鏡の中の自分』の作文集

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鏡の中の自分』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/7/2023, 11:46:23 AM

鏡の中の自分って
すっごく綺麗に見えない?

他の子と比べて自分なんかって
思っちゃうけどさ、

なんだかんだ、自分のこと
かわいいって思えてるんだよ。

自分褒めて自己肯定感上げて
もっともっと可愛くなろうよ。

11/6/2023, 12:59:08 PM

差別も破壊も憎しみもあなたならば、友情も優しさも勇気もあなた。他種族を差別し、この世の不都合をすべて彼らのせいにして済まそうとする輩もあなたなら、我が身をかえりみず他者を助けようとするのもあなた。何の損得勘定もなしにあなたを助け、あなたの力になろうとする仲間たちもいる。それもあなた。
あなた自身を見つめなさい。

11/4/2023, 11:56:45 AM

ボロボロの身なりの子供の奴隷
無口な女の子とおしゃべりな女の子
二人の主人は貴族で奴隷に優しいと評判で賢く気品のある女だった。
ある日二人の女の子は主人からたまには何処かへ遊んできなさいとほんの少しのお金を与えられ外に出された。

二人は以前見つけた雑貨屋に来た
品を見渡すと大きく荘厳な鏡があった
近づくと声がした
「世界で一番美しいのは誰か知ってる?」
二人は息を合わせて
「御主人様」
同時にそう答えた
「いや違うね、彼女は確かに見た目はいいが心が美しくない。君たちにボロボロの服を着せているのが証拠さ。」
おしゃべり好きな女の子はムッとしたが、無口な好きなな女の子は続けて
「じゃあこの国のお姫様」
そう答えた。
「正解!そうだよこの国のお姫様は世界で一番美しいんだ。」
鏡はそう言うと。なにかの呪文を唱えだし、いきなり光を放った。キーンという耳鳴りの後目を開けると、私達の体は、荘厳できれいなドレスに包まれていた。二人の女の子は嬉しそうに一緒にはしゃいだ。それから鏡は言った。
「とってもきれいだね二人とも、その衣装で今夜行われるお城のパーティーに行くといい、きっと楽しいよ」

 二人は帰って御主人様にドレスを見せた。主人は二人のドレスを見るやいなや
「どこから盗んできたの。絶対にお城へはいっちゃだめですからね」
そう言い忙しそうに何処かへ行ってしまった。叱られた二人だったがどうしてもパーティーに行くことを諦めきれず、こっそりと家を飛び出しお城へ行ってしまった。お城につくとキラキラのロウソクに照らされたたくさんのテーブル横で貴族たちがダンスをしたりおしゃべりをしたりしていた。二人ともそれに加わって楽しくみんなと過ごした。するとみんな口々に私達のドレスを褒めどこで仕立てたのか聞いてきた。二人はそれを誤魔化していたがある時無口な女の子が自分で仕立てたのだと言った。


こっから後で考える

11/4/2023, 11:49:38 AM

鏡の中の自分


(お題更新のため本稿を下書きとして保管)


2023.11.4 藍

11/4/2023, 11:25:11 AM

身支度(各キャラクター)



 ヴァシリー、ミル


 「ミル」

 「ん?」

 「お前、髪は伸ばさないのか?」

 ヴァシリーは頸辺りで切り揃えられたミルの赤い髪を櫛で梳きながら問いかける。

 「伸ばしても邪魔になるから。その気は無いよ」

 「そうか。……終わったぞ」

 「はーい」

 ヴァシリーは櫛を鏡台前に座っていたミルに渡すと、今度は自身が鏡台前に行き、ミルが後ろへ回る。
 鏡の中に映る自分とミルをぼんやりと見つめながら、ヴァシリーはふとこぼした。

