『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雪を待っている。
枯葉も落ちきり寒々しい枝が凍える様に擦れあうといよいよ待ち遠しくなる。
耳が痛いなかハラハラと降り出した。砂糖をまぶした様だと眺めていたのもほんのわずかな時間。瞬く間に真っさらなキャンパスが出来上がった。
そんな日が何日か続いた頃に友達がやってくる。
雪から生まれた様な容貌。
雪が積もらないと現れない客人。
特に約束もしていない。だが必ずひょっこりと顔を出す名もなき友人を今年も出迎えることが出来た。
小さなソファに座りながら、スープをひと口飲む。
目の前の暖炉の炎がパチパチと音を鳴らす。
「…」
ハンモックがある西の窓に目を向けると、雪が積もり始めていた。
ガタッ___
建付けが悪い家だからか、少し吹雪になると本棚から本が落ちることが多々ある。
スープを飲み干すと、気付けばもう暮夜だった。
柔らかい木材でてきた食器の中にクリームシチューを入れる。
西の窓には、もう雪が積もっていた。
雪を待っている間にとっくに時間は過ぎていたようだ。
"雪を待つ"
明日は雪が降るらしい
何時も通り遊ぼう
マフラー
手袋
上着
後は友人を誘う
此れだけ有れば充分かな
さてと
明日は雪だ
待ち切れないな
# 22
ひとひら、ふたひら。
ちらちらと舞っていた雪が濃度を増していく。
その年、初めての雪が降ると密かに胸が躍る。
激しく降っていた牡丹雪が、気温が下がるとともに粉雪に変わっていく様を眺めるのも、その中を歩くのも好きだ。
初雪はすぐに消えてなくなるけれど、しばらくしてドカ雪が降り積もると、この雪が根雪になるだろうと予想する。
長い冬の始まりである。
今は昔の雪国の思い出。
『雪を待つ』
時々自分自身の成長に寂しさを覚える。
クリスマスはサンタさんのプレゼントが
楽しみで仕方なかったのに
クリスマスを家で過ごすことに恥ずかしさを覚えたり、
雪が降ったら外に出て遊びたかったのに
電車が止まる心配をしだすようになったり、
もっと純粋に、
学校に行って、宿題をして、遊んで、ご飯を食べて、疲れてぐっすり寝る。
ただそれだけだった。
大学に行って、勉強して、バイト行って、遊んで、悩んで、自己嫌悪で寝る。
いつからこんなに自分を卑下するようになったのかな。
いつからこんなに人と比べるようになったのかな。
きっと私たちは知りすぎてしまったんだと思う。
愛は永遠じゃない。
努力は報われない。
友達も所詮は他人。
言葉と本心は違う。
こういうことがこの世界には普通にあるってことを。
そんな世界でたった1人他人じゃないのは自分だけで、
最後に自分を守れるのは自分しかいない。
そのために私たちは純粋じゃいられない。
自分のために強くなってる。
冷たくて気持ちいい弱い風が髪の毛を揺らす
興味本位でふーっと一息吐けば白い息が顔を出す
家やお店 、木や看板 などに飾られているサンタの置物や光る物
カフェのメニューもこの季節にぴったりなものばかり
家族や友達やカップル 、ペットも連れて
ドンと飾られたデカいツリーの前で写真を撮る人達がいる
『 … もう完全に冬だなぁ 』
楽しそうな人達と楽しそうに輝く街を眺めながら独り言を呟いた
元々冬は嫌いで家から出ることなんてなかった
友達も居ないから遊びに誘われる訳もなく
夏になれと願いながら暖かい家の中で寝ていた
おじいちゃんの家へ行った日
有り得ないものを見た
おじいちゃんの家は二階建てで屋根裏があった
僕は屋根裏に行ってひとりで過ごすのが好きだった
屋根裏の窓から見る眺めは最高に綺麗で夏の夜なんてもっと綺麗だ
椅子に座って本を読む
本を読むと目が疲れるから目を休ませるために本を閉じた
ふと視界に映った景色が衝撃的だったことを今でも覚えている
木には軽く雪が乗り
建物のほとんどがキラキラな物に囲まれていた
白い道路に反射する灯りがとてつもなく美しくて
何枚も写真を撮った
その日以降
僕は冬が好きになった
夏よりも冬の方が 。
今じゃ夏は暑いから嫌い とまでなってしまった
可笑しいな
『 雪 、まだかな 』
冬になると見たくなる
あの雪と灯りがミックスささって出来る景色
今年もはやく見たいな 。
【 雪を待つ 】
✘ sn.
