だいたい、東京―神戸間位の距離。
会おうと思えば、何時でも会える距離。
たったの400キロメートル。
地上ならば。
眼下を流れる青い惑星をぼんやりと眺めた。
たったの400キロメートル、そう言い聞かせて微小重力のなか、今日も任務を完遂した。
あの子は元気にしているだろうか、ちゃんとご飯を食べているだろうか、イジメられていないだろうか。
補修テープの貼られた円形の小窓越しに、青を撫でる。
今は夜だろう、あの子の住む煌煌とした日本列島を待ち望んだ。
テーマ「遠くの空へ」
4/13/2023, 7:09:30 AM