 「……娘なのだから、伸ばせば良いものを」

 「何か言った?ヴァシリー」

 「何も」


 二人は隙間時間にこうして髪の梳かし合いをする。
 鏡を見ながら、ヴァシリーはミルの長髪姿を見たいと密かに思っている。


 司書


 「今日も神の祝福が皆にありますように」

 身支度を整え、姿見の前に立ちおかしなところが無いかチェックする。
 何事も無ければ、胸元のロザリオを握りしめて静かに祈りを捧げる。

 (今日も誰かの助けになれるよう、頑張るとしましょう)



 人一倍献身的な司書さんは毎日、姿見の前に立って神様に祈りを捧げる。誰かを想い、働くその姿に騎士たちは司書さんのことを「先生」と呼び慕っている。


 スピカ、ルカ


 早朝、訓練場で鉢合わせた二人は手合わせをした後、顔を洗いに洗い場へ向かう。
 そこに備え付けられた鏡を見て、スピカは自身の右頰に触れた。僅かに切れていたからである。

 「……切れてる」

 「何処か怪我でもしていたか?」

 「あ、ううん。大丈夫。ほんの少しだけだから」

 やんわりと断るスピカに構わず、ルカはその顔を覗き込んだ。そして、スピカの右頬の傷を確認した後、持っていたタオルでそっと押さえる。

 「無いよりマシだろ?少し抑えておくんだ」

 「ありがとう……?」

 「何で疑問系なんだ?」

 「その……ここまでしなくても」

 戸惑うスピカにルカは明るい笑顔を浮かべた。

 「念の為ってやつだ。とにかく、戻ったら手当しておけよ。また後でな」

 「うん」

 ルカは立ち去った後、スピカは再度鏡を見る。そこには戸惑いと嬉しさの入り混じった顔をする自分が映っていた。


 スピカはミルと同い年だが、感情表現がやや苦手。世間的に疎いところもあり、ルカはそんなスピカを日頃から気にかけている。
 それぞれの日常のちょっとした小話でした。

11/4/2023, 10:28:15 AM

※ポケモン剣盾二次創作・マクワ(とセキタンザン)

朝ははがねのように重たくて、こおりのように冷たい。
マクワは温かさがたっぷりと後を引く分厚い布団からなんとか這い出して、つい枕元の棚の上のモンスターボールに手が伸びかけたが、引っ込める。彼がいれば足も軽くなるだろうが、誰より身体が資本だ。まだ極力休めていて貰いたい。ぐうと気持ちを押し込めて、ベッドの横に揃えたスリッパを履き、洗面台へと移動した。
空気は冷え切っていて、室内でも頰にしみた。大きな鏡の中には、眠くて皺くちゃの顔をしたひとがいる。
真っ白でなその男はこおりを背負い、俯くようにじっとこちらを見つめていた。
丁寧に磨かれた鏡面ガラス越しに、重たい虚無が手を伸ばして首を絞めようとしていた。
鏡の横に備えられた棚にはたくさんの整髪剤や化粧品が並んでいる。そこに引っ掛けたヘアアイロンのコンセントを入れ、スイッチをONにする。
マクワは水道のレバーを動かし、陶器製の洗面台に水を開ける。歯を磨いてから、水道口からまっすぐ降りる水を両手で掬う。低過ぎる温度が手のひらいっぱいに乗り、さっと顔にぶつけた。
堅いような鈍い痛みが広がって、眠気が飛沫とともに飛んでいくようだった。
白い男のぱっちりとした丸いフロストブルーの瞳と視線が合う。ここからだ。この儀式が何より必要だった。ひとつずつ、マクワはマクワを倒してゆく。殺してゆく。

