『閉ざされた日記』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小説はパソコンで書くんだけど、創作ノートと日記はどっちも紙のノートで、これがどんどん増えていくんだ
将来的にどうしようとは思っている
人に見られても恥ずかしいし
創作ノートは、小説のために書いているから後から読み返すけど、日記は、ほぼ書いたらおしまい
でも、自分の心を保つためになくてはならないものなんだ
ときどき考えるよ
ある日突然僕が死んじゃったら、このノートはどうなるんだろうって
テーマ〖閉ざされた日記〗
いつだっただろう。あの人を好きだったのは。
俺はあの人が好きだった。気持ちが抑えきれない夜は一人部屋で日記をしたためていた。あの人に対しての思いを。
時に重くなってしまうこともあった。
それだけ大切だった。俺にとってあの人は。
だけれどあの人は、 俺以外と戯れていた。
それは楽しそうで、あの人は。。。
それからその日記を開くことはなくなった。
あれから数年、未だに閉ざされたまま。
-閉ざされた日記-
君に別れを告げた日
僕はわざとこの日記を置いていった
今まで誰にも話してこなかった過去の話
夢を見てしまった未来の話
君が愛してくれた僕が詰まっている
もう僕には時間が無いからと
君のためを思って別れを告げることを決意したのに
日記を置いていくあたり未練がましいなと感じる
閉ざされた日記が今開かれる
閉ざされた日記
私には9歳の娘がいた。
彼女は活発でいつもどこかに出かけたがっていた。
太陽のように明るかった。
ある日彼女は、
「思い出を忘れないように何かに書いておきたいな。」
そう言った。
そんなことを言われたのは初めてだったため、
少し驚いたが同時に成長したのだろうと思っていた。
そこで私は一冊の日記帳をプレゼントしたのだ。
表紙には彼女の大好きだったウサギのシールを貼り、
かわいい鉛筆も一緒に置いておいた。
学校から帰り、部屋に入った途端彼女は
わぁ!と嬉しそうに目を輝かせた。
「ありがとうお母さん!大切にするね。」
それからというもの、彼女は毎日一生懸命に
日記を書いていた。
だが、内容は決して見せようとはしなかった。
学校に行っている間には鍵をつけていた。
まぁ、そういう年頃なんだろうなと思っていた。
いつもの暖かい日々がずっと続くと思っていた。
しかし、運命の神というのは実に残酷だった。
彼女が突然倒れたのだ。
救急搬送された病院で彼女の死亡が確認された。
…目の前が真っ暗になり、涙でなにも見えなかった。
ただ嗚咽を漏らすことしかできなかった。
数日後、彼女の生きていた証を形見として持っておこうと部屋を掃除していると
日記を見つけた。
鍵は
かかっていなかった。
そしてその間には紙が挟まれている。
【もう見ていいよ。今までありがとう。】
…そう書いてあった。
私は驚きで何も言えずにしばらく立ち尽くしていた。
そして、静かに1ページを開いた。
5月1日
今日はみんなでお花畑にいった。
その中でも私が好きなのはストックという花。
6月までにたくさん思い出を作らなくちゃ!
5月2日
お母さんと一緒にお買い物をしたの。
お団子を買ってくれてとっても嬉しかった!
やりたいことは全部やって、
食べたいものは全部食べたい!
お星様になったときに後悔しないようにね。
段々と目頭が熱くなる。
その後もお祭りにいったこと、一緒におしゃべりしたことなどが書かれたページをゆっくりと時間をかけて読んだ。
そして最後のページには
【お母さんがこれを読んでるってことはもう私はいないんだよね。今まで本当にありがとう。そしてごめんね。
実は隠してたことがあるんだ。…他の人には内緒だよ!
