『部屋の片隅で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
部屋の片隅で膝を抱える。
初冬の冷気が床から這い上がってくる。
悪夢を見るから、夜は嫌いだ。
眠れない日々はそれでも続いていく。
灰色に見える世界で、なぜ生きているかもわからないまま。
ただ死んでいないだけの人生は苦しい。
このまま床に沈み込んで、地面に埋まって、誰にも見つかりたくない。
何もない部屋から目を背け、体を抱きしめる腕に顔をうずめた。
とろとろと眠気が襲ってくる。
枯れ果てた涙を押し出すように、きつく目を閉じた。
部屋の片隅で猫がいてこちらを見ている。
子猫なので堪えず動き回り疲れると部屋の片隅で
いつの間にか寝ている。非常に可愛い。
「部屋の片隅で」
四季が巡る度、この部屋を少しばかり色付ける。
貴方は気付いているのか、いないのか、もはや今となっては、どうでもよいことに思えてしまうのです。
最初は、貴方がたまたま貰ってきたのだという、真っ赤なチューリップ。
次は、私の誕生日に、慎ましやかな向日葵。
その次に、貴方へ、鮮やかな秋桜。
少しして、可愛らしいシクラメン。
ずっと、ずっと、片隅を共に色付けていました。
大切に、慎重に、枯れないように、朽ちないように。
だけどいつしか、貴方が色付けることは、なくなりました。
私ばかりが、縋ってしまっているのでしょうか。きっと、そうなのでしょうね。
それでも、この片隅に咲く思い出が、その色を失う時までは、きっと大丈夫だと言い聞かせるのです。私と思い出たちは、一心同体。枯れないように、朽ちないように。
#部屋の片隅で
怯えた目は
どこを見つめているのだろう?
窓の向う側
あるいは過去の向う側?
どちらにせよ
恐ろしいのに変わりない
切り離されるのが怖くって
君と一緒にいたいのに
君と一緒にいたくない
辛いときに
さわれなくても となりに柔らかい
生き物が 眠っているだけで
ちょっと 癒やされる
お題︰部屋の片隅で
部屋の隅でくるまって、何してんですか。
ホコリになりたくなるときってあるじゃない。
ぼくはいま、ホコリになってるんだよ。
よく分かりませんけど、早く帰る支度してくださいね。
じゃないとここのカギ閉められませんから。
は〜い、わかってるよぉ。
でもぼく、もうちょっとホコリになってたいなぁ。
ホコリ、ホコリ……はくしゅん!
あーもう、風邪ひいちゃいますって!
帰りますよ。
うん、うん、うーん……早く捨てられたいなぁ。
嘘だよ、じょうだんだってば。泣かないで。
西日指す部屋の片隅 缶ビール トワイライトの魔法にかかる
題目「部屋の片隅で」
「部屋の片隅で」
米粒が落ちている。今朝お米を研いだ時に落としたものかもしれないし、3ヶ月も前に落としたのかもしれない。
夕飯を食べ終え食器を洗っている時にキッチンの隅に米粒を見つけた。一通り片付け終わり、拭いた手はまだ暖かい。
すぐに拾ってあげられなくて申し訳ない気持ちになりながら幸助は米粒をそっと拾い上げゴミ袋に入れた。
12月の寒さが身に染みる夜、ニュース番組では高齢者が運転する車が学習塾に突っ込み男女5人が負傷した事を伝えていた。
〚部屋の片隅で〛
うちで飼ってる2歳のヤンチャな猫が、窓の隙間から脱走した
しまったと思った
猫は一度外の空気を吸ってしまうと味をしめ、それ以降は何度も脱走しようとするからだ
「ヒャッホーイ!外だ外だ!草と土の香りが野生の本能をくすぐるぜ!」
猫はすっかりハイになり、庭中を駆け回っている
遠くに行かれたら困るので家族総出でなんとか捕獲した
その後、小さな猫一匹の度重なる脱走劇に私達家族は悩まされていた
しかし、そんな悩みはすぐに消え去った
ある日突然、猫が部屋の片隅から動かなくなったのだ
