彗皨

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小さなソファに座りながら、スープをひと口飲む。
目の前の暖炉の炎がパチパチと音を鳴らす。

「…」
ハンモックがある西の窓に目を向けると、雪が積もり始めていた。

ガタッ___
建付けが悪い家だからか、少し吹雪になると本棚から本が落ちることが多々ある。

スープを飲み干すと、気付けばもう暮夜だった。
柔らかい木材でてきた食器の中にクリームシチューを入れる。

西の窓には、もう雪が積もっていた。

雪を待っている間にとっくに時間は過ぎていたようだ。


"雪を待つ"

12/15/2023, 4:37:27 PM