私、ミライが見えるんだ。…こんなの信じてもらえないと思うけどホントだよ。だから、楽しいことも全部見えちゃうんだ。悲しいこともね。私、6月になると死んじゃうんだって。なんとかなんとかっていう病気らしい。
でもね、ミライは見えても、それを変えることはできないの。なんでだろうね?…だから私はせめて思い出を
いっぱいいっぱい残しておこうと思ったんだ。
だから今までわがまま言ってごめんなさい。
お母さんのおかげで、楽しかったよ。】
あの子が死んでしまったのも、
こんな能力を持っている理由もわからない。
でも、あんなに小さな子が“死”という運命を背負ってきた辛さはよくわかる。
そして彼女は誰よりも大人なのだ。
私は一冊の日記を抱きしめた。
これは我が子の分身なのだから。
いつも使う机の棚、真ん中から少し左。そこに過去の日記帳を並べている。時々読み返しては、あ〜、自分変わってないな〜、なんて思ったりするのだが、ひとつだけ開く気になれない日記帳がある。一番最初の日記帳、私が日記を始めたキッカケになった黒いノートだ。
あのノートに文字を書き始めた時、私の心は大量の毛虫の死骸が転がっているような不快感を纏っていた。こんなしょうもないことであの人と離ればなれになるなんて、有り得ない。どうか悪い夢で終わってくれ。そんな願いも虚しく、しょうもないことでその人との縁は切れた。そこからその黒いノートは、まるで本物のデスノートのようになった。人を呪う趣味はない。ただ、自分の感情に整理がつけられなかった。
今でもあのノートをじっくりと見返す勇気は無い。相手も相手だったが、めちゃくちゃに羅列されている怒り狂った感情は、あまりにも未熟で、泣き喚く3歳児のようで、見るに堪えないのだ。そんなわけで、私の最初の日記は、未だ閉ざされたままだ。
閉ざされた日記は、
SNSのわたし専用鍵垢に書いた投稿
嫌な事、悪い事が起きた時に書いてた日記をふと元気な時に見返してみると悲しいことしか起きてない毎日で辛くなった。でも、ネガティブになったらダメ…わかってるけど難しい
女学生の命と引き換えに僕の魂を込めた日記。僕に限りのない時間を保証する物。
正直、ただの虐められっ子で惨めな女の命が“コレ”に相応しいとは思えないが、高尚な僕が永遠の生命を手に入れることに貢献できたのだから、これが彼女にとって最も名誉なこととなるはずだ。
本人にその自覚はないのであろうが、余程この世に未練があったのだろう。今ではあの時居た女子トイレにゴーストとなって存在し続けている。
初めこそはあの瞬間のことを誰かに告げられる可能性を危惧していたが、なんとも間抜けなことに僕や蛇のことには気がついていなかったようで他の人間にこのことが知られてしまう恐れは無くなった。
そう思ってあれの存在を放置し続けていたのが良くなかったのか。日記を他人に預けたのが良くなかったのか。日記を使う者が現れたのが良くなかったのか。
ほんの小さな綻びから少しずつ、少しずつ、大きな穴となり僕の日記は破壊されてしまった。あの忌まわしき子供如きに僕の魂が1つ消されてしまった!たかが12歳の子供なんぞに!
#閉ざされた日記
閉ざされた日記
なぜか嫌な事があると書きたくなる日記…
いつしか、恨みや愚痴ばかりを書いたドス黒いネガティブ日記になり… 読み返してはまたネガティブな気持ちに…だからもうやめた!!!
ネガティブ卒業!!!
風景や匂いが鍵になって、
開いてくれる日記がある
それはほんとうに唐突に。
パラパラとページをめくる音は聞こえない。
一瞬でタイムスリップして一瞬で戻ってくる。
あの瞬間、実はほんとうに、、、
だとしたら、日記が閉ざされた説明がつく。
いつでも戻れたら、今を愛せないかもしれない。
もし、自分でタイムスリップ能力抑えてるとしたら。
人はいつも頑張っても20%の力しか出せない
閉ざされた日記の中に、
自分も知らない記憶が、前世の記憶や、超能力が
閉じ込められてるのかもしれない。
うん。
世にも奇妙な物語がはじまりそう。
こんな感じでまとめるはずじゃなかったのに。。
この気持ちも、日記に閉じ込めて、
ぐっすりと夢の世界に浸るとします。
あの日、
やるせない気持ちを
持て余し
日記を書き始めた
社会人になってからだ
すごい決意で
はじめた訳ではない
だから
毎日、書いていた訳でもない
そして、
月日が経ち
いつの間にか
開くことも無くなった
ただ
『閉ざされた日記』は
あの日の想いを
ずっと守ってくれている
まー
【閉ざされた日記】
coming soon !