「どうしたの?」と聞くと、猫は怯えるような目をしながら言った
「僕、おじいちゃんに言われたんだ。『次外に出たら、金輪際ちゅ~るやらないぞ(☞゚∀゚)☞』って。だから僕もう絶対お外出ない!」
おじいちゃん、それは流石に怖がらせ過ぎだよ
片隅に光を灯そう
ほら、ポッとあたたかい
片隅から部屋を照らそう
みんなを明るく映しだすよ
あなたの光で
わたしの光で
どこもかしこも
心の中も
優しく輝きますように
「部屋の片隅で」
#265
部屋の片隅に息子が片付け忘れのおもちゃが置いてる。息子がいる時は気にならないが、息子がその場から離れ寝室で寝てしまうと、どうして片付けてくれないの?とおもちゃの声が聞こえる気がする。片付けるのはパパである自分の役目、おもちゃの声が聞こえてるのは自分だけなんだろう。とふと思う。整頓されたおもちゃを毎日いつもの場所に戻す。そんな毎日がずっと続いていくのだろうと思う。息子が成長すると自分でお片付けできるようになるのかな。そんな日も近づいてきてるのである。
部屋の片隅で
「今日も元気そうだね」
一人暮らしの部屋の片隅で呟く。
そこには丸っこい緑の葉を茂らせたホンコンカポックを置いている。この子がうちに来てから2年ほど経っていて、この前高さを測ってみたら140cmを超えていた。
物言わぬ緑に話しかけながら、はたきで葉の埃をそっと払うと、艶のある葉がさらに光沢を増した。
このホンコンカポックは元カレからのプレゼントだ。
「花ってキレイだけどすぐ枯れちゃう」と私が溢していると、
「初心者向きって言ってたよ」と彼は子供みたいに得意気な顔で買ってきてくれた。嬉しかった。
でもその彼とは、ちょっとしたケンカがこじれて、半年前に別れてしまった。それもこの子は見ていた。
別れた時はつらくて捨てようとしたけれど、結局捨てられなくて今も一緒に暮らしている。
私はこの子を相手に話す癖がすっかりついてしまい、いろいろな話をしては落ち込んだ気持ちを慰めてもらっている。
まだ、彼との別れは納得できていない。でもいつまでもこのままではいられない。
「ねえ、もう捨てたりしないからさ。そろそろ吹っ切ってしまおうかな」
あんたはそばに居てくれるもの。
私はスウェットのポケットからスマホを取り出した。そして目を閉じて深呼吸を一つすると、リストから彼の連絡先を消した。
#111
『いってらっしゃい』
家の玄関先で見送りをした後は忙しい。朝食の後片付けに始まって、洗濯を回し、その間に食器を洗い、洗濯物をベランダに干し、あとは各部屋の掃除。
この家は一人で暮らすには大きくて、掃除をして回るだけでも大変だ。各部屋に掃除機と雑巾をかけ、次いで階段の雑巾がけと玄関まわりもほうきで掃く。
これだけで、正午をとっくに過ぎる。
天気が良ければ、今日はバルコニーの欄干に布団を干そうかとも思ったが、家の窓から見える外は薄暗い。雨が降っているとやはり洗濯物が気になるので、早めにベランダから取り入れる。
取り込まれた洗濯物にアイロンをかけ、クローゼットにしまう。休む間もなく夕食の準備だ。
料理をしていると、だんだん辺りが暗くなり始める。電気をつけたいが、私では手が届かないし、そもそも電池が切れているため家の明かりはつかない。薄暗がりの中で、出来上がった料理をテーブルに運んでいると遠くの方で、ガチャン、と音がした。
「ただいまー。あれ?この子、朝こんなとこにいたっけ?…ま、いっか。手洗ってくるね、そしたら一緒にご飯にしよ!」
動物を模した形の人形を、小さな料理たちが並ぶ食卓に座らせながら、彼女は言った。
彼女の部屋の片隅にあるドールハウス。
箱庭のなかで、今日も人形は忙しそうだ。
(部屋の片隅で)
ものに溢れた部屋の片隅で、小さな人形を見つけた。
