『踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
過去に老人と会った場所を探してみる。
しかし、見つける事は出来ない。
それはそうだ。そもそも噂であり、
実在するのか分からないのだから。
だが彼はそんな僅かな希望だとしても、
その希望に縋るしかなかった。
その老人を探す事が今の自分がやるべき事。
そんな風に思える事が、彼の中では大きな
変化であった。
まるで、「一緒に踊りませんか?」
と言われているような感覚になっていた。
1日探してみて、結局見つからなかったが、
明日も探してみよう。
彼はそう思うのであった。
【踊りませんか?】
私は、小さなサーカスに所属してる見習い。
〝マリちゃんさぁ…ここの掃除まだなの?〟
「あ…ごめんなさい。」
〝マリちゃん、ジャグリングのテストまた失敗したの?〟
「ごめんなさい……」
〝マリ、お前は雑用係だな。ショーには一生出れないな〟
私も、そう、思う。
簡単なことも出来ない。
みんなが出来ることが出来ない。
なにも…出来ない。
このまま、生きてていいのかなって思った。
毎晩毎晩、お祈りをする。
明日が来なければいいのにって。
でも、何度も何度も祈ったけど神さまは、いないのね。
朝日が嫌い。
来たことがない、ちょっとだけ都会な街に来た。
だから、ショーの準備は午後からにしようってことになった。
私は1人で残って、少しだけ今回のショーで使う道具の準備をしてから、街に出かけた。
この街は、レンガの建物がたくさん並んでいて、花がたくさん咲いていて…本当に、とても綺麗な場所だった。
〝おねーちゃん!かんこーきゃくさん?おはなどーぞ!〟
と小さな女の子から綺麗な白いユリをもらった。
「ありがとうございます。大切にしますね。」
そういうと、女の子は、ぺこりとお辞儀をして歩いてどこかに行ってしまった。
せっかくもらったお花だけど…私が持っててもいいのかなって思った。私みたいな汚い人が出来損ないが……そう思いながら、白ユリを見ていると、男の人がきた。
『あ、白いユリをもらったのですね!ここの街の人たちは、観光のお客さんにお花をプレゼントするんですよ。とてもお似合いですよ。』
「あ…ありがとうございます。」
男の人は少し悩んで、私の顔をみて、そうだ!といいながら、白ユリを上手に私の髪に付けてくれた。
『やっぱり似合うと思った!』
と笑顔で言ってくれた。
「本当に……?あの…私、似合わないですよ。」
『そうかな?うーん…じゃあ、これはどうかな?』
そう言って、手を引いて、ベンチに私を座らせて、歌を歌いながら、後ろにひとつの三つ編みをしていた。
……なんだか、ソワソワする。
5分ぐらい経ったのかな…わからないけど、出来た!っていう声が聞こえた。
いつの間にか、さっきの女の子も近くに来ていた。
〝おねーちゃん、きれー!ミナトおにーちゃんすごいね!〟
……ミナト?
聞いたことあるような…気の所為かな。
『えっへん!サラちゃんが綺麗なお花をプレゼントしてくれたからだよ。ありがとね。』
〝うん!じゃーね!〟
「あ、あの…ミナト?」
『んー??どうしました?』
……ミナトって、なんだろう。
白い花を持ったミナトを見ると、心が苦しくなった。
どこかで、あった?
『えっと…どこかで会いましたっけ?』
「あ…何もないです。多分。」
『実は、僕も君に会ったことあった気がして…なんだろね!前世で何かあったのかな?』
「わからないです…」
『うーん…じゃあ、君の名前は何かな?』
「私、孤児で、小さなサーカス団に引き取られて、そこではマリって言われてます。」
『孤児か…多いよね。本当の名前は何かな?覚えてる?』
「えっと…アカリです。」
『アカリ…ちゃん。あ』
そう言って、ミナトは、ポロポロと泣きはじめた。
『なんだろ…えへへ……ごめんね。うん!アカリちゃん!僕が街案内してあげるね!』
そう言って、早歩きをした。
商店街で食べ歩きをしてる時、占い師のおばあさんに呼び止められた。
〝そこのお二人さん……やっと逢えたのね。よかった。〟
逢えた?よかった?
『あの…どういうことですか?』
〝あなたたち、同じ病気になって、同じ病