遠い日の記憶』の作文集

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遠い日の記憶』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/17/2023, 2:40:13 PM

遠い日の記憶

男ってさぁー、何でそんな大昔の事覚えてんの!?
地元に帰ったりすると、たまに中学生とか下手すりゃ小学生の時の同級生に会う事がある
※今回は男に限る

大体私は気付かないし、声掛けられても平気で誰?!とかも言っちゃう
名前言われて、あぁ…‼︎と思い出すパターン
じゃ連絡先聞かれて、連絡取るとあんな事あった、こんな事あったよねって言われるんだけど…

私、1000パー覚えてない

まぁどいつもこいつもよく覚えてんなと思う
大昔の女の事覚えてんのに、彼女や奥さんの誕生日や記念日、1週間前に話した事はきれいサッパリ忘れてるその神経が私には理解できんわ

遠い日のどうでもいい記憶なんぞ消して、
1番身近にいる女性との出来事を日々記憶しておくれよ、男たち‼︎

7/17/2023, 2:38:54 PM

古ぼけた鏡に現れた優しい貴方のことを遠い記憶になったとしても、私はずっと忘れずに磨いて待ち続けるよ

7/17/2023, 2:26:11 PM

題.遠い日の記憶


確かに、そこに君がいた。

私は絶対、忘れない。

7/17/2023, 2:23:08 PM

『チャリ通』
今日もチャリ通 別段変わったことはないけれど チャリ通 片道35分とちょっと チャリ通 クレープ屋さん新規開店 チャリ通 雨風嫌だ嫌だ チャリ通 目的地に着くまでのイイ時間 ああ今日もシンボルタワーは晴れマーク 8割は当たる天気予報 よって明日もチャリ通確定 空っぽの弁当箱は揺れるマラカス 人知れずカーニバルが始まりそうだ

7/17/2023, 2:19:30 PM

親愛なる貴女へ

 わたしたちの愛しい娘よ、わたしたちの宝物よ、如何お過ごしでしょうか。

 貴女とまた手紙ではあるけれど、つながりを持てることを嬉しく思います。

 今でも貴女との思い出が 眼に浮かびます。貴女との別れほど、辛いものはありませんでした。

 でも、それが貴女が決めた道でしたね。

 もう憶えていないかもしれませんが、幼い頃の貴女は わたしたちを守るために、この道に進んでくれました。
 
逆らえば わたしたち家族が殺されることを勘づいていたように見えました。

 あの時の貴女は わたしはこの道に進みたいと、この命を全うしたいと、言ってくれました。

 貴女の聡く、優しい気遣いが、わたしたち家族を救ってくれていました。

最後になりますが、どんな貴女でも 紛れもなく大切な家族で わたしたちの愛しい娘です。

 どうか、これからは、自分のために生きて下さいね。
 
                        貴女を愛する両親より

7/17/2023, 2:16:57 PM

「遠い日の記憶」から連想する言葉たち

あの時の背中
忘れられない味
まだ小さな掌
都合よく変わるもの
何度でも夢にみる
懐かしいぬくもり
耳に残る音
いまは笑い話

7/17/2023, 2:09:27 PM

“遠い日の記憶”

目を閉じると、思い出す
星が煌めく夜
母に手を引かれ
空を見上げた

瞬く星々が
今よりもずっとキレイに見えたのは
その当時の心が綺麗だったからなのか
単純に空気が澄んで居たからなのか
それとも、街灯が少なかったからなのか
思い出が美化されているからなのか
その辺りも曖昧。

