『遠くの空へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
遠くの空へ
アナタは独りで行ってしまった
あれから20年近く経つ
急だったからお別れもちゃんと出来なかった
ありがとう言いたかった
夢に一度だけ出てきてくれたけど
沢山話したかったけど
何も言ってくれなかった
私はまだまだアナタの所に行くわけにはいかないけど何十年か後には必ず行く
その時まで待っていてとは言わないけどもしまた会ったら今度は沢山話をしよう
ありがとう言わせて
人は近い。
動物も近い。
でも星は遠い。
空も遠い。
だから綺麗に見えるんだ。
近いと、近すぎると綺麗さより
黒さの方が多く見えてしまうから。
君との関係はこれで終わりにするよ
手紙を返してくれるのは嬉しいけど
そろそろやめにしよう
本当は鶴を作りたいんだけど飛ばせないから
飛行機を作って飛ばすね
来世はちゃんとした関係で
"遠くの空へ"
遠くに行きたいならわかるけど、遠くの空ってどういうこと?行きたいの?行っても大して変わらなくない?景色は違うかもしれないけど、周りにあるのは雲くらいでしょ?見るだけならネットでいいじゃん、近場で済まそ。
貴方の住む街と
繋がってる
この広い空
見上げれば
同じ星や月や太陽が
いつだって
見られるのに
今は二人
下を向いて
歩き始めてる
想いの全てを
風船に詰めて
飛ばしてみようか
きっと貴方が
見上げるはずと
願いを込めて
遥か西へ続く
水色に澄んだ
遠くの空へ
「遠くの空へ」
鳥には翼がある。
其の翼は、何処へだって行ける。
この窓から見えるあの空の向こうまで。
嗚呼、私も遠い遠いあの空の向こうまで行きたい。
翼で無くとも丈夫な身体があればいいのに。
私の余命はあと数年。
皆は私に色んな写真を見せてくれる。
色んな所を知れるから嬉しい。
でも、ね?
私は自分の目で、身体で、感じたいの。
風の音、その場の雰囲気や食べ物、香りを、
身体で感じて見たいんだ。
無理なのは知ってるけどね(笑)
来世は鳥になりたいな。
あの遠くの空まで飛んで行けるから。
見たかった街並み、自然を空から見てみたいな。
この世への未練が
ちょっぴり残っちゃった。
お題〚遠くの空へ〛
あの日、共に生きる未来を語った君はどこにいるのだろうか。
「私ね、彼氏できた。」
親友から突然発された言葉で私の周りの時間が止まる。
―――
――
「大学卒業したらさ、一緒に住もうよ。」
「マンション借りてさ、家具の系統も揃えよう。」
無邪気に話す君。
人の気も知らないで…と内心苦笑いしながらも、共にその輝く未来に思いを馳せた。
――
―――
はっきりとは言葉にしなかったけれど、心のどこかで君も私と同じ気持ちだと思ってた。
でも、そっか。そうだよね。
私が男だったら…なんて叶うはずもない妄想をしては胸が締め付けられ、それでもまた願う。
私の中で途方もないほどの時間が流れたあと、精一杯の笑顔で言った。
「…よかったじゃん!幸せになってね。」
「…ばか」
君を見送ったあと、泣きたくなるような清々しい青空に向かってそっと呟く。
君の未来がこの空のように晴れやかでありますように
『遠くの空へ』
蝶になって遠くへ行きたい。
鳥になって遠くへ行きたい。
蝶のようにひらりふわり待って貴方の元へ。
鳥のようにぱたぱた羽ばたいて貴方の元へ。
あぁ、僕は人間がゆえ空を飛べない。
もしも、僕に蝶のように華麗な羽があれば。
