『踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「踊りませんか?」と相手から言われたらどうしよう?自分が踊れるなら踊りたい。相手がリードしてくれるなら踊ってみようかと思う。「踊りませんか?」と自分に言ったらどうしよう?心踊るような日々を楽しみたい。たまに、わくわく、どきどきするような日々を楽しもう。「心踊りませんか?」
イーナ
「踊りませんか?」
いつも、ただ貴方を見つめるだけだった。
貴方は人気者で、声をかけようとしても、周りの娘の視線が痛くて。
ただ声をかける、それだけで心臓が壊れそうになるくらい、いろんな意味でバクバクして。
それで結局声もかけられず、毎日後悔してた。
でも、明日は体育祭。
ダンスがあって、誰が誰を誘ってもいい。
貴方の周りには相変わらず人が溢れてて。
近づくだけで視線が痛い。
でも、それでも。
こんなきっかけでもないと、とても貴方には、声をかけられないの。
もしこのまま卒業したら、きっと私は貴方に忘れられる。
同窓会があっても、「あの娘誰だったっけ?」って言われる存在でしかない。
だったら。そんな位なら。
嫌われてもいい。貴方の記憶の片隅にでも居られるのなら。
ずっと覚えてなくていい。ふとした時に、告られた武勇伝を語る時でもいい。少しでも、思い出してくれれば。
そう考えて、勇気を振り絞った。
「好きです。私と踊ってください。」
ずっと前。
知らない君から声を掛けられた。
少しずつお互い歩み寄っていったよね。
でも、色んな事があって少しずつ離れていった。
ねえ、今度は私から言わせて。
「踊りませんか?」
踊りませんか?
ドレス着て踊りましょ?
もうドレスなんて着たくない。
君が指揮をとる僕の心臓は、君との距離に比例してアップテンポなリズムを刻む。
鼓動とともに重心がつま先に向く。
このまま操られるのが癪で、一歩踏み出してみる。
一瞬の静寂が訪れる。
なだめるような微笑みが僕を捉える。
僕の心臓が演奏を再開する。
また一歩君へ近づき、君を誘う。
僕と踊りませんか?
ミサはチラチラと隣に立つ男の顔色を伺った。
なんだかよくわからないけれど、今日はパーティというもの、らしい。数時間前に少しだけお姉さんの友達に「かわいいかわいい」と連呼されながらめかしつけられ、隣に立つぱぱだって「うん、かわいいね。よく似合っているよ」と髪を撫でてくれた。だからパーティの間はずっと自分だけに構ってくれるものと思っていた、のに。
(ぱぱ、全然こっち見てくれない……)
ぱぱは誰かと話したらまた次の誰かに声をかけられ……ということを繰り返し、まるで自分を見てくれない。いつものように手は繋いでいるものの、するりと離してどこかへ行ったって気づかなそうだ。
いっそ本当にそうしてしまおうか。頬を膨らませ辺りを見回した途端、ホールの人々の流れが変わった。
黒いスーツの人が豪華なドレスの人へお辞儀をして手を差し出す。ドレスの人は微笑み、その手を取ってホールの中央へと歩く。そして息を合わせてステップを踏んだり、回ったり──
ミサはその華やかな光景に目を奪われた。知らず知らずのうちに握った手に力が込もる。
さすがに気がついたのか、ぱぱが屈んで顔を覗き込んでる。
「ミサ、どうした? お腹空いた?」
全然違う。
ミサはクルクルと華麗に回る男女を見ながら必死に考えた。ああいう動きは、なんて言うんだっけ。ぱぱがやってた、演舞っていうのに似てる気がする。それに近い言葉で、そう、確か。
「踊り……。踊り、たい──!」
ぱぱの手にもぎゅっと力がこもった。それと同時に、真っ青な目が真ん丸に見開かれる。
他の人は自分とぱぱの目の色がまったく同じだって言うけれど、ぱぱの瞳の方がずっとずっと綺麗だとミサは思う。おまけに今日はぱぱもおめかししていて、いつもはおろしている前髪をあげている。
普段の倍はよく見えたふたつの海に見惚れる間もなく、ぱぱはそれが隠れるくらいにこりと笑った。