だけれど、
星がキレイだったのは
間違いなく真実。

あの
遠い日の記憶が
私が初めて感じた幸せな時。

初めての記憶。

7/17/2023, 2:09:16 PM

高校時代に部活で馬術を習ってた事があった。その時、世話していた馬がサラブレッドの牡馬「スカイウォーク」黒鹿毛でかっこよかった。できる事ならもう一度逢いたい⋯

7/17/2023, 2:00:47 PM

自分の好きだった人と

どことなく昔の親友に似てた友達が

付き合い出した

絶対にないって思ってたのに


友達は私がその人に

恋してたこと知ってた


悲しかったんだ

泣きたくても

背中を貸してくれる人なんて

私には居ないから


好きだった人は私を

「中学が一緒で高校は
仲のいい異性かつ相談相手」

としか見てないんだろうなぁ


教えてやりたい

「私、ずっと貴方のこと好きだったんだよ」

って。

「貴方に彼女がいたから、去年
諦めちゃったけどね」

って。


ずーっと君の恋愛相談を聞いて

「私だから相談してくれてるんだ」

って知ってた。分かってた。

友達として特別扱いされてただけ。


分かってたのに。察してたのに。

私の友達とよく一緒にいるなぁって

廊下で見てたのに。

なにかあるんだろうなぁって……


いざ、目の前に来ると悲しくなって。

辛くなって。泣きたくて。

誰かにこの感情を知ってほしくて。


大好きな友達と大好きだった人が

付き合いました。


その報告を受けたのは

男子数人と女子(私含め)3人

その中に私の気持ちを知ってる人は

誰もいない。

〜遠い日の記憶〜

7/17/2023, 2:00:42 PM

遠い日の記憶



      遠くから川の流れる音が聞こえてくる。



太陽の光が世界にジリジリと暑さを与えていた。
額から汗がつぅーっと顎までこぼれ落ちる。それを腕で拭った。
やっと自分のお気に入りの場所に辿り着く。
綺麗に透き通った川は、太陽の光を反射してキラキラと輝いている。
砂利を踏み、川のギリギリまで近づくと川の水を両手ですくった。
ひんやりと冷たくて気持ちいい。僕はホッと一息をつく。
すると、パキンっと木の枝を踏む音に驚いて振り返る。
そこには僕の親友がいた。

「やっぱり、ここだったか」

草木をかき分けて、僕の隣に来て、その場に座り込む。

「本当にここが好きなんだな」

僕は親友の言葉に頷いた。ここには癒されるために来ている
静かに流れる川の音、風に揺られる木々、鳥たちの囀り。
呼吸をするたびに、肺が喜んでいるように思う。それだけここの空気は澄んでいるということ。
ふと、親友が僕の前髪を触った。

「前髪、切ればいいのに、それで前見えているのか?」

世界が急に明るくなった。
親友の空のように澄んだ青い瞳に僕の顔が映る。

「だ、大丈夫見えているからっ」

親友の手を振り払うと前髪を元のように整えた。

「どうせ、その目を隠しているんだろ?別に綺麗だと思うけどなぁ」

ぶすーっとした表情をすると、足元の石を一つ拾って川に投げた。
ぽちゃんと音を立てて、水飛沫をあげる。
親友が僕の目の色を綺麗だ言ってくれるはありがたいことだが、僕はこの目の色は嫌いだ。
金色と葡萄酒色のオッドアイ。村の人々から、禍罪の子と忌み嫌われている。
村にいつしか災いを起こすと。両親は何も言わず、僕と距離を置いている。
最後に会話をしたのはいつだったか、忘れてしまった。

「村の人たちの言うことなんか、気にしなくていいと思う」

また一つ、石を川に向かって投げる親友。

「世界には様々な人がいる、きっとお前みたいな人もたくさんいると思う。村の人たちは、世界が狭いだけだ」

僕の親友は本当にいい奴だ。親友がいるだけで、世界が輝いて見える。
何もかもが違うく見えた。親友がいるだけで――



――頭痛がする。目を覚ますと世界が変わっていた。
何かが焦げた匂いと血の匂い。自分の両手には、血がたっぷりついていた。
吐き気が起き、喉まで胃酸が上がってきたが、また下がる。
僕はフラフラと立ち上がり、周りを見渡した。
村全体が燃え焦げ、たくさんの死体が転がっている。