まず手始めに、顔の上にジェルを塗り、伸びる毛を髭剃りと共に短く整えて、化粧水を掌に零し、顔全体に広げた。
自信に満ちた顔色は、ぼやけた白い男を刈り取った。鏡越しのスタジアムの上、マクワはマクワのきゅうしょにねらってあてた。
もし自分が母親の跡継ぎとしてこおりタイプの専任ジムリーダーになっていたら、きっとここまで時間を込めて身支度をしようとは思わなかっただろう。
全てはいわポケモンとともにいるため。彼らの無骨なイメージを覆し、より魅力的で目を引く存在でありたい。相応しい自分でありたい。
憧れだけで一緒にいられるとは、最初から思ってはいなかった。
自分でないはずの自分を選ぶことは、怖くもあったが、だからこそ得られる充実も確かにある。何より一介のポケモントレーナーでしかない自分自身の『姿』を求めて写真集を買いたいと、わざわざ自主的にお金を集めてくれたひとたちがいる。
自分がいわタイプのポケモントレーナーとして在り続けるためには、彼らの応援は絶対に必要なことでもあった。ファンの期待も信頼も裏切らない。それが在りたいマクワ自身だった。
乳液と日焼け止め入りの下地を塗って、いわの土台を完成させた。

ヘアアイロンの周囲の空気が揺れ始めていた。手のひらを近づけ、十分に温まったことを確認し、内向きにまとまる髪の毛をすべて外側に向くように、しかし等間隔になるように、巻き付けるようにしてひとつずつ丁寧に癖をつけなおしていく。
寒さの残る朝には長く近づけて置きたくなるが、昔何度も髪の毛から甘く焦げる香りを出してしまったことを思い出して、間隔に気をつける。
下の方にボリュームを持たせることで、山成になる。いわの住まう山そのものも、刺々しさもいわの持つ魅力であり、デカくて強い証左だ。
内側に向く心が温まり、またひとつ白い男の虚無を倒した。

棚から小瓶に入れられたワックスを取り出し、指先ですくって掌に収めたあと、擦りこむように伸ばすと体温が伝わり柔らかくなった。
これが一番の魔法の原動力。ほとんど無臭だが、少しだけ木のような、海のような香りだけが残っている。
少し頭を傾けて髪を集めると、両手で拾い上げる。柔らかい癖のついた白と金のツートンカラーの髪。
ホワイトプラチナの髪は、ユキハミやダルマッカと一緒にいるとよく見分けがつかなくなる、と同じ髪質を持った母親に笑われたことがある。
つまりお前はこおりだろう。本質を隠した所で変わることはない。
母の力を受けた白い誰かの声が聞こえた。氷の色をした瞳が見つめている。
違う。隠すわけではないのだ。マクワは自分の髪を見る。
この色を持つ自分だからこそ、いわに出来ることがきっとある。
自分では一度も同じ白だと思ったことはなかった。確かにとても近い色をしている。ゆきやこおりの色よりも、金の色に馴染む白さだった。
全体にワックスを馴染ませて、前髪から全体をかき上げる。さっき作った髪の棘をしっかりと固めながら、たっぷりの大きな髪束を作って後ろに、左に持っていく。

これがマクワだ。大きくてふとましくて伸びやかで自由で、人気も実力も高い男。
鏡の中にあるのは、見る人が竦むほどに自信に満ちた笑顔。もうぼやけたこおりの男はここにはいなかった。これで今日もまた、一日自分であり続けることが出来るだろう。
母から受け継いだものを精一杯利用して、あるいは自分のものとして、今日もガラルというステージの上に立つのだ。
しかし、完成にはまだ距離があった。このままでは絶対的に足りないものがある。
マクワは着替えを済ませ、寝室に戻ると棚の上のモンスターボールをひとつ投げた。
いわに包まれた炎が揺れて輝き、軽やかに温かさが広がった。

「朝です、食事にしましょう」

11/4/2023, 10:23:24 AM

鏡の中の自分 (11.4)

「なんか、老けたね」
中学からの親友に放たれた弾丸の跡をまた確認してしまう。リフレイン、リフレイン。頭のてっぺんから首までじろじろと向けられた視線は連続有効打撃。
 