「ミサ! きみが将来大きくなったらね、きみにそんなこと言わせる野郎と踊っちゃいけないよ」
それからクルリとミサの正面に回って膝をつく。真っ青なふたつの視線がぶつかる高さで手が伸ばされる。
「世界一かわいいお姫様。きみと踊る栄誉を、おれにくれますか?」
出演:「ライラプス王国記」より ミサ、アルコル
20241004.NO.71「踊りませんか?」
「宴だ宴ー!」
「……………」
とても騒がしい。祝いごとは城で何度参加したけど、こういう和風?みたいなのは初めて。宴会みたい。
社交パーティーとはやっぱり全然違う。少し苦手かもしれない。
少し遠くに目をやるとライトが知らない人達と楽しそうに踊っている。
(やっぱり久々の故郷だし、その国の人と過ごしたいわよね……)
正直人と喋るのは得意じゃないから、あそこの輪に入れる気がしない。
(……まあ、適当にご飯食べてればいいわよね)
そんなことを考えながら1番近くにあった魚料理を口に運ぶ。
「…………!美味しい…」
かなり美味しい。正直社交パーティーで食べた料理と遜色ないぐらい、いや、下手したらそれより美味しいかも。
「お口にあったなら幸いです」
「っ!」
横から声をかけられ驚く声の方向を向く。
そこには暗い深緑色の長髪の青年がいた。確か……
「アイラ……さん?」
「……俺は使用人なので、呼び捨てで構いません」
「そう……かしら?」
急に話しかけられ、何を話せばよいのか分からなくなる。
「あ………えっと……」
「!」
そんな私の様子に気づいたのか、アイラは私の少し前まで出てこちらに手を差し出す。
「良ければ、一緒に踊りませんか?楽しいですよ」
「え?でも、振りなんて……」
「大丈夫ですよ。決まった振りもルールもありませんから」
そう優しく微笑む彼の表情は、とても温かかった。
その表情がどこか彼女を思わせる。心が絆される。
まあ、少しくらいなら………
「じゃあ、踊ってくださる?」
踊ってみてもいいかもね。
ー踊りませんか?ー
ロコ・ローズ
踊りませんか?
1年に一度のよさこい祭りが市内で8月に開催される。私たちのチームは大人から子供まで参加するチームだか、いわゆる町内会チームで、婦人婦や青年部そして子供会が集まりよさこいまでの毎週土曜日は踊りの練習がある。
町内会の行事に参加する人は年々少なくなっているが、「よさこい」だけは募集をかけなくても人が集まって来る。よさこいの魅力は、踊りや音楽に決まりがなくチームごとに自由に選べること。そして踊りが苦手でも音を掴み、みんなに合わせて踊りを覚えれば踊れてしまうこと。つまり、子供からお年寄りまで誰ても踊れるチームパフォーマンスにある。
チームで踊ることは孤独感から解放されチームとしての一体感を産み、みんなでダンスを作り上げていく楽しさがある。
また、鮮やかな衣装やメイクは踊るための小道具として踊り手たちの高揚感をさらに上げていく。
私たちのチームは優秀賞を目指している。
大人数での参加のほうが、規模が大きくなり、見ている人にも圧倒的な質量で踊りを届けることができる。見ている人も楽しんでもらわなければ意味がない。
その規模を考えるとチームとして参加人数がまだ足りない。町内会だけでは賄いきれない。
だから。
私たちと「よさこい」踊りませんか?
一緒に踊ってくれる人を募集します。
年齢、性別は問いません。
楽しく踊ることを目標に「よさこい」に参加する予定です。興味のある方は土曜日に市民体育館にお集まり下さい。
町内放送から私の声が響く。
【踊りませんか?】
ってお伽話みたいな言葉ですよねぇ
ロマンチックってやつでしょうか?
あ、でも私は誘われても踊らないでしょうねぇ
今や夢すら見れない年頃ですよ
2024/10/4
踊りましょう 貴方と私 手をとって
嗚呼 鬼が笑う 胸躍る夜
/お題「踊りませんか?」より
お題「踊りませんか?」(雑記・途中投稿)
……雑記で書きにくいお題だな!!