「何が起こって……」

記憶を思い出そうとすると頭痛が走る。
その時にフラッシュバックが起こった。
映画のフィルムのように流れてくる情報。
頭を殴られる、お腹を蹴られ……何度も痛めつけられた記憶。
村の人から虐げられ、助けを求めても、両親は無視。
一生懸命、目で親友の姿を探したが、どこにもいなかった。
もう限界だった。腹の奥底からドロっとしたモノが溢れ出した瞬間――

「そっか、僕がやったのか」

一つの村を壊滅させた。それがわかったことだった。
身体から溢れ出る魔力。誰にも負けないという自信の証。
唐突に笑いが込み上げてきた。そして、フラフラと歩きながらいつもの場所へと向かった。



ベッドの上からドサっと落ちて、目を覚ました僕。

「お目覚めですか?魔王様」

側近の者が僕の顔を覗き込んで、僕に手を差し伸ばす。
その手を取り、ゆっくりと立ち上がった。

「少しうなされていたようですが……」

「……遠い日の……記憶……をみていた」

短くなった前髪を触りながら答えた。

「……そうですか」

「……ところで、僕に何か用事?」

「はい、魔王様にご報告があります。勇者一行がこちらに向かって来ているようで」

「またぁー?」

深いため息を吐いて、前髪をかき上げる。

「もう何度も何度もしつこいなぁ」

「仕方がないですね」

側近の者が冷たく言ってきた。そう、仕方がないこと――
僕は勇者を倒す。それが仕事だから。




    ふと、遠くから川の流れる音が聞こえてきた。

7/17/2023, 2:00:04 PM

鳥だ。鳥が空に浮かんでいる。

こう言うと普通のことと思われるかもしれないが、浮かんでいるのは普通の鳥ではない。
ガラス製の鳥だった。
鳩くらいの大きさで、白い羽根に翼のところだけ黒い羽根が混じっている。
そいつは嘴を私に向けて、羽ばたきもせず、まるで水に浮かんでいるような体勢で、無表情に空に浮かんでいた。
なんだコイツは。そして、なぜ。
周囲にはそれなりの人通りがあるにも関わらず誰も鳥の方を見ていない。
私にしか見えていないのか、あるいは見えていても誰も気に留めないのか。
木曜日の午後七時三十分、残業を切り上げ会社を出てきたところだが、あまりの仕事の辛さにとうとう私の頭がいかれてしまったのだろうか。
私が歩くと鳥も後をついて来る。なんだか、居心地が悪い。
少し、早足になる。それでも鳥はついて来る。
私が途中コンビニに入ると鳥もそのままコンビニへ、晩ごはんを選ぶ間もじっと私の後ろに浮かんでいた。
電車に乗ってもそれは同じで私が車内で揺られる間、鳥も一緒に空中で揺られている。
電車を降りて路地を歩いて、そしてとうとう私の部屋の前だ。
扉の前まで来て私は部屋に入るのを躊躇った。
この鳥はおそらく私の部屋にも入ってくるだろう。
さすがにそれは嫌だと思った。鳥を睨みつけ素早く扉を開け、また素早く締める。
扉の外に鳥は残された、はずだった。
そんな気はしていたがとりは鳥は室内に入り込み、私のうしろ頭を見つめていた。
怖い。
一瞬だけ、喉を思い切り締め上げられたような気になる。あるいは心臓が止まりそうな、とでも表現すべきか。
だけどその恐怖はすぐに薄まって、代りに「分かり切ってた事だろう何を今更」という諦観が心を占める。
はあ、と息を吐いてコンビニの袋から生姜焼き弁当を取り出す。レンジに突っ込んでつまみを回す。その間に着替えて化粧を落とす。
スマホを眺めながら生姜焼き弁当を食べて流しで濯いで、それからシャワーを浴びる。
やっぱり後ろには鳥が嘴を向けてこちらを見ていたが、こうして諦めてしまえばさほど気にはならなかった。

