閉ざされた日記』の作文集

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閉ざされた日記』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/18/2023, 10:13:39 PM

この日記はもう鍵を掛けて誰にも触れさせない。
読む頃にはもう私はこの世にいない

1/18/2023, 10:11:07 PM

閉ざされた日記。

楽しいこと、辛いこと、色々な出来事がつまってる。

いつから書かなくなったんだっけ。

1/18/2023, 9:32:34 PM

あー、今日何かだめ…。何が悪いとかないんだけどね。
頭働かないし、やる気でないし。
明日はよくなってるといいな…

1/18/2023, 8:50:24 PM

「あの子っていっつも喋らないよね?」

「どうしてなんだろうね。」

「ひとりが好きなんじゃない?」

みんなが言う“あの子”は
私のことを言ってることくらいすぐ分かった。

私ぐらいしか一人でいる人はいないからだ。

私はひとりが好きなんじゃない。

ただ人と話したいけど話せないだけなんだ。

私はいつも日記を持ち歩いてた。

今も持ち歩いているのだけど。

私は,小学生の高学年になった頃から日記を書き始めた。

その頃から友達が離れていった。

最初の頃こそとても悲しくなった。

家で泣いたりもした。

今はそれももう慣れた。

そう思っているのに...。

私は一緒に話せる友達を求めてしまう。

ドンッ体に少しの衝撃があった。

振り返ると一番カッコイイと言われていた人がいた。

「ごめん。大丈夫だった?」

「...こちらこそ...ごめんなさい。」

心配の言葉をかけてくれた彼には申し訳ないが
私はその場から急いで消えたくて急いで家に帰った。

夜寝る前に書く日記が
習慣になったのはいつ頃なのか

「あれ?日記がない?!やばいやばいどうしよう。」

カバンを見ると日記がない。
あぁ急いで帰ってきたから忘れたんだ最悪。
誰も見られないといいなぁ
そう思いながらベッドで目を閉じた。

私はいつもより早い電車に乗って

人一倍早く教室に向かった。...はずなのに

私の席には彼がいた。

「あっ...あの。」

「あぁごめん。おはよ。」

「おはよう...ございます。」

「これって君のだよね?」

そこには昨日探してもなかった日記だった。
「私の...です」

「そっかごめんね。
俺がぶつかったから忘れてったんだよね?
俺が昨日預かってたんだ」

私は日記の中身を見たのかが気になったが

聞く勇気がなかった。

「これもごめんなんだけど少し中身みちゃった。

これからは俺と話そうよ。

ダメかな?朝のこの時間だけでもいいから。」

日記が見られたことが恥ずかしくすぎて
顔を真っ赤にして大きく頷いた。

「それともう日記は書かないでよ。

今日あったこと思ったこととかは俺が聞くからさ。

休み時間も俺と話そう。」

その彼の言葉から

私は何年も続いた日記を書く習慣に

終止符を打つ事にした。

閉ざされた日記それは私の生きた証

でももうこの日記を開くことは無いかな

だって彼がいるから





─────『閉ざされた日記』

1/18/2023, 7:48:22 PM

閉ざされた日記、

あぁ、もう何も書きたくない
文字は好きじゃない方だ
まっ
今になっては関係なんか無いのかな
暗い過去?いやいや、そんなんじゃない
逆に明るい気がする
明るいけれど明るければ明るいほど裏側の闇は濃さを増す
その闇がいつの間にか膨れ上がったのだろう、

あれ?

