『閉ざされた日記』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
閉ざされた日記。
僕は昔毎日の辛いことだけを書いた日記をかいていた。
その時は生きる理由も分からなくて毎日辛かった。だけど1年後真っ暗闇にいた僕に差し伸べた一筋の光があった。貴方の優しい声が
僕の凍った心を溶かしてくれた。
今度は貴方の光になりたい。同じように僕に手を差し伸べてくれたように。
そう思い辛いことだけを書いた日記を閉ざした。
流啓
眼差しが伝えた
其の 理由に
狂い始めては
価値の無い存在
纏う 重さは
不可欠な歪み
取り残された
意味に 問い掛け
砕け散る記憶
感情は 失う程に
「廻リ続ケタ 末路・・・」
断ち切る決断
望まれ無いならば
此のまま 視定め
過ちの数だけ
決して残さぬ様に
此の血で 流す理
償え無い世界で
選んだ選択は
「私を犠牲に導く・・・」
「閉ざされた日記」
記憶のない「私」の日課は
「私」が書いたという数十冊の日記を読むこと。
大切な人に出会い
愛しむ日々が綴られていて
その大切な人の顔はまだ思い出せないけれど
「私」にも日記の私と同じように優しい時間が育まれていった。
でも、困ったことに
最後の1冊だけ鍵がかかっていて読むことが出来ない。
......
鍵のありかを思い出せずにいたけれど
ある日のシーツ交換の時に
床に落ちた鍵に私だけが気づき「もしかして?」とそっと拾い隠し持っていた。
尖った金属は「監視」に没収されてしまうから
.....
大切な人と私はどんな幸せをつかむことになるのだろう。
でも、なぜ、こんなにも相思相愛なのに彼は一度もここに来ないのかしら?
そっと鍵を差し閉ざされていた日記を開くと
私から心離れた彼は、もう、この世には居ないこと、そして、私の自分勝手な愛情と悲しみ
拭いきれない罪が記されていた_______
鉄格子のはまる窓から
ほんの少し見える空を仰ぐ
今日も天気は良さそうだ
私は最後の日記を閉じてまた鍵をかけ
その鍵をベッドフレームとマットレスの隙間に挟み隠すと再び最初の一冊目を開いた。
白く冷たいこの病室で空っぽの「私」に戻るために。
閉ざされた日記
僕の日記を勝手に見られたあの日から、
僕は日記に鍵をかけるようにした。
注意深く閉まってる棚にも鍵をかけて、
棚をカーテンで隠して、
分かりにくい場所において、
部屋にも鍵をかけた。
見たい人は、
なんでそんなに隠すのか、
やましいことがあるのか、
信用していないのか聞いてくる。
そういう訳では無い、
ただ、1度失ってしまった信用は、
あの日記と同じように
もう手元にはなくなってしまった。
閉ざされた日記
毎日感じるストレスを
閉じ込めて 会社へ出掛ける
心のノートに
溜まった辛い言葉
みんなも開かない
心のノート あるかな?
解放の鍵で
一緒に開けよう!
僕は小学生時代、日記を書いていた。
とはいっても親からの押し付けで書いていたので平仮名で行稼ぎをしたり日記を休んでいたりした。
だがここ最近私は日記を書きたくなった。
突然だが私はある夢がある。
それは小説作家になる事だ。
そして私はその練習で日記を初めてもいいのではないかと考え出した。
閉ざされた日記を開いてもいいのではないか、今の僕はそう思っている。
数年前、と言ってもまだ4年前と数えるべきだろうか。当時から手帳のメモ欄に日記を付けていた。悪筆に近い筆跡で日々の出来事を残している中、ひときわひどい字で綴られた日があった。今隣では、2歳になる愛しい子が寝息を立てている。ワタシはまだ、授かれなかった「あの子」を思い出して泣く。
お題:閉ざされた日記
閉ざされた日記
日記をつけていた。
日記というか、嫌なこと、悲しかったことを
吐き出すノートだったかな。
でも日が経つにつれて、
負の感情が溢れかえった文字列を見て
恥ずかしくなった。
それで、もうあのノートを開いてない。
あんなこともあったね、
なんて言える日まで開かないでおこう。
負の感情を持っている自分を好きになれるまで
開かないでおこう。
独り言でした…
あの頃の苦しみはいつかは戸締りをして
また進み出すそうして生きていき幸せをまた噛み締めて歩む
しばらく誰も居なかった部屋を空け、
机に置いてあった日記を手に取りページを開く。
そこには楽しかったこと、悔しかったこと、
辛かったこと、嬉しかったこと。
様々な記憶が書き記してあった。
私はそれを見て、ただ、静かに涙を流し
あの人の生きていた証をぎゅっと握りしめた。
一枚の絵がある
タイトル『閉ざされた日記』
しかし、目の前の絵の日記は開いている
・・・はて?