もしも、僕に鳥のように華麗な翼があれば。
遠くの空へと羽ばたけたのだろうか。
あぁ、神様。
どうか、僕に蝶のような華麗な羽を
どうか、僕に鳥のような華麗な翼を
授けてください。
そうすればあなたの元へ華麗に飛んでゆきましょう。
あぁ、人間なんて辞めて生まれ変わりたい。
待っていてくださいね。
必ず貴方をお守りすることを誓います
『八十年振り 巨大彗星、地球に接近か』————
新聞の一面を飾る記事に、俺の目は釘付けになった。今朝、隣の席の三村が何時になく頬を紅潮させて、天体の話を聞かせてきた事が頭によぎる。ははん、なるほどな。コレがやって来るからか。記事を斜め読みしていくと、どうやら明日の夜にみることが出来るらしい。俺の心は何時になく浮き立った。
翌日の朝。予鈴に間に合うように教室に滑り込むと、クラス内は巨大彗星の話で持ちきりだった。天文部の三村は流行り好きの女子たちに囲まれて、デレデレと相合を崩している。アイツの長ったらしいうんちくも、今なら聞いてもらえるのかもしれない。いや、もらえないだろうな。
自分の席にどかりと座り、俺はポケットからカンニングシートにも似た、小さく折り畳まれた紙を引っ張り出した。他人に見られないよう、机の下でこそこそと紙を広げる。そこには、『秘密の計画 ナンバーワン』と大きく雑に書かれた文字が踊っている。下には細かい手順が載せられており、今日の計画についての詳細が書かれていた。ここら一帯で背の高く、天体観測に好条件の建物は少ない。ならば、学校の屋上に忍び込んでしまおうと俺は足りないアタマで考えたのだ。改めて、この計画にざっと目を通す。何だか、小学生の頃にタイムスリップしたみたいで非常に胸が高鳴った。昨日、夜遅くまで書き連ねた甲斐がある。どこを取っても申し分の無い、カンペキな計画……。自慢の計画書を眺めて、俺は満足気にニヤリとほくそ笑む。
決行は、今夜だ。
――そう、思っていたのだが。俺は今、自宅の寝室で休息を余儀なく取らされている。何故ならば、あの後、興奮して学校の階段で思いっきり足を踏み外してしまったからだ。ずいぶん派手に転がり落ちて、足と胴を痛めた俺は動くこともままならず、こうしてベッドの上に縛り付けられている。言わずもがな、この状態では巨大彗星なんて見る事は愚か、外出なんてもっての外だ。渾身の計画が水の泡になっていくのを肌で感じ、俺は深い溜息を吐いた。
中々寝付くことが出来ず、カチカチと時を刻む時計をじっと見つめていた。一際大きな音を発した時計の針は、とうとう九時を回る。そろそろ、彗星が見える頃だろうか。部屋に取り付けられた窓からは、彗星はおろか、その尾すら見えそうにない。次に巨大彗星が接近するのは、およそ八十年後。その頃、自分はまだ生きているのだろうか。すっと冷たい感覚が身体に染み渡り、俺は思わず唇を噛んだ。
やはり、このままじっとしていることは俺には出来ない。おもむろに壁に掛けられた制服に手を伸ばす。制服のポケットに手を突っ込み、癖のついた計画書を引っ張り出した。紙を破らないように、折り畳まれたそれを机の上に広げる。悲鳴を上げる足を無視して、寝台から身体を乗り出し、裏面に言葉を綴った。それはまるで手紙の様でもあり、願い事とも取れる内容だ。いつもの俺ならば、馬鹿馬鹿しいと笑い飛ばすような文。俺は、擦り切れたその紙切れを、無事であった手で空の宅急便の形に仕上げていった。そうして出来上がったのは、酷く不恰好な紙飛行機。決してカッコイイとは言えないが、黒く掠れた筆跡も、深くついた折り目も、この紙飛行機だけの勲章だ。