******

ガシャン。

ある日突然、ガラスの割れるような音がした。
通勤途中の道端で何の脈絡もなく、その音は響いた。
振り返ると、いつからか当たり前に私の後ろに浮かんでいたガラスの鳥が地面に落ち、粉々に砕け散っていた。
こいつが割れたのか。でも、なぜ。
何も分からないままに現れ、私に気まずさと恐怖と、それから諦めを植え付けた鳥は、何もわからないまま勝手に割れて粉々になってしまった。
「これって、割れるんだ……。」
なんだか可笑しくなって、その場でクスクスと笑い出してしまう。
ずっと喉につっかえていたいたものがとれたような、晴れやかな気持ちだった。
「割れるか。そりゃあ、割れるよね。ガラスだもん」
粉々になった鳥をおいて、私はまた歩き出す。もう鳥は付いてこない。これから仕事だというのに足取りは軽かった。
駅までの道すがら、何人もの呆然と地面を見つめる人や私と同じように何やら機嫌の良さそうな人とすれ違う。

そうか、みんなあの鳥が後ろにいたのか。

お題:空を見上げて心に浮かんだこと

7/17/2023, 1:56:00 PM

普段あまり鳴らない僕のスマホに

珍しくLINEの通知が届いた

友達から『懐かしくない?』と届いたのは

幼稚園の卒業アルバム

あえて君のクラスじゃなくて

僕のクラスの写真だけ送ってくるのは

なんだかズルい気がするけど

古く遠い日の記憶に

新しく近い色がついたよ

7/17/2023, 1:55:59 PM

【遠い日の記憶】
記憶の断片だけ。
駄目だ、どうしても全体が見えない。
遠い昔の話だ、忘れても仕方ない。
ただ、聞かせてって言うから頑張って思い出してるの。
でもね、思い出そうとしてもぼやけて全然見えない。
そこにいるってことは分かるんだけどさ。
―なんだか儚いね。
あの日、私は呑気に散歩でもしてたんだろうけど。
一瞬で消えてしまった。
ただ確かなのは、私はそこにいたこと。
まあ、それだけでいいか。

7/17/2023, 1:55:58 PM

お題:遠い日の記憶

春の季節
初めての感情だった。
こんなにも…傍に居ないといけない思ったのは…
君のことを考えると胸のあたりがぞくぞくして
苦しかった。まだ君を置いていけない…僕が傍にいなくちゃ…

長い月日が経って
私は何もかも失ったような顔で
大きな桜の木の下でぼーっとしていた。
すると、一片の桜の花びらが私を惹き付けた。
花びらを辿っていくと…そこは…
…昔突如現れた男の子との二人だけの秘密基地だった…

私は昔、両親に捨てられ本当の「愛」を知らないまま
今を生きてきた。
「こんなつまらない世界生きててもなんの意味もない」
私はそう呟いた。
そこには最悪にも同年代くらいの男の子がいた
(絶対聞かれた)
「…君が胸を張って生きていけるように僕が
側にいてあげる」
そう男の子は言った。
最初はなんだこいつと思っていたけれど段々とその男の子に
引力めいた何かを感じた。…私は目が離せなかった…
言われるがまま男の子について行ったら人気(ひとけ)のない
ところに連れてかれそこには、アニメでしか見た事のないくらいの不思議な家があった。
「今日から此処を二人だけの秘密基地にしよう」
そう男の子は言った
混乱した。急に現れた男の子から二人だけの秘密基地なんて
言われても何が何だか分からなかった。
でも、また引力めいた何かを感じた。私は「わかった」と
返事をした。
そこから二人の間には解けない絆が生まれた。
私はある疑問があった。《男の子は絶対に街の方に行こうとしない》ある日私が街に行こうと誘ったら頑なに拒否してきた。
他の日だってそう良くしてもらってるおばあさんを連れてこようとしたら泣きながらやだと言ってきた。男の子には秘密がある。

