『遠い日の記憶』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『こえ』
あれは、いつだっただろう。
とても最近のような気もすれば、
遠い遠い日のような気もする。
ただ波に揺られて、心地よく
ゆらゆらと漂っていたような。
ぼんやりと思い浮かべる景色は、
暗くて、少し風があったような
明るくて、騒がしかったような
あれは、いつだっただろう。
ぼんやりとした記憶は、完全に
思い出せなくなってしまった。
お題:《遠い日の記憶》
「遠い日の記憶」
僕は記憶力が悪いわけじゃなかった。
でも、ある日を境に物忘れが多くなった。
いつしか自分の記憶すらあやふやになってしまった。
時には夢と現実の区別がつかなくなってしまったり、妄想なのか現実なのか分からなくなってしまうことがあった。
思い出そうとすると頭が締め付けられるような痛みに襲われ、息切れや吐き気すら催すものだから、思い出さないようにもしていた。
だから、僕の「記憶」が正しいのか判別はできない。
でも、知ってるんだ。
それは、自分から嫌な記憶に蓋をしてからだって。
それは死なないための防衛反応で、
僕が生きていくための術だった。
それでも、心に負った傷だけはうまく隠せない。
遠い日の記憶
私に遠い日の記憶なんてない。
元々記憶力が良かった。
今私は高校生だ。
2歳から上の記憶は全てと言っていい程残っている。
だから私はいい事も悪い事も引きずる。
記憶力がいいからこそ忘れられない。
勿論悪い記憶は中々消えない。
だが1秒足りともズレることなく全てを覚えてしまっているせいで毎日が辛い。
相手がいつどこでどんな表情でどんな声のトーンで私に何を言ったか
誰と誰と誰と誰が私に死ね死ねコールをしたか
いつどこで何時に私が性被害に遭ったか
その数年後男を引き寄せる体質なんだよ、顔が可愛いからしょうがないよと済まされた私の気持ちは済まない。
どんな感情でそれを言ってきたのか。
逆に私がどんな感情でそれを聞いていたのか。
私に遠い日の記憶なんてない。
いい事も悪い事も全てが昨日あったことのような感覚。
これから私に幸せな日が来るのだろうか。
分からないから一応……生きてる限り来ると信じる。
私が私を信用しないで誰がする。
私が私を傷つけてどうする。
私が私を1番に理解してあげないと壊れてしまう。
私はいつか私を好きになってあげたいし
大切に大切にしてあげたい。
今そう思う理由は親がお腹を痛めて産んでくれ、
ここまで見捨てずに育ててくれた
大切な私だから。
いつか同じように大切にしたい。
一番古い記憶のことを思い出しました
わたしは1歳になる前から
保育所に通っておりました
母が近くの飲食店で
パートを始めた為です
坂を登った先にある
こじんまりとした保育所への道すがら
傍らの商店で
たまごボーロを買ってもらう小さなわたし
ひとりっ子でお母さん子のわたしは
毎日毎日早く家に帰りたくて
保育所の窓からよく外を眺めていました
其の窓から眺める小さなわたしの記憶
人付き合いが上手く出来なかった
そんなわたしの切ない記憶
大学3年の秋、私は就職活動を始めた。既に就活を済ませた友人からアドバイスを貰う。「不採用通知来たらめっちゃ落ち込むから、本当に行きたいとこだけ応募しな。」素直じゃない私は片っ端から履歴書を送って片っ端から落ちたな。そして心に疲労感を抱くようになった。本当の自分が分からなくなる中で、日々未来への不安と闘った。体が緊張してるのか夜も眠れなかったし、やっと眠れてもすぐに目が覚める。そしてよく夢を見た。高いところから落ちる夢。精神的に疲労してるのは自覚していたが、多分それほどではなかったと思う。
