『閉ざされた日記』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
最初の頃は、いいことがあったら残しておきたくて始めた日記。
それが、だんだんと、いいことも、嫌なことも書くようになった。日記が誰にも言えない氣持ちを吐きだす場になった。
当然、誰にも見せられない。
見せないからありのまま書ける。
そしてさらに、感じたことや氣付いたこと、発見したことなんかも書くようになった。そのスタイルになってから結構、経つ。
自分の中にあるものをそのまま吐き出すように書いていくと、モヤモヤしていたものは晴れていって、嬉しいことは、嬉しさが増す。
有能なセラピストやね。
誰にも見せない日記。
僕はずっと前に友達とある日記を書いていた。
日記の名前はもう覚えていないが
お互いに苦しくてこの世界から消えちゃいたい時
書いていたことは今でも覚えている。
疲れた 消えたい 何でかなもう嫌だ
黒い言葉の数々が並べられていたはずだ。
だが、今はもうその日記は存在しない。
あの子が持っているのか
僕がどこかにしまったのか
覚えていないくらいに僕は強くなって
あの子も強くなっていた。
僕らにもうあの日記は必要ない
【閉ざされた日記】
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親Ver.
お前、大人に生意気言ってんなよ!テメェ舐めてんじゃねぇぞ!!
はっ笑
生意気?あーそ、その生意気なのがあんたの娘よ
ふざけんじゃねぇぞ
誰がお前に金出してやってると思ってんだ!
だから言ってるだろ
小遣いの9割は教育費にでも使えばいいって
それを拒否したのはあんたらだよ。
叔父Ver.
受験受かったら俺らからお祝い金あげるね
ぁ、ども
どもって何だよ
お前、それが受験生の態度か。
別にいらないし。
僕にお金かけたって仕方ないよ。
はぁ?お前なんだその態度は!
受験生らしくもっと勉強しろよ
あれ、僕まだ努力できてなかったんだ
あーあ、あほらし。頑張れてるなんて思ったのが馬鹿だったんだ。
【諦めた日】
閉ざされた日記
日記を書いた。
1日1ページ楽しかったことも忘れたいくらいの嫌なことも。
そしてその日記を閉ざした。
大人になってもう日記の存在ごと忘れた日に閉ざした日記を見れるように_
いらっしゃい。
ここに来るのは初めてかい?
私は、そうだな…
君たちの言葉で言うなら「記憶」
もしくは「思い出」あるいは「日記」
まぁどれでもいいさ。
ここに来たってことは、
消してしまいたい
思い出したくない
嫌な記憶があるんだろう?
酷く悲しい記憶
辛く苦しい思い出
捨て去ってしまいたい過去
そんなものをいつまでも
抱えてちゃ人生がいつまで経っても
つまらない
だから、人はここに来るのさ。
生きた分だけ無限に綴られ続ける
記憶のほんの一粒
消したいその部分だけを
鍵付きの箱に入れて
頭のずーっと奥に仕舞うために
話が長くなってしまった
さぁ、鍵をかけよう
これで悲しい思い出は忘れられるさ
まぁ…実際は鍵なんて
かけたフリだし
思い出なんてそう簡単に消せるものじゃない
けれど忘れたフリさえできれば
明日はとりあえず楽しくなるよ
それじゃ、おやすみ
良い夢を…
閉ざされた日記。
僕は昔毎日の辛いことだけを書いた日記をかいていた。
その時は生きる理由も分からなくて毎日辛かった。だけど1年後真っ暗闇にいた僕に差し伸べた一筋の光があった。貴方の優しい声が
僕の凍った心を溶かしてくれた。
今度は貴方の光になりたい。同じように僕に手を差し伸べてくれたように。
そう思い辛いことだけを書いた日記を閉ざした。
流啓
眼差しが伝えた
其の 理由に
狂い始めては
価値の無い存在
纏う 重さは
不可欠な歪み
取り残された
意味に 問い掛け
砕け散る記憶
感情は 失う程に
「廻リ続ケタ 末路・・・」
断ち切る決断
望まれ無いならば
此のまま 視定め
過ちの数だけ
決して残さぬ様に
此の血で 流す理
償え無い世界で
選んだ選択は
「私を犠牲に導く・・・」
「閉ざされた日記」
記憶のない「私」の日課は
「私」が書いたという数十冊の日記を読むこと。
大切な人に出会い
愛しむ日々が綴られていて
その大切な人の顔はまだ思い出せないけれど
「私」にも日記の私と同じように優しい時間が育まれていった。
でも、困ったことに
最後の1冊だけ鍵がかかっていて読むことが出来ない。
......
