『雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨に佇む
冷たい針が降ってくる
傘を待ち望む心だけが燃えていた
ソラは灰色で 私の瞳も色褪せた
一つ 雫溢れ落ち 口元まで流れゆく
二つ その一滴は 生きてる味がした
冷たい涙が降ってくる
この雨空の時だけ私は生きていた
クモは灰色で 私の心も色褪せた
三つ 雨の鏡見て 私は鏡の上で佇む
四つ 水面広がり 鏡にヒビが入ったよう
私はただひたすら 雨に佇んでいた
水の鏡がそう告げる 雨に佇む私は生きていた
やんだら雫と共に消えてしまいそう
だから その一時だけ
――雨に佇む――
(雨に佇む。)🦜
あのね。
すずめ、は・・・ね
雨が
特別に
嫌いと云う訳
では無いんだよ。🦜
・雀は、少し位の
雨の中でも
平気で、飛べる。
(でもね。)
「雨宿り
しながら
雨を眺めて
佇むのも、
好きなんだね。」
✣もちろん
雀は、
神様の使い、だから、
✣雨宿りを
する場所は
神社の
【鳥居の、下なんだよ。】
『雨がやみませんね』
ポツポツと降る雨を見て、
隣の君はそう言い、私をみる
その眼差しは優しいうえに
雨に佇む、姿はよく似合っていた。
たしかに、雨はやまない
だから、その言葉は正しい。
でもその言葉は、もう一個意味を持っている。
で君はその言葉の意味知ってんのかなぁ?
さて、どう返そうか?
ちょうど、私はその言葉の返し言葉を知っていた。
突然、雨が降ってきた。
傘がなく困っていると、
隣に貴女がふとやって来た。
雨に佇んでいるその姿がいつも以上にうつくしくて、
雨はたしかに困りものだが、
俺はその姿をずっと見ていたいかったし
何より、昔から片想いしてる貴女のそばにまだいたかったから
俺は、思わず微笑みながら、こう言った。
「雨がやみませんね」と
そう、言ってから、少し恥ずかしくなる
やべ、これじゃあ、貴女が好きなんだって事がバレる。
あっでも、もしかしたら、この言葉の意味知らないかも…
そう思いながら、貴女を見ると、
貴女は一瞬驚いた顔をし、
それから、ハッとするぐらい、鮮やかに微笑む。
思わず、見惚れると、
貴女は、俺の真ん前まで、顔をよせ
こう優しくささやいた
『そうだね、雨がやみまないね?だから私は寒いです』
まさかの意味を知っている上に
返し言葉を使ってきた。
俺はキャパオーバーしながら、
「じゃああっためてあげます」と
言いながら、貴女を壊れもののように
優しく丁寧にハグした。
雨の中、佇む2人
雨に佇む
夜更けの歩道でひとり
傘もささずに雨に佇む
夏の終わりの雨は
少しだけ冷たい
見上げれば
鳥籠の中のよう
私は歌うこともできず
俯いてしまう
今日のことは今日に任せて
明日のことは明日に頼んで
思いを排水溝へ流したら
少しずつ歩き出せる
「雨に佇む」
私が雨に佇むならば、グレーの傘の内側に…
リアルな雨より遥かに優しい、水気を含んだ…
紫陽花の花を咲かせよう。
誰にも見えない花。誰に、見えなくてもいい花。
グレーの傘の内側いっぱい、
吹きこぼれるように咲かせよう。
風に花びらがこぼれて、私がそれを目で追っても、
君には見えない。
でも、淋しくはないの。…私がそうしたのだから。
雨の日の薄暗い傘の中に追放された花盗人が、
盗んだ花に取り巻かれて、佇んでいる。
追放したのは君だけれど、本当のところはわからない。
私が追放されたくて、されたのかもしれないよね?
