『通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
晴れていたのに、
急に濃い雲が現れて泣き始めた。
通り雨だ。
その隣で、太陽が慰めるみたいに
優しく温かい陽で包み込む。
アスファルトに染み込んだ雲の涙が
どんどん黒く濃くなっていく。
いつの間にか雲は泣き止んだみたいで、
雲間から太陽の陽が差し込んで、
泣き跡を乾かしていた。
「通り雨」
雨が降り始めたと思うと、もう一度外を見やる時には雨が止んでいる事が多々ある。
そういう時、寂しいなと感じる。
雨粒の落ちる音は好きだ。
雨音は余計な雑音を掻き消してくれる。
聞こえ方が毎回変わるのも好きだ。
私は無音が嫌いだ。だから家ではいつも音楽やラジオ、テレビなどが付けっぱなしになっている。
でも雨が降ると無音じゃなくなる。
だから余計にずっと降ってくれたら良いのにと思う
雨に濡れるのも好きなのに、すぐに止んでしまう雨は
私を嫌っているようだ。
でも私にも雨の中で唯一嫌いなことがある。
それは空だ。
雨の日の空はいつも曇っていて、暗くどんよりとした雰囲気を感じさせる。
見ていると自分まで悲しく寂しい気持ちになる。
太陽が隠れて光が少ない空は孤独も感じさせる。
だからすぐに止んでしまう雨も、雲が晴れた空を見ると
私を励ましてるようにも見えた。
孤独じゃないと言ってくれているみたいだった。
晴天の空の元で深く淀んだ道を歩く。
少しばかり不可思議な情景に足が弾んでしまって、
空には7色ばかりの線がかかっている。
いつもは無い7色の線、
いつもは無い晴天に淀んだ水溜り、
そんな空間が焦がれるほど好きだった。
通り雨のように来るこの感情
口から溢れそうなくらい湧いてくる
通り雨
一粒のしずくが頬を伝う。
雨だ。
天気予報では雨と言っていなかったのに。
次々と降ってくる雨粒に当たりながらも、急いで屋根のある場所まで走った。
『結構降るなぁ』
空を見上げると、さっきまでの天気はどこへやら、雨雲が頭上を覆っている。
近頃の運動不足がたたって、少し走るだけで息が上がる。
濡れた髪や服が気持ち悪い。何か拭くものを、と鞄を漁るも、今日に限ってハンカチを忘れた。
『はぁ』
全く、今日はついていない。
目の前をひと組の男女が通ってゆく。
ひとつの傘に二人で仲良さげに歩いていくのをぼーっと眺めていた。
恋人同士なのだろうか。羨ましい。
昨日までは隣を歩いていた人がいたのになぁと、彼らに自分を重ねてしまった。
目元が熱くなるのを感じて、ぽつりとしずくが頬を伝う。
音を立てて降る雨が、ひとりのこの空間の静けさをより感じさせた。
ひとりぼっち、取り残されたみたい。
『あれれ、こんなとこで雨宿りですかー?』
その声にパッと顔をあげると、にやけずらの友人がこちらを覗き込んでいた。
『なんでいるの』
『なんでって、たまたま通りかかっただけだよ』
『うそ』
じゃあなんで傘ふたつ持ってるの。
なんて、泣きそうになる。
『細かいことはどうでもいいじゃん。そうだ、今からスタバ行こう!新作、ずっと飲みたかったんだよね〜付き合って』
全く、こっちの気も知らないで。
相変わらずへらへら笑う友人に、何もかもどうでもよくなってしまった。
『全く、キミってやつはさ』
勢いよく立ち上がって、傘を奪って走り出す。
『いいじゃん!奢るからさー!待ってってばー!』
友人とふたり、雨の中へ飛び出していく。
隣を歩く友人の姿に笑みが溢れた。
雨はサッと降ってきてパッと上がっていった。
どれだけ涙を流したことか
それでも冷えない身体に
うってつけの通り雨
どこかで待ちわびていたのだろう
身を焦がすほどの想いを