その時私は知らなかった男の子が本当は…
…私にしか見えないという事を…

〜8年前春のニュース〜
…次のニュースです。15歳の男の子が街から離れた人気のないところで倒れていることがたまたま通りかかった住民が通報をし、
搬送先の病院で死亡したことが分かりました。その男の子の手には一片の桜の花びらを握りしめていたという情報も入ってきました。……


私は大切な事を忘れていた。
あの時男の子が急に居なくなった日
私は当然意識を失った。
目を覚ましたらそこは病室だった
隣のテーブルに置かれていた
一片の桜の花びらに目を向けた
私は男の子との思い出を、記憶を完全に忘れてしまっていた。

私は今二十歳。周りの人に恵まれながら
生きている。
また春の季節がやってきた
毎年この季節になると思い出す
私を変えてくれたあの男の子のことを

絶対に忘れてはいけないあの春の記憶…
私は
『私をこのつまらない世界から救い出してくれた
あの男の子のことを絶対に忘れない』

7/17/2023, 1:55:25 PM

「『遠くの街へ』、『遠い空へ』、それから『遠い日の記憶』。さすがにもう『遠い』系は来ないよな」
アプリを入れて最初のお題が「遠くの街へ」だった。某所在住物書きは遠い4ヶ月と16日前の日を思い返し、当時の投稿を見返した。
「毎回毎回新ネタなんて書けねぇからって、続き物風
で各お題のハナシを繋げてって、気が付いたら随分遠くまで来たもんよ。早いねぇ」
で、長期間投稿して何が不便ってさ。遠い過去であればあるほどスワイプして辿るのが面倒。
あとガチで買い切りの広告削除プランはよ。
物書きは恒例にため息を吐き、スマホを指でなぞる。

――――――

昨日然り今日然り、なんなら明日も明後日も。
東京は最高気温が30℃超、なんなら明日は酷暑に迫る38℃予想。
つまり灼熱だ。アスファルトの照り返しが地獄だ。
先週ウチの職場の上司2名が熱中症で倒れちゃった影響で、その職場から直々に、「今週は無理せずリモートワークを活用しましょう」ってお達しが届いた。
リモート万歳。だってクソ上司とかカスハラな一部の「お神様」と顔合わせなくていいから。
……でもその他大勢の善良な「お客様」と会えないのはちょっとだけ、ほんのちょっとだけ寂しい。

「先輩?」
夜になっても相変わらず、東京の夜は暑い。
スマホの情報見る限りでは、完全に「超熱帯夜」。
今週食べるためのアイスでも補充しようと、しっかり水持って外に出たら、
涼しげなビオトープのある和風カフェ、窓際の席で、雪国の田舎出身っていう職場の先輩が、テーブルに左手で頬杖ついて、目の前の優しい色合いの何かをぼーっと見てた。

「やっぱり先輩だ」
そこは、私がこの職場に来て、先輩が私の教育係になって、初めて先輩に奢ってもらった和菓子とお茶のお店だった。
「せーんぱい。藤森先輩」
コロナ禍前。遠いっちゃ遠い日の冬だ。

当時の先輩は今よりもっと無機質で、今改めて考えれば、私が就職する前の大失恋、初恋の人に心をズッタズタのボロッボロにされた傷が、そのまま残ってたんだと思う。
対して、当時の私はまだ「大学生」が抜けきってなくて、先輩のことを下の名前の「礼(あき)」で呼んでた時期が数週間あった。

「アッキー、アッキ〜」
懐かしいな。よく先輩、生意気だった私のこと捨てなかったな。
もう4年くらい前だけど、その遠い日の記憶が一気に湧いてきて、すごく懐かしくなって。
「何食べてるの」
折角だから、先輩のテーブルに相席させてもらった。

「随分久しぶりな呼ばれ方だ」
「そういう先輩は?何頼んだの?」
「お前がおまんじゅう桜セットとホットの和紅茶を頼めば、『あの日』の再現の完成だが」
「『あの日』?」
「3、4年前。お前がこの職場に来て2年目の冬。『私に言いたいことがあるなら、美味い和菓子と日本茶の店を知っているからそこで聞こう』」