孤独にたった独り、雨の中に佇むふりをして、
傘の中に培われた幻想の花に溺れる…
君に見えている私と見えていない私の乖離があるけれど、
君は片方の私だけしか知らないままでいていい。
ちょっと意地悪な気持ちで、誰にもわからないように笑う。
「ずっと知らないままでいて、いいんだよ」って笑う。
【雨に佇む】
待っていた。
篠突く雨の中で、あなたの帰りを待っていた。
傘もささず、暖かい雨に打たれながら。
頭上には灰色の分厚い雲が、まるで私の心のように立ち止まっている。
雨は私を慰めることなどなく、体の表面を流れ落ちていくだけだ。
睫毛に雫が溜まっては零れ落ちた。
足元に出来た大きな水溜りは雨だろうか、それとも涙だろうか。
あなたは今日も帰らない。
お題《雨に佇む》
神隠しの香りがする。
雨に混じって、心を麻痺させる。
永遠なのか、泡沫なのか。
悪夢なのか、希望なのか。
神隠しの香りは懐かしく、金木犀の香りによく似ている。あるいは雨の日の森の香りだろうか。ただどれともしっくりこない、正しくはない。
雨がしとしと降る。
誰も彼もが泡沫で、神隠しの呼び水のようにしか見えない。
雨に佇む。
私が待っているのは、確かに存在したはずの母。
はぁ。何時間、何日、何ヶ月、何年もずっとここで待っている。
母はもういないのかもしれない。
だけど私の事を探しているのは間違いない。
そうとでも思わないと精神を保っていられない。
あとどれだけ待っていたら、この雨は止むのだろう
あとどれだけ待っていたら、心の雨は止むのだろう
そろそろ、迎えに来てくれてもいいのにな。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
雨に佇む
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
昔から苦手だった雨と雷
遊んでお猪口になった傘を力技で直して閉じて
黄色い紐で首にぶら下げた鍵でドアを開ける
敢えて大きな声で言う『ただいま!』
無論、返事は無い
雨合羽にランドセル
気持ち悪くなった靴下を玄関に放置して
四つん這いの体勢で風呂場の横の箪笥へ
タオルを一枚取り出して足指の水滴から拭き取る
途端、雷鳴
既に室内に居て安全な筈なのに
言い知れぬ恐怖が背中から登って来る
何故か雷鳴と母親の金切り声が重なる
『あ、片付けなきゃ』
慌てて玄関まで戻りランドセルを拭いて部屋へ
雨合羽は水滴を払いながら軽く拭いてハンガーに
それでも雷鳴は収まらない
一人で居るのは怖いのに
テレビは点けようとも思わなかった
手短かな毛布と猫のぬいぐるみを抱えて押し入れへ
母親が早く帰って来ることを祈って
爆睡
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物語風?に昔の記憶を掘り起こしてみましたが…
(遠い目)
雨模様も雷様も現在でも苦手です
(白目)
(雨に佇む)
傘をさして歩く
自分の歩く音も、車の音も全部邪魔
せめて自分から出る音は消したくて
私は立ち止まって耳を澄ませる
天気予報では晴れだった。本日は一日快晴となるでしょう、と爽やかな表情で若手そうなアナウンサーが告げていたのを覚えている。
朝の記憶を反芻しながら、慌てて飛び込んだ三メートルほどの木の下で、小さく溜め息をついた。
最初はパラパラ。
次に、ボタボタ。
終いにドボドボ。
「……うーん。大災害」
アナウンサーの策略により傘など持っていない哀れな私は、大きな栗の木の下でひとり、立ち竦むしかないわけである。いや栗の木じゃないけど。たぶん。
一人で、しかも脳内でボケたところで相方はいない。けれど走って移動できるような雨でもない。暇すぎる脳は勝手に漫才をして時間を潰している。
空はどんよりしていて、まだまだ太陽は拝めそうにない。まあこの手のやつは、短時間と相場が決まっているのですぐにこの場から解放されるだろう。そう結論づけた私は自分の脳みそを遊ばせてやることにした。まあ、最近仕事忙しかったし? たまには無為なことに回路を動かすのも、いいだろう。
視線を周囲に動かす。傘を差して歩く人。黒のズボンの裾が更に黒さを増している。まあ、そうなるよね。
手で頭を庇いながら走る人。多分、いやどう考えても意味はなさそう。そして走っても残念ながら手遅れそう。濡れてないところが無さそうだし。
合羽を着ている人。か、賢い。天気予報では晴れって言っていたのに、なんて準備がいいんだ。かもしれない運転、やっぱり大切だな。
ふと腕時計を見やる。ここに逃げ込んで、もう三十分以上は経つ。外を見る、なんて必要もない。耳が拾う音はいつの間にやらドボドボ越えてゴーッ! である。世界の終末? セオリー通りならポツポツになっているはずなんだけど。
これ、無事に帰宅できるんだろうか。すべてを諦めて濡れる覚悟を決めるべき?