#遠い日の記憶
遠い日の記憶
朝、幼稚園に行きたくなくて大泣きする私の手を無理やり引いて連れて行くあの手が大嫌いだった。先生に無理やり引き剥がされて大泣きする私の頭を必ず撫でてくれる手が大嫌いだった。頭を撫でられることは朝のお別れを意味するから。最近、1人の帰り道で母さんも泣いていたことを聞いた。
小学生の頃、毎日外でボール遊びをして、虫取りをして、一緒に遊んでくれる母さんが大好きだった。
大学生になった私は、一人暮らしを始めた。実家から帰る時、本当は昔みたいに大泣きしたくなる。また、手を繋いで欲しい。頭を撫でて欲しい。家に帰って、母さんが持たせてくれたご飯とか、買ってくれていた服とか1つずつ広げる度に意味もなく涙が出てくる。大泣きして、少し落ち着いて食べる母さんの手料理はいつも励ましてくれた。
私が選んだ就職先は、大学よりも実家から離れた場所だった。社会人生活というのはとても忙しく、帰省するタイミングも無いままズルズルと日々が過ぎていった。気づけば半年ぶりの帰省だった。その時見た母さんの手は、私の記憶の中の手よりシワが増えていた。こうやって、いつの間にか会う間隔が長くなっていって、母さんが死ぬまでにあと何回会えるんだろうか。ふとそんなことを思うと、涙が溢れてきた。私も、人の死を経験するような年齢になった。友達の親が死んだとか、同級生が病気になったとか聞くことが増えた。人がいつか死ぬことを分かる年齢になった。
小さい頃繋いでくれた手も、頭を撫でてくれた手も、おにぎりを握ってくれた手も、大丈夫と背中をさすってくれた手も、いつか無くなってしまう。無くなってしまう前に、たくさんの感謝と愛してるを伝えたい。
子供の頃の記憶は、遠くてとても輝いている。その輝く記憶をいつまでも、色褪せることなく覚えていたい。
旅の途中
振り返るといつもと違う風景
いつも
それは整理され、単純化された時間
本当の姿はとうに消え去って
今もまた
いつもがあふれかえっていく
※遠い日の記憶
『遠い日の記憶』
子供の頃の辛い記憶は忘れられない。
学校の先生に言われた言葉。
友達からの悪口。
挫折の経験。
何のために辛いことばかり覚えてなきゃいけないんだろう
いい思い出は忘れちゃうのに。
いい思い出こそ忘れたくないのに。
幼い頃の、あの頃の。あなたに会いたい。
思い出すと切なくなる。
もう戻らない時間。
今を大切にしなきゃ。
こどもは
ゾウが自分の重さで
跪いてしまうことはないのか
尋ねました
祖母は寝たきりでした
それは重いからだを
もはや一人で支えられないから
それなのに
私のまだ若い未熟な心はおもい
精神は歳を重ねるほど
目を瞑るたびに、
だんだん軽くなるのではないでしょうか
馬鹿は、口々に言う、かわいそうだ、と。
すっかり軽くなった
その心で。
勘違いもはなはだしい
私の心はおもくあり続ける
たとえその重みで
果てようとも
ふぅ……
肺にためた紫煙を吐きながら 天井を見つめ
ゆっくりと目を閉じる
トントン… 車のガラスをノックして
助手席に乗り込み 「…」
お疲れ様 そのまま自宅ですか? 何処か寄りますか?
……
ここまでの流れはテンプレ
用意した飲み物を差し出し
では、自宅まで送りますね。
真夜中の車の中 に君が好きだった曲だけが響く
好きな飲み物も好きな曲も
君が教えてくれた
私が知ってるのは過去の君
ミルクティーを一口飲み窓を開ける
いいですか?