※BLです。ご注意を。お題ガン無視です。書きたいとこだけ。
(続き)
「お仕置き?!は?うそ、何で?!」
悟は慌てて拘束されてた腕を解こうともがくが、びくともしない。
その気になれば一瞬にして解ける事ぐらい自分でもわかっていたが、それをしてはいけないと本能が訴えていた。
俺が任務中に電話したから?1人で気持ちよくなってたから?
でもそんなキレるほどの事でもなくない?
ぐるぐると理由を考えてはみるものの、さっぱりわからない。
目の前にいる傑はそんな俺を冷めた目で見ている。
怖い。なに、この感じ。こんな傑知らない…。
「悟。」
「な…に。」
「考え事できる余裕があるんだ?1人で気持ちよくなって、私の気持ちを掻き回して。」
言い終わらぬうちに、傑のモノがぐりぐりと奥を攻めてきて、怖いのに気持ちよくて、もう訳がわからなくなっていた。
「うぁっ、やだ、そこ!やっだ、あぁうぁ、ぅ。」
「1人でイってさ、気持ち良かった?」
「はぁっ、も、無理、あぁっ。」
ぐいっと足を持ち上げられ傑の肩にかけられる。その体勢で一気に最奥を貫かれ、目の前に星が飛び、視界が霞む。
「ふぁっ…はぁっ、あん、あーーっ。そこ、だ、め、、!」
「喘いでばっかりいないで、ちゃんと考えな。」
「ぅ、あ、ごめん…ごめんなさぃ、あっぅぅ、ふぁっ。」
悟は涙目になりながら、必死に快感を逃がそうと腰を引くが、傑がそれを許してくれる訳がなかった。逃げようとすればする程、傑が奥に入ってきて頭がおかしくなりそうだった。
ぐっと悟の体にに体重をかけられ、息が苦しくなる。途端に傑は激しく腰を打ちつけてきて、悟は先ほどより薄くなった精液を自身の腹に吐き出した。出し入れされている場所が嫌でも目に入ってきて頭がおかしくなる。ぴん、と伸ばされた足は痙攣し、ガクガクと震えていた。
「ごめんなさ…いっ。もうむり…もうイっったぁっ、とまってぇっ、あぅ。」
「…。」
悟の懇願をガン無視して、傑は更に打ち付るスピードを上げる。
「ぅぅ、あ、ぁ。なんっでぇ、あっ。あっ、ふぅ。はっ。」
「私だって、今日はゆっくり悟と過ごしたくて。でも出来なくて、我慢してたのに、あんな電話してきてさ。酷いじゃないか。」
やばい。完全にキレてる。
「イきたかったんでしょ?イきなよ。」
イったばかりの身体に傑の雄が打ち付けられ、敏感になっている悟の中に更なる快感が上書きされていく。もうだめ。死ぬ。
一気に身体に電流が走り、イくのを止めることが出来ない。
「ゆるし…てぇっ、ごめ…んって…もう、やだぁっ、たす…けてっ。」
傑はニヤリと笑い、耳を喰みながら
「気持ち良いのを与えてるのは私なのに、やめると思う?」
そう言うと、悟の弱い所ばかり刺激してくる。
もう出ているものが性液なのか潮なのかわからないほど悟の腹に液体が溜まっていく。次第に意識が薄れていき、目の前が真っ白になった。
あ、やばい、落ちる。
与えられ過ぎた快感で意識を飛ばしかけたその時、乳首をギュウっとつねられて、悟の身体は弓なりに反り返った。落ちることも許されない。
「私まだイってないんだけど。」
繋がったまま身体を起こされ気付けばうつ伏せの状態になっていた。身動きの取れない体勢に痙攣が止まらない。
もう息も絶え絶えで上手く声を出すことも出来なくなっていた。狭くなった気道からカフ、ヒューと乾いた音が鳴る。
一段と早くなっていく抽送に身体全体がガクガクと痙攣し、打ち付ける度に悟の雄からは、びしゃびしゃと液体が飛び散っていた。
もう限界はとっくに超えていた。何度イったかわからない。
イき続けて戻ってくることが出来ない。
「悟っ。ハァっ、うっ…。」
傑が果てると同時に悟は急速に意識が薄れていった。
待つ……どころか降っている。しんしんと降り積もる雪に、明日は雪かきかな、と考えたくもないことを考える。
