『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
作品35 雪を待つ
雪がふると、あの子が来る。小さなおててでちっちゃな雪だるまを作る子。
何個も何個も雪だるまを作って、あの子よりもせが低い、年下の子たちにくばっている。それをいつも、部屋の中からながめている。
いいな。いつか一緒にあそびたい。
うでにはてんてき。少し歩くとすぐ疲れる体。きんにくのない細い足。真っ白な服を着た大人の人と、なれてしまったしょうどくの匂い。
いつも見ているこうけいだ。お母さんお父さんにはたまにしか会えない。
あと何回、雪を待てば、あの子達とあそべるのだろう。あと何回、雪を見れるのだろう。
いくらきいても、だれもこたえてくれない。
⸺⸺⸺
小さい子が喋ってる感じにしたくて平仮名いっぱい使ったはいいものの、すんごい読みづらい。
雪を待つ
木々の青葉が、段々と色付き始めて…軈て、北風が吹き、枝々を揺らして、葉っぱを落としていく…
日毎に、寒さが身に滲みてくる…水溜りに、薄氷が張ったり、霜が降りたり…
北国からは、雪の便りも届いてくる…地元の標高の高い山にも、偶に白いものが、谷間に伸びては、消えて、また…
もう少しすれば、此処にも白い知らせが、届きそうな予感が…
君と出会った冬が、今年もやってきた。
いまだに私の心を掴んで離さない君の笑顔が、声が、
恋しくて仕方ない。
君が私を忘れると勝手に決めてしまった日から、
もう何年が経ったんだろう。
夜空から舞い落ちる雪を見ると、
私は今でも君を思い出してしまう。
この雪の冷たさのように素っ気なくて、
いつ降るかわからない雪のように気分屋で、
その存在ひとつでいつも私を楽しませてくれた人。
そっと降り積って消えていく、
君のその不器用な優しさが私は好きだった。
"捨てないで"
あの時私が流した涙は、きっと君には届かなかったのね。
だって冬は毎年必ずやってくるのに、
君はあれから一度も私の元には戻ってきてくれないもの。
それでも私は、ここで君を待ってる。
私が前を向く理由がここにある限り、ずっと。
『雪を待つ』
はぁ、
僕は丸い空を見上げたままため息をついた。その音も伽藍堂に吸い込まれていく。こんなに憂鬱なのは、もう長いことゆきも君も見ていないせいだった。昔、君が小さかった頃は一緒にゆきを眺めたものだのに。
「わぁーっ! すっごいきれぇ!」
はしゃぐ君は飽きずにずぅっとゆきがこらきら舞うのを見ていた。君は腕をぶんぶん振って、ぴょんぴょん飛び跳ねて、そしたらゆきはちらちらと舞う。そんな無邪気な様子は只々見ているだけの僕も心が躍らせた。あんなに楽しそうにしてたのに、君は会いに来てくれない。僕はまた君と一緒にゆきをみたいだけなのにな─────
******
「あっ」
思い出から現実に引き戻されたように、私は白い息をついた。師走も走る12月。来週は雪だと天気予報士は言っていた。今のうちから大掃除に勤しむ私は、家中をひっくり返して周っていた。そして先刻、押し入れの奥から出した玩具箱から幼少期の思い出の品を見つけ出したのだ。
「懐かしいな」
今は亡き祖母にクリスマスの贈り物として貰ったスノードーム。中には三段重ねの雪だるまがこちらを見上げて佇んでいる。昔はこのちっちゃな銀世界が私を何時間も魅力したものだ。過ぎし冬の日に思いを馳せ、スノードームを上下に振った。しかし、振られたスノードームに水の重みは無く、揺れる水音もし無かった。嗚呼、もう一度あのミニチュアの雪の日を見たいという願いは叶いそうに無いらしい。と言うのも、中の水は干からびてしまっていたのだ。白と銀の粒だけが寂しげに雪だるまに積もっていた。それなら──────
「ほら、これなら雪だるまくんとまた一緒に雪が見れるね」
私はスノードームを窓際にそっと置いた。そして中の雪だるまを窓の方に向けて笑いかける。来週はもっと寒くなるから雪が降るらしいよ。あなたも雪が楽しみでしょ?
