『閉ざされた日記』
彼の部屋の引き出しを開けたら、日記らしきものを見つけてしまった。
それも鍵が付いている!
なにこれ、気になる。彼はふだん、どんなことを書いてるんだろう。
彼に訊いてみた。
「日記?あぁ、あれ。あれは……秘密のポエムを書いてる。」
(ひみつの、ポエム……!)
私が笑いながら見せて!とせがむと、
「やだよ。恥ずかしいから。」
と、見せてはくれない。
「えー!見たい!めっちゃ気になる!」
彼にそんな隠し事があったとは。
後日。日記の端をちょっとだけ捲ってみると……
私の名前がチラリと見えた。
(私のこと書いてるんだ。)
ちょっとだけドキドキして、ちょっとだけ嬉しかった。
私も日記に、秘密のポエムを書こうかな。
彼との思い出と共に。
1/18/2023, 2:10:08 PM