関係、あったみたいだ
今の私はそれを経験しているから成り立っている
嗚呼そうかやっとこの感情の意味が分かった

1/18/2023, 7:32:59 PM

もう開くことなどないと思っていた
書くこともないと思っていた
鍵を閉めて心の奥に閉ざした日記。

傷ついた分一生開けたくなかったその鍵を
気がつけばもう開けてしまっていた。

何となく覚えがある。
少しづつ開けたんだ。
最後の「カチッ」っていう音まで
聞こえた気がする。

逃げないように
囚われないように
いつも元気で
負けないように
人を大切に

心の傷に鍵をかけて生きてきたのに。
15年も経って開けてしまった。
あぁ、人って変わらなくて
まだまだ人を傷つけてのし上がろうと
するんだ。
何年経っても変わらない。
「世の中変わってねぇなぁ」

閉ざした鍵を開けてしまったから
今からはもう鍵をかけないで
立ち向かおうか。
負けれない、書かない
自分との闘い。

1/18/2023, 5:33:13 PM

『もう、一緒にはいられない。辛くなるだけだから。』
いきなり告げられた別れ。
理由に納得できず、拒んだ私。

旅行やらデートやらで、色んなところに出かけた。
この半年で、凝縮された日々は私達の関係を壊すのには、至難の業だ。

納得いかず、泣きわめく私に彼は悲しそうな顔で
『ごめんね。』と一言。

何時間たっただろう。
私も落ち着き、諦め受け入れようと気持ちを切り替えていた。
彼から『俺だって別れたい訳じゃない。ただ、辛い』
と。
理解できない彼の気持ちに寄り添うことも出来なかった。
彼も少し落ち着いたのだろうか。
申し訳さなさそうな顔をしていた。

最後はいつものように手を振って別れた。


『もう一度、やり直そう。』

そんな言葉はなかったが、未だに関係は続いてる。
彼女なのかパートナーの括りなのか……
昨日と何も変わらない日常。
ひとつ変わった事と言えば、あの日以来、彼との日常を記していた手帳が更新されることは無い。


#閉ざされた日記

1/18/2023, 5:31:17 PM

その「日記」には、かつて鍵がかかっていた。そんな形跡があった。南京錠を通すための取り付け金具が付いた表紙。だが鍵はかかっていない。代わりに引きちぎられた錠の残骸が床に転がっていた。
 ――持ち主の亡骸と共に。
 別任務として侵入したとあるオフィス。表向きは健全でホワイトな企業を装っているが、その実かなり悪どい手で勢力を伸ばしているマフィアの本拠地だ。薬物、違法カジノ、売春、盗品、臓器、人身販売はいうに及ばず、あげればひと通りの悪事は行っている。それでも、自国だけで満足していれば問題にすることも無かった。議題にもあがらなかっただろう。だが勢い付いた組織は拡大の手を我が国まで伸ばしてきた。それでも、そこまではただの犯罪でしかない。そんなものは警察や公安の仕事だ。たが、そいつらの取り扱いに大量の武器の密輸入が入ってきた時点でさすがに動くことになった。第三国から輸入した粗悪な武器を、自国と我が国のテロリストに巧妙に売りさばいている。そんな情報が入ったからだ。両国の悪感情を肴に私腹を肥やしている。
 その先に待っているものが何であるかも考えずに。
 ――本来の任務は、その武器売買の証拠を掴むことだけだった。かなり大きな組織になっていて、ボスや幹部なども慎重になっているため、まずは情報を持ち帰ってきてほしい――そんな内容だ。
 与えられた任務は絶対だ。例えこの組織に何某かの感情を持とうとも、そんな個人的なことは戒めるべきだ。
 目を閉じて、ひとつ大きく息を吐く。
 感情を殺し、沈め、ただ目の前の「任務」に集中する。
 目を開いて、すぐに行動に移した。体勢を低く取り、壁伝いに侵入口まで進む。辺りはしんと静まり返っていた。健全な企業を装っているため、とっくに無人になっている時間だ。静かなのは当たり前だが……違和感が浮かぶ。ただの勘に過ぎないが、従った方が良いと長年の経験も警告をした。
 情報屋からは、監視カメラさえ壊すか誤作動を起こさせれば誰に見咎められる心配は無いと言っていたが……そこまで考えて、ハッと思い当たる。監視カメラが作動していない……?
 窓の外に取り付けられたカメラは、ただそこにあるだけで何も映していないようだった。念のために顔を隠して目立たないようにして潜入する。内部の通路に等間隔に並ぶカメラも同じように、ただのオブジェになっている。
 ありとあらゆる監視カメラのすべてが機能していなかった。
「……こんなこと、あり得るのか」
 目的の部屋まで難なく侵入して、思わず声が出る。
 情報屋の言ったことに間違いはなかった。確かに見咎められること無く侵入は出来た。
 だが、経緯はだいぶ違う。オフィスや通路には人の姿がうじゃうじゃといて、ターゲットのボスも自分のオフィスにいた。
 ただ、全員死んでいたというだけだ。
 心臓、こめかみ、喉仏、頸動脈。急所に鋭利な刺し傷があった。しかもそれぞれに一ヶ所ずつ。おそらく即死のため、それ以上は傷を付ける必要がなかったのだろう。
 間違いなくプロの手によるものだ。しかも恐ろしく手練の。
 眉を顰めながら、マホガニーのデスクの上にある冊子を手に取る。表紙には流麗な字で「Diary」と印字がされている。だが、中を覗くとやはりそれは日記などではなく、この組織の裏帳簿だった。
 手書きのそれは、確かに証拠としては不十分かもしれない。けれど、逆に手書きだからこそ証拠ともいえた。
 念のため、部屋の隅々も、足元の亡骸も調べる。たが、この日記以上の収穫は無かった。
 何故、この証拠を残していったのか……到底理解の範疇を越えても、なおも考えずにはいられない。
 証拠を掴んだからには長居は無用だ。だが、それでも動けずにいた。
 もう一度部屋の中を見渡す。
 ……おそらく……ひとり。多くても二人だ。この死体の山を築いた人間は。痕跡がそれを物語っている。
なんの目的でここへ来たのか……マフィアの命ともいうべき証拠にも触りもせず。
 ただ、ただ……殺しに来ただけなのだろうか。
 首筋にフッと、死神の鎌を当てられたような気配がした。ゾクッとして思わず後ろを振り返る。
 少しだけ開いた窓のから、生ぬるい風が入ってシェードカーテンを揺らす。
 その風がこちらまで流れてきて、机の上のかつて閉ざされた日記のページがはためいた。
 