閉ざされた日記って
まず閉ざす日記がないのね
書こうと思って
そこで終わるのよ
続かんなぁ
【閉ざされた日記】kogi
"閉ざされた日記"
「ハナー、昼飯……って」
──いない……。どっかに隠れてやがるな。
昼休憩。ハナの昼食を入れた皿を片手に居室の扉を開いて居室を見渡す。どんなに注意深く隅々まで見ても、ハナの姿が見当たらない。
いつもなら、扉を開けた途端すぐ足元から「みゃあん」と鳴いて出迎えてくる。猫は人間より体内時計が正確なので、いつもご飯を与えている時間になると余程の事がない限り、こちらがアクションする前に催促の鳴き声を上げたりする。
──まさか物影で丸まって震えたり吐いたりしてるんじゃ……。
最悪の想像が頭をよぎる。
一旦ハナの皿を机に置いて、机の下やベッド周りを入念に探す。
──いない……。あいつ、どこに隠れやがった……。
ハナは白に黒いぶち模様なので、すぐに分かる。念の為机やサイドテーブルの引き出しの中も探したがいない。
「ハナっ、……ハナっ。返事しろっ」
扉を閉めているとはいえ、患者がいる。声を抑えながらハナの名前を呼ぶ。
──ハナ……。本当に……。
嫌な想像が現実味を帯びていく。頼りなく視線を彷徨わせる。
ふと、半開きになっている収納スペースの扉が目に映った。ゆっくり近付いて、扉を開ける。ここは、ノートや夏服等を仕舞っているスペース。ここならもしかしたら、と思い中を見回していく。
するとダンボール箱の傍で、横たわっているハナの姿を見つけた。
「ハナ……っ!」
よく見ると、お腹が緩やかなリズムで上下している。たまたま開けて入ったここで、遊んでいる内に疲れて眠ってしまったのだろう。
「この……っ」
──本気で心配したんだぞ。全く、心配して損した。
すぐ傍のダンボール箱を見ると、中が見える程度に開いていた。その開いた隙間から、細長い紐のようなものが伸びている。恐らく、これで遊ぶのに夢中になってたのだろう。紐を辿って箱の中から一つ取り出す。
「……っ」
電気が走ったような衝撃に襲われる。
それは一冊の日記帳だった。ただそれは、ここ数年で書いて埋めた物では無い。それらは別の収納スペースの中の、ダンボール箱の中に時系列順に並べて入れてある。
このスペースの中にあるもう一つのダンボール箱には見覚えがある。衣替えの時に見つけた、医学生時代に使っていたノートや参考書等が入っている箱。日記帳の裏表紙を開くと、【start】の横に年月日が書かれていた。
《あの日》の、一ヶ月程前。
そのすぐ下、【end】の横には、何も書かれていない。
《あの日》の前日までの自分の言葉が綴られている。
そして使い切る事なく、この日記帳の存在を忘れて、最終的にこんな場所に押し込んでいた。
正直、とても開ける物では無い。
あの頃の自分を思い出すだけで、胸の奥がジクジクと膿んでいくような不快な痛みをおぼえる。
あまりの不快さに、胃の中の内容物がせり上って来るような感覚を覚え、片手で口元を抑える。
だらり、と収納スペース内の台に乗せていたもう片方の手に暖かく柔らかな物が触れる。それと同時に、ゴロゴロという音が鼓膜をくすぐる。
手を見ると、いつの間にか起きたハナが、俺の手に喉を鳴らしながら擦り寄っていた。
ハナの温もりが、胸の中にわだかまっている不快感が幾らか稀釈してくれる。次第に吐き気が収まっていく。
「……ありがと」
擦り寄られていた手でハナの頭を撫でる。
「みゃうーん」
気持ち良さそうに目を閉じて喉を鳴らす。その様子に頬が緩んでいくのが分かった。
「さ、飯だ飯」
ハナを抱えて床に下ろす。思い出したのか「みゃあん」と催促の時と同じ声の高さで鳴いて定位置の前に陣取った。
「お前……」
呆れに似た声を漏らす。机の上に置いていたハナの皿を定位置に置く。
「みゃうん」
一声鳴くと、もぐもぐと咀嚼し始めた。
「はぁ……」
盛大にため息を吐く。
──けど、ハナがいなかったら、耐えられなかった。
──……ありがとう。
胸の中で、お礼の言葉を転がした。
日記の始まりは、航海日誌だと聞いたことがある。航海日誌を始めた国がどこなのかは知らないが、帆船時代であったのは確かだろう、多分。
一日一日、天候・進路・船の中の出来事・寄港地・記録すべき接触船や人物などなど。軍艦であるならば別に戦闘記録と報告・補給物資記録もあるだろうし。
資料として記録された古い日誌の多くは通常、「閉ざされて」いる。しかも日誌に書かれた内容がすべて真実かと言うと、あやしい部分も多かろう。何か起これば審問の重要資料のひとつであったし、貿易船でも「責任の所在と補償義務」を問う証拠として扱われていたようだ。
