kiliu yoa

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9/18/2024, 1:16:24 PM

輝夜姫 月を眺めて 求めるは 桜のような 生き方かな

9/16/2024, 1:06:05 PM

しとしとと 涙を流す 空模様 悲しみ暮れる ひとりのをみな

9/15/2024, 9:16:14 AM

死にたい、それは、誰しも一度は思うこと。

しかし、余程追い詰められない限り実行しないこと。

あなたにとっての死とは、あなたにとっての不幸とは、

一体どんなことですか? 

きっと、それは似通っていながらも皆違うと思う。

死を望むことは、悪では無い。

しかし、望ましくも無い。

私は、死にたくなったら、物語を描く。

その気持ちを思うがままに、物語に込めて描く。

描くという漢字は、間違いではなく、

わたしの思う世界と、わたしの理想と不満と葛藤を全て描き切る。

今回は『書く』より『描く』という表現の方がしっくり来るので使っている。

そうすると、楽になる。

現実から、一時でも目が離せるから。

自分を表現できるもの、全てを使って出し切れば良い。

そうすれば、『人生には有っても良い。』と、

そう思える日まで待つことが出来る。











9/12/2024, 3:57:46 PM

目が合う。

その人から目が離せない。

「会いたかったわ。」

気が付いたら、互いに走り出して、互いに抱きしめあっていた。

「私も会いたかった。」

もう一度、彼女と目が合う。

涙が溢れて、ピントが合わない。

「もう会えないと思っていた。だから、本当に嬉しい。」

彼女から木綿の手縫いを手渡されて、涙で濡れた顔を拭いた。

「わたしも、あなたに会えて本当に嬉しい。遠路遥々、ありがとう。」

彼女は、泣きながら笑っていた。

「こちらこそ、招待してくれてありがとう。」

私は、精一杯の笑顔でそう言った。










9/12/2024, 4:51:49 AM

「ねえ、あなた。」 

貴婦人という言葉の似合う、二十代後半から三十代前半の女性と、

「なあに。」 

紳士という言葉の似合う、二十代前半から二十代後半の男性は、

カフェで会話していた。

微笑みながらも目は笑っていない女性。

目を閉じて微笑む男性。

微笑みとは裏腹に、その空気は張り詰めていた。


「あなたにとって、わたしって何?」

女性は怒りの篭った、冷たい声で男性に問う。

「甘い蜜と鋭い棘を持つ、薔薇のように魅力的な女性かな。」

男性は冷静に、明るい声色で丁寧に答える。

「そういうことじゃないの。」

女性は、辛うじて怒りを抑えているように小さな声で言う。

「ごめんね。もし、良かったら…なぜ怒っているか教えくれないかな?」

男性は、冷静に謝り女性の怒りの理由を丁寧に聞いた。

「カレンダーを見た?今日の日にちを知ってる?」

女性は、顔を手で覆い涙声で問う。

「うん、見たよ。今日は9月12日。きみと薔薇の庭園で出会った日。」

男性は、対面していた椅子を女性の隣に移動させ、ハンカチーフを渡し、

女性を横から抱きしめた。

「そう、あなたと出会った日。今日で、あなたと交際して2年になる。」

女性は、男性から貰ったハンカチーフで涙を拭う。

「うん。」

男性は、女性に寄り添うように相槌をする。

「その間、一度たりとも…あなたは愛してると言わなかったわ!」

女性は、顔を覆っていた手を下ろし、男性の腕を跳ねのけて立ち上がり、

怒りを露わにした。

男性は、一瞬だけ驚き、すぐに困ったように微笑んだ。

「そうだったんだね。ごめんね。」

男性は、極めて冷静に素直に謝った。

しかし、男性は言わなかった。『愛してる』と。

女性と男性の会話を聞いていた周囲の人間は、

女性に愛していると言わない男性に怒りを通り越し呆れてしまった。

それは、女性も同じだったようだ。

しかし、女性は諦めきれないように男性に問うた。

「なんで、愛してると言ってくれないの。」

女性は、冷静に男性に問うた。

「最愛の人との約束したんだ。

 最愛の人以外には、愛してると言わないって。」

男性は、なんの悪びれも無くそう答えた。

「どういうこと?最愛の人は、わたしじゃないの。」

女性は再度、怒りを覚えた。

「うん。」

男性は、微笑みながら女性に言った。

「じゃあ、わたしってあなたの何なのよ!」

女性は、怒り狂いそうだった。

「きみは、彼女だよ。関係としては、まだ私の妾になってない女性かな。」

男性は、微笑みながら冷静に丁寧に答えた。

「そう……。」

女性は、首に巻き付けていたスカーフを男の首に巻き付け、締めた。

「死んで。」

女性は、ぽつりと言葉を零した。

「いいよ。」

男性は微笑み、女性に優しい視線を向けた。

「えっ……。」

女性は思わず、スカーフを離した。

そして、膝から崩れ落ちた。

「どうして、あなたは……いつもそんなに優しいの。」

女性は、両手で顔を覆って泣き崩れていた。

男性はしゃがみ、女性の背中をさする。

「だって、きみは私の大切な人だから。」

そう言って、男性は微笑んだ。










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