【 雪を待つ⠀】
雪は心高鳴るもの。雪は私の好きなもの。
だから、冬は私を私にしてくれる。私を、思い出させてくれる。
いつまでも私のままでいたい。でも、時は待ってくれない、いつだって私を変えてしまう。
だから、私を私たらしてめくれる雪が好き。
でも、なんで雪が好きなの?
雪が私を私にしてくれるから?私が雪を好きだから?
雪がなければ私でないなら、一体私は何なのか
そんな曖昧な存在を世界は許してくれやしない。
分かんなくなって、ぐちゃぐちゃになって。
1番身近なはずの私であった存在でさえ、プツンと繋がりが途切れたように認識することもできやしなくて。
だから、私の生命線である雪を待つのだ。
今の私に、目もくれず
幾星霜、という言葉が浮かぶほどに私は長い間、何かを待っていた。
もう私の老化した脳からは風化してしまった何かを私は待っていた。
今日もいつもの様に待っていた。
その時、枯れ木のような肌に水が染み渡る感覚があった。
雪だった。
雪は私に身を切るような寒さを与えなかった。
ただ私の全てを包み込むような感覚があった。
私は全てを思い出した。
私は雪を待っていたのだ。
遠い遠い昔、友達が言ったのだ。
雪をもう一度降らすと。
当時、地球ではもう温暖化が取り返しのつかないところまで来ていた。
緩やかに滅びゆく世界の中でその友達は雪を取り戻すとそう私に言ったのだ。
それは世界を救うというのと同義だった。
私も一緒に取り戻すと言った。
けれど友達は首を縦には振らずに笑って言った。
お前は待ってろと。俺が起こした偉業を記録して世間に広めてくれとそう言った。
だから私は雪を待っていたのだ。
その次の日から音沙汰のなかった友達との約束を果たすために。
そして私は踵を返して街に戻った。
私の誇らしい友達を自慢するために。
お題雪を待つ
ここまで読んでくださってありがとうございました。
階段を降りて曇り空を見上げたとき
ひらりと舞ってきた雪とあなたの背中
今年初めての雪をあなたと見られたことが嬉しくて
新雪を踏むのが好きだと話すあなたが愛しくて
叶わないとわかっているのに隣で過ごす日々が
同じ雪に降られる時間がどうしようもなく
「雪を待つ」
雪を待つ。
雪が降れば、音が吸収される。
冬は、世界が少し静かになる。
今年も少し静かになる季節を待つ。
校門を出ると風がぴゅうっと通り過ぎた。
寒すぎて思わず立ち止まってしまう。
本当に冬は外に出るべきじゃない。マフラーを締め直してフードを被り歩き出す。
冬は嫌いだ。寒いし、楽しいイベントもないし、なんか悲しい気分になるし寒いし、寒いし。
早く春になってくれないかなー。
「よっ!」
「いって」
思い切り肩を叩かれてバランスを崩す。
振り返ると先輩だった。生足にスカート。マフラーも巻かずにニヤニヤしている。
「…寒くないんですか。」
「寒いよ。当たり前じゃん。」
じゃあ防寒しろよ。心の中でツッコむ。
部活で仲良くなった彼女とは姉弟のように言い合いをしてしまう。
曇った空から太陽が覗く。
「てか明日雪降るらしいよ!」
「雪?別にそんなに珍しいもんでもないしょ。」
「1年ぶりだよ?超楽しみ!」
「そんなんで興奮するとか犬ですか。」
「はあー!?」
彼女がまた笑いながら肩を叩く。
授業中に先生がこけた話。テストで大やらかしした話、飼っている猫が可愛い話。
ペラペラと彼女が話す。
僕は歩幅を狭めて、彼女の声を聞き取りやすいようにフードを脱いだ。
春になったら彼女は卒業する。
同じ帰り道を歩くことも同じ制服を着ることもない。
心がチクリと痛む。
彼女と居れるならもう少し冬でもいいかもしれない。
雪を待つ彼女のためにも。
駅前の広場に子供がいた。
仕事帰りだった。もう時刻は二十二時を回って、くたびれたサラリーマンもそう多くない。
頬の赤いその子供はたった一人で、街灯の下、星一つない曇り夜空を見上げている。カラフルな色合いのニット帽とダウン・ジャケットは少しぶかぶか、たぶん買って間もなくだろうと思ったが、それにしてはやけに古びている。私は、
「こんな遅くになにしてるんだ。両親は?」