 そりゃあ、私だって、歳は感じてましたとも。
鏡に鼻がくっつきそうなほど近づいて睨む。学生時代の日焼けがたたって、肌にコーヒーをこぼしたように痣が点々としている。
 シミだって、そりゃあるでしょうよ。
でも、とひとりごちながらため息をついたら、ふぁっと白く曇る顔。メイクで隠していたし、あの日も『割といい感じ』の出来だったのに。
「『鏡は本当のあなたを映していない』??」
それがネットでヒットした原因だった。どうも長い間使っている鏡は傷やら汚れやらついて、本当の自分を映していないらしい。あとは、自分の色眼鏡。
「変えるったって、洗面とくっついてるからね」
数秒悩んで、諦めた。
 毎朝鏡を見たら、ちょっとかわいい自分が迎えてくれるってよくない?
そういうことにした。

11/4/2023, 10:05:29 AM

#43 鏡の中の自分


いつからこんなに
なっちゃったんだろ 
     2023/11/4

11/4/2023, 10:00:41 AM

◇鏡の中の自分◇

私は私が大嫌いだ。私だけじゃない学校のみんなも先生も親だって私のことが嫌いだ。だからいつも泣いている。そんな私にも、たった一人の友達がいる。その子は一人の時は泣いていて、何かを呟いてる。しかも、鏡の中に居るのだ。だけど、なんで泣いているが分からない。それどころか名前も年齢もなぜ鏡の中にいるのかも、すべて教えてくれないのだ。
「ねぇなんで君は鏡の中にいるの?」
「なんでだろうね。分からない。」
前は分かるっていってたじゃん,,,なんで教えてくれないの?
「ねぇ貴方も鏡の中に入る?」
「えっ!鏡に入れるの?」
「入れるよ。だからこっちに来て。」
「,,,うん。」
鏡の中は真っ暗な世界にいろんな鏡が浮いていた。その鏡の中には、私の学校の様子や家での様子、私の泣いている姿があった。その姿はあの子の泣いている姿に似ていて,,,
「はっ!」
私は、はっとなった。
「あの子も私も一緒だったんだ。」
そう呟いた瞬間私は目が覚めた。乾いた喉を潤し、制服に着替え、朝ごはんを食べる。そしてドアを開ける。この日から私は楽しく生きられる。それと私は私が大好きだ。

11/4/2023, 9:53:34 AM

鏡の中の自分

鏡像を自分と認めたことが自分の始まり

他者への自己同一が自己像の始まり

自我の原初には他者

鏡は自分を映すものではない

11/4/2023, 9:50:15 AM

鏡の中の自分さん
貴方から見る私はどう映っていますか?

私が見ている貴方という私より
貴方が見ているここにいる私が

生きている私のなかで
たぶんきっと
いちばん新しい私なのです

幸せそうですか?
苦労していそうですか?

とりあえず貴方と向き合った時は
私は笑顔を作ることにしています



【鏡の中の自分】

11/4/2023, 9:49:15 AM

鏡の中の自分

そのまんま
うりふたつ

そのままコピーロボットとして
鏡から出てきてくれないかな

11/4/2023, 9:47:36 AM

鏡の中の自分はいつも笑ってる

鏡の中の私は私を愛しているようだ

私はいつになっても愛せない

これは…………


目が覚めると私は割れた鏡の上で寝ていた



鏡の中の笑った自分は私を嘲笑うように飛び出してきた

11/4/2023, 9:32:19 AM

彼は鏡の前の自分を美化してる。
 彼は自分の顔の鼻が気に入っている。
 鼻筋が通っていて。
 だけど、自分の笑顔が嫌いだ。
 鏡の中の自分で見た笑顔は見てられない。
 