そこに日々のメンタリティを書き込む者も少なくなかったらしい。「海と風こそが絶対の神」と言っても過言ではない場所だった以上、吐露することは大きな意味がある。
私は日記を書かない。しかし予定を書き込むものは使っている。トシのせいか忙しさのせいか、「3歩あるいたら忘れる」ハムスター頭になっているからだ。それに、ここでお題に沿って書く内容は、現在「日記」と呼ばれる書き物にも多く取り込まれているらしい「思うことをとにかく書いてみる」ものと殆ど変わらない気がする。そんなだから、「閉ざされた日記」などというものも端から無い。
昔、父が若い時代に書いたらしい日記を偶然見つけたことがある。若いからこそ、迷うからこそ、そして気軽に吐き出せる場がなかったからこその内容だったと、今思い出すとわかる内容だった。私は子供だったが、その日記はそっと戻しておいた。随分後になって母が「こんなの見つけちゃった~」と父のところへ持ち出したら、父はそれを火の中へ投じてしまった。「閉ざしたかった」のだろう。
ひとつの物語が完結して静寂が訪れる
短い静寂か 長い静寂か
その間に小さな何かが集まり膨らんで
またいつか新しい物語が生まれ
少しずつ全てが動き始める
閉ざされた日記
僕は慌てて日記を閉じる。
脱糞したくなったからだ。
トイレの中で考えた。
僕が途中でやらなくなったことの数々を。
これを考えると自己嫌悪に陥ってしまう。
だから今度は今も続けていることを考えた。
そうすることで自己嫌悪に陥った自分を慰撫することができた。
このアプリケーションでの記録も今も続いている好きなことの一つだ。
『閉ざされた日記』
子供の頃
ボクは独りぼっちだった
遊ぶ友達さえいなかった
1人でお絵かきをする毎日
学校へ行くのが憂鬱だった
高校生になったボクに
初めて友達が出来たんだ
それが偽りだったとは知らず
ボクは喜んでいた
嘘だったと気付いたとき
ボクの心は壊れていた
それ以来ボクは引き籠もった
何にも日の当たらない場所へ
END-名も無き小説家-
閉ざされた日記
この日記を開くことはもう無いだろう。
私が記した、君への片想いを綴り続けた日記。
改めて読み返すと恥ずかしくなってくる。
初めて君に会った日のこと。君と話した日のこと。君と仲のいいあの子の事。全部、思い出す。
だけどそんな日記も、もういいんだ。
だって、もう片想いでは無くなったからだ。
…そう記して、私は日記を閉じた。
早く君に会いに行かなくちゃ。
バイト先の事務所の机の上。見慣れないB5ノートが1冊。
新しい引き継ぎノートかな、と思いながらパイプ椅子を引いて座る。まあ、私には関係ないし。
休憩時間には、ネイルとスマホのチェック。それ以外はやらない。せっかくの休憩時間がもったいない。
だというのに、私はノートに手を伸ばしていた。
休憩時間、残り5分。
ノートは、どうやら誰かの日記らしかった。左上に日付が書いてあり、日付の下にはズラッとその日の出来事が並んでいる。
「ん?」
パラパラとめくっていると、『クリスマスデート』の字が見えた。思わずそのページを凝視する。
『クリスマスイブ』『イブの意味』『先輩がデートに誘ってくれた』などなど、覚えのある単語が並んでいる。
そういえば。私は、クリスマスイブにイブの意味を後輩に調べてもらって、そのあと後輩をデートに誘った。デートといってもイルミネーションを見て、ファストフード店でだべったくらいの、可愛くないやつ。
そのデートの話が、ノートに書いてある。『嬉しかった』『楽しかった』『先輩はもしかしたら、』
「おつかれさまでーす」
バン!
勢いよく日記を閉じた。思ったより大きい音が鳴った。
「おつかれー」
冷静に、ネイルを弄っているフリをして、私は返事をする。
事務所に入ってきたのは後輩だった。日記の持ち主。デートの相手。
「先輩、休憩あと何分です?」
「2分」
「そうですか、ちょっと残念」
残念って何が。日記の続きが頭にチラついて、「そうだね」なんて適当な言葉を返す。バレていない。日記を読んだことは、多分バレていない。
「じゃあ、いってらっしゃい」
「……いってきまぁす」
椅子から立ち上がり、私は事務所をあとにした。
そのまま、トイレに寄って鏡を見る。
「……ウケる。顔真っ赤じゃん」
こんなんでこの後のバイト、大丈夫なんだろうか。
『先輩はもしかしたら、』
あの続きはなんなのだろう。
閉ざされた日記の、爆弾みたいな1行が頭に残って消えなかった。