と声をかけた。子供は顔を上げたまま、ちらと視線だけをこちらに寄越して、
「雪」
「雪?」
「雪をまってるの」
そしてまた元のように空を見つめる。白いため息をつき、
「今夜は雪は降らないよ。うちに帰りなさい」
「やだ」
子供は口をとんがらせて言った。子供らしい意地っ張りというよりは、むしろ女のつく嘘のような匂いがした。
「どうして? また明日、雪が降るのを待てばいいじゃないか」
と訊ねた。子供は間髪入れず、
「去年ね、雪が降ったでしょ」
「………ああ、そうだね」
思い出すのに手間取った。がきの頃と違って雪はそう印象深いものではない。
「そのときにね、お母さんが「雪を見るのはこれで最後ね」って言ったの。それからすぐにお母さんは死んじゃったんだけど、雪だるまをつくったらよろこんでくれたから、今年もつくろうって思ったの。お母さんね、明日の朝ごろに死んじゃったから」
「………そうか。じゃあもう少しだけ待とう。寒いしおでんでも食うか?」
「うん、食べる」
「そこのコンビニで買ってくるからまってなさい」
私はなんとも言えぬ感慨のまま駅前のセブンに寄って、こんにゃく、大根、それからちくわを二つずつ買った。両手に湯気の出るカップを持って自動ドアを出ると冷たいものが首を撫でた。雪だ。年甲斐もなく心をおどらせながらあの街灯の下にもどった。
子供はもういなかった。
白雲峠で
白髪の少女は上を見上げ
ただ雪を待つ。
そんなに待っても、
バスは来ませんよ。
糸目の少年が言った。
ふと横を見ると
錆びたバス停がある。
バスを待ってると思われたのか、
少年は少女にどこに行きたいのか尋ねた。
ボク、知らせに行こうと思っていたんだ。
ちょうどいい。
近くの村へ案内してくれないかな?
少年は頷き
少女を連れて行った。
村についてすぐ
少女は村長に会わせろと言った。
今それどころじゃない、
村人が1人オオカミに食われたんだ。
すぐ近くにいた人がそう言った直後、
村長は村の中心の台に立ち、
直ちに影響はないようです。
オオカミではなくクマが出たんでしょう。
ここら辺にオオカミなんていませんからね。
村人たちは歓声をあげた。
だが少女は
甘いね、偉い人。
すぐに取り押さえられた。
まさかの少年も。
この村では村長に軽口を叩くと
牢屋に入れられるらしい。
大人しくしてたら3日で出られるそうですよ。
少年は少し呆れた声で呟いた。
すると少女は息を思いっきり吸い込み
オオカミがくるよー。
と叫んだ。
見張りの村人は嘲笑した。
嘘つけ、さっき村長も言ってただろ。
ここら辺にオオカミなんかいないし
もっと違うやつが食ったって。
こう言われることはわかっていた。
しかし隣を見ると
ねぇ、ボクが白髪なの
皆笑うのに
なんでキミは今泣いてるの?
キョトンとした顔で少年の方を見る少女。
3秒経ってようやく少年は
自分の目から溢れる涙に気がついた。
わ。なんでだろう。
その少年の声に被るように
少女はまた叫んだ。
オオカミがくるよー。
食べられちゃうぞー。
羊もボクもキミも村も。
今度は嘲笑する声は聞こえず、
空間が切り取られたように
少し離れたところが無くなっていた。
あーあ。
言わんこっちゃない。
少女は既に鉄の首輪を破壊して自由になっていた。
少年もすぐ少女に助けてもらい、
外で辺りを見渡した。
遠くの方で白く大きなオオカミが
走り去っていくのを見て
本当に食べたんだと
少年は驚いた。
少女が振り返った頃には
少年は急にどこかに行ってしまった。
これだから無自覚系ネブラスオオカミは。
少女は少年の後を追った。
ネブラスオオカミには
いくつか種類がある。
1000mの巨体のやつもいれば、
小柄だが化けれるやつ、
無意識に仲間を呼ぶやつもいる。
ネブラスオオカミの7割は凶暴。
2割は自我はあるが無自覚。
1割は自我があり、
オオカミであることを自覚している。
無自覚のやつは
自分が人間や他の動物だと信じてる。
その中には仲間を呼ぶやつが紛れていて
他の動物を巻き込むので
ちゃんと教えて
1割に入れなければならない。
"Good Midnight!"
