遠い日の記憶』の作文集

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遠い日の記憶』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/17/2023, 2:58:10 PM

小学生の頃、みんなで作った秘密基地。10年ぶりに見に行ったら空き地ごと無くなってたよ

7/17/2023, 2:56:48 PM

遠い日の記憶

 過去を美化してしまうってよく聞くけれど
 思い出したくないものもあるし
 本当に救われていたんだって思えるものもある
 すがりつくわけではないけれど
 その思い出を大切にとっておくだけで
 心の拠り所になることもある
 今、再会したとして
 あの頃と全く同じとは限らないけれど
 それでも大切にしたいと思える“記憶”があること
 本当に救われていると思う

7/17/2023, 2:52:30 PM

遠い日の記憶

 ベッドに腰掛け、生まれたばかりの妹を抱く母。
そんな母を囲む父と祖父母と、当時2歳の私。

 祖父母がぬいぐるみを二つ持ってきて、私にどっちがいいか尋ねた。私は両方と答えた。今までの私にどちらか一つを選ぶという選択肢はなかった。だって与えられるものは全てもらえると思っていたから。一つは妹にあげるのよ、と周りが困ったように、だけど微笑ましく笑っていた。

 この話は、両親に一番古い記憶はどれか聞かれたときに答えた話だ。
本当に古い記憶は別にある。

 それは妹が生まれる前のある日の夜。泊まりにきていた祖母に、寂しいと泣きついていた記憶だ。妹が生まれるにあたって母は入院した。父は仕事が忙しく、二歳児が起きている時間にはまず帰って来ないよう人だった。
 パパもママもいない理由がよく分かっておらず、いつ会えるのかも分からない。果てのない寂しさで泣くことしかできなかった。祖母は「大丈夫よ」とあやしてくれたけど、私は大丈夫じゃなかった。

 これが私のなかにある一番古い記憶だ。だけど親に話したことはない。妹が生まれたとき母が大変だったことも知っているし、父が一生懸命働いたから今の自分があることも知っている。だから言わないし、言う必要はないと思っている。
 
 当時の記憶はぼんやりとしか残っていないけど、寂しかったのだけは鮮明に覚えている。だけど忘れたいとも思わない。あの頃の寂しい気持ちも含めて今の自分がある。

 2歳の自分へ。
今は寂しいかもしれないけど、妹ができて楽しいことが沢山待ってるよ。それにあなたのことは忘れずに、今も自分の中にいる。だから寂しくないよ。

7/17/2023, 2:45:59 PM

思い出したい事の

遠い日の記憶は微かにある。

あなたはない?

ワタシは何気にあるかも…

それは…
tsutsuにコクった日の
前の日のこと

なつかしいなぁ…

笑ってるtsutsu

笑ってくれたなぁ✨

思い出すと泣ける。。

それは☔️が降ってると思って
🌂をかぶってて
tsutsuが☔️降ってないけど…って
たあいのないおしゃべり

降ってる…くす笑(ワタシ)
降ってない…笑(tsutsu)

嬉しかったなぁ✨朝から話せて、

ありがとう☺️tsutsu

ワタシのダイスキなtsutsu
傍にいて…元気ちょうだい😄

#遠い日の記憶

7/17/2023, 2:44:42 PM

あれはいつのことだろうか。記憶がないはずの僕に、ぼんやりとしたものが浮かぶ。
ある夏。白い服の女の子と、虫取りをしたあの日。彼女のワンピースがふわりとたなびいて、可愛いと感じた。虫よりも、彼女を必死に追いかけていた。
過去の話が1番美しいと誰かが言った。僕の思い出は、ひとつしか思い出せないけれど、額縁に入れて飾りたいくらいには、美しくて好きだ。




#遠い日の記憶

7/17/2023, 2:43:00 PM

―遠い日の記憶―

なにか強いショックを受けたときとか
周りとの差を思い知らされたときとか
悲しいことに打ちのめされたときとか
嫌なことを全力で逃避してるときとか
そんな負の感情が渦巻くときにだけ
耳元で囁かれる声
それは脳裏で蘇る、遠い日の記憶

私が寝室に向かう途中の薄暗い廊下
その先に立ち、こちらを振り返る父の姿
正体は何なのか判別が出来ないその人影が
もしかしたら父でなかったかも
しれないそれが
もしかしたらただの幻だったかも
しれないそれが
私をひしゃげてしまう程の圧で
低く冷たい声で、ただ一言
「卑怯者」


