休みになる。男は雨が雪に変わるのを待っていた。少年期の頃の話。今は計画運休、ドキドキがなくなった。

12/16/2024, 6:14:25 AM

雪を待つ


【第0章 鬱の始まり】
『クリスマスは人を鬱にさせる』そんな言葉をどこかで聞いたことがある気がする。
しかし私はそんなクリスマスの半年前からデッキブラシを両手で持ち今鬱になっていた。


【第一章 時の待ち人】
"ミーン""ミーン""ミーン""ミーン"
「はぁ、あっつぅ」
私は動かしていたデッキブラシの手を止めて、額の汗を袖をまくっている腕で拭った。
「愛美のせいなんだから。働けぇー!」
佳奈はちょっと不満そうに、けどデッキブラシを持ったまま両手の拳を空に掲げて無邪気に言った。
「へいへい。」

それにしても不思議な感覚だ、水の入っていないプールの中にいるなんて、、、
「変なの」
「ん?なんか言った?」
不意に出た心の声が数メートル先で働いている佳奈に聞こえたらしい。
「なーんにも」
私は空を見上げた。
今となっては鬱々とする晴天だ。
再びプール底に目を向ける途中で校舎の大時計に目がいった、17時30分。
さて7時間程前まで遡ろう。


【第二章 終了の合図】
"キーンコーンカーンコーン""キーンコーンカーンコーン"
「はい試験終了、後ろから解答用紙だけ前に」
試験中に静かにほうきで教室の掃除をし終えてゆっくりしていたジャージ姿の先生、否私が所属するバレー部顧問が試験終了の合図をした。
その合図と同時にクラス中がざわめき出して、いつもの休み時間となった。
「ねぇ愛美!この後どう?」
周りの喧騒に紛れて隣の席の佳奈が話しかけてきた。
「んー何するの?」
今日は試験最終日、部活も何も無い久しぶりのオフ。
家でゆっくり過ごそうと思っていたが、、佳奈とだったら別にいいかと考えながら一応なんとなく聞いてみた。
「もうすぐさ、試合じゃん!?だから気合入れに一緒にパッーとい•つ•も•のファミレス行かない?」
試合、同じバレー部の佳奈からそう言われてもうすぐ試合があることを思い出した。
そして肯定の言葉を出そうとしたその時
「佳奈!試合も近いから今日は急遽だが練習する!他のバレー部にも伝えといてくれ!」
試験監督の仕事をあらかた終えてあとは解答用紙を持って帰るだけとなった試験監督兼バレー部顧問の先生が言った。
「ちょっと!なんで?!」
佳奈が驚愕の声と疑問の声を出した。
「じゃあそういうことだからよろしく!」
先生は軽くあしらうように言って去っていった。
「もぉ〜!」
佳奈は天を仰いで絶望を体現していた。
ちなみに私も同じ気持ちだ。
「あっお昼食べてからだから一旦家帰って14時体育館な!じゃっ」
先生は行ったと思いきやドアからひょっこり顔だけだして付け足していった。
「ぐぅ〜」
佳奈は何も言わずにドアの方を睨み続けていた。


【第三章 魔物】
私と佳奈は自然と別れて家へと一旦帰る流れとなった。
13時30分頃に2人の家の中間地点にある公園で再び待ち合わせることを約束して別れた。
「それにしても暑いなぁ」
5月末なのにもう夏空になった天を仰いでひとりごちる。
"アーイス"アイス"アーイス"ヒューヒュー"アーイス"アイス"高乳牛"
そんな機械的な歌声が聞こえてきた。

私は気付けば少し丘になっている大きい木の影の芝生に座り、アイスクリームを片手に持っていた。
「これは夏の魔物だ」
真っ当な女子中学生として毎月お小遣いだけでやりくりしている身からすれば189円のアイスクリームは少し痛い出費だった。
だが食欲には抗えない、人間のサガというものだろうかと考えながら私はスマホを取り出し時間を確認した。
11時14分。
時間に余裕はある。
最近試験続きで毎晩夜更かしをしていたせいなのかアイスクリームを食べてお腹が膨れたからなのか、もしくはこの気持ちのいい晴天の木陰のせいなのか睡魔が襲う。


