『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
滅多に雪の降らない私の地元。でも1度だけ、物凄い大雪を見たことがある。朝起きて、窓の外は銀世界で。惚れ惚れする程、綺麗な、美しい雪が降っていた。あの光景は、きっと二度と忘れない。もう一度あの大雪が見れたら…と、冬になると、ずっと、雪を待っている。
『雪を待つ』
子供の頃はしゃいでいたあの気持ち
降り積もった光景はもう
今となってはみることができない
大人のほとんどは嫌がる
寒いし
渋滞するし
滑るし
家から出られなくて仕事に行けない
など
けれど私は意外にも嫌いではない
雪ではしゃげる年齢じゃないけれど
雪ではしゃいでしまう自分がいる
ちょっぴり恥ずかしいけれど
雪を待つ自分がいる
2023/12/16 ノンフィクション
拭えない悲しみがある
ずっと私の中で留まって動かない。
悲しみの死骸だ。
そこから離れたかった。
彷徨って、結局は戻っている。
帰る場所もない、行き先もない。
草木と雲が僅かな光りを遮る。
追いかけたかった。
風が吹いて季節を知る。
私はまだここにいる。
湿地の枯れ木のように
去年の雪が降った日、学校帰りに
君と一緒に雪合戦したのを覚えてる
手が赤くなっても私は意地でもやめなかった
雪合戦をやりたかったからじゃないよ
君がいたからだよ
今年も雪は降るだろうか
また 君と一緒に雪合戦できるだろうか
「…そんなことする歳じゃないか……」
今日も私は天気予報を見る
いつか降る雪を夢見て。
君に降る雪を
君のいない窓から見ている
雪を待つ日の切なさは
雪を知らない私の我儘
【雪を待つ】
「そんな、まるで雪を待つようなことですよ。もっと着実に進めていきましょう、教授」
そう言って私の若い助手はラボから陽気に出て行った。
「……現実離れしたことを言ったつもりはなかったんだが」
独り残された私は、誰に告げる気でもなく無意識に独り言ちた。
雪を待つ、とは、二十年ほど前から広まったフレーズだ。夢物語、ありえない奇跡、というような意味合いで使われる。そう、もうかれこれ全地球では、二十年以上も雪が降らなくなってしまったからだ。
「仕方ない……もう少し煮詰めるか」
まだ助手は三十歳手前のはず。そんな彼の意見をいれて、再考してみるのも無駄ではないだろう。
幼い頃、現実に眺めた雪景色の記憶をぼんやり蘇らせながら、今年で五十歳ちょうどになる私は、研究課題のデータに没頭していった。
雪を待つ
去年まで、今の時期だと凍えるほど寒かったのに。
今年、最近はまるで冬とは感じず、夏の終わり目や秋のように感じる。
ということは、地球規模なのか日本内だけなのかは不明だが、温暖化が一気に進んでしまったということではないだろうか?
1度本日12/16の気温について調べて見たところ、東北や北海道の方はやはり北の大地、冬の気温となっている。
それとは裏腹に関東から沖縄にかけては冬の気温ではない、秋の気温に感じる。また、所々で、20℃ともなっているので、夏にも感じられる。
現在12月に置いてこのような気温はあまりにも謎すぎる。
私は最近テレビを見ておらず、大体のニュースはスマホで見ている。
見てみると、「この先気温の上下が非常に大きくなる予想」「17日(日)以降は強い寒気が西日本にも流れこむ」との事だ。
(RCC中国放送#Yahooニュースより引用)
そう考えると、毎年雪が降るような地域では、雪が見られるのではないだろうか。
雪が今年も見られることを祈ろう。
そして、自分たちでも、温暖化について何か対策できることを探していこう。
君の手を握るいいわけ 肩触れる場所にいるわけ
まだ必要だから
【雪を待つ】
雪を待つ
さっさと降ってよ雪!
連休中に降ってしまえ
そのあと晴れてくれれば
日向はすぐに溶けるからね
めったに降らない地域に住んでるとそんな感じです。今冬はどうでしょうか。正直雪を待つ気にはならないのでした。
雪を待ってると
あっという間に雪がちらちら降って来る
今日は、いつもより寒いなぁ
寒いと思うと雪が降って来る
雪が降って来るとなぜか喜びたくなる
子供は寒くても元気に雪と遊んで大人は忙しい
雪が降っても仕事に行かないといけない
ただ雪が降ってるとか雪と触れることしかできない
子供っぽい人は楽しそうだね
子供は初めて雪を見ると笑いながら喜ぶ
雪を待ってると選手も忙しくなる
なぜなら練習とか試合をしなければいけない
寒いけど、やりたい 楽しい
冬は寒いけど、楽しいことも沢山あります
だから冬は無くならないで
冬が無くなったらもう雪と遊べなくなる 見れなくなる
雪との思い出は最高です
雪は友達
そして、雪は結晶
結晶は冷たい!