雨の中 全力で走り叫んだ
もう叶わない
一緒に歩くことはない
この先一人になったとしても
私は歩いていかなくてはならない
でも もう少し悲しむ時間を
あなただけを想う時間をください
いずれ勇気にかえて 歩いていくから
雨よどうか
私を冷やして
#通り雨
いない
いない
それまでは、
なんというか、
すごくはずんではのに、きゅうにおちたみたいな
どうしてだろう。すぐにもどった。
へんだなぁ。
あれ、また、
/とおりあめ
初恋の通り雨
突然通り雨が降ってきた。
気になるあの子が、雨で困っていた。
僕は、手に持っていた傘を恥ずかしながらも渡して帰っていく。
自己満だが、僕は、気になるあの子が困るよりかは、ずっといいと心に思いながら通り雨の中に走り込んでいく。
次の日、僕の目の前には、気になるあの子の姿があった。
そして、言うのだった。
『ありがとう』
その後、驚く展開が僕を待っていた。
終、四季島
通り雨
ある日、お昼寝から目を覚ますと雨が降っていた。
朝は天気も良くて降水確率も低かったのに。
幸い、洗濯物等を外に出していなかった。
スコールのような激しい雨が降っている。
その様子を見て、私はシャワーを浴びにいった。
服も着替え終わって、外を見に行くと雨は上がっていて少し明るくなっていた。
どうやら、通り雨だったようだ。
ずっと、ずっと、続けば良かったのに。
急に降ってきた雨。
でも、大丈夫!
折り畳みだけど傘があるから。
それに私は晴れ女♪
傘をさしながらトトロの歌、
心の中で歌ってみる。
急な雨だから、傘をさしている人はいない。
会社同士の方々かな?
何か話ながら、もう濡れながら歩いている。
いっそ、潔い。
何か、そんな映画?ミュージカルが
あった気がする。
雨の中ものともせず。
歩き続けたら、いつの間にかに雨は小降り。
帰路につく前にはやんだ。
ほら、ね、晴れた!
しかも、虹!
ついている!
お題 通り雨
初めての恋だった-
僕は性同一性障害だ。身体は女性でも中身は男性。
だけど恋をしたのは、男だった。
「先輩っ好きです。付き合ってくださいっ」そのたった一言で僕の初恋は終わった。
当たり前だ。リアルでBLなんか気持ち悪いだけだし付き合えるはずがない。虐められる?そんなことはなかった。いっその事いじめてほしかった。涙も出ない、悲しくもない、生きがいもない。ただただ苦しい
死んでしまおうか
いや、死ねない
生きるんだ。
ぽたり
スーパーからの帰り道、私の手を1粒の雫がつたった。瞬きをすると、ぼやけていた視界が一気に開け、代わりに頬を湿らせる。
何も上手くいかない。そういう日は誰にだってあるし、自分独りが悲劇のヒロインぶったところで何も変わらない。
誰も助けてくれやしないし、誰かに弱音を吐いたところで、結局は自分で何とかするしか策はない。
そう思うと、途端に自分の孤独さが身に染みて、全てが自分を責め立てるような感覚に陥った。
結局、手に落ちたものが、涙なのか、はたまたこの状況を楽しんで振らせた、空の神様の涙なのかは、誰にも分からない。
今はただ、この雨が早く病むことわ祈るばかりだ。
このお話は通り雨が降った時だけ会える少女と
少年の不思議なお話’’
ある日学校に行く途中通り雨が降ってきた。
雨宿りをするため少年はバス停に寄った。
遅刻するなーと、思いながら外を見ていると
少女が傘をささずに紫陽花を見ていた。
少年はその少女に濡れちゃうから’’こっちに来たら’’と声をかけたが
反応せずただ紫陽花を見ていたその少女に不思議と目が離せなくなった
少年はただ黙ってみることしか出来なかった。
雨がやみはじめた頃に少女は少年に’’またね’’と言った。