【第四章 鬱の終わり】
17時30分。
案の定私は遅刻した。
ついでに待ち合わせしていた佳奈も道連れにして。
練習終了後プールの管理を任されているであろう顧問の先生に罰としてプール掃除をさせられていた。
「憂鬱だぁ~」
再びデッキブラシを動かしながらそう呟いていた。
「何が?」
今度はちゃんと聞こえていた私の呟きに佳奈は片手間に反応した。
「もうすぐでプールの授業が始まること」
「今じゃないんだ」
微笑みをこちらに向けながら佳奈は言う。
「大っ嫌いなプールの授業の手助けを自分がしてると思うと鬱になる」
鬱憤晴らしに唸りながらより一層強い力でプール底を擦る。
「いいじゃん!力入ってるぅ~」
佳奈は私の感情とは裏腹に言う。

「愛美はやっぱり冬のほうが好き?」
佳奈はすごく優しい、自分のせいで今しなくてもいい労働をしているのに不満を抱いていない。
これからも友達でいようと決意しながら私はこの物語の回答を口にする。
「うん、好き。早く雪降らないかなぁ〜」
2人で顔を合わせて笑い合った。

12/16/2024, 5:45:30 AM

【雪を待つ】

男は山小屋に来ていた
年末年始の連休を利用しての雪山登山だ
連れ立ったものはおらず単独での登頂となる

「ふぅ 疲れたな 今日はここで夜を過ごそう」
男は今年で35歳 会社ではそろそろ役がついていい頃だが、いまだに入社から立場は変わっていない
同期の者たちとの差が男を疲れさせた

「久し振りの登山で少々不安もあったが、まだまだ若いな俺も」
乾燥した笑みを浮かべてつぶやいた
「小屋も暖まってきたし、少し寝ておくか」
軽く食事をとり男は眠りについた

風の音で目覚める男
「いつの間にか吹雪いているな これならもしかして」
そんな時 小屋のドアを叩くような音がした
「ん? 今の音は? 風で枝でも飛んできたか?」

ドンドン ドンドン
「違うな 登山者か? 鍵なんかかかってないが」
ドアを開けると、雪よりも白いと思えるような女が立っていた

「本当に…」
女は何も言わず頷く
「ありがとう 迎えに来てくれて」
男は女に手を取られ猛吹雪の中に消えていった

12/16/2024, 5:29:02 AM

寒さに耐えるように、2人は身を寄せ合う
霧散する白い息 赤くなった鼻 かじかむ手

空は彼らを見つめている
祝福するように 繋がれた手が離れないように
2人を雪で包むまで

【雪を待つ】

12/16/2024, 5:10:40 AM

雪を待つ 子供頃には とても楽しみに待ち遠しくて 雪降れコン コンと 歌ってました でも 今は 降らないように 祈っています でも降ったら 降ったで
幻想的だなーと夢心地になり 夢中で
見ています こんな 綿みたいなものが
どうして 降ってくるか 不思議で
まだ良くわからない 現実離れして生きているて 素晴らし~

12/16/2024, 5:04:30 AM

寒がりのわたしにとって雪はあまり有り難くないが、ウィンタースポーツをする人にとってはきっと、待ち遠しいのだろう。

12/16/2024, 3:59:52 AM

『雪を待つ』

寒い日は起きたらまずカーテンを開ける

それが幼い私の日課だった。

私の踊る胸に応えてくれる

そんなことはなかなかなないのだが

齢数年に一度見た真っ白な世界が

もう一度広がっていることを期待して

今日もまた起きるやいなや窓に駆ける。

12/16/2024, 3:58:38 AM

ほころびを
また撫でて寄せて
口を閉じる
その繰り返し
傷は治っても
跡はどうにも消えない
都合が悪いことは
寝ても覚めても
思い出したりするんだよ
私はまだまだ
軽やかに前を向いて
歩いては行けないみたい