こんな馬鹿げた哀れなオオカミなど
いなくなった方がマシだとボクは思うけど
偉い人は甘いからね。
共存できる道をずっと作ろうとしてるんだ。
少女は綺麗な白い毛をなびかせながら
雪の上を走り
少年に追いつこうとした。
雪は汚いものを隠してくれる。
濁った水たまりも、腐った道草も、放り出された犬のフンも、捨て置かれたベタベタの空き缶も。
白くて冷たくて重い雪で、全てを覆い隠してくれる。
汚い地面を、ふわふわな純白で覆ってくれる。
見窄らしい木と枝と土だけが跋扈する冬を、幻想的な冬に変えるのはいつだって雪だ。
だから、私は雪を待っていた。
灰色の雲を睨みつけて。
重苦しい鈍い灰色の空から、真っ白いふわふわの雪が降るのを待っていた。
汚いものを隠してくれるから。
春がくるまで、冷たい雪の中に凍らせて、閉じ込めて、ずっと隠してくれるから。雪は。
山奥の、この道端で。
私は、私を覆い隠してくれる雪を待つ。
私は醜い。
ある日、醜くなってしまった。
顔は茶色く引き攣り、四肢は弛んで長細く伸び、指は鋭い爪に支配された。
ふかふかの綿のような内毛と、ゴワゴワと猛獣らしい茶色い外毛が絡み合って、埃と毛玉の塊のように思える。
足はゴツゴツと大きくて、水も氷も冷たくない。
血も、猛獣も怖くない。
お腹が減る。何か生き物を貪り食べる。
喉が渇く。何かの血を飲み下す。
私はバケモノになってしまった。
どくどくと脈打つ臓器と、生暖かくぬるりと流れる血液とで、生きていこうとするバケモノになってしまった。
腕や爪には、まだ赤いドロリとしたものが絡みついている。
口や頬には、屑が引っかかっている。
私は醜いバケモノだった。
食欲にうなされて、何かにかまわず、生き物を喰らおうとする醜いバケモノ。
私は、そんな私が嫌だった。
見たくない。
殺したくない。
だから、私はここへ来た。
飢えを必死に押さえつけて。
獰猛に牙を向く唇をかみしめて。
雪なら私を覆い隠してくれるだろう。
醜いあれやこれやを全て飲み込んでしまう雪なら。
雪で包まれれば、まだマシな美しい死体になれるだろう。
水で膨れることも、酸化して真っ黒になることもなく、雪と氷に閉じ込められるのだから。
だから私は雪を待つ。
誰もいない、金属血と呼ばれる、山の奥深くで。
雪を待つ。
全てを覆い隠してしまうような、白い白い雪を。
灰色くにごった厚い雲を見上げる。
冷たい風が、頬の茶色い毛を跳ね上げる。
空は沈黙していた。
私は、雪を待つ。
雪が降り始めると、何かと不便な
思いをすることが多い
地域に住む私は、梅雨と同じくらい
天気予報を見ている。
この冬は、どれくらい積もるだろう。
スタッドレスは、消耗品だし
冬場を凌ぐ、灯油を買いに行くのも
難儀だし、、、
朝起きたら、真っ白。
なんて事もザラにある。
ただ、ひとつだけ
楽しみにしている事もある。
それは、夜だ。
これ以上ないくらいモコモコに
着込んで、少しだけ
ひとり、雪道を歩くのだ。
田舎の住宅街は、静まり返り
ただ、雪だけが降る。
そこに、私だけの足跡が残る。
音もない。
誰もいない。
けれど、こわくない。
白い、白い、白い。
心が気持ちよく空っぽになるような
そんな、夜だ。
そしてまた、天気予報を
チェックするのだ。
億劫だなぁという表情で。
夜の楽しみは、誰にも秘密だから。
【お題:雪を待つ】
雪を待つ。
もう異常なほどの熱気に包まれ続けるこの世界で
そんなことは起きないとしても、
0.0001%の奇跡があるとするならば、
夢を見て、現実と共に待ち続ける。