きっとこの雪が特別な雪になる人もいるのだろう。私からすれば毎年の厳しい冬の開幕を告げる白い悪魔だ。
雪が降る地域の人々は、どうか今年も、そして来年も転倒による怪我に気を付けてほしい。数年前にすっ転んで腰を痛めた、北の大地に住む私との約束だ。
私がまだ手を伸ばしても鉄棒に届かなかった頃、よく十数戸ほど離れた友人と遊んだ。車通りの多い国道が一本走る程度の都会だったが、幸い多少駆け回っても車に跳ねられた事はない。その日、大人では気にも留めないくらいの雪が降った。私は友人と窓を覗いては、積もればきっとお前が頭まですっぽり埋め尽くすほどの雪をかけてやるとはしゃいだ。しかしそれは私が帰るまでには到底叶わなかった訳で、終に友人の玄関を出る時には私はその事をすっかり忘れていたくらいだ。
やにわに陽を沈める冬の夕方、私は帰路に就く時にふと回り道をしようと閃いた。
もういいかい
まぁ…だだよ
もう…いいかい
まぁ…だだよ…
もう…いいかーい
まぁ、だだよー
かくれんぼしましょ
そう しましょ
もういいかい…
まぁ…だだよー
もう、いいかい?
まぁ、だだよ
あたり一面 まだ茶色
もう、いいーかーい
彼らの白さが まだないの
まーだだよー…
吹きすさぶ吹雪の音も聞こえない一面の銀世界。
ひとり佇む君の姿は袖のひとつも乱さずに、
ただ静かに君に見惚れた私を真っ直ぐに見た。
凍えそうな寒さも、凍てつきそうな冷たさも、
異常なほどの肌の白さに、輝きさえ見せる白髪に、
幻とも思える君は冬を誘(いざな)う女将軍だった。
私は毎年冬を待つ。雪を待つ。
―――…そして、君を待つ。
ただ一度の邂逅で私を魅せた君を求めるように。
身体が凍り、体温が下がり、感覚がなくなり、
目の前が霞み、指先ひとつ動かぬ身になろうとも、
再び君に会えるのならば極寒の地さえ楽園だろう。
【雪を待つ】
《雪を待つ》
帰り道
いつものコンビニでお弁当とお酒を2本
空から舞い降る白雪が街灯に照らされる
手を繋いで歩いたこの川路
心が揺れる白銀景色
貴方の事を思い出す
大好きだったこの季節
雪を待つ
雪が降るのを
これも雪だと
いまの雪を知る
雪が積ると大変で
雪だと知っていると
雪に備えれる
備えても雪も寒さもなんともならない
それでも少し楽になる
雪なんだから仕方ないと
それが出来るのは雪ではないからで
雪にはどうすることも出来ない
雪だからと雪がいいだしたら終わりだね
お互いがそれを理由に主張し
お互いがそれを解さない
ただの押し付けで
いつまでも折り合いがつかない
それを決めつけて
お互いがそれでのみ理解するなら
それは会話ではない
ただお互いに拒絶してるだけ
どちらが正しいにしても
それを解って貰うには素直に
だけど相手にも正直に
譲歩してみるしかない
それにはまず少しずつ話してみて
全体的に把握してみるしかない
まずは譲れるところから
だけど譲りたくないものは
相手に押し付けず
ただ自分で行なってみるしかない
そして結果は相手のペースに委ねる
相手にも自分がいるから
ただし相手にこれを強制してはならない
あくまで自分の為に取り掛かる
検討がついても
検討そのものをただ突き付けても
ほとんどの場合は拗れるだけだから
これらをする場合は
出来るだけ相手に合わせて挑戦する
だけどあくまで自分が主体
間違えいても改めてから
コミニケーションするといい
好き嫌いより
お互いが次の段階に進めていける
それが結果を左右すると
たけど相手に拘る必要はない
結果はその度に提示され
いづれは変わっていく
それが自分や相手を考慮すること
ダメなら誰かに任せたらいい
この誰かとは主に相手側にある
どうでも良かったら無視してもいい
いずれはその状況は瓦解する
しかしそれは相手次第でもある
これが譲歩である
相手を介して次に活用できるなら
それはあなたの財産となる