12/16/2024, 3:38:51 AM

雪国と言われているこの場所に住む人達は

雪が降らないことを願うことが多い

雪を待っているのは

電車が止まって、学校が公欠になることを期待している学生くらいだろう


でも、
雪が嫌いという人はあまりいない気がする

なんだかんだ降って欲しくないと言っていても

みんな毎年楽しみにしているのだろう




ちなみに私は今年も雪だるまを作ります。



「雪を待つ」

12/16/2024, 3:38:46 AM

『雪を待つ』

寒いのは嫌い

でも降り積もる雪が好き

なんか‥汚れとか欲望とかを

消してくれるみたいで

12/16/2024, 3:21:23 AM

「明日休校になりますように」
 テレビの天気予報と睨めっこして両手を合わせた。パンと大きな音が鳴った方が願いが届く気がして何度も両手を強く打ち付けた。
「明日はみぞれだから、電車動くよ」
 背中越しに母の迷惑そうな声が聞こえた。私はお構いなしにダメ押しでパンと鳴らした。

 翌朝、いつもより早く起きて部屋のカーテンを開けた。外は眩しいくらいに白く輝いていた。
「雪だ!」
 興奮のまま窓を開けて、現実を目の当たりにした。私は渋々部屋を後にした。

 休校の連絡はどこからも届かなかった。


『雪を待つ』

12/16/2024, 3:18:00 AM

→短編・雪を待つ。〜行列の二人・4〜

 昨晩から降り出した雪は、日が昇っても止むことなく降り続き、都市の交通インフラを混乱させていた。
 通勤通学時間、電車のホームは人であふれかえり、まったく役に立たなくなった時刻表を当てにすることなく、電車が来るのを辛抱強く待っている。
 そして私もそのひとり。乗換駅で電車を持っているのだが、おそらく仕事の始業時間には間に合わないだろう。かなり早くに家を出たんだけどなぁ。ホームに蔓延する空気感は諦めと苛立ちの両方が入り乱れている。
「雪、止まねぇな」
 後ろから、呆れたような諦めたような声が聞こえた。あれ、この少し低い冷静な声、聞き覚えがあるぞ。もしかして、ザ・行列(私命名)のツッコミくん?
「俺、気合いで止ませてみようか?」
 そして、もう一人のイケボなのにアホっぽい返答は、ボケくんだ!
「雪よ! 止め!」
 力強く響く迫力のある声が雪に命令した。あっ、これ、天に向かって言ってるわ。安定のボケ。
「おまっ! こんなところで変な動きすんな! 恥ずかしいだろ!」
 ツッコミくんの焦る声。
 二人のやりとりにクスクス笑い広がりだした。笑いから逃れようと咳払いする人までいる始末だ。
 くそぉ〜、彼らの後ろに並びたかった! しかし振り向くってのも不審者っぽいし。
「え? でも、やっぱ呪文に動きは必須じゃん」
「混雑してるところで手ぇ振んなって! そもそも呪文なんて使えねぇだろ!」
「でも、俺、今日の雪にちょっと関係あるからなんとかしたいんだよね……」
 急にボケくんのしんみり声。ど、どうした? 天然超えての電波!? 
 二人を中心に何となく静かになる。周囲が完全に二人の会話にロックオン。
 ボケくんの声、本当によく通るし、人を惹きつけるんだよなぁ。声優とかVTuberとかやれば人気出そう。
「小学校の時の書き初めが何書いてもイイ系だったから……、俺、何も考えず……『雪を待つ。』って書いちゃってさぁ! 今日のこれ、絶対アレが叶っちゃったんだよ!」
 ボケくんの罪悪感と、周囲の「すーん」感の乖離が甚だしい。時間差!というツッコミ感が漂っている。
「……言うことは、それだけか?」
 唯一この場を収めることのできるツッコミくんが、振り絞るような声で己の使命に立ち向かった。
「罪深いだろ?」
 ボケくんの哀愁を誘う雪よりも静かな声は、覚悟に立ち向かう意志を感じる。まるで自分の責任を果たそうとする勇者のようだ。
「能力系漫画の読みすぎ! 目ぇ覚ませ!」
 スパーンと音がした。
「痛っ!」
 後ろで何が起こったのかは見なくてもわかる。
 素晴らしい、ボケとツッコミをありがとう。声優でもなくVTuberでもなく、二人で芸人養成所に行ってください。今から推します。
 あっ、電車待ってるの忘れてた。

テーマ; 雪を待つ

〜行列の二人〜
 ・10/26 一人飯(テーマ; 友達)
 ・11/1 展覧会(テーマ; 理想郷)
 ・11/13 良い子も悪い子も真似しないでね。
      (テーマ; スリル)

Next