視線をこちらに向け また携帯に
返事が無いが これは、どうぞ のサイン
過ごした時間の長さに会話は不要か…
「ミルクティーまだ、飲んでるんだ」
珍しく飛び込んできた会話にむせながら
えぇ… 今では私の1番好きな飲み物なんで
「…」
あー そう言えば 私今月で辞めるんですよ…
「…」
なので今日の送迎が最後になります。
色々ありましたが、ありがとうございました。
また、こうして会えて良かったです。
「…」
「そっか」
そう呟いて車から降りる 背中から聴こえる
君の「またね」が耳に残ってる
お…さん
おとーさん ご飯ー
ふぅ……
肺にためた紫煙を吐きながら 「今行くよー」
ゆっくりと目を開ける
いつかの遠い日の記憶
出会った日
デートした日に
笑った日
今は昔の
遠い思い出
存在意義は遠い記憶。あの頃は誰もが自分に優しかった。ココが自分の居場所だと自信を持って言えた。自分にも人にも信頼があった。誰からも温かく迎えられて、活躍ができた。
それが今や、私の周りに人はいない。原因はよく分からない。ほんの些細なことだったような気がする。記憶にすら残らないほど小さなこと。しかしそこから私の生活は全く変わってしまった。誰もが皆私を避け、口も効かなくなったと思えば、陰で私を噂話のネタにしてあざけている。何をしても結果にならず、そもそも誰も私を見ない。ここにいる意味がもはや私にはなくなった。
充実の中で生きられていた頃の思い出を名残惜しく抱えて、今日もベッドにすがりつく。
昔は普通の家庭だった。
普通では無くなったのは小学2年生の頃から
家族はバラバラに引き裂かれた
大好きだった兄は父の方へ、私は母の方を選んだ
幼きながらも同情という眼差しはあったのだろう
それから友達とも離れ少し遠い街に引っ越した
新しい友達が出来楽しいと思った
新しい友達とは仲良くなるのが早かった
仲良くなりすぎて少しいじりが始まった
私はいじめに関して疎い正確なので気付かなかった
母や先生はいち早く気付き怒ってくれた
私はよく分からないままその友達と過ごした
楽しかったり悲しかったりムカついたりしたが
無事小学生を終えた
中学生になりまた新しい友達が出来た
小学生の友達とは相変わらず仲良しこよし
新しい友達とも馴染めた
いじりらしいことは相変わらず収まらなかった
でも私は我慢した
そうしたらいいと思ったから
本当の親友もできた
その子は少しメンヘラだった
好きな物は共有し、2人で楽しんだ
この子なら大丈夫と思った
でも、2人ならいいが複数人といるとたまに多重人格のように態度が変わった
別に気にしなかった
若気の至りだろうと思い水に流した
中学も終わり高校に入った
関係はあるが滅多に会えなくなった
高校では友達もでき信用出来る先輩もできた
でもめんどくさいことが続いた
私は先輩に恋をした、応援してくれる人もいた
何ヶ月か経ちその先輩に告白した
成功した
嬉しかった
それから初めて手を繋いだり
出かけたりした
登校はいつも一緒
でも3ヶ月たった頃からまた関係がこじれた
別れも切り出された
私は納得が出来なかったので距離をとる方法に出た
もう元に戻れないのだろうか
そう思ったら胸が苦しくなった
最近は胃がおかしい
体調はいいはずだが学校が嫌いになる
明日は休もう
私はそう思い眠りについた
#遠い日の記憶
昨日、山にカブトムシを取りに行くんだ!と期待に胸を膨らませ、意気揚々と山へ罠をしかけに行った少年を見かけ、私はその少年に昔の自分を重ねた。
自分もああやって期待に胸を膨らませ、カブトムシを捕まえに山へ行っていた時期もあったなぁ。と大人どころか初老という言葉が似合う歳になった私は遠い日の記憶を呼び起こした。
木の幹に少しだけはちみつを塗り、罠を仕掛ける。
そんな記憶を呼び起こしたからだろうか。その時の少年心がみるみるうちに、心の底から顔を出した。
明日は久しぶりに孫でも誘ってカブトムシを捕まえに行こうか。
きっと楽しい一日になる。そう思うとワクワクが止まらなかった。
小学生の頃、みんなで作った秘密基地。10年ぶりに見に行ったら空き地ごと無くなってたよ
遠い日の記憶
過去を美化してしまうってよく聞くけれど