 それでも、愛想笑いをして生きている。
 彼は鏡の中の自分を思い浮かべながら。

11/4/2023, 9:28:22 AM

鏡に映る自分が嫌いだった。

なんだか醜くて、汚くて。
鏡を見るのが嫌だった。

鏡を見れないせいで、オシャレなんてできない。
洋服も毎日似たような物を選ぶだけだった。

そんな風な生活をしているから、通う大学では気味悪がられている。
でもいい、“そう思われている”と分かっていれば、何ともない。思っても無いことを言われるから、ショックを受けるんだ。

それに、世の中見た目なのだから、見た目に気を遣わない私がどうこう言われるのは仕方がないのだろう。

そうやって、周りに期待せずに過ごしてきたある日。


「こんにちは。」

学食でお昼を食べていた時、急に話しかけられた。

声の方を向くと、ふわふわに巻かれた茶色い髪。
可愛く着こなされた服。綺麗に整えられた顔。

誰が見ても美人だと言うだろう、そんな人が目の前に立っている。

『えっと……。』

「ねぇ、いきなりなんだけどさ。」

人に面と向かって声をかけられるのなんて久しぶりだ。
いつも影でコソコソと言われてきたから慣れていない。

どんなことを言われるのだろう、と心臓がバクバク鳴り続ける。

目をギュッと瞑り、これから言われるであろう罵詈雑言に備えた。


「今日この後、私の家に来ない?」


『……へ。』

思ったような悪口が降ってこず、素っ頓狂な声が出る。

家?私が?この人の家に?……何故??

頭の中は疑問で埋め尽くされていて、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていたと思う。

「あ、ごめんね。私の名前は真帆(まほ)。住吉(すみよし)真帆。あなたにお願いがあるんだ。」

いや、名前とかはどうでも良くて、あ、どうでも良くはないんだが……いやそうじゃなくて……と、頭の中がぐるぐるする。

頭をぐるぐると悩ませていると、彼女は再び口を開いた。

「あなたを着飾らせて欲しいの!!」

『……は、い?』

目的を聞いてもなお、頭の中の疑問は消えてくれなかった。


『…………。』

結局言われるがままついてきてしまい、彼女の部屋へと案内された。

中はとてもシンプルだったが、メイク道具や掛けてある洋服、全身鏡といかにもオシャレが好きそうな子の部屋だった。

そんな彼女は、目の前で服を選んでいる。

「んー。やっぱり綺麗めがいいのかな……いや、それとも可愛い系か……」

洋服とにらめっこをしながら、ブツブツとなにか唱えている。呪文か?