雪を待ってると来年も楽しみ
車、歩く人で雪の日は、滑りやすい 溶けると凍りやすい
スケートをやる人には楽しそうですね
雪を待ってるとオリンピックを見たくなる
雪を待ってるとオラフ(アナ雪)に会いたくなる
12月15日、曇り、金曜日。2人で帰った日。
「もう、消えたいなぁ」
そう言って悲しい顔で笑うあの子は凄く綺麗だった。
泣きそうに潤んだ目を誤魔化そうとしたのか、あの子は
しばらくの間、曇り空をじっと見上げたまま黙っていた。
「雪がもうすぐたくさん降るって。だから、その時になったらあたしがあんたを埋めてあげる」
静かな空気を感じる。
風が強いせいか、私たちの涙はとっくに乾いていた。
私がにこりと笑うと、あの子はいつもの笑顔で笑って立ち上がった。
独白 2023/12/16
冬が嫌いだ。だったら夏の方がはるかにいい。
身軽な方が好きなのに、布を何枚も重ねて纏わないと己の体温の維持すらできない。
冷たい水、氷に触った時なんか最悪だ。一瞬で指先の僅かな温度が奪われていって、いつまで経っても戻ってこない。冷たさが痛みとして神経を伝って脳を刺激する。
夏が苦手な友人がいる。だったら冬の方が好きだそう。
冷たい空気を肺いっぱいに吸い込んだとき、冷えていく感覚が心地いいと聞いた。好きまでは至らないが、わからないでもないなと思った。
冷たい水も氷も、触れた後逆に温かくなるらしい。確かに、友人の手はいつでも暖かい。こんなに体の構造が違うのかと思った。同じ人間という種族なのに。
私は私で、友人は友人。
己ではない何もかも違う人とお互いの様々なことを共有して、楽しいを増やしていけたらそれはとても幸せなことだと思う。
雪を待つ
しんしんと降り積もる雪を待つ
月の光が反射して
私を照らし出すのです
雪を待つ
しとしとと降る雪を待つ
いつか私を満たしておくれ
「雪を待つ」……か。
12月。この時期になると写真に撮る題材の範囲が結構狭められてくる。うーん、自分の想像力が乏しいだけなのかもしれないのだけどね。それでほかの人たちが撮った写真を眺める。あー、こんな写真も12月に撮ってみると味があったりもするんだなと刺激を受ける。
だけど、それはときに地方性の違いで難しいこともあって、似たようなシチュエーションを探して街を散策することになる。まだクリスマスでもないのに早々とオシャレで煌びやかな電飾の飾りがチラホラと目に入ってくる。
子供だった頃は、この時期だともう雪が降っていた気がする。街の電飾を目にしていなくてもクリスマスが待ち遠しく思ったものだった。まあ今と昔ではクリスマスの過ごし方とか楽しむスタイルが変わってしまったからなのだろうけども。
なんだろなあ?……寒いのは苦手なのだけれど、あのようなキラキラした街の電飾よりも、まずは雪が降ってほしいなあ…なんて期待してしまう自分がいる。子供の頃に見た街の雪景色に憧れさえ感じたりもする。
ああ…そうだ。
もう何年も前から感じていたこと……
雪が降っている空を見上げて、ふわふわ落ちてくる粉雪を見ていると、それがまるで過去の思い出達のように私の心にたくさんの懐かしい光景がふんわりと、ロウソクの小さな火が灯るようにいくつも浮かんでくるんだった。
雪が降らなければ降らないで生活がしやすいし外へ出るにも動きやすいのだけれど、そんな現実的なことを思う私が言うのもなんだけど……雪もないのにクリスマス仕様のモミの木のイルミネーションとか情緒もへったくりもないよなあって思ってしまう。
過ごしやすさから言ったら不便にはなるけど、やっぱり私はしんしんと降る雪を待ちたいな。
テーマ/雪を待つ
雪を待つ
子供の頃は雪が降るのが待ち遠しかった
脛や膝まで積もった雪の中の通学
どう歩いても長靴の中に雪が入った
学校では石油ストーブの周りにみんなの長靴が並んだ
下校までに乾くかは運次第
小学校の裏山
