親愛なる貴女へ
わたしたちの愛しい娘よ、わたしたちの宝物よ、如何お過ごしでしょうか。
貴女とまた手紙ではあるけれど、つながりを持てることを嬉しく思います。
今でも貴女との思い出が 眼に浮かびます。貴女との別れほど、辛いものはありませんでした。
でも、それが貴女が決めた道でしたね。
もう憶えていないかもしれませんが、幼い頃の貴女は わたしたちを守るために、この道に進んでくれました。
逆らえば わたしたち家族が殺されることを勘づいていたように見えました。
あの時の貴女は わたしはこの道に進みたいと、この命を全うしたいと、言ってくれました。
貴女の聡く、優しい気遣いが、わたしたち家族を救ってくれていました。
最後になりますが、どんな貴女でも 紛れもなく大切な家族で わたしたちの愛しい娘です。
どうか、これからは、自分のために生きて下さいね。
貴女を愛する両親より
7/17/2023, 2:19:30 PM