 
 


#閉ざされた日記

1/18/2023, 4:48:28 PM

【閉ざされた日記】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】

1/16 PM 10:00

 閉ざされた日記
 夜明けの庭園
 菊は舞う
 幻燈のチューリップ
 ROM専
 Night. Night. Sleep tight.
 情熱展覧会
 黒鍵
 細粒10%
 白雪姫はキスを待たない
 猫のプリンセス
 乾燥機・ふんわりキープ

 ――ローテーブルに置かれている紙に
 書かれた謎の文字列。
 筆跡には見覚えがあり過ぎる。

「……何? このメモ」
「……暁が考えた、いつかオレが書くかも
 しれないミステリーのタイトル候補」

 ソファに座っていた真夜(よる)が
 読んでいた本から顔を上げて答える。

「久しぶりにこの推理小説読み直そうと
 思ったら、挟まってた」
「……最初の方は確かにタイトルっぽいわね。
『幻燈』なんて、暁にしては難しそうな
 言葉使ってるし。
『ROM専』辺りから、おかしくなってきてる
 気がするけど」
「オレは読むのが好きなだけで書かないよ、
 って言ったら、それもタイトルになりそう!
 って嬉々として記入してた。
『白雪姫はキスを待たない』『猫のプリンセス』
 は、宵好みな感じにしたかったんじゃない?」
「ミステリーっぽさから、かけ離れちゃってる
 じゃない……。
 特に最後の『乾燥機・ふんわりキープ』は
 なんなのよ、適当過ぎるでしょ」
「ああ……それは完全にただのメモだから。
 洗濯物、乾燥機に入れるの忘れないように
 書きとめてたんじゃなかったかな」

