作品35 雪を待つ
雪がふると、あの子が来る。小さなおててでちっちゃな雪だるまを作る子。
何個も何個も雪だるまを作って、あの子よりもせが低い、年下の子たちにくばっている。それをいつも、部屋の中からながめている。
いいな。いつか一緒にあそびたい。
うでにはてんてき。少し歩くとすぐ疲れる体。きんにくのない細い足。真っ白な服を着た大人の人と、なれてしまったしょうどくの匂い。
いつも見ているこうけいだ。お母さんお父さんにはたまにしか会えない。
あと何回、雪を待てば、あの子達とあそべるのだろう。あと何回、雪を見れるのだろう。
いくらきいても、だれもこたえてくれない。
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小さい子が喋ってる感じにしたくて平仮名いっぱい使ったはいいものの、すんごい読みづらい。
12/15/2024, 2:50:35 PM