私が壊れかけているときに限って
ひとりきりで蹲る、陰気に満ちた夜に限って
あの薄闇の中で唯一はっきりと見えた、
感情全てを失ったかのようなあの冷徹な瞳が
父の居ないはずの空間に幻として現れて
あの心の中心から凍てつくようなあの声が
耳元で木霊して
私を震わせる
あの鳥肌の感覚は肌から消えない
あの情景も頭にずっと残っている
あの凍える声も耳から離れない

この記憶が蘇るとき、
私はこの上なくドロドロと濃い、
絶望の色を見る

7/17/2023, 2:40:13 PM

遠い日の記憶

男ってさぁー、何でそんな大昔の事覚えてんの!?
地元に帰ったりすると、たまに中学生とか下手すりゃ小学生の時の同級生に会う事がある
※今回は男に限る

大体私は気付かないし、声掛けられても平気で誰?!とかも言っちゃう
名前言われて、あぁ…‼︎と思い出すパターン
じゃ連絡先聞かれて、連絡取るとあんな事あった、こんな事あったよねって言われるんだけど…

私、1000パー覚えてない

まぁどいつもこいつもよく覚えてんなと思う
大昔の女の事覚えてんのに、彼女や奥さんの誕生日や記念日、1週間前に話した事はきれいサッパリ忘れてるその神経が私には理解できんわ

遠い日のどうでもいい記憶なんぞ消して、
1番身近にいる女性との出来事を日々記憶しておくれよ、男たち‼︎

7/17/2023, 2:38:54 PM

古ぼけた鏡に現れた優しい貴方のことを遠い記憶になったとしても、私はずっと忘れずに磨いて待ち続けるよ

7/17/2023, 2:26:11 PM

題.遠い日の記憶


確かに、そこに君がいた。

私は絶対、忘れない。

7/17/2023, 2:23:08 PM

『チャリ通』
今日もチャリ通 別段変わったことはないけれど チャリ通 片道35分とちょっと チャリ通 クレープ屋さん新規開店 チャリ通 雨風嫌だ嫌だ チャリ通 目的地に着くまでのイイ時間 ああ今日もシンボルタワーは晴れマーク 8割は当たる天気予報 よって明日もチャリ通確定 空っぽの弁当箱は揺れるマラカス 人知れずカーニバルが始まりそうだ

7/17/2023, 2:19:30 PM

親愛なる貴女へ

 わたしたちの愛しい娘よ、わたしたちの宝物よ、如何お過ごしでしょうか。

 貴女とまた手紙ではあるけれど、つながりを持てることを嬉しく思います。

 今でも貴女との思い出が 眼に浮かびます。貴女との別れほど、辛いものはありませんでした。

 でも、それが貴女が決めた道でしたね。

 もう憶えていないかもしれませんが、幼い頃の貴女は わたしたちを守るために、この道に進んでくれました。
 
逆らえば わたしたち家族が殺されることを勘づいていたように見えました。

 あの時の貴女は わたしはこの道に進みたいと、この命を全うしたいと、言ってくれました。

 貴女の聡く、優しい気遣いが、わたしたち家族を救ってくれていました。

最後になりますが、どんな貴女でも 紛れもなく大切な家族で わたしたちの愛しい娘です。

 どうか、これからは、自分のために生きて下さいね。
 
                        貴女を愛する両親より

7/17/2023, 2:16:57 PM

「遠い日の記憶」から連想する言葉たち

あの時の背中
忘れられない味
まだ小さな掌
都合よく変わるもの
何度でも夢にみる
懐かしいぬくもり
耳に残る音
いまは笑い話

7/17/2023, 2:09:27 PM

“遠い日の記憶”

目を閉じると、思い出す
星が煌めく夜
母に手を引かれ
空を見上げた

瞬く星々が
今よりもずっとキレイに見えたのは
その当時の心が綺麗だったからなのか
単純に空気が澄んで居たからなのか
それとも、街灯が少なかったからなのか
思い出が美化されているからなのか
その辺りも曖昧。