開いているのに閉ざされている?
ん?
その日記には小さな文字が
「・・・・ナ」
「・・タナ」
「ミタナ」
・・・・・・・・・ワタシハダレ?
#4 『閉ざされた日記』
閉ざされた日記
厨二病の時の閉ざされた日記。
黒歴史だから見ないで。
#閉ざされた日記
過去を消すように閉ざされた日記
二度と思い出したくもない出来事は
記憶の隅に消されていく…
忘れたい過去に囚われることはない
記憶は上書きしていけばいい…
前向きに生きていくために…
生きていくために
糧にならない過去なんていらない…
失敗は薄目で覗くだけでいいwww
🌈黒猫のつぶやき🌈
日記は〜
構えて始めると続かんのよね〜(´ε`;)ウーン…
閉ざされた日記
あなたが私の手から
零れ落ちていった
あの日から
私の中に眠る
閉ざされた日記
『ぜったいに見てはいけない』
とだけ、書かれている。
表紙には、それだけ。
30ページほどの厚さしかない、ただのA4ノート。
なのだけれど、「何の変哲もない」とは言い難い、なにか重々しい空気を漂わせている。
裏返すと、氏名欄には
『数年後のわたし』
と書いてある。
未来の自分へ向けたタイムカプセルの一種に、未来日記というものがある。
現在の自分から、まだ見ぬ先の自分へ向けたメッセージである。
その類いだろうか。
それにしては、新品同様の風体だ。年季も入ってない。紙も白く輝いているようだし、ほつれや汚れも見当たらない。
ただ単に、表紙と裏表紙に、
『ぜったいに見てはいけない』
『数年後のわたし』
とだけ書いただけの、ただそれだけのノートなのかもしれない。
誰にでもできる。
単純なノート。
はたして、そうか?
それだけのノートか?
思い切って、めくってみよう。
1ページ、指でつまみあげる。
指先がずっしりと重い。気がする。
ペラリッ
白紙だった。
まっさらだった。
次のページをめくってみる。
白紙だった。
また次も、次も、次も、白紙だった。
新品のノートと同様だった。
何も書かれていない。
ただのノートだ。
それに表紙と裏表紙を書いただけだった。
なんでもないはずだ。
たかが、つい先日、息を引き取った娘の。
ただの、閉じたノートだ。
テーマ:閉ざされた日記 #67
昼休み、いじめを見て時止めの能力を使った真。
それから何日か経ち、遂に決行の日へーー
『いよいよだな、真』
「あぁ」
僕はシャドウの言葉に頷く。この前来たビルの最上階から人間の街を見下ろす。
やっとこの世が僕たち、人外のものになるんだ。
僕は空を見上げる。光のない月…新月が僕には見える。
「なんだか、力が湧き出てくる」
僕は新月による能力開放により、いつもより機嫌がいい。
『わかるぜ、その気持ち。早くやろうぜ』
シャドウはウズウズしていた。僕は新月を見る。もう少しで頂点に達する。達したらそれが合図だ。
今だ!
僕は第三の目を閉じた。
吹いていた風がピタリと止む。下の人間の街からも全く音がしない。
やったのか…?
僕は下を覗き込むと止まっている人間がたくさんいることを視界にとらえる。
やった…。やったぞ!