悩んで、もう少しだけここにいよう、と決めた。別に暇ってわけじゃないけれど。
使いたくもないことに使い続けた脳みそが、こういうのも悪くないねって語りかけてくるのだ。現状、乾いた体で帰ることができるのか問題に目を瞑ってさえしまえば、こんな時間も悪くないと思えたので、まあ。
もう少しだけ、佇んでいよう。
テーマ「雨に佇む」
佇むって言うと、その場で立ってるイメージが強い、気がする。まして雨に佇むのなら屋外のイメージ。
車移動中心の生活を送っていると、雨に佇むような機会がない。
雨に佇むのは、バス停で待っているとき。
もう遠い記憶。
いつも明るい君が
涙を隠すために
雨に佇んでいる
僕は隣に立って
傘で隠した
雨に佇む
しとしとと降り注ぐ雨の中、傘もささずに僕はその場に佇む。
でも、いくら待っても君は来ない。
―ふいに、身体に雨が当たる感覚が無くなった。もしかして、と思い振り返る。が、それは彼女ではなく同僚だった。
「なぁ、遥斗…。本当は、わかってんだろ?成瀬さんがもう、この世にいないこと。」
途端、彼女が死んだときのことがフラッシュバックする。いつまでも一緒に日本の平和を守ろうね、なんて言い合っていたのに…捜索中、彼女は被害者を庇って殉職した。
…成瀬、ほんとはね?僕、この国より君を守りたかったんだよ。
次こそは守るからさ、早く傘をさしに来てよ。
初めて会ったときみたいに。
#雨に佇む
明けない夜は無い。
止まない雨は無い。
世間はそう言う。
絶望の中に希望の光を見出そうとする。
何があろうとも前を向こうとする。
「きっと」
「いつか」
「今度こそ」
明日はいい日になるだろうか。
終わらない作業はない。
果たして本当にそうなのだろうか。
それなら目の前にある山の様に積まれた課題は?
終わりの見えない宿題は?
台風の直撃を受けた夏休み最終日。
少年は悲鳴をあげていた。
「雨に佇む」と聞いて私は何もわからなかった。佇むの意味も読み方もわからなかった。調べてみると意味はしばらく一箇所に立ちどまるという意味があると知った。読み方は「たたずむ」だそうだ。
雨"が”佇むはわかるが、雨"に"佇むは最初は理解できなかった。考えてみると、私は雨という困難の中でずっと立ち止まっている状態なのかなと思った。けどよく考えてみると、雨という状態にわざとしていると思った。雨は嫌だと思っていたけれど、雨がこの大地を潤すように、私の心を潤してくれているような気がして嫌いにはなれない。だからたまには雨の中でも晴れの中でも、雨の力をもらいに行くことも忘れないようにしていたのかも。
《天泣、又の名を》
(刀剣乱舞/小狐丸)
空に雲がないのにも関わらず、雨粒が頬に当たった。
万屋に審神者と共に訪れていた小狐丸は、審神者の手を引いて屋根の下へ逃げ込んだ。
間もなく大粒の雨が降り始めた。
しかし空はやはり晴れている。
「天泣...天気雨...狐の嫁入り、ってやつだね」
と、審神者がケラケラと笑うので、小狐丸は悪戯をしかけたような笑みで、
「狐に嫁入り、されますかな?」と返すと、審神者は「しないよ」と返す。
けれども、佇む審神者の姿を見れば《欲しくなる》のが、この小狐丸だと言うことを審神者は知らない。
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100人を超える「♡」誠にありがとうございます。
拙い文章となりますが、可能な限り全振りのメイン作品を書けるよう努めて参ります。
これからも応援の程、よろしくお願いします
瑠璃
雨に佇む
雨に近くて
雨音よりも遠い
静けさはなく
冷たさが広がってる
雨だって知ってたから
少し早くに出かけて
休める場所で眺めている
雨が通り過ぎた後に
雨だったなって思い出す
雨の後には雨の笑みが待ってる
#雨に佇む
君と歩いた雨小道
ひとつの傘で歩きたくて
傘が壊れた嘘をつく
“風邪引いちゃうから”
その言葉に期待した
目を伏せながら、身を寄せる
“バイバイ”
傘と言葉を残して
君は遠くへ走ってく
しばらくの間
君の消えた白い闇を見ていた
もう君の姿なんてないのに
雨に佇む
君のくれた傘を
花に落ちる水滴を
ぼんやりと眺めながら
君が悪いわけじゃない
私が勝手に思ってしまっただけ
妄想は夢の中に留めておくべきだった
_でもさ、
小さな水たまり
一粒の雨が
そこに溶けていった
【雨に佇む】
ショッピングモールを出ると大雨が降っていた。
いわゆる急に降る夏の夕立か。はぁとためいきを一つこぼしながら、予想時間より早いじゃないかと朝にやっていた天気予報が少しばかり憎くなってくる。
両手には少し多すぎるくらいの買い物で手にいれた荷物を持っている。そして手元には折りたたみ傘はある。
だが、生憎風が強く吹いていて雨が斜めに降っている。そんな光景にしばらく佇んでいたが、今からどうしようか頭を回転させる。
危険を冒してけがをするのも嫌な為、ショッピングモールの中にあるカフェで時間をつぶすことにする。
カフェオレと軽食を注文し、夏の終わりに最近、急な雨降りが多いなぁなどと考えながら小一時間を過ごした。
どうだろうと外に出てみると、風の勢いは収まり、雨は止んでいた。
今だと、駐車場へ急ぐ。
でも雨が上がった後は涼しく、ふと空を見上げると、綺麗な虹が架かっていた。
まぁ、たまには雨もいいか…