これはなんだと考えてみるとき
自分の主張に固執したら駄目だよ
相手があってからこそだから
相手にとってそれがなんであるかが鍵
あーあちぃー。
もう、12月だというのに、着込んだコートの中で熱気が渦巻てやがる。
ネックウォーマーなんてすんじゃなかった。首元が妙な汗で蒸れて気持ち悪い。
風は冷てぇのに、体の中だけ南国の空気に包まれているみたいだ。
日差しに当たればさらに体温が上がって、風邪を引いてないのに熱っぽくなってきやがる。
これだから、暑いのは嫌いなんだ。
あーもっと寒くなんねぇかな。
とびっきりひんやりとした寒風を体に受けたい。
澄んだ寒空の下で肉まんに食いながら歩きてぇし、おでんの出汁を飲んで温まりたい。
そして、その空から降り下りる雪を待ち侘びてんだ。
どこかで、期待してしまう
私の歪な心の隙間に
雪でも降り積もってしまえば
何かを、望む暇もなく
目も、気持ちも、身体も冷めるだろう。
白く白く、埋まってしまいたい。
それなのに空は、濃い灰色。
…まだ、雪は降らない。
【お題:雪を待つ】
#雪を待つ
雪が俺らを迎えにきてくれる事を願い
今日もまた君の手をぎゅっと握りしめる
雪を待つ。小学生の時、天気予報をみてワクワクしてた。
なのに結局降らずガッカリ。
ちょっと降り出したから積もることを期待したのに、
地面はべちょべちょでガッカリ。
親は滑るだの雪かきが大変だのブツブツゆう。
毎年、きっと色んな家でこのやり取りが起こってる。
冷えきった身体を少し温める暖かい一場面。
【雪を待つ】
「こっちは全然雪降らないね!」
君は言った。
窓を覗いて雪を待っている姿は可愛らしい。
男のくせに…
君は北海道出身だからそう思うのだろうか?
俺には、雪を待つ楽しさがよく分からない
不便になるだけじゃないか、
交通が止まるし、道は滑るし、転ぶし、最悪だ。
「…そうですか。あれ?先輩ってどこ出身でしたっけ?」
知っているのに、話したいから聞いた
「北海道だよ。そっから東京に一人暮らし。」
「はぁー」
俺も先輩につられて窓を見る
「雪ってさ、真っ白の雪とちょっと汚れた雪があるじゃん?」
「はい。」
俺は雪国出身ではないが、何となく想像できる
「僕、小さい頃真っ白な雪が大好きでさ…。とくに足跡がついていない雪に自分の足跡を残すのが好きでさ、雪が降るとあの頃を思い出すんだよね。あと、遠く離れた家族のことも思い出すよ笑」
笑いながら君は言った
「そうなんですね。想像つかないです。先輩冷静で静かな感じがするので……俺は雪国出身じゃないですが、確かに楽しそうですね。」
「…誰だって子供心はあるよ。」
ちょっと恥ずかしそうに先輩が答える。
先輩の意外な一面が垣間見えたような気がした
その姿に
雪も溶けてしまいそうなほど
心がほっこりした
先輩のためにも、俺も雪を待ってみる
これはまだ、俺が君に恋する前の話
━━━━━━━━━━━━
前回の番外編みたいになってしまった笑
この『同性恋愛』シリーズかなり好きです
雪を待つ
空を見上げ白い息を吐く
今日は一段と冷え込んでいて
薄曇り色の空は
落ちてきそうに重たい
早く雪、積もってくれないかなぁ
足元に視線を落とすと
凍りついた道がてらてらと光る
この季節
なかなかまとまった雪が振らず
溶けたり凍ったりを繰り返している
よって
滑るし歩きにくい
ソロソロと歩きながら
なかなか降らない雪を待ち遠しく思う
はじめての雪に君はどんな顔をするのかな
まだまだ、はいはいの君だから
雪空が高く見えるんだろうな
うちは雪国じゃないから、弱い雪だよ
ふわふわで、ちょっと冷たくて
すぐに溶けちゃうんだよ
手を伸ばしてつかめたら、それは奇跡だよ
もう少し大きくなって、
珍しく積もったら一緒にみかんを冷やそう
そしてもっと大きくなって、
ちょうど雪が降った日には、お酒をさしとくよ
#雪を待つ