『閉ざされた日記』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「閉ざされた日記」
字がもっと綺麗だったら、手書きの日記もさぞ楽しいだろうと思う。
私は文房具が大好きだ。ペンやノートの類いは、使いもしないくせによく買っているし、ロフトの文具コーナーなら、余裕で半日過ごすことができる。
ただ日記帳は買ってもどうせ書かない、続かないとわかっているので、手をつけないようにしているのだ。
一度ほぼ日を買ったことがあるが、10日ほどで書かなくなってしまった。専用の皮カバーも買ったので、それなりの出費だったが、残念ながら続かなかった。高い買い物をしたらもったいなくて続けるだろうという思惑も、外れてしまったようだ。
毎日やるのが億劫なのもあるが、一番の原因はこの癖字だ。
大人になったら、大人らしい字が書けるようになると思っていたが、それは間違いだったことに、大人になってから気がついた。ていうか、気づいた時にはすでに大人だった。
相変わらずの悪筆で、我ながら見るのも嫌になる。この書く習慣アプリも、手書きだったらやらなかっただろう。
なので昔買ったほぼ日も、開くことはない。まさに閉ざされた日記だ。
ただ綺麗な字には憧れているので、日ペンの美子ちゃんに習うかどうか、私は今、真剣に悩んでいる。
字が綺麗になりたいなぁ。
閉ざされた日記
日記とは、自分の心の中を解放した文字で埋め尽くされている。
人には、言えない言葉が詰まっている
後で見れば、甘酸っぱい気持ちになったり
泣きたくなったり 笑顔にさせてくれたりして
自分の人生思い出したりする
それは、他の人が知っている自分の人生とは違う
誰も知らない 自分の人生を見られたくないから
日記の、中身は心を解放しているけど
日記は常に閉ざされている
言いたかった
言えなかった
苦しくなるたび
ページを開いて
本になるくらい
書き殴った想い
いつか貴方に
ぶちまけたい
きっと
その時
やっと本当に
貴方を
終われるはず
そしてそれが
この
閉ざされた日記の
エンディングになる
「閉ざされた日記」
閉ざされた日記
本棚の2段目の端っこ
表紙に何も書いてない
忘れ去られたノートは
今は開かれることなく
静かに存在を消してる
それは閉ざされた日記
あの日から捨てた記し
何もかもをなくした日
そこまでのことを残し
それからのことを白く
心の中にだけ残してく
忘れたように扱っては
心の中にだけは鮮明に
忘れたくないと抱いて
消せずにいる私がいる
何が正しかったのかは
今もわからないままで
中途半端な気持ちから
ノートを捨てられない
心の揺れと本当の思い
知りたいからまだ残す
あの時の大事な思い出
『 閉ざされた日記』
私は、日記アプリを使っている。
毎日記録するわけじゃない
感情が迷子になって整理したい時とか、
誰にも言えない、言ってはいけない秘密を抱えた時。
どうせ誰にもみられないのだから、
書く意味は無いのかもしれないけれど文字にするとスッキリする。
目を背けたい事実に向き合える気がする。
気づいたら知らない場所にいた
知らない服を着て知らない人が周りにいて知らない声をして喋っている、
自分がいた。
周りはあまりにも自然に僕と喋っていて僕も自然と喋っている
自分が話す言葉は自分のものではなく他人のような、なんだか過去の言葉をなぞるようで。
不思議な状況のなか不思議と違和感なくこの状況に馴染んでいた。
今日も君が好きです
今日は君が私にいいねをしてくれました
あの子にはもっとあげてね
今日は君があの子と話していました
君がわらうだけで周りが少しあったかくなったみたいです
あの子と一緒にいてわらってるときが1番かわいい
今日は君が友達と遊びに行きました
可愛いものたべて、素敵なお洋服もかったみたいです
今度はあの子とも行ってね
日記でわざわざ自分の話なんてしない。
まだ小さい頃に学校の宿題で自分じゃない人たちの話をしたら怒られたけど、未だに何でなのかいまいちよくわかっていない。
誰も読まないし、書いたら閉ざしてしまい込むだけの紙切れになんの価値があるんだろう。
それだったら、君を解釈するために、君をもっと愛するために君の日記をつけた方が断然いいと思う。