ベッドの上に膝をつき、窓から漏れる僅かな星明かりに、世界で一つだけの紙飛行機をかざす。ここから彗星は見えないが、きっと届くだろう。俺は小さく音を立てて、窓を開けた。夜の冷たい空気が、部屋の中に流れ込んでくる。手紙の出発地点にはぴったりの場所だろう。右手に持った紙飛行機を、夜風に乗せてぐっと押し出す。
彗星への手紙は、たった今宇宙に向けて飛び立った。
#74 籠の鳥
青空広がる
遠くの空へ
放たれた私は
初めて翼を大きく広げ
高く高く舞い上がる
不安と隣り合わせの
だけど自由な空は
なんて広くて美しいんだ__
お題「遠くの空へ」
追手から必死に逃げ続けてたどり着いたのが、朽ち果てた教会だった。この地にたどり着くまで丸3日をすでに要していた。食料はほとんど残っておらず、一緒に逃げてきた子供達に分け与える余裕はない。
教会の中は、人の気配もなく天井は剥き出しで半壊している。用心深く見回ったが誰もいない様子だ。
(雨も避けられねえ…)
幸い追手たちは、我々を見失っている。ここで暫く休ませたかった。私は天井にぱっくり大きく開いた裂け目から空を仰いだ。
(みんな無事に逃げ出せたか…)
怒りの形相で槍をつく兵士たち、先日まで笑いあっていた隣人が斬られる姿、横たわった女たち…思い出したくもない悪夢だ。
街から子供を連れ出した記憶を何とか払いのける。
目の前の子供達にはこの事態が、この世界がどのように見えているのか推し量りながら、眠りにつくことにした。
#17 遠くの空へ
涼しげにせせらぐ夏の川辺で、やわらかな明かりの灯った直方体を、押し出すように夜空へ送り出した。
彼は星になったわけではない。
空に帰ったわけでもない。
もうどこにもいないことは分かっているけど、この燈會は、そんなどこにもいないはずの彼に必ず届くと思った。
小さくなっていく橙を見つめながら、例年通り、確信した。
さあ、行ってくれ。
より高く、遠くの空へ。
だいたい、東京―神戸間位の距離。
会おうと思えば、何時でも会える距離。
たったの400キロメートル。
地上ならば。
眼下を流れる青い惑星をぼんやりと眺めた。
たったの400キロメートル、そう言い聞かせて微小重力のなか、今日も任務を完遂した。
あの子は元気にしているだろうか、ちゃんとご飯を食べているだろうか、イジメられていないだろうか。
補修テープの貼られた円形の小窓越しに、青を撫でる。
今は夜だろう、あの子の住む煌煌とした日本列島を待ち望んだ。
テーマ「遠くの空へ」
遠くの空へ
飛んでいけ、飛んでいけ
大好きなあの子に
届くように、飛んでいけ
「今まで本当にありがとう、
そして、─────────。」
僕の声は虚しくも響かず
この綺麗な空へ溶けていった。
【2023-04-13 - 遠くの空へ】
ベットに寝転がり、ぼーっと空を見上げる。時刻は既に13時を過ぎているが、起き上がる気分にもなれずこの有様。
まさか留学が他人事じゃなくなるなんて、と何度も綴ったはずの言葉がふと溢れた。
気がつくといつの間にか手元にあった携帯電話に苦笑しつつも慣れた手付きで画面を進める。
前みたくいきなり掛けたら驚くかな?なんて。
だって、同じ空の下にしかいない君が悪いんだ。
「遠くの空へ」
無駄に天気がいい
うっすら青い空に白い雲
こんな日にオフィスに来てる大人
が詰め込まれたフロアに今から行くの?
お金は大事
異論はない
だが必要十分条件?
pとqの関係性
確認した?