「ねぇ。」

急に彼女が振り返り、話しかけてくる。
唐突のことで上手く反応できず、ワタワタと焦りながら返事をする。

『は、はい、』

「普段ワンピースしか着ないの?」

『服は、これしか着ない……から、』

「ふーん。」

彼女はそう言うと、再び洋服の方に視線を戻した。

一通り洋服を見たあと、うん、と頷いてこちらにやってきた。

「よし、方向性は決まった。とりあえずこれ着て。」

そうして出されたのは、普段履かないパンツスタイルの洋服。

『え、あ、あの……。』

「じゃあ部屋出てるから、終わったら声掛けて。」

すると彼女はスタスタと部屋を出ていってしまった。

ここまで来たら、さすがに着ない訳には行かず、もそもそと着替え始めた。


『着替えました……』

ドアに向かって声をかけると、間髪入れずにガチャリと開いた。

彼女は上から下までジーッと睨む。
睨まれているせいか、似合っていないんじゃないかと思ってしまい、何故か罪悪感まで湧いてくる。

『あ、あの…、』

「うん!やっぱりすっごい似合ってる!!」

さっきの睨んでいた顔とは打って変わって、にっこりと笑顔になった。

先程とのテンションの差についていけない。

「やっぱり似合うと思ったんだよねパンツスタイル!!いやぁ……私の目に狂いはなかった……」

ウンウンと頷きながら、ペラペラと語っている。
どうやら似合っていたようだ。

ほっと安心しているのもつかの間、気づけば目の前まで彼女の顔が迫っていた。

『えっ!?わっ、』

「あなた名前は?」

『え、あ、二宮 栞(にのみや しおり)、です。』

「しおりはどうしてこういう服着ないの??」

どうして。
単純に似合わないと思っているから、だけども……。
そう言ったら卑屈だと思われるだろうか……。

言葉を選んでいると、彼女はハッとして、

「あっもしかして色々余裕ないとか!?あ、えと、ごめん、あの……」

さっきまで強気だった彼女が急に慌てだす。

『へ、あ、違、そういう訳じゃなくて、あの。』

慌てる彼女の手を思わず掴んでしまう。
理由を問うてくる彼女の瞳に吸い込まれ、ポツポツと自分の言葉を紡ぎ始めた。

『その、私、容姿に自信が無いから。こんな素敵な服を着ても、似合わないんじゃないか、って。』

きっかけは、本当に些細なことだったと思う。
もう覚えていない。

でも、“私は醜い” そう思って生きてきたから。

だから綺麗な服を着るのは、私なんかじゃなくてもっと綺麗な人。

そう思ったら、着飾ろうとすることも自然となくなっていた。

考えていくとどんどん暗い気持ちになり、視線が徐々に下がっていく。
気まずくなってどうしようかと思っていると、今度口を開いたのは彼女だった。

「それは、キチンとおしゃれしてないからよ。」

ほっぺを掴まれ、下に向いた顔を上へ向かせられる。
自然と彼女と目が合う。

彼女の瞳はキラキラと輝いていた。

「一回でも試してみなきゃ。」

彼女は、カバンくらいの大きさのポーチから、メイク道具を取り出す。

「私が、しおりを可愛くしてあげる!!」

そう宣言してから早かった。
瞬く間に、化粧を済ませヘアアレンジもテキパキと進めていく。

目の前に胸の部分まで見える鏡があり、ふと自分の姿を見ると、今まででは見た事ないくらい綺麗な自分がいた。

『え、これ、私?』

「ふふ、もっと綺麗になっていくからねぇ。」

そう言いながらヘアアイロンを髪に当てていく。

そんな彼女、真帆の顔はとても楽しそうに見えた。


「はい!!完成!!」

全身鏡で改めて自分の姿を見る。

そこには、普段大学で見かけるような、オシャレな自分の姿。ほっぺや頭をチョンっと触らないと自分だと気づかない程、見違えていた。

『す、すごい……』

「絶対しおりは化けると思ったの!!……やっぱり素敵!!」

真帆は肩にポンと、両手を置いて一緒に鏡の私を見つめる。

「どう?これでも自分の容姿に自信ない?しおりは綺麗なんだよ。少し魔法をかけてあげれば、こんなに輝くんだから。」

『魔法……』

再び、鏡の中の自分を見る。
そもそも、こうして自分の姿を見れるようになっただけでも進歩だ。
醜いと思っていたあの顔から、ここまで変わったのだ。

ある意味魔法なのかもしれない。

『真帆は……魔法使いなんだね。』

「ふふ、そうだね……。さて、行きますか!!」

『え?どこに?』

「洋服買いに行こ!!それ以外にも絶対しおりに似合うやつあるから!!」

真帆に急かされ、部屋を出ていこうとした時、ふと鏡が見える。

そこに映る私は、とても幸せそうだった。


『……魔法、かぁ。』

その日から、私は鏡の自分を醜く見えなくなった。

#鏡の中の自分

11/4/2023, 9:17:21 AM

『鏡の中の自分』

 私は疲れていた。
 1日の中で数時間の間、動けなくなる時がある。
 意味もなく叫び出したかった。
 「たすけて」と言いたかった。言っているつもりだった。
 でも、周りは気づいてくれなくて、
 どうして気づいてくれないのかって、泣いて、鏡を見て、納得した。
 
