雪を待つ
子供の頃は雪が降るのが待ち遠しかった
脛や膝まで積もった雪の中の通学
どう歩いても長靴の中に雪が入った
学校では石油ストーブの周りにみんなの長靴が並んだ
下校までに乾くかは運次第
小学校の裏山
ミニスキーで滑った
ジャンプ台を作り昼休みや下校後
みんなで順に滑った
木の中を縫うコース
無事に下まで滑り切れたら拍手
大抵は途中で転んでみんなで笑い転げた
スケート授業の前には
休み時間に長靴でリンクの上の雪かき
竹ほうきを取り合いながら
時には転んで大笑い
大人になった
今でも雪が好き
家の周りの雪かきは面倒
朝から雪かき、仕事から帰って雪かき、寝る前にもう一度雪かきなんて日もある
車で出かけるのも雪おろしから
圧雪からツルツル
除雪前でもシャーベット状でも大変
夏場以上に車間距離を空け
前の信号や脇からの車、歩行者に気を配りながら
歩道も油断できない
雪の下に氷が隠れている
ホワイトアウトなんて白い地獄のよう
それでも初雪が降るとワクワクする
雪が大嫌いだと言う同僚にはうまく話を合わせる
自宅近くの大きな公園で孫と遊ぼう
山があるからそりすべり
雪だるま作って
かまくら作って
雪合戦は当たると痛いからやめておこう
やっぱり雪が好き
どうせ寒いなら雪が降った方がいい
ねぇ知ってる?
雪が降ってるから寒いとは限らないんだよ
雪が降らない方が身に染みる寒さなの
雪が降っている時の方が暖かい
ほんとだよ
そう私は雪が好き
12/16/2023, 4:11:00 AM