「シャル・ウィ・ダンス?」が元々日本の映画だったと知って驚いた昔。
今でもイギリスか何かのイベントで舞踏会ってあるんだっけ?
アメリカのプロムとかも興味ある。
日本に踊る文化がないのは儀式の舞が生活からかけ離れていったからだろうかと思ったけど、(盆踊りぐらい?)キリスト教は歌うだけで基本的に踊らないってか舞を奉納するってのはないよな。(天使にラブソングを……って映画思い出しつつ。讃美歌でちょっと? 踊る)
マイムマイムが有名らしいけど、未だに知らない。
体育祭でマスゲームとかって集団ダンスを踊らされた記憶はあるけど、少人数で全員がバラバラに踊る方が見ていて綺麗だから好き。
ハレ晴レユカイとか持ってけ! セーラー服とかだよ。アイマスでも可。Project DIVA? 知らない子ですね。
小学校の時に同じく体育祭で踊らされたダンスの選曲「だけ」は良かったけど、中学はそれすら微妙だったな。
「あなたのキスを数えましょう」なんてどっちかというと嫌いな方。いやでもm.o.v.e.が歌った頭文字Dの歌は中学だったわ。……昔から相変わらず日本のアニソンしか好きにならない。(小学三年:七つの海のティコ、四年:残酷な天使のテーゼ、五、六年:なし、中学一年:上述(もう片方忘れた)二年:whiteberryの夏祭りとm.o.v.e.(曲名失念)三年:この辺でディズニーの歌、もう片方はパリピが聴いていそうなラップ系洋楽)
……そういえばヲタ界隈では年二回某所で聞いていた、井上陽水の「夢の中へ」を思い出した。
後任の「みーぎっ!ひだりっ!」のハイテンションについていけなくて苦手(三回ぐらいしか聞いていないのにここだけやたら覚えているぐらい耳に残った)だけど、歌が変わったのはカスラック対策だろうなと思いつつ、「探しものは何ですか?」と聞いているのに見つからない上に「それより僕と踊りませんか?」って最終的には諦めて現実逃避するから、午後一時頃の落とし物チェックの時間に流すには不向きっちゃ不向きなんだよなぁ。
〜踊りませんか?〜
踊りましょう 踊りましょうよ
全部忘れて 浮き世も俗世も関係なく
踊りましょう
踊る阿呆に見る阿呆
同じ阿呆なら踊らにゃ損損♪
……私と踊りませんか?
なんで そんな反応薄いんですか?
……恥ずかしくなってきました
……色々、あったんですね
でも、ここにいる方々も色々あったんですよ
考え続けても 何も変わらないですから
騙されたと思って 一緒に踊ってみませんか?
考えをやめるのもなかなか大事なことですよ
だって 一人で自分の世界に籠もったって
自分を自分でいじめてるだけですから
世界は自分が思ってる以上に
自分に関心はないんです
だけど、自分が思ってる以上に
世界は自分を意識してることはありますよ
それを 貴方は知るべきだ なので
私は ここで手を出してるだけです
貴方は ただこの一瞬を
私に騙されればいいんです
そんだけですよ だから
踊りませんか?
「踊りませんか?」
は?
は?
は?
あたしの手のひらで踊らせたるわ
人に伝えることができない恐怖。
あなたはどのくらい、思っていることを伝えられますか?
私は大事な話を途中で忘れてしまう。
残るのは断片的な記憶。
曖昧になる。
誰の発言?これは?私の発言なの?
自分はどこから自分なのかな。
踊りませんか?
「踊りませんか?」
そう言って手を差し出してきたのはほぼ話したこともない同級生。隣の隣のクラスの男の子、接点などあろうはずもない。なぜ、私?
