kiliu yoa

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2/26/2026, 3:14:21 PM

夫は、言う。

『貴女は、人の本当に見て欲しい内面を見てしまう。

 僕も又、それ故、貴女に惹かれ続ける人間の一人だ。』

私には、そんなつもりは更々無い。

唯、見えているだけだもの。

しかし、夫の目には違うように映るみたい。

『僕より優れた人間に貴女を取られてしまう。』

私には、その働く心理が分からない。

しかし、尊重するようにしている。

護衛を付けられ、侍女を付けられ、家から出る際は必ず自家用車。

もしかすると、結婚したのは資産故だと思っているのかもしれない。

それも又、夫と結婚した要因の一つでは在るが、それだけでは無い。

夫は、素晴らしい人だ。

私には、勿体ないくらいに聡明で、理知的な人だ。

しかし、自信が無く、繊細な儚さがある。

それが、今の貴男だと私は思う。

そして、それも又、良いのだ。


妻は、言う。

『優しき人。』だと。

私は、違う。

誰かに貴女を奪われるのが、怖いのだ。

貴女の友人は、男も多い。

そして、その男は貴女を慕い、時には思いを寄せる。

貴女は、いつも華麗に男の手を交わす。

しかし、それすら、魅力的なのだ。

1/29/2026, 11:09:18 AM

蝋梅(ろうばい)は、良い。

黄みがかった、僅かに透けるような花弁。 

上品な仄かな甘い香りは、風に運ばれ、辺りを癒す。

花言葉は沢山在る。

その中でも私は、先見という花言葉が最も好ましい。

今では余り見かけ無いが、本当に美しい。

機会が有れば、ぜひ、立ち止まって見て欲しい。

寒中に咲く姿は、言葉では語れない。

それほど迄に、私には美しいと感じたのだ。



1/27/2026, 1:30:30 PM

嗚呼、全てが憎らしい。

その善意を、その配慮も、全てに嫌気が差す。

私は、かつてとはそんなにも違うのだろうか。

きっと、これらの現象を無知と言う。

気遣いは美徳だと思う。

しかし、大抵は悪手と成り得るのだ。

自らの実感として思う。

こうして人は、人で無く成るのだ。

対等に見られず、声は届かず、皆、五感を閉ざすのだ。

そして、私は蝕まれ、やがて、言われるのだ。

何を考えているのか、分からないと。

1/24/2026, 10:10:26 AM

私は、目を覆う。

天才と呼ばれる、同窓の友は眩しかった。

彼ほど優れた才を有する人を、私は知らない。

きっと、代々、これから私の子孫は彼の子孫に仕える事と成る。

何故か、そう確信した。

魅せられるとは、将にこの事だ。

私は、分かっていた。

彼の側に居るのなら、身を削ると。

しかし、彼に仕える事以外、彼に従う事以外、考えられなかった。

だから、私は歴史に遺らぬ天才に仕えたのだった。

私の子孫に問う、彼の子孫に仕えているのか。


「ええ、仕えて居ますよ。

 今でも尚、私は彼の子孫に仕えて居ます。

 あの時から一度も途絶える事無く、失脚も、没落も、乗り越えて。」

1/18/2026, 3:55:54 PM

先祖たちの文章を見て思う。

血が滲んでいると。

リアルで血が滲んでいるのでは無い。

思いが籠っている、という意味だ。

私たちの家は、それはそれは古い部類の家だ。

その分、多くの先祖の文章が残っている。

今尚、私自身、間繋ぎの当主とは言え、文章を遺している。

私に子は居るが、孫やその先の世代の事など想像出来ない。

私たちの家は、確かに生き残ってきた。

それは、唯、運が良かったに過ぎない。

だからこそ、恐ろしい。

将来とは、恐ろしい。

私の成している事が、将来の弊害に成らぬ事を祈る。

それだけしか、私は遺してやれぬのだから。

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