たとえそれが、紙切れより使えないただの自己満足になったとしても。
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#閉ざされた日記 2023/01/18
〔おもい〕
私の記憶にあるのは悔しかったことだらけ。
思い出そうとすれば、楽しかったこともいっぱいあったはず、なのに…。
楽しかった練習の日々は何気ない日常で。
くだらない会話の数々をわざわざ覚えたりしない。
なんとなく決めてみた友だちとのあだ名も、今日あった面白い話も、1週間もすればもう過去の話だ。
けれど、
悔しい思い出は一つ一つが印象的で、
10年前のことでも鮮明に思い出すことができる。
記憶に残るのはそんなことばかり。
そっか。悔しさは“おもい”んだ。
頑張ったからこその重み。
想いが詰まりすぎちゃったんだ。
悔しさほど心の底に沈んでかたまってしまうけど、
楽しさがまわりを包み込んでくれるはず。
閉ざされた日記みたいに、
いつか存在を思い出せればいいかな。
#閉ざされた日記:7
閉ざされた日記
時に、日記は色んな理由があって、その続きを書くことをやめてしまう。たとえば、飽き性で続かないだとか、毎日書くことが一緒でつまらなくなっただとか、書く必要性を感じなくなっただとか。時には、やめざるを得ないような事情ができたとか。そうして、日記を書くことをやめて、いつしか棚の奥へと押しやられ、開くことすらなくなっていく。
そんな閉ざされた日記たちが集められたここは「Dear」と呼ばれる日記の博物館のような、図書館のような場所だ。
さまざまな日記が各地から集められて、無機質な本棚を色鮮やかにうめつくしていく。ずいぶんと古いものから、比較的新しめのものまで種類豊富に揃っていた。
中を読めば、そこにはその人の一日が、数ヵ月が記されていて、その人から見る世界を見れるような気がして好きだった。
何冊にもわたるような日記には、その人の半生が書かれていて、ノンフィクションの小説と何ら変わらない。
ただ、その人の一部がここに、閉じ込められて眠っていた。
また一冊日記を読み終えて、ふと窓の外を見る。夕暮れの空が切なくて、美しくて、今のこの感情を忘れないように、自分の日記に記す。
いつか、誰かがこれを読むかもしれないと思うとなんだか変な感じがするけれど、この気持ちごと残しておきたかった。
日記に今を閉じ込めて、次会うときまで、おやすみなさい。
鍵をかけたこの日記は敢えてここに置いていく。
好奇心旺盛なきみは見つけたらきっと我慢できずに鍵を探してしまう。それとも開けてほしいのだと気づくかな。
中身を見たきみはどんな反応をしてくれるだろう?
ふふ、想像するだけでたまらなくわくわくしちゃうね。
お題:閉ざされた日記
私は自分を明かさない
だれにも
知っているのは
この閉ざされた日記のみ
私には二つ顔があるから
話してしまえば
私は私でなくなる
いつからか、ペンを持つ事すら億劫になっていった。
最初はただ面倒だと思っただけ。次の日は書く事が無かった。その次の日も書く事が無かった。
その次もその次もその次もその次もその次もその次も、何も無かった。書き留めるべき大切なことも、取り止めのない下らない話も、なかったのです。
だから書くのをやめた。日々を送るのが億劫だった。
インクがなくなった。買うのが面倒だった。
ペンが折れた。書かないから買う気も起きなかった。
ページが破れた。どうせ燃やそうと思っていた。
日記をなくした。もうどうでも良かった。
毎日生きる事は雪崩のようで忙しなくて、振り返る暇なんてありはしない。振り返ってもどうせ良いことなんてなかった。人に迷惑ばかりかけていた。嫌な顔をされるのが怖くて何も言えなかった。
日記を書けていた日々から動けない自分が嫌い。
なくしたと思っていた日記は、ずっと手元にあったのに。
#閉ざされた日記
そのやけに重怠くてひんやりとしている黒と青とを、掬い集めて絡めて
泡をこぼすまでに煮詰められたインクは焦げ付く前に冷え
とろとろと、それはわたしのひらかれた瞼の隙間に、注ぎこまれる
天井と濃い黒の境目があやふやになる、わたしは重たい夜が好き