鍵のありかを思い出せずにいたけれど
ある日のシーツ交換の時に
床に落ちた鍵に私だけが気づき「もしかして?」とそっと拾い隠し持っていた。
尖った金属は「監視」に没収されてしまうから
.....
大切な人と私はどんな幸せをつかむことになるのだろう。
でも、なぜ、こんなにも相思相愛なのに彼は一度もここに来ないのかしら?
そっと鍵を差し閉ざされていた日記を開くと
私から心離れた彼は、もう、この世には居ないこと、そして、私の自分勝手な愛情と悲しみ
拭いきれない罪が記されていた_______
鉄格子のはまる窓から
ほんの少し見える空を仰ぐ
今日も天気は良さそうだ
私は最後の日記を閉じてまた鍵をかけ
その鍵をベッドフレームとマットレスの隙間に挟み隠すと再び最初の一冊目を開いた。
白く冷たいこの病室で空っぽの「私」に戻るために。
閉ざされた日記
僕の日記を勝手に見られたあの日から、
僕は日記に鍵をかけるようにした。
注意深く閉まってる棚にも鍵をかけて、
棚をカーテンで隠して、
分かりにくい場所において、
部屋にも鍵をかけた。
見たい人は、
なんでそんなに隠すのか、
やましいことがあるのか、
信用していないのか聞いてくる。
そういう訳では無い、
ただ、1度失ってしまった信用は、
あの日記と同じように
もう手元にはなくなってしまった。
閉ざされた日記
毎日感じるストレスを
閉じ込めて 会社へ出掛ける
心のノートに
溜まった辛い言葉
みんなも開かない
心のノート あるかな?
解放の鍵で
一緒に開けよう!
僕は小学生時代、日記を書いていた。
とはいっても親からの押し付けで書いていたので平仮名で行稼ぎをしたり日記を休んでいたりした。
だがここ最近私は日記を書きたくなった。
突然だが私はある夢がある。
それは小説作家になる事だ。
そして私はその練習で日記を初めてもいいのではないかと考え出した。
閉ざされた日記を開いてもいいのではないか、今の僕はそう思っている。
数年前、と言ってもまだ4年前と数えるべきだろうか。当時から手帳のメモ欄に日記を付けていた。悪筆に近い筆跡で日々の出来事を残している中、ひときわひどい字で綴られた日があった。今隣では、2歳になる愛しい子が寝息を立てている。ワタシはまだ、授かれなかった「あの子」を思い出して泣く。
お題:閉ざされた日記
閉ざされた日記
日記をつけていた。
日記というか、嫌なこと、悲しかったことを
吐き出すノートだったかな。
でも日が経つにつれて、
負の感情が溢れかえった文字列を見て
恥ずかしくなった。
それで、もうあのノートを開いてない。
あんなこともあったね、
なんて言える日まで開かないでおこう。
負の感情を持っている自分を好きになれるまで
開かないでおこう。
独り言でした…
あの頃の苦しみはいつかは戸締りをして
また進み出すそうして生きていき幸せをまた噛み締めて歩む
しばらく誰も居なかった部屋を空け、
机に置いてあった日記を手に取りページを開く。
そこには楽しかったこと、悔しかったこと、
辛かったこと、嬉しかったこと。
様々な記憶が書き記してあった。
私はそれを見て、ただ、静かに涙を流し
あの人の生きていた証をぎゅっと握りしめた。
一枚の絵がある
タイトル『閉ざされた日記』
しかし、目の前の絵の日記は開いている
・・・はて?
開いているのに閉ざされている?
ん?
その日記には小さな文字が
「・・・・ナ」
「・・タナ」
「ミタナ」
・・・・・・・・・ワタシハダレ?