それはお前がまだ幼い頃にあげたもので、あの頃はまだお前に愛情というものがあったのだろう。
けれど日に日にお前は私の妻を写したように育ちし、そして私に妻のいない現実を見せつけてくる。
私はお前が嫌いなわけでも、憎いわけでもない。
妻が命がけで産んだお前が愛しくないわけでもない。
それでも妻が生きていてくれたら…と、そんな醜い心でお前の父親として接することができなかったのだ。
やがてお前は美しい女性として成長し、いずれは他家へと嫁ぐ日がやってくるだろう。私は妻を失った日からお前を手放す想像を怖れたにすぎない。
私を父と思わなくてもいい。だが一つだけ願うのならばお前はどうか健康に、そして幸せになるがいい。
お前の幸せを願わないことはない、ということだけは私の本心だと覚えていてほしい。
〜とある伯爵の娘への手紙より〜
【部屋の片隅で】
我々の国家は今終わりを迎えている
世界の果ての暗闇に築き上げられた我々の国家は
突如光に照らされ轟音に包まれた
すべては我々よりも遥かに巨大な存在の仕業である
それは国家の防壁となっていた物を取り払い
何もかもを巻き上げるような強烈な嵐を起こした
生の儚さを不意に知った 嵐を前に我々は無力であった
我々は国民であったことを誇りに最後を受け入れた
…ほこり目線なら今こんな感じなのかなと空想しながら
部屋の片隅にある本棚を動かしその裏側へ掃除機をかけた
部屋の片隅で
部屋の片隅ってあまりいい印象がない。
何でかな?
忘れ去られたモノとか、出会いたくないモノとか。
片隅が何だか可哀想。
あっ。でも可哀想じゃない世界があるね。
可愛いしろくまさんとか、
ねこさんとか出てくるやさしい世界。
ウチにはそんなやさしい片隅はないけどね。
paki
部屋の片隅で
僕のベッドの片隅にはたくさんのぬいぐるみが置いてある。どれも大事なぬいぐるみである。
ぬいぐるみ達は代わりばんこに僕の寝床に置いて一緒に寝たり、お話をする。
ほぼ僕のぬいぐるみ遊びだけどね。
それでも大好きなアニメキャラのぬいぐるみはすごく大事にしている。
アニメのグッズを買ったり、ゲームセンターでゲットしてきたぬいぐるみがほとんどだけどね。
部屋の片隅にちょこんとぬいぐるみがあると安心するし、落ち着くんだ。
ぬいぐるみがないとさびしい。
だから自分の部屋にいることが多くなるんだ笑笑。
終わり
【部屋の片隅で】
ひくりひくりと声を殺して、君が泣いている。泣かないで、私がいるよ、そう君の頭を撫でてあげたくても、透明な私の手は君の身体をすり抜けてしまうのだ。
ごめんね、ずっと守るよって言ったのに。一緒にいるよって約束したのに。君の左の薬指にはめられた銀の指輪が心臓に痛い。私が死んでもう三年になるのに、君は今でも私が贈った指輪を纏い続けている。
朗らかで、賢くて、決して折れない心の持ち主……そんな君はただの取り繕われた幻想に過ぎなくて、本当の君が寂しがり屋の愛されたがりだってこと、私だけは知っていたのに。
(お願いだから、もう。私のことなんて忘れてよ)
一人きりになった瞬間、堰が切れたように涙をこぼし始める君のことを、だだっ広い部屋の片隅で見守り続けることしか、今の私にはもうできないのだ。
『電球』
電球が切れそうだ 世界が眠りにつく頃に 僕はまだ
ぼんやりオンラインゲームをしてる 眠らない世界は忙しいね 心を支配されそうだから 眠れそうだったら眠りたい 部屋の片隅に積まれた雑務 日に日に山脈になっていく 電球を替えたなら 掃除をしよう
いい機会だ そうしよう
部屋の片隅で
私の部屋にはたくさんのぬいぐるみがいる
兄弟姉妹と遊ぶことはあったが1人で過ごすこともあったためぬいぐるみ達と一緒に遊ぶことも多かった
その中でも一番の友達はポンチョを着た子だ
その子は最近初めてイベントに連れて行ったが一緒に楽しめてよかった