帰ってこれた時、寂しくなんてないように。
おかえりって、一番に言えるように、
その白が僕の視界にまた現れてくれる日まで。
無理して誰かに合わせようとした「私」じゃなくて
ありのままの「私」を受け入れて欲しくて
なのに、いつも私は貴方に嫌われるような事をしてしまう
「自然な君でいいんだよ」「そのままの君でいいんだよ」
そんな言葉に甘えようとするけど、私には加減が難しいみたい
頑張らないと人から愛される人間にはなれないみたい
自然体でいようとすればするほど、貴方の心は離れてく
それなら、少し無理をしてでも「愛される私」を演じ続けていたいの
雪を待つ
憧れでした
でも自転車登校、ブラック部活になった途端
敵になりました。
冬晴れ
2024/12/15㈰日記
ひなたは暖かいね。
有り難い、陽の光。
昨日、モスで
新とびきりアボカドバーガーを
食べた。
アボカド好きだから美味しかった。
モスチキンも食べたら
美味しいんだけど気持ち悪くなった。
胃炎になってから
揚げ物が辛い。
もう揚げ物は食べ難い食品になったかも。
揚げ物は超加工食品だから
これから避けて行っても良いけれど
嗜好品としての楽しみ、喜びはないよね。
年末年始の帰省の日程を
決めかねているんだよね。
メリット、デメリットで
表にして考えようかなあ。
え?そこまで考えること?と
思われるような事を考えてしまう。
こういう所を常々
面倒くさい!って友達、両親に
言われる。
本当、そう。
そういう友達ね
友達が見たがっていた舞台の
チケット発売日がもうすぐなのを
教えてあげた。
忘れていたみたい。
こういう時は、助かるらしい。
時と場合ですか。
おやすみ。
『雪を待つ』
年齢と 共になくなる 関心を
回復させる クリスマスの夜
犬と子は喜び庭駆け回る
猫と大人と受験生は炬燵で丸くなる
いや丸くなっている暇などない
頑張れ受験生
雪の日に 寒いと呟き 手を繋ぐ
好い仲になれたのか
そんなことは知れないが
会話のきっかけが作れれば
降ってきた甲斐はあった
雪を待つ
白い雪 冷たく 降り注ぐ 白い雪
降り積もる雪は私の身体を冷やす。
今日もお母さんとお父さんから 怒られる
私が悪いんだ。 何も出来ない役たたずだから
今年も冷たいな。 でも、おかしいな
なんだか…眠く、な…って
緊急速報です。今夜2時24分 家庭内暴力により
一人の少女が亡くなりました。
「今朝近所の住民により発見されたようです…」
「こんな。冷たい中独りで…。」
※意味わからんね。
辛い時助けてくれる親がこんなの嫌だよね。でも、無理しないで欲しかった。私は何も言えないな…。本人じゃないから
「雪を待つ(創作)」
朝から寒いなぁって思っていたら、パパもママも肩をすぼめて「寒い 」って言ってた。
ぱあーっとカーテンを開けたら、ふわふわしたものが上から降っていて、庭も真っ白になってて、前が見えないくらいだった。
こ、これはなんなんだ?!
僕が一瞬固まったのを見て、パパとママがくすくすと笑った。
そんなことはお構い無し!ママが窓を開けた瞬間僕は、外に飛び出した。
冷たい白いものに包まれて、なんだか楽しくなって大はしゃぎしちゃった。
全身ベタベタになったけど、はしゃいでいたから全然寒くなかったよ。
あの時は楽しかったなぁ。
また降らないかなぁ、白いふわふわして、冷たいの。
今いる部屋は、あたたかくて、ウトウト眠くなっちゃうけど·····ふぁーーー
「あ、雪!」
ママが、嬉しそうな声で言った。
え?!雪?!
僕は、喜びのあまり、ちぎれるほどしっぽを振った。