差し出された相手の手を取ることも出来ず凝視する。
「あれ、固かった? じゃあ、踊る?」
無反応の私に首を傾げながら再び手を差し出してくる。
「Shall we dance?」
こっちの方がいい?とやたら完璧な発音で有名な誘い文句を繰り出される。
「いや、言い方じゃなくて」
我が校は。地方の片田舎のくせにプロムなどという小洒落たものがある。友人の多い社交的な人達にとっては目一杯はしゃぎ、いい思い出作りになるのだろうが。生憎クラスメイト以外付き合いもない、ひっそりと学生生活を送ってきた私にとっては有り難くない制度である。コツコツ真面目に3年間過ごし、卒業目前になぜこんな強制参加という地獄の時間を味あわねばならないのか。
「えーと…何で私?」
「えぇ、それ聞いちゃう?察してよ」
告白なんて出来そうにないから、こうやって好きな子誘ってんじゃん。あ、やべ。好きって言っちゃった。
察しろと言ったそばから結局自分でベラベラと喋り、再び手を差し出される。
「で。踊りませんか?」
私の答えは…。
「お嬢さん、僕と1曲踊りませんか?」
彼と一緒に家で映画を観ていた時に、舞踏会のシーンで彼が発した言葉。
ワルツが流れ、ドレスを着た美しい女性とタキシードを着たかっこいい男性が踊りながら美しい弧を描く。
ワルツの音楽と美しい踊りに心を奪われ、少し体を揺らしながらそのシーンを眺めていたら、夫が急に立ち、私の目の前で、手を差し伸べ微笑みながら言った。私は、
「喜んで」
と、差し出された手に自分の手を重ねて、立ち上がった。学生の頃から、私も彼もリズム感が全く無かったため、とても踊りと言えるような動きではなかったが、手を取りながら、テレビから聞こえるワルツの音に合わせて、見よう見まねでクルクル回った。ワルツの場面が終わった時、彼は握っていた私の手の甲にそっとキスをした。ちょうど部屋の窓から綺麗な月が見えた。もし、私が昔のお嬢様で、彼と身分違いの恋をしていて、今日と同じ月の下で踊っていたら、きっと私は彼と駆け落ちしていたんじゃないかと思うぐらいとても素敵な気分だった。
大きな満月の下、月の光に照らされながら、2人でぎこちないワルツを踊るのも悪くないと思った。
次舞踏会の場面が出てくる映画を観た時は、私からダンスに誘ってみようかな。
踊りませんか
眩しく、真っ白に光り輝く地面。
前には暗闇が広がっている。
酷く暑く、熱気が漂う。
そんな場所に、僕は立っていた。
数多の視線が僕を突き刺す。
この瞬間が、永遠に続けばいい。
『あぁ、貴女はなんて美しいんだ。』
黒い彼女の元へ僕は駆け寄る。1歩1歩、慎重に、そして即座に。
今夜の彼女は艶やかで、そんな姿にも見惚れてしまう。
僕は胸に手を当て、そして彼女を指した。
今この瞬間、言葉は存在しない。あるのは音楽と、自分の動き。
あの闇の向こうの人々にも、この言葉が伝わるよう、そして彼女に伝わるように指先まで意識を巡らせる。
頭上で手を大きく交差させながら回す。
『私と、踊りませんか。』
美しい彼女は膝を曲げてうなづいた。
彼女と手を合わせた僕は、ステージの中央へと彼女をエスコートした。
彼女が白鳥のオデットではなく、悪魔の娘、黒鳥オディールであることを気づかず、今から彼女と踊る。
それが僕の役。バレエ、白鳥の湖。ジークフリード王子だ。
この初のプリンシパルとしての舞台は、永遠に忘れられないだろう。
私と踊りませんか?
君と踊る時きっとドレスの裾が広がるでしょう。その姿はきっと天使が美しい翼を広げる時のようでしょう。そんな天使のような人と罪人のような私が踊ってはいけません。神様がお怒りになります。君は堕天使にされてしまうでしょう。ですが踊ってください。
「私と踊りませんか?堕天使への踊りを。」
お題 『踊りませんか?』
【踊りませんか?】
coming soon !
ダンスなら得意です君の手のひらで踊ってきたから 言えずに手を取る
題-踊りませんか?