数学は苦手
だれか証明して
大容量高速エレベーター
遠い空階行きのボタン
どこにもないよ
ここ最近鬱々としすぎて死がとっても身近な存在になってる。
食べてもお腹いっぱいなのが気持ち悪くて吐いたり、首を絞めては意識が朦朧とすることに快楽を覚え始めたり。少し前までは抗うつ剤とか大量服薬したりしてたけどあまりにも俗っぽくて嫌になった。
小さい頃は死んだら遠くのお空へ行くんだよって教わってた。でも実際多分そんなのなくて。心臓が止まったらそこで終わりなんだろうなって思う。まあ肉体に人間の本質なんて無いから、魂は輪廻転生とかするのかもしれないけど。
本当は遠い空があるって信じてるし、死を経験することで私は幸せになれるって思ってるから今すぐにでも呼吸をやめたい。
でもさすがに親に申し訳が立たないしこんな私を愛してくれる親をこれ以上悲しませたく無いから私の望む理想郷なんて無いって言い聞かせて生きる他無いんだよね
見渡す限りの青い空。
そこに、飛行機が雲を残しながら、ゆっくりと進んでいく。
平日の真っ昼間、私は小さなワンルームのリビングで寝転んでいる。
窓際から見える青い空の奥に、小さく小さく浮かぶ白い飛行機を見ながら、ふと、彼のことが頭に浮かんだ。
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まさか日本の端と端で遠距離恋愛することになるなんて、
2年前は思いもしなかった。
前に会ったのは、いつだったっけ?んーと……半年前か。
最初は、距離なんて関係ないって思ってた。
“お互い働いてるのだから、2ヶ月に1回くらいなら会いに行く金銭的余裕はある。”
“もし会えなくても、毎日電話したらいい。”
彼も私も、無謀で無責任な自信に満ちていた。
だけど、現実はそう甘くなかった。
お互いの仕事の休みは合わないし、一人暮らしの身で経済的な余裕はなかなか生まれず。
毎日の電話は、最初の1週間しか続かなかった。
結局、この2年間で会えたのは、夏の長期休みや年末年始と……片手で数えられるレベルだ。
彼の休日がズレて会えなくなる度、彼は何回も謝ってくれた。
ウソや誤魔化しが嫌いな人だから、テキトーな断り文句ではなく、本当に仕事だったのだと思う。多分。
彼の休みに合わせて私が有給を取って、会いに行った時もあったけれど、
徐々に私の仕事も忙しくなり、簡単に休みも取りにくくなっていった。
その分、会えた時の喜びはひとしおで。
どこに行くわけでもなく、ちょっと高めのホテルや旅館の中で映画を見たり、酒盛りしたりして過ごした。
片時も離れず、私も彼に甘えていたし、彼も私を離そうとしなかった。
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そんな矢先、2度目の転機が訪れた。
私の方が体を壊してしまい、1ヶ月仕事を休むことになった。
休職前の上司の態度から察するに、復職したところで私の居場所はなさそうだし。
ああ、これが辞めどきってやつなのかな……
もう少し前向きな気持ちが残っていたら、転職活動するんだろうけど、今の私は何もやる気が起きなかった。
かたや彼の方は忙しいながらも仕事は順調そうで。
正反対の私の状況を打ち明けることはなかなかできずにいた。
彼からのLINEの返事は、ここ数日返せていない。
日々に忙殺されている彼に、これ以上負担をかけたくなかった。
こんな私じゃ、彼とはもう釣り合わないんだろうな。
彼との関係もこのままフェードアウト……?
はぁ、なんかもう疲れたや。なにも考えたくない。
しばらく一人になりたい。
私はそのまま、現実から逃れるように目を閉じた。
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遠くの空へ
空の色とか天気とか、平日ほど気になる。
休みの日はそんなこと気にしないのに。
こんなに天気がいい日に、なんで働いてるんだろう。
遊びに行きたいな、とか。
ないものねだり。
【遠くの空へ】
引き留めたかった。
二度と会う事が叶わないなら、最後くらい本音でぶつかれば良かった。何なら盛大にワガママ言って、困らせてやれば良かった。
でもね、本当は「ついて来い」って言って欲しかった。
二度と会う事が叶わないなら、一つだけ約束してよ。
生きていて。何処に居ても、何があっても。
今はもう、遥か遠くの空へこの思いを託し祈る事しか出来ない。