 プロの作家でも、さすがに最後のを
 タイトルにするのは無理だよ、と
 言いながら真夜が笑う。

 きっと必要になることはないタイトル候補。
 でも、ずっと真夜のお気に入りの推理小説に
 挟み続けられるのは間違いない。

1/18/2023, 4:41:08 PM

*れんらくちょう*

私は未完成のまま文章を投稿することが多いです。

そのため定期的に完成に近づける作業をします。

やたらとスクロールさせます。

こんな駄文を読んでくれてるあなた、
すきだよありがとう。

*つぶやき*

ここ読んでる人いるのかな。

「ハッピーエンド」は駄作!!!!!恥

忙しくて投稿できん

1/18/2023, 4:12:12 PM

朝か…。
今日もいい天気。

朝ごはんを食べて学校へ行く。
私の一日がはじまる。

「あ、おはようございます。委員長。」
「本当に何もかも完璧だよね。」

かんぺ、き?


そういえば私ってなんで生きているんだろう。
いろんな感情がわたしを潰していく。

今のわたしは朝のように輝いていて、
すべて完璧な委員長を演じているだけ。

みんなピースがそろっている状態で接しているだけ。
誰だって裏ではパズルのピースなんか揃っていない。


そうか、これは周りが求めている欲望のピースなんだ。
私が毎日作り上げてきたパズルは
なりたいわたしじゃない。


夜っていいな。
空に浮かぶあのうさぎのように美味しいものを
たくさん食べたい。誰にも邪魔されない
観覧車をつくりあげていきたい。


閉ざされた日記。きつねのように。





(おやすみはくじつからのおまけ)
見て下さってありがとうございます。
納得いってないのであまり残らないと思います。
なんでこの言葉選んだのか解説したい…あわわわ、、
心の声が、、
またお会いできましたら。
おやすみなさい。良い夢を。

1/18/2023, 3:50:52 PM

「片思い日記」
と、ピンクの文字で書かれたノート。

それはわたしがおさげとリボンを
丁寧に結ってた年頃。
ひょんなことから
クラスメイトに恋をし、
始まった日記だ。

毎日、毎日、彼のことを想って書いた日記。

今日は、おはようを言って貰えた!
さいこーについてる日!
なんて些細なことでも
大喜びをしていたわたし。
思い返せばとても幸せだったと思う。


しかし、ある日からその日記を
開くことはなくなった。

彼が遠くに引っ越すことになったから。
わたしは日記とともに気持ちを
閉じこめてしまったんだと思う。
だれにも見せることなく。

いつの日か、その日記が開けたなら…
と心のどこかで
ぼんやり日記のつづきの夢を見る。


__閉ざされた日記

1/18/2023, 3:46:31 PM

閉ざされた日記
誰にも読めない日記帳が学校に隠されている。それは、字が下手すぎて読めないとか、象形文字のような暗号で書かれているとかではなく、罫線以外は真っ白で物理的に読めないらしい。いや、それただ単に新品の日記帳では?と思わず口に出せば目の前にいる宮内は首を緩く振った。彼曰くその日記帳が読めるのは日記帳に認められた人間だけだと言う。

「裸の王様かよ」

僕のツッコミに宮内は一拍、虚を突かれたように目を瞬かせた。

「え、何だよ。その顔」

表情が抜け落ちたと言って差し支えないほどの宮内の真顔具合に僕は思わず身体を引いた。え、何か変なこと言ったか。言ってないよな?
僕の心情を読んだように宮内は「ごめん、ごめん」と手を振っていつもの胡散臭い笑みに戻った。