だけれど、
星がキレイだったのは
間違いなく真実。

あの
遠い日の記憶が
私が初めて感じた幸せな時。

初めての記憶。

7/17/2023, 2:09:16 PM

高校時代に部活で馬術を習ってた事があった。その時、世話していた馬がサラブレッドの牡馬「スカイウォーク」黒鹿毛でかっこよかった。できる事ならもう一度逢いたい⋯

7/17/2023, 2:00:47 PM

自分の好きだった人と

どことなく昔の親友に似てた友達が

付き合い出した

絶対にないって思ってたのに


友達は私がその人に

恋してたこと知ってた


悲しかったんだ

泣きたくても

背中を貸してくれる人なんて

私には居ないから


好きだった人は私を

「中学が一緒で高校は
仲のいい異性かつ相談相手」

としか見てないんだろうなぁ


教えてやりたい

「私、ずっと貴方のこと好きだったんだよ」

って。

「貴方に彼女がいたから、去年
諦めちゃったけどね」

って。


ずーっと君の恋愛相談を聞いて

「私だから相談してくれてるんだ」

って知ってた。分かってた。

友達として特別扱いされてただけ。


分かってたのに。察してたのに。

私の友達とよく一緒にいるなぁって

廊下で見てたのに。

なにかあるんだろうなぁって……


いざ、目の前に来ると悲しくなって。

辛くなって。泣きたくて。

誰かにこの感情を知ってほしくて。


大好きな友達と大好きだった人が

付き合いました。


その報告を受けたのは

男子数人と女子(私含め)3人

その中に私の気持ちを知ってる人は

誰もいない。

〜遠い日の記憶〜

7/17/2023, 2:00:42 PM

遠い日の記憶



      遠くから川の流れる音が聞こえてくる。



太陽の光が世界にジリジリと暑さを与えていた。
額から汗がつぅーっと顎までこぼれ落ちる。それを腕で拭った。
やっと自分のお気に入りの場所に辿り着く。
綺麗に透き通った川は、太陽の光を反射してキラキラと輝いている。
砂利を踏み、川のギリギリまで近づくと川の水を両手ですくった。
ひんやりと冷たくて気持ちいい。僕はホッと一息をつく。
すると、パキンっと木の枝を踏む音に驚いて振り返る。
そこには僕の親友がいた。

「やっぱり、ここだったか」

草木をかき分けて、僕の隣に来て、その場に座り込む。

「本当にここが好きなんだな」

僕は親友の言葉に頷いた。ここには癒されるために来ている
静かに流れる川の音、風に揺られる木々、鳥たちの囀り。
呼吸をするたびに、肺が喜んでいるように思う。それだけここの空気は澄んでいるということ。
ふと、親友が僕の前髪を触った。

「前髪、切ればいいのに、それで前見えているのか?」

世界が急に明るくなった。
親友の空のように澄んだ青い瞳に僕の顔が映る。

「だ、大丈夫見えているからっ」

親友の手を振り払うと前髪を元のように整えた。

「どうせ、その目を隠しているんだろ?別に綺麗だと思うけどなぁ」

ぶすーっとした表情をすると、足元の石を一つ拾って川に投げた。
ぽちゃんと音を立てて、水飛沫をあげる。
親友が僕の目の色を綺麗だ言ってくれるはありがたいことだが、僕はこの目の色は嫌いだ。
金色と葡萄酒色のオッドアイ。村の人々から、禍罪の子と忌み嫌われている。
村にいつしか災いを起こすと。両親は何も言わず、僕と距離を置いている。
最後に会話をしたのはいつだったか、忘れてしまった。

「村の人たちの言うことなんか、気にしなくていいと思う」

また一つ、石を川に向かって投げる親友。

「世界には様々な人がいる、きっとお前みたいな人もたくさんいると思う。村の人たちは、世界が狭いだけだ」

僕の親友は本当にいい奴だ。親友がいるだけで、世界が輝いて見える。
何もかもが違うく見えた。親友がいるだけで――



――頭痛がする。目を覚ますと世界が変わっていた。
何かが焦げた匂いと血の匂い。自分の両手には、血がたっぷりついていた。
吐き気が起き、喉まで胃酸が上がってきたが、また下がる。
僕はフラフラと立ち上がり、周りを見渡した。
村全体が燃え焦げ、たくさんの死体が転がっている。