「シャドウ! 成功だ!」
そう言った時、おかしいことに気がついた。
シャドウが喋らない。
「おい! シャドウ。なんで止まってるんだよ」
僕はシャドウにペタペタ触る。
「は? 冗談だろ? 面白くないって…」
僕がそう言って苦笑いするがシャドウは動かない。
なんでだ? この能力は人外には効かないはずなのに。効いた覚えがないのに。
僕は頭をフル回転させた。でも、分からなかった。
その時
『見つけた』
そんな声が僕の頭上からした。
「は…? 人間…?」
僕がそう言ってみたものは、飛んでいる人間だった。
『君でしょ? この現象の主犯者』
「主犯者って、言い方悪いんじゃない?」
『僕は本当のことを言ってるだけだよ』
そう言って僕の隣にふわっと着地する。身長が僕の半分くらいしかない。
「お前は、人外なのか?」
『うーん……。君と似ているかな』
人外と人間のハーフ。初めて自分以外では見た。
『それよりも。この現象なんなのさ。人間も人外もみ~んな止まっちゃってるんだけど』
「え、人外も?」
僕が驚いて聞くと
『だから、そうだって』
呆れたように返された。
『後、早くこの現象を開放したほうがいいと思うよ』
「なんで?」
『こんなにもたくさんのものの時間を止めていると、君は自覚していないかもしれないけど、それなりに体にリスクが伴っているから』
僕は体を触った。別に透けたり、灰になったりはしていない。
『新月の夜は特に魔物が動くから、ただでさえ制限がきついんだ』
そう言って、人外は何かを開こうとする。
『はぁ…やっぱりだめか』
その人外はノートのようなものを開こうとするがビクともしない。
「なに、それ」
『閉ざされた日記。って知らない?』
「知らない」
僕がそう言うと人外は呆れたようにため息をつく。知らないものは知らない仕方がないじゃないか。
『君が早くこの時止めをやめたら、話してやろうじゃないか』
人外はニヤリと笑って言った。僕はそれなら知らないでいいや。と思ったがなぜか無性に気になった。
「仕方がないな」
そう言って、第三の目を開けた。
その途端、目の前が真っ暗になった。
―閉ざされた日記―
全部、胸にぐっと刻み込んだあの日
出来事、情景、感情、それと周りの反応
心に書き記したように細かく覚えている
でも、思い出したらきっと私は…
だから、きちんと封をして、閉じ込めておいた
思い出しそうなときは、
誰かと賑やかに過ごした
似た場面に遭遇したら、
必ず逃げるようにした
でも…
蘇ってしまった
あまりにも細やかに覚えていすぎて、
走馬灯のように、目の前で駆け回る、
あの日のことそのまんま
いきなり目の前がクラッとして、
倒れそうになったところを、
壁に手を着いて支えた
思わず目を瞑ると
あの日がフラッシュバックして
目に浮かぶ光景
聴覚までもが支配されて
あの時の音、声、言葉
鮮明に聞き取れる
胸の奥が苦しい
動悸すらしてきて
ほろほろと
涙が目に浮かんでは止まらない
あの日の裏から微かに聞こえてくるのは、
壁に手を着いて息を切らす私を
周りが心配する声
応えたいのに応えられない
いっそ気を失ってしまえたら…
(誰か助けて…)
―今、解き放たれし閉ざされた日記―
姉ちゃんの遺品整理なるものの手伝いをすることになった。
いつも閉ざされていたカーテンを開け、換気をしながら姉ちゃんの部屋を片付ける。
あの日も、この窓を開け、そこから姉ちゃんは飛び降りたのか、と、若干胸が締め付けられそうになりながら。マンション20階、そりゃしんじゃうよね。
机はもう数ヶ月勉強をしていないからか、綺麗に元からなっていた。
しかし、僕は知っている。姉ちゃんの日課を。
まだ幼かった僕だったが、姉ちゃんの部屋に入ると、寝る前に書かさず姉ちゃんは日記をつけていた。
姉ちゃんは、小一の時の夏休みの宿題だった《絵日記》から習慣付いたと言っていた。