「君はこういった不可思議な話を聞いてもあまり信じないよね」

「別に信じていないわけじゃないけど、無害なら別に良くない?」

僕は家族関係も成績も運動能力も特出したものは何もない平凡な学生だ。どこぞの勇者じゃあるまいし、日記帳なんぞに選ばれるはずないだろう。

「無害なら、ね」

そうやって意味心な顔しないでほしい。

1/18/2023, 3:34:20 PM

【閉ざされた日記】

中学生の頃に日記を書いていた。
文句ばっかりの酷い内容しかないものだ。
しかし、人の日記を見るような人がいてすぐにやめてしまった。

今思えばあんなつまらないことしか書いていない日記はやめて正解だったなと思う。

他人の秘密を除くような奴は好きにはなれないが、結果的には悪習を断ち切ってくれたとも言える。

そいつが今どうしているかは知らない。
少なくとも感謝はしないかな。

1/18/2023, 3:20:36 PM

この日記は、昔、姉が書いていた。

だが、どこのページもボロボロ。

達筆で、綺麗な文字。
喜怒哀楽の感情が綴られた内容。

そして、一番の最後のページ。
この日記の最後の言葉。

『私は、自分の記憶を一生手放さないようにするために、抱きかかえたまま、燃え盛る炎の中で人生を終えます』

火事が起きた日。
姉以外はみんな避難することが出来たが、姉はこの日記を書き切るために、逃げ遅れてしまった。

落ち着いた後、自分たちの家へ訪れた。
そこには姉が愛していた日記帳が変わり果てた姿で見つかった。

――姉は今、どうしているだろう。
あの日までの記憶が閉ざされた日記帳を、自分も抱きかかえた。

〜閉ざされた日記〜

1/18/2023, 3:20:23 PM

“閉ざされた日記”
 
 日記はその人の一日を書くもの

 悲しかった事、嬉しかった事を書く

 一日の思い出を振り返る

 でも、他の人が見るのは厳禁

 その日記を書いた人の心情を見ているから

 他の人が書いた人の弱みを握るかもしれない

 もしかしたら、笑われるかもしれない

 バカにされるかもしれない

 心を閉ざすかもしれない

 日記は書いた人の心も書いている

 だから、見てはいけない


                🥀

1/18/2023, 3:13:21 PM

記憶を失った母

鍵付きの日記帳

その鍵をあなたは

海に捨ててしまったのですね


永遠に閉ざされた日記

密かにたずさえて

あなたは旅立ってゆくのですね

1/18/2023, 3:10:09 PM

『閉ざされた日記』


無人の部屋に唯ひとつの異物

埃だらけの机にあって
それだけはまっさらだった

1/18/2023, 3:05:26 PM

これは僕だけの秘密なんだけどね

神様が猫を喰ったのを見たんだ。教会が静かになる黄昏時に。ぐちゃぐちゃぼきぼきって音を立てて喰っているのを見たんだ。僕、それがあまりに綺麗でずっと眺めていたんだ。そしたら神様が振り向いて僕にこう言ったんだ。

「秘密だよ」

次の日も僕同じ時間にそこに行ったんだ。そしたら、神様大きな猫に喰われちゃってた。猫は僕に言ったんだ。

「内緒だよ」

神様が死んじゃったから僕だけの秘密になっちゃった。そういえば、僕今日食べられちゃうんだ。

この日記を早く隠して。ほら、はやく。

1/18/2023, 3:01:42 PM

厳重に鍵がかかった本をみせてもらった。
明らかに大切なことが書き込まれているような雰囲気だ。
すごく真剣な顔だね、と笑われた。
そんな顔をしていた自分に全く気付かなかった。
逆に考えたら、読んでくださいって表紙に書いてあるようなもんじゃない?これ。と可笑しそうにクスクスと笑い出す。
本当に大切なものは形には残さないよ、他の誰かに知られたら大変だからね、と付け加えた彼は、さらりと本の表紙を指でなぞり、鍵穴に鍵を差し込む。
隠してあった引き出しに一緒に入っていたらしい。
鍵のかかった本はどうやら日記のようだ。
ねぇねぇ君は大切なことは紙に残しておくタイプ?と彼が聞いてくる。さあ、どうだろうか。エメラルドグリーンの瞳を見つめながら考える。
君のように物好きな人がいるかもしれないから、鍵のかかった日記は書かないよ、と答えたら、楽しそうに瞳を細めた。
それは賢明な判断だね。

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