「何が起こって……」

記憶を思い出そうとすると頭痛が走る。
その時にフラッシュバックが起こった。
映画のフィルムのように流れてくる情報。
頭を殴られる、お腹を蹴られ……何度も痛めつけられた記憶。
村の人から虐げられ、助けを求めても、両親は無視。
一生懸命、目で親友の姿を探したが、どこにもいなかった。
もう限界だった。腹の奥底からドロっとしたモノが溢れ出した瞬間――

「そっか、僕がやったのか」

一つの村を壊滅させた。それがわかったことだった。
身体から溢れ出る魔力。誰にも負けないという自信の証。
唐突に笑いが込み上げてきた。そして、フラフラと歩きながらいつもの場所へと向かった。



ベッドの上からドサっと落ちて、目を覚ました僕。

「お目覚めですか?魔王様」

側近の者が僕の顔を覗き込んで、僕に手を差し伸ばす。
その手を取り、ゆっくりと立ち上がった。

「少しうなされていたようですが……」

「……遠い日の……記憶……をみていた」

短くなった前髪を触りながら答えた。

「……そうですか」

「……ところで、僕に何か用事?」

「はい、魔王様にご報告があります。勇者一行がこちらに向かって来ているようで」

「またぁー?」

深いため息を吐いて、前髪をかき上げる。

「もう何度も何度もしつこいなぁ」

「仕方がないですね」

側近の者が冷たく言ってきた。そう、仕方がないこと――
僕は勇者を倒す。それが仕事だから。




    ふと、遠くから川の流れる音が聞こえてきた。

7/17/2023, 2:00:04 PM

鳥だ。鳥が空に浮かんでいる。

こう言うと普通のことと思われるかもしれないが、浮かんでいるのは普通の鳥ではない。
ガラス製の鳥だった。
鳩くらいの大きさで、白い羽根に翼のところだけ黒い羽根が混じっている。
そいつは嘴を私に向けて、羽ばたきもせず、まるで水に浮かんでいるような体勢で、無表情に空に浮かんでいた。
なんだコイツは。そして、なぜ。
周囲にはそれなりの人通りがあるにも関わらず誰も鳥の方を見ていない。
私にしか見えていないのか、あるいは見えていても誰も気に留めないのか。
木曜日の午後七時三十分、残業を切り上げ会社を出てきたところだが、あまりの仕事の辛さにとうとう私の頭がいかれてしまったのだろうか。
私が歩くと鳥も後をついて来る。なんだか、居心地が悪い。
少し、早足になる。それでも鳥はついて来る。
私が途中コンビニに入ると鳥もそのままコンビニへ、晩ごはんを選ぶ間もじっと私の後ろに浮かんでいた。
電車に乗ってもそれは同じで私が車内で揺られる間、鳥も一緒に空中で揺られている。
電車を降りて路地を歩いて、そしてとうとう私の部屋の前だ。
扉の前まで来て私は部屋に入るのを躊躇った。
この鳥はおそらく私の部屋にも入ってくるだろう。
さすがにそれは嫌だと思った。鳥を睨みつけ素早く扉を開け、また素早く締める。
扉の外に鳥は残された、はずだった。
そんな気はしていたがとりは鳥は室内に入り込み、私のうしろ頭を見つめていた。
怖い。
一瞬だけ、喉を思い切り締め上げられたような気になる。あるいは心臓が止まりそうな、とでも表現すべきか。
だけどその恐怖はすぐに薄まって、代りに「分かり切ってた事だろう何を今更」という諦観が心を占める。
はあ、と息を吐いてコンビニの袋から生姜焼き弁当を取り出す。レンジに突っ込んでつまみを回す。その間に着替えて化粧を落とす。
スマホを眺めながら生姜焼き弁当を食べて流しで濯いで、それからシャワーを浴びる。
やっぱり後ろには鳥が嘴を向けてこちらを見ていたが、こうして諦めてしまえばさほど気にはならなかった。

******

ガシャン。

ある日突然、ガラスの割れるような音がした。
通勤途中の道端で何の脈絡もなく、その音は響いた。
振り返ると、いつからか当たり前に私の後ろに浮かんでいたガラスの鳥が地面に落ち、粉々に砕け散っていた。
こいつが割れたのか。でも、なぜ。
何も分からないままに現れ、私に気まずさと恐怖と、それから諦めを植え付けた鳥は、何もわからないまま勝手に割れて粉々になってしまった。
「これって、割れるんだ……。」
なんだか可笑しくなって、その場でクスクスと笑い出してしまう。
ずっと喉につっかえていたいたものがとれたような、晴れやかな気持ちだった。
「割れるか。そりゃあ、割れるよね。ガラスだもん」
粉々になった鳥をおいて、私はまた歩き出す。もう鳥は付いてこない。これから仕事だというのに足取りは軽かった。
駅までの道すがら、何人もの呆然と地面を見つめる人や私と同じように何やら機嫌の良さそうな人とすれ違う。

