雪が降り始めると、何かと不便な
思いをすることが多い
地域に住む私は、梅雨と同じくらい
天気予報を見ている。
この冬は、どれくらい積もるだろう。
スタッドレスは、消耗品だし
冬場を凌ぐ、灯油を買いに行くのも
難儀だし、、、
朝起きたら、真っ白。
なんて事もザラにある。
ただ、ひとつだけ
楽しみにしている事もある。
それは、夜だ。
これ以上ないくらいモコモコに
着込んで、少しだけ
ひとり、雪道を歩くのだ。
田舎の住宅街は、静まり返り
ただ、雪だけが降る。
そこに、私だけの足跡が残る。
音もない。
誰もいない。
けれど、こわくない。
白い、白い、白い。
心が気持ちよく空っぽになるような
そんな、夜だ。
そしてまた、天気予報を
チェックするのだ。
億劫だなぁという表情で。
夜の楽しみは、誰にも秘密だから。
【お題:雪を待つ】
12/15/2024, 2:36:01 PM