雨が止んだと同時に少女は消えていった____
※この話はノンフィクションである※
君は毎日会いに来てくれる。
通り雨を引き連れて。
ある日、感謝を込めて花を贈りました。
君の顔にも笑顔が咲きました。
とある花壇でのお話。
「通り雨」
友達の帰り道、途中で雨が降ってきた。天気予報に雨が降る、なんて書いてなかったから2人とも傘を持ってなくて、アーケードのある商店街で雨宿りをすることになったんだ。
どうせならと、2人で肉まんを買って食べた。
猫舌なあなたは頑張ってふうふうしながら食べてて可愛らしかった(と本人に伝えたら照れて照れ隠しに脛を蹴られた)。
雨音はもうしなくなっているけれど、貴方が食べるのに時間がかかるから、ずっと待ってたんだ。
客もまばらなシャッター通り。
2人っきりの幸せな時間の思い出だよ。
雨女の自分としては
デートのときに雨なんていつものこと
今日は久しぶりに晴れて
うきうきで傘を持たずに
デートへでかけた
彼と待ち合わせした後すぐに
突然雲行きが怪しくなり
雨雲レーダーをみてみると
5分後に雨が降り始める、と
急げ!!
目的地のお店まで早歩き…
と思った矢先すぐに大雨が降り始め
2人手を繋ぎ雨の中走り出す
軽い雨宿りができる屋根がある場所に避難
横を見るとびしょ濡れになってる彼
目が合い、少しした後2人して大笑い
やっぱり私たちのデートには雨がつきものだ
でも楽しいハプニングに繋がるなら問題ない
通り雨
嫌なことがあった日の帰り道。突然当たってきた冷たい雨。
やっぱりついてないんだなぁーとか考えながら走る。
雨がやんだのを知らせる虹を見た日。
嫌なことなんて吹き飛んだ。
#通り雨
彼女の心にはよく雨が降る。
毎晩、一度ひどく降ってはすぐに腫れ上がる突発的な通り雨が、彼女の心にはやって来る。
「疲れるなぁ、ホント」
雨上がりの地面がいつもぐちゃぐちゃになるように、彼女の心もそう簡単に元には戻らない。
「あたし、なんでこんなに疲れるんだろ。生きてるだけで、なんでこんなに辛いんだろ」
窓際でそう話す彼女の濡れた瞳が、月明かりに照らされて少し光る。
その姿を目の前にすると、大丈夫だと慰めることさえ無責任に思えた。
明日も雨はやって来るだろうか。
きっと来る。生きている限り、通り雨は過ぎ去らない。
自分が傘になれないことは知っている。
それでも側にいることが、せめてもの救いになると信じて、静かに泣き続ける彼女を抱き寄せた。そのまま何時間もそうしていた。気づけば夜は明けようとしていた。
2022/9/28:通り雨
学校からこんな放送が流れた
「警報が発令されました。校内に残っている生徒は速やかに下校してくだい繰り返します…」
警報出たんだ…
警報出てくれるんだったら朝にしてよ!
というか何で警報の中帰らされるねん!おかしいやん!学校にいた方が安全やのに!
私はそんな事を思いながらも友達と一緒帰った
その道中のこと
学校を出て3分程したころ突然空が光った
私の友達は雷が苦手で悲鳴を上げたその瞬間
「バーンッッ!」
という音が私たちの近くで鳴り響いた。そう
私たちすぐそばに雷が落ちてきたのだ
私もこの時は声を上げた「うわ!!」
友達は余計大きな声を出してもうダメだという顔をしていた
そのあと私たちは無事に家に帰れたのだが
あの出来事は大人になっても忘れない
学校めー!これで私たちが感電したらどう対処するんだー!危ないから警報出る前に帰らせてくれ!
「雨止みませんね」
これって
「もう少しそばにいたいです」
って意味なんだそう
いつかあなたに言いたい
意味まで伝わらないかもしれないけど
いつかの
あなたのそばにいる時の
通り雨