「ん?」
新年に向けて大掃除をしていたら、見慣れない日記が机の奥から現れた。
「は?なんだこれ?」
思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
日記の題名は『地球終末日記』
土を被り、酷く汚れているが何故か字は読める。
「汚いなぁ」
言いながら、ちょうど手袋をしていたのでそれを手に取る。
表面に着いた土を落とすと、その日記の全容が顕になった。
表面は灰色で、無数の傷が着いており、元のデザインは判別出来ない。
そして、その日記を開けようとする……しかし、開くことが出来ない。
「んん?どうなってんのこれ……」
軽く曲げると側面が捲りやすいように1枚1枚の存在が確かにあるものの、それをパラパラと捲ることが出来ない。
明らかに捲れそうで捲れないもどかしさに、彼はいらいらし始める。
「んんー。劣化してくっ付いてるのかな。よし。カッターカッター……」
彼は文房具箱からカッターを取り出して、歯を立てて開こうとする。
しかし。
「んぎぎぎぎぎ!何コレ!?開けられないどころか傷1つつかないんだけど!?」
ページを開くことも、闇雲に刃を立てて傷1つ付けることも出来なかった。
しかし、手触りは、ボロボロになった紙そのもの……
「絶対に開けることの出来ない、閉ざされた日記……まさか!?」
それは、都市伝説のひとつとして聞いた事があった。
「という事は……!!」
彼は急いでその本を手に取り、コンビニへ向かった。
自分の口座を確認すると、そこには、
「100万円……入金……」
見覚えのない大金が、謎の口座から入金されていた。
「本当、だったんだ……」
都市伝説の内容はこうだ。
ある日突然、絶対に開けることの出来ない“閉ざされた日記”が手に入る。
その日記が届いた人間には見覚えのない大金が入金され、そして……
人に見せることはしなくていい。
ただ、いつかは読み返さないといけないもの。
テーマ『閉ざされた日記』
あなたは言った。「君の全部を知りたい」と。
私は言った。「私の全部を見せたい」と。
あなたについた嘘が増えていく。
あなたが知らない私が残っていく。
あなたが知らない私が降り積もる。
真っ白な嘘が覆い隠した、真っ黒な私。
私の知らない私が笑っている。
あの日の私が泣いている。
「−閉ざされた日記−」
中二の後半から書き始めた日記
あの時は日記だけが俺の友達だった。
何を言っても受け止めてくれた。
心の救いだった。
だけど今は閉ざされた日記。
開けることはほとんどないだろう。
今は未来を見ていたいから
閉ざされた日記
『閉ざされた日記』
彼の部屋の引き出しを開けたら、日記らしきものを見つけてしまった。
それも鍵が付いている!
なにこれ、気になる。彼はふだん、どんなことを書いてるんだろう。
彼に訊いてみた。
「日記?あぁ、あれ。あれは……秘密のポエムを書いてる。」
(ひみつの、ポエム……!)
私が笑いながら見せて!とせがむと、
「やだよ。恥ずかしいから。」
と、見せてはくれない。
「えー!見たい!めっちゃ気になる!」
彼にそんな隠し事があったとは。
後日。日記の端をちょっとだけ捲ってみると……
私の名前がチラリと見えた。
(私のこと書いてるんだ。)
ちょっとだけドキドキして、ちょっとだけ嬉しかった。
私も日記に、秘密のポエムを書こうかな。
彼との思い出と共に。
閉ざされた日記で文章作る
僕の机の引き出しには、ある日記がある。それは『閉された日記』というタイトルで、自分の過去にあった辛い思い出や悲しい思い出がその日記には詰まっている。
もう見る事はないだろうとしまっていたものを、今また見ることになった。
それは自分が成長し、考えを改めたからだ。
過去に縛られてばかりいることは、今を一生懸命生きていない。過去に何があろうとも未来は自分次第で変えられる。そう信じて今、日記を見ると閉された日記がようやく開いた気がした。
"忘れるための日記"
なぜ悲しいことばかり覚えているのか
それは表に出さないからと知った
だから僕は誰にも明かさず
けれども外に出すために
「今日」と名付けた痛みを紙におこした
そんな紙の存在を最近まで忘れていた
#過去#閉ざされた日記