思い出したくないものもあるし
本当に救われていたんだって思えるものもある
すがりつくわけではないけれど
その思い出を大切にとっておくだけで
心の拠り所になることもある
今、再会したとして
あの頃と全く同じとは限らないけれど
それでも大切にしたいと思える“記憶”があること
本当に救われていると思う
遠い日の記憶
ベッドに腰掛け、生まれたばかりの妹を抱く母。
そんな母を囲む父と祖父母と、当時2歳の私。
祖父母がぬいぐるみを二つ持ってきて、私にどっちがいいか尋ねた。私は両方と答えた。今までの私にどちらか一つを選ぶという選択肢はなかった。だって与えられるものは全てもらえると思っていたから。一つは妹にあげるのよ、と周りが困ったように、だけど微笑ましく笑っていた。
この話は、両親に一番古い記憶はどれか聞かれたときに答えた話だ。
本当に古い記憶は別にある。
それは妹が生まれる前のある日の夜。泊まりにきていた祖母に、寂しいと泣きついていた記憶だ。妹が生まれるにあたって母は入院した。父は仕事が忙しく、二歳児が起きている時間にはまず帰って来ないよう人だった。
パパもママもいない理由がよく分かっておらず、いつ会えるのかも分からない。果てのない寂しさで泣くことしかできなかった。祖母は「大丈夫よ」とあやしてくれたけど、私は大丈夫じゃなかった。
これが私のなかにある一番古い記憶だ。だけど親に話したことはない。妹が生まれたとき母が大変だったことも知っているし、父が一生懸命働いたから今の自分があることも知っている。だから言わないし、言う必要はないと思っている。
当時の記憶はぼんやりとしか残っていないけど、寂しかったのだけは鮮明に覚えている。だけど忘れたいとも思わない。あの頃の寂しい気持ちも含めて今の自分がある。
2歳の自分へ。
今は寂しいかもしれないけど、妹ができて楽しいことが沢山待ってるよ。それにあなたのことは忘れずに、今も自分の中にいる。だから寂しくないよ。
思い出したい事の
遠い日の記憶は微かにある。
あなたはない?
ワタシは何気にあるかも…
それは…
tsutsuにコクった日の
前の日のこと
なつかしいなぁ…
笑ってるtsutsu
笑ってくれたなぁ✨
思い出すと泣ける。。
それは☔️が降ってると思って
🌂をかぶってて
tsutsuが☔️降ってないけど…って
たあいのないおしゃべり
降ってる…くす笑(ワタシ)
降ってない…笑(tsutsu)
嬉しかったなぁ✨朝から話せて、
ありがとう☺️tsutsu
ワタシのダイスキなtsutsu
傍にいて…元気ちょうだい😄
#遠い日の記憶
あれはいつのことだろうか。記憶がないはずの僕に、ぼんやりとしたものが浮かぶ。
ある夏。白い服の女の子と、虫取りをしたあの日。彼女のワンピースがふわりとたなびいて、可愛いと感じた。虫よりも、彼女を必死に追いかけていた。
過去の話が1番美しいと誰かが言った。僕の思い出は、ひとつしか思い出せないけれど、額縁に入れて飾りたいくらいには、美しくて好きだ。
#遠い日の記憶
―遠い日の記憶―
なにか強いショックを受けたときとか
周りとの差を思い知らされたときとか
悲しいことに打ちのめされたときとか
嫌なことを全力で逃避してるときとか
そんな負の感情が渦巻くときにだけ
耳元で囁かれる声
それは脳裏で蘇る、遠い日の記憶
私が寝室に向かう途中の薄暗い廊下
その先に立ち、こちらを振り返る父の姿
正体は何なのか判別が出来ないその人影が
もしかしたら父でなかったかも
しれないそれが
もしかしたらただの幻だったかも
しれないそれが
私をひしゃげてしまう程の圧で
低く冷たい声で、ただ一言
「卑怯者」
と
私が壊れかけているときに限って
ひとりきりで蹲る、陰気に満ちた夜に限って
あの薄闇の中で唯一はっきりと見えた、
感情全てを失ったかのようなあの冷徹な瞳が
父の居ないはずの空間に幻として現れて
あの心の中心から凍てつくようなあの声が
耳元で木霊して
私を震わせる
あの鳥肌の感覚は肌から消えない
あの情景も頭にずっと残っている
あの凍える声も耳から離れない
この記憶が蘇るとき、
私はこの上なくドロドロと濃い、
絶望の色を見る