そして、その場所も僕は知っている。机の引き出し、上から二番目。
ガラリと開けると、小学生の時から亡くなる年のものまで並べてあった。
見てはいけないのかもしれないが、遺族として原因があるかもしれない、と、僕は日記を開いた。
いじめが始まったであろう年の日記から、日記帳に鍵がついていた。その鍵は--パッと辺りや引き出しを開けるが見当たらない。
まぁ、片付けをしている間にでもでてくるだろう。
小学生の頃、ほんの二、三年前の日記は、とても綺麗な字で、明るい内容のものばかりだった。
こんなこともあったな、そんなこともあったっけ、と、家族の内容が書いているものは僕まで口の端が緩んだ。
『明日から中学生! 授業が増えたり部活を始めたり、今から楽しみだなぁ♪』
僕らが読める日記はここまでだった。
この先、姉ちゃんにどんなことが起きたんだろう。
僕は閉ざされた日記が気になって、遺品整理という名の日記帳の鍵探しに奮闘した。
【閉ざされた日記】
※【どうして】の続きです。
閉ざされた日記
毎日日記を書く習慣はありません。20年以上前に10年日記帳を手に入れたことがありますが、ポツリポツリと書くだけでした。2011年で終わっています。今も、自室の机の上にあります。
閉ざされた日記、なんて意味ありげな日記帳ではないのです。その日記は書きたい時に書いた物。それも気まぐれに。
日記からは、過去のわたしの時々の苦悩が滲み出ています。
そして今のわたしに語り掛けてきます。
日記というのは、何処か心を動かされる。
ふと思うに、何かあった事をそのまま在りのままに書くのが日記であろう。ではこれはなんだ。手元に置かれたこれは。携帯?違う。私の膝元にあるこの日記の事だ。
三日坊主ならず、一日すら書いていない白紙の日記。ぽかんと日記だけが私の生活から抜け落ちたのか、存在すらも記憶に残していなかった。開く気も失せ書く気もさらさらないこの日記は果たして利用価値があるのだろうか。
一枚だけ、と思い開いてみる。興味心は私の体を動かすエネルギーとなり、そっと懐かしむように開いた。開いた所が悪かったのか、白紙が映り薄く二枚に重なった紙を不器用な手で捲る。紙に粘着力はないのに、何故こんなにも重なってしまうのか、不思議で仕方ない。
いやいや、そんな事はどうでもいいだろう。私は一頁目へと目を通した。二頁目は勿論何も書かれていない。一頁目こそ、この作品の全てが詰まっているのだ。
ドキドキと、緊張した趣で目線を上へと持っていく。高まっていた気分は早く見たいと私を急かしている。たったの一秒だって無駄にはしたくない。
そこには拙い文字で「何も無かった」と書かれてあった。
明らかに態々書く内容では無い。其処には詰まらなさがギチギチと一分の中に入っている。カッコつけたかったのかいざ知らず、何年越しかのこの日記の文字は感想を応えてはくれない。文字は、生命を持たない。これになんの意味があろうとも、歳をとってしまった私には分からないことなのだろう。若気の至り、と言うやつなのか。いや、違う気がする。
日記から手を離して、下降した気分を何とか上昇させようとそばにあったお茶を一気に喉へ流し込む。水分は体を潤す。気が落ち着いたのか、私はもう一度日記へと手をつけた。何か書いてみようと、思い立ったのだ。
まだ一頁しか使われてない日記は、今の私の気持ちを全て書き記してくれる。となると、今日あったことを思い出そう。片手で散らかった机の上からペンを探しながら、今日のことを思い浮かべる。
もう随分と時が立ったが、一日というのはなんとも短かった。
それならばそうだ、と思いつく。
得意気に私は見つけだしたペンで二頁目へとペン先を付けた。珍しく、字を書くのは何時ぶりか、感銘に浸りながら言葉を濁す。
何も無い、いい日だった。
何時ぞやの私が開く時今度はどんなことを書くだろう。またくだらないと言いそうだ。