ミニスキーで滑った
ジャンプ台を作り昼休みや下校後
みんなで順に滑った
木の中を縫うコース
無事に下まで滑り切れたら拍手
大抵は途中で転んでみんなで笑い転げた
スケート授業の前には
休み時間に長靴でリンクの上の雪かき
竹ほうきを取り合いながら
時には転んで大笑い
大人になった
今でも雪が好き
家の周りの雪かきは面倒
朝から雪かき、仕事から帰って雪かき、寝る前にもう一度雪かきなんて日もある
車で出かけるのも雪おろしから
圧雪からツルツル
除雪前でもシャーベット状でも大変
夏場以上に車間距離を空け
前の信号や脇からの車、歩行者に気を配りながら
歩道も油断できない
雪の下に氷が隠れている
ホワイトアウトなんて白い地獄のよう
それでも初雪が降るとワクワクする
雪が大嫌いだと言う同僚にはうまく話を合わせる
自宅近くの大きな公園で孫と遊ぼう
山があるからそりすべり
雪だるま作って
かまくら作って
雪合戦は当たると痛いからやめておこう
やっぱり雪が好き
どうせ寒いなら雪が降った方がいい
ねぇ知ってる?
雪が降ってるから寒いとは限らないんだよ
雪が降らない方が身に染みる寒さなの
雪が降っている時の方が暖かい
ほんとだよ
そう私は雪が好き
大寒波が来るらしい。
いよいよ冬が来たと、そう思いながら俺は炬燵の準備を始める。
なんとなくまだ良いだろうと後回しにしていたが、夕方4時の時点で既にかなり寒い。古い木造住宅の我が家の戸を風がガタガタと揺らしていた。早く出せとせっつくように。急がねば、寒さが一気にやってくるぞと。
押入れにしまっていた炬燵布団を引っ張り出し、天板を外して乗せる。
机自体はオフシーズンも使っていたので、留め具を外して布団を挟むだけで良い。机を出す手間も片付ける手間もないこのタイプは、一人暮らしの俺には丁度良かった。
なんとかセットし、炬燵のスイッチを入れる。このまま入ってしまいたいが、そうしてしまうと出られなくなる未来が見えているので、ここは堪えた。
炬燵を背にし、夕食の支度をする。今日は鍋焼きうどんだ。冷える日の晩にこれは美味い。
1人分の小さな鍋で具材を煮る。冷凍庫からうどんを取り出し、頃合いを見て共に煮込んだ。
グツグツと音を立てる鍋に気を払いつつ、鍋敷きを置き、箸とレンゲを出す。
少し早めの夕飯だったが、作っているとお腹が空いてきた。
開けっぱなしになっていたカーテンを締めながら窓の外の様子を見た。風が強くなってきた。窓の隙間から入ってくる冷たい空気が冬であると事を思い出させる。
雪は降るだろうか。今年はまだ降ってない。
冬は好きじゃ無い。車も窓も水道まで凍ってしまう。豪雪地帯では無いにしろ、毎日の様に降る雪のせいで雪掻き掻きは必要だ。
でも嫌いじゃない。
冬はあの子の季節だ。
雪が降ると現れる色の白い女の子。
初めて会ったのは幼少期。祖父母の家だったこの家に遊びに来た時の事。
冬休みの時にだけ会える女の子。
祖父母が他界し、家を受け継いで引っ越してきてから再び会う事が出来た。白い肌の女の子。黒い髪と黒い瞳がよく映えている、姿が変わらない女の子。
彼女は自分を雪女だと言った。冬の間だけ里に降りてこられるのだと言っていた。
実際はわからない。本当は同じ子じゃないのかもしれない。
雪女伝説がこの地にあるなんて話は聞いた事無いし、彼女は暖かい部屋で一緒に過ごす事だって出来る。
炬燵がお気に入りで、きつねの鍋焼きうどんが好きなんだ。
雪が降ると現れて、いつも薄着だから俺の服を貸す。
一緒に遊んで過ごし、冬が終わる頃に「またね」と言って去っていく。
鍋の蓋がぐつぐつと音を立てて、蒸気が吹きこぼれた。
慌ててコンロに戻り火を止めた。蓋を取ると蒸気がモワッと上がり目の前を真っ白に染める。
甘じょっぱいつゆの匂いが食欲を掻き立てた。
「少し…早過ぎたかな」