そうか、みんなあの鳥が後ろにいたのか。

お題:空を見上げて心に浮かんだこと

7/17/2023, 1:56:00 PM

普段あまり鳴らない僕のスマホに

珍しくLINEの通知が届いた

友達から『懐かしくない?』と届いたのは

幼稚園の卒業アルバム

あえて君のクラスじゃなくて

僕のクラスの写真だけ送ってくるのは

なんだかズルい気がするけど

古く遠い日の記憶に

新しく近い色がついたよ

7/17/2023, 1:55:59 PM

【遠い日の記憶】
記憶の断片だけ。
駄目だ、どうしても全体が見えない。
遠い昔の話だ、忘れても仕方ない。
ただ、聞かせてって言うから頑張って思い出してるの。
でもね、思い出そうとしてもぼやけて全然見えない。
そこにいるってことは分かるんだけどさ。
―なんだか儚いね。
あの日、私は呑気に散歩でもしてたんだろうけど。
一瞬で消えてしまった。
ただ確かなのは、私はそこにいたこと。
まあ、それだけでいいか。

7/17/2023, 1:55:58 PM

お題:遠い日の記憶

春の季節
初めての感情だった。
こんなにも…傍に居ないといけない思ったのは…
君のことを考えると胸のあたりがぞくぞくして
苦しかった。まだ君を置いていけない…僕が傍にいなくちゃ…

長い月日が経って
私は何もかも失ったような顔で
大きな桜の木の下でぼーっとしていた。
すると、一片の桜の花びらが私を惹き付けた。
花びらを辿っていくと…そこは…
…昔突如現れた男の子との二人だけの秘密基地だった…

私は昔、両親に捨てられ本当の「愛」を知らないまま
今を生きてきた。
「こんなつまらない世界生きててもなんの意味もない」
私はそう呟いた。
そこには最悪にも同年代くらいの男の子がいた
(絶対聞かれた)
「…君が胸を張って生きていけるように僕が
側にいてあげる」
そう男の子は言った。
最初はなんだこいつと思っていたけれど段々とその男の子に
引力めいた何かを感じた。…私は目が離せなかった…
言われるがまま男の子について行ったら人気(ひとけ)のない
ところに連れてかれそこには、アニメでしか見た事のないくらいの不思議な家があった。
「今日から此処を二人だけの秘密基地にしよう」
そう男の子は言った
混乱した。急に現れた男の子から二人だけの秘密基地なんて
言われても何が何だか分からなかった。
でも、また引力めいた何かを感じた。私は「わかった」と
返事をした。
そこから二人の間には解けない絆が生まれた。
私はある疑問があった。《男の子は絶対に街の方に行こうとしない》ある日私が街に行こうと誘ったら頑なに拒否してきた。
他の日だってそう良くしてもらってるおばあさんを連れてこようとしたら泣きながらやだと言ってきた。男の子には秘密がある。

その時私は知らなかった男の子が本当は…
…私にしか見えないという事を…

〜8年前春のニュース〜
…次のニュースです。15歳の男の子が街から離れた人気のないところで倒れていることがたまたま通りかかった住民が通報をし、
搬送先の病院で死亡したことが分かりました。その男の子の手には一片の桜の花びらを握りしめていたという情報も入ってきました。……


私は大切な事を忘れていた。
あの時男の子が急に居なくなった日
私は当然意識を失った。
目を覚ましたらそこは病室だった
隣のテーブルに置かれていた
一片の桜の花びらに目を向けた
私は男の子との思い出を、記憶を完全に忘れてしまっていた。

私は今二十歳。周りの人に恵まれながら
生きている。
また春の季節がやってきた
毎年この季節になると思い出す
私を変えてくれたあの男の子のことを

絶対に忘れてはいけないあの春の記憶…
私は
『私をこのつまらない世界から救い出してくれた
あの男の子のことを絶対に忘れない』

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