 鏡に映った私は、思っていた以上に普通だった。
 顔色が悪いとか、疲れてそうとか、そういうものを、
 目の前の自分からは感じられなかった。
 元気だとは言えないけれど、
 ものすごく疲れているとも言えなかった。
 普通の、その辺にいる高校生と変わらなかった。

11/4/2023, 9:05:53 AM

鏡の中の自分


こんな顔だったっけ? 
もう少しマシだったような気がする、と鏡を覗き込んで軽くショックを受けた。
このところ自分の顔さえあまり見ていなかったみたいだ。化粧をしていても必要なパーツを義務的に目に映しているだけ。視力がさらに落ちて、しかもコンタクトを付けなくなったのが理由としては大きいのかもしれないけれど。
鏡の前に立つとき、前は精一杯よく見えるようにしていたのに、最近はそれさえしなくなっていたことに気づく。久しぶりに笑顔を作ろうとすると顔が強張っているような気がした。

顔も筋肉っていうもんねぇ……
人差し指と中指、そして薬指を揃えた指先で、頬を軽くマッサージしてみる。
自意識過剰気味の若い頃が良いわけではないけれど、今の無関心さはちょっと自分が可哀想かもね。
まだこの顔とつき合っていくんだから。
もう一度口角を上げてみると、鏡の中の自分はぎこちないけれど、さっきよりはずっと上手に笑えていた。



#77

11/4/2023, 9:02:56 AM

鏡の中の自分



「私の顔を1番見ているのは私自身なのです」



顔を洗って、髪を整えて、メイクをして、

徐々に私の容姿が変わっていく過程を見るのが少し楽しみ

今日は特に可愛いなぁと思う日もあれば

なんかイマイチだなぁと思う日もある


ノーマルカメラより鏡の私の方が可愛いく感じるけど

きっと周りから見たらそんなに差がないかもしれない。

というか、ほとんどの人が自分の顔しか見てないから

私の変化に気づかない

なぜなら、私も自分の顔にしか興味が無いからです。


例外として

「好きな顔」や「理想の顔」は興味ありありです。


私の顔を1番気にして、1番意識して見ているのは、

周りではなく私自身なのです。

11/4/2023, 8:48:45 AM

【鏡の中の自分】

 忙しい。手を止めたいがそんな暇は一秒たりともない。目がまわるとはこの事なんだろうと身をもって知る。こうなってしまうのは自身の要領の悪さが原因なのは分かってる、分かってはいるが。
「俺でいいから手伝ってくれないかなぁ」
 厨房の隅に置かれた小さな鏡に向かってぼやく。行き来するホール担当との衝突防止に置かれたそれには、覇気のない顔が映っている。
「……いや、頼りなさすぎるだろ」
 こんな奴に任せたくない。先程はこんな奴でも、と魔が差したが戦力にはならないだろう。
 よし、とエプロンの紐を締め直し、出来上がった料理をカウンターに乗せた。

「観光シーズンでお客さん増えるのは嬉しいですけど、店長の疲労やばいっすね」
「紅葉が終わるまでの辛抱ですよ先輩」

11/4/2023, 8:39:02 AM

お題 鏡の中の自分

寸分違わず自分を映し出す鏡。ところが最近、この鏡というモノが映し出すのは、自分ではないという事が分かったのだ。鏡は多次元を分かつ境界なのだ。映っているのは別次元の自分だと分かったのだ。分かたれた世界の自分は、こう自分に語りかけてきた。

「やぁ、そっちの自分。元気かい?」

突然声をかけられたが、不思議な気がしなかった。

「まぁまぁだ。そういうそっちの自分はどうなんだい?」
「まぁ、同じようなもんだな。鏡の外の世界はお互い知らないからな」

どうやら鏡に映らないところでの様子は、話せない決まりらしい。だからまぁまぁとしか言えない。時々まぁまぁ元気だという確認を鏡の前で交わし合う。
おそらくお互い、鏡の前に立てなくなるその日まで……

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