#4 『閉ざされた日記』
閉ざされた日記
厨二病の時の閉ざされた日記。
黒歴史だから見ないで。
#閉ざされた日記
過去を消すように閉ざされた日記
二度と思い出したくもない出来事は
記憶の隅に消されていく…
忘れたい過去に囚われることはない
記憶は上書きしていけばいい…
前向きに生きていくために…
生きていくために
糧にならない過去なんていらない…
失敗は薄目で覗くだけでいいwww
🌈黒猫のつぶやき🌈
日記は〜
構えて始めると続かんのよね〜(´ε`;)ウーン…
閉ざされた日記
あなたが私の手から
零れ落ちていった
あの日から
私の中に眠る
閉ざされた日記
『ぜったいに見てはいけない』
とだけ、書かれている。
表紙には、それだけ。
30ページほどの厚さしかない、ただのA4ノート。
なのだけれど、「何の変哲もない」とは言い難い、なにか重々しい空気を漂わせている。
裏返すと、氏名欄には
『数年後のわたし』
と書いてある。
未来の自分へ向けたタイムカプセルの一種に、未来日記というものがある。
現在の自分から、まだ見ぬ先の自分へ向けたメッセージである。
その類いだろうか。
それにしては、新品同様の風体だ。年季も入ってない。紙も白く輝いているようだし、ほつれや汚れも見当たらない。
ただ単に、表紙と裏表紙に、
『ぜったいに見てはいけない』
『数年後のわたし』
とだけ書いただけの、ただそれだけのノートなのかもしれない。
誰にでもできる。
単純なノート。
はたして、そうか?
それだけのノートか?
思い切って、めくってみよう。
1ページ、指でつまみあげる。
指先がずっしりと重い。気がする。
ペラリッ
白紙だった。
まっさらだった。
次のページをめくってみる。
白紙だった。
また次も、次も、次も、白紙だった。
新品のノートと同様だった。
何も書かれていない。
ただのノートだ。
それに表紙と裏表紙を書いただけだった。
なんでもないはずだ。
たかが、つい先日、息を引き取った娘の。
ただの、閉じたノートだ。
テーマ:閉ざされた日記 #67
昼休み、いじめを見て時止めの能力を使った真。
それから何日か経ち、遂に決行の日へーー
『いよいよだな、真』
「あぁ」
僕はシャドウの言葉に頷く。この前来たビルの最上階から人間の街を見下ろす。
やっとこの世が僕たち、人外のものになるんだ。
僕は空を見上げる。光のない月…新月が僕には見える。
「なんだか、力が湧き出てくる」
僕は新月による能力開放により、いつもより機嫌がいい。
『わかるぜ、その気持ち。早くやろうぜ』
シャドウはウズウズしていた。僕は新月を見る。もう少しで頂点に達する。達したらそれが合図だ。
今だ!
僕は第三の目を閉じた。
吹いていた風がピタリと止む。下の人間の街からも全く音がしない。
やったのか…?
僕は下を覗き込むと止まっている人間がたくさんいることを視界にとらえる。
やった…。やったぞ!
「シャドウ! 成功だ!」
そう言った時、おかしいことに気がついた。
シャドウが喋らない。
「おい! シャドウ。なんで止まってるんだよ」
僕はシャドウにペタペタ触る。
「は? 冗談だろ? 面白くないって…」
僕がそう言って苦笑いするがシャドウは動かない。
なんでだ? この能力は人外には効かないはずなのに。効いた覚えがないのに。
僕は頭をフル回転させた。でも、分からなかった。
その時
『見つけた』
そんな声が僕の頭上からした。
「は…? 人間…?」
僕がそう言ってみたものは、飛んでいる人間だった。
『君でしょ? この現象の主犯者』
「主犯者って、言い方悪いんじゃない?」
『僕は本当のことを言ってるだけだよ』
そう言って僕の隣にふわっと着地する。身長が僕の半分くらいしかない。
「お前は、人外なのか?」
『うーん……。君と似ているかな』
人外と人間のハーフ。初めて自分以外では見た。
『それよりも。この現象なんなのさ。人間も人外もみ~んな止まっちゃってるんだけど』
「え、人外も?」
僕が驚いて聞くと
『だから、そうだって』
呆れたように返された。
『後、早くこの現象を開放したほうがいいと思うよ』
「なんで?」
『こんなにもたくさんのものの時間を止めていると、君は自覚していないかもしれないけど、それなりに体にリスクが伴っているから』
僕は体を触った。別に透けたり、灰になったりはしていない。
『新月の夜は特に魔物が動くから、ただでさえ制限がきついんだ』
そう言って、人外は何かを開こうとする。
『はぁ…やっぱりだめか』
その人外はノートのようなものを開こうとするがビクともしない。
「なに、それ」
『閉ざされた日記。って知らない?』
「知らない」
僕がそう言うと人外は呆れたようにため息をつく。知らないものは知らない仕方がないじゃないか。
『君が早くこの時止めをやめたら、話してやろうじゃないか』
人外はニヤリと笑って言った。僕はそれなら知らないでいいや。と思ったがなぜか無性に気になった。
「仕方がないな」
そう言って、第三の目を開けた。
その途端、目の前が真っ暗になった。