「私、先輩に『アッキーが無機質過ぎて怖い』とか、『なんでこの職場の人皆ノルマとか根性論とかに反論しないの』とか色々言った」
「私は聞くだけ聞き倒して、一切価値ある助言をしなかった。お前が私を『藤森先輩』だの、単に『先輩』だのと呼び始めたのは、その翌日からだったな。尊敬に足らぬと愛想でも尽かしたのか」
「逆ですー。ザンネンでしたー」

懐かしいね。 そうだな。
ふたりして遠い日にしんみりしてるところに、「あの日」と違って、配膳ロボットの猫くんが、私の注文品を持ってきてくれた。
「今日も奢ってよ」
「そこまで再現するのか?」
和風なお盆の上には、桜の焼印が押されたおまんじゅうの3個セットと、アイスの和紅茶だった。

7/17/2023, 1:54:32 PM

彼女と行った初めてのお出かけ

店探すのに手間取る自分の隣を

そっと微笑みながら歩いてる君

会計しようと財布を出す僕

また出かけたいからとお金を出す君

約束しないと不安だと

言ってる君が可愛くて

そんな彼女はもういない

全ては遠い過去の思い出

7/17/2023, 1:52:42 PM

『遠い日の記憶』

写真は、遠い日の記憶を鮮やかに蘇らせてくれます。
近年はスマホで撮影するので、クラウドに保存したまま、思い出までも持ち歩いていることになりますね。

危険な暑さでスマホの爆発が増えているそうなので、気を付けてください。

つい最近、震災でめちゃくちゃになった写真を洗浄して持ち主に返すボランティアをしている方の記事を読みました。思い出の大切さを痛感します。

7/17/2023, 1:52:31 PM

遠い日の記憶
そうねえ…3つの時代と2つの世紀を生きて来たから…なんて大仰なことを考えてみる。昭和ももう近代扱いなのかな?当時は、そんなことなんて考えていなかったけど…遠い日の記憶は、色々あるけど、自分の中では、今…

7/17/2023, 1:45:58 PM

あなたと出会ったのはいつだったかしら。

初めてのデートは覚えてる?
張り切ってヒールを履いてきたんだけど、途中で足を痛くしてしまって。

初めての夜は?
綺麗な夜景をプレゼントしてくれたね。

あなたの初めては常に私と一緒だったね。
プロポーズも婚約指輪をもらったのも全部覚えてるわ。
緊張している時は必ずと言っていいほど手が震えるのはあなたの特徴よね。
今は老いのせいで震えてしまっているのかしら。

ねぇ
覚えてる?

どちらか先にいなくなる時は

昔話をして笑いましょう、って。



私は今、笑えているかしら?





「遠い日の記憶」

7/17/2023, 1:45:24 PM

#61 遠い日の記憶


過去には、
いくら手をのばしても届かない。
だから、
どれも遠い日ということにはなる。


小さい頃のことは、
良い思い出ほど自分では覚えていない。
あっても思い出すまで少し時間がかかる。

パッと出てくるのは根に持つようなことばかり。
それも忘れてしまえれば良かったのに。


子どもという生き物は、なかなか厄介なものだ。

大人社会の当たり前を知らず、
自分の道理を見つけ、
これが当然とばかりに出してくる。

しかし、しかし。
子どもにとっては
それが本当に当然のことなのだ。

効率より、未来の不利益より、
今この瞬間を楽しむ為に生きている。
生き急いでいると言ってもいい。

その勢いを完全に止めてしまっては、
理不尽に思う気持ちともに記憶に残るだろう。
私のように。

ならば、勢いを殺さず上手く流れていくように、
双方の道理を擦り合わせていくことが、
大人の本来の役目なんだろう。

自分の過去には手が届かないが、
目の前にいる子どもには手が伸ばせるのだから。


子どもが大きくなったとき。
彼らは遠い日に、何を覚えているだろう。

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