隣に置かれたうどんの入って居ない土鍋に目をやる。具材は煮たってくたくたになっている。大きなお揚げが存在感を放っていた。
俺は用意して置いた鍋敷きの上に作った鍋焼きうどんを乗せ、炬燵に足を入れた。
しっかりあったまった炬燵の中で、冷えた足がじんわりと温まっていく。
カーテンは少しだけ開けてある。隙間から見える窓の外、風と共に白い綿が浮かんでいる様に見えた。
雪が降ると現れる白い女の子。
今年もそろそろ来る頃だろうか。
#雪を待つ
【 雪を待つ 】
春の精として生を受け、数多の季節を過ごしてきた。
寒い冬を乗り切れば、新たな花を咲かせることになる。
(今年は暖かいなぁ…)
あまり気温が高いと、体内時計が狂ってしまう。
早く寒波がやって来ないかと、首を長くして待っている。
「やぁ、こんにちは!」
冬を運ぶ風に乗って、将軍はやって来た。
「今年は随分とのんびりな登場ですね」
「手厳しいな。でも、一緒に雪ん子も連れてきましたよ」
小さな雪の精は、将軍にわらわらとくっついて、
こちらの様子を窺っている。
「おチビさんたち、さっそくお仕事頑張ってもらうよ!」
さぁ、しっかり冬を過ごして、春に備えようじゃないか。
「雪を待つ」
今年も残すところ後わずか、暖冬のせいか厳しい寒さも無く毎日が慌ただしく過ぎ去っていく。
この季節には必ずと言っていい程降り積もる雪も今年はまだ積もる事もないそうで、実家からは今年こそは年末年始は帰省せよと連絡までくる次第だ。
雪を見るとあの頃を思い出し
故郷に帰ると今はもう居ない貴女の影を探してしまう。
帰らない日々、還らない人
私はそれに耐えきれず都会に出て来たというのに。
そんなことを考えながら帰り道、ふと見上げると今年も降ってきた。
今年はだいぶとお寝坊さんだったね。
待ってたよ、ゆき…そうポツリと呟き涙が溢れた。
今年も仕事が忙しくて帰れそうに無いと連絡を入れ、俯きながら帰宅する。
【雪を待つ】
しんと冷えた空気が、皮膚を裂く。灰色の曇天からは今にも雪がこぼれ落ちそうだ。吐いた息が白く天へと吸い込まれた。
きっともうすぐ、今年最初の雪が降る。そうすれば君が姿を現すだろう。境内が静かな白に包まれる間だけ言葉を交わすこととできる、麗しい僕の神様が。
冬は嫌いだ。水仕事をする手はかじかんで、あかぎればかりになる。足先は冷えて、薄いせんべい布団じゃ寒すぎてまともに寝入ることすら難しい。だけどそれでも、君に会うことができるほんの短い季節だから。それだけで大嫌いな冬を、少しだけ好きになれるんだ。
(早く会いたいな)
雪の降る日を待ち遠しく思いながら、僕は井戸のつるべをからからと巻き上げた。
雪を待つ
シャク シャク シャク 息子(3歳)は、
この音が大好き
秋に地面に降る 落ち葉
敷き詰められたように落ち葉が
全面に落ちると 息子は、パリッ パリッと落ち葉を踏む この音も大好き
最初に言った シャクっと言う音は、
雪に足跡を付ける音
一面 真っ白で 綺麗な銀世界
その雪の地面に 何の脈絡も無く 小さな
足跡を付ける。
まるで 真っ白いキャンパスに
落書きするみたいに....
息子は、意味も無く駆け回り
きゃきゃきゃきゃ 両手を振る。
それが 息子なりの雪遊び
しかし 今年は、その雪がまだ降らない
しかし息子は、雪を待つと言うより
雪を見つけたら 家から飛びださん勢いに
なる。
息子は、雪が降ると言う概念では無く
見つけると言う概念らしく
みかけたら ラッキーみたいな
宝箱に入っているラッキーアイテムみたいな
感覚だ。
いつかこの遊びも息子にとって
終わりを迎える時が来るだろう....
それまでは、私も一緒になって見守る。
息子の代わりに私が雪が降るのを
待っている。
いつか息子が「雪降ったよ~」と自分から
教えて 自分から雪を待ち望む日も
来るだろうから....
それまでは、秘密のラッキーアイテム扱い
させておくのだ。.....