〔おもい〕
私の記憶にあるのは悔しかったことだらけ。
思い出そうとすれば、楽しかったこともいっぱいあったはず、なのに…。
楽しかった練習の日々は何気ない日常で。
くだらない会話の数々をわざわざ覚えたりしない。
なんとなく決めてみた友だちとのあだ名も、今日あった面白い話も、1週間もすればもう過去の話だ。
けれど、
悔しい思い出は一つ一つが印象的で、
10年前のことでも鮮明に思い出すことができる。
記憶に残るのはそんなことばかり。
そっか。悔しさは“おもい”んだ。
頑張ったからこその重み。
想いが詰まりすぎちゃったんだ。
悔しさほど心の底に沈んでかたまってしまうけど、
楽しさがまわりを包み込んでくれるはず。
閉ざされた日記みたいに、
いつか存在を思い出せればいいかな。
#閉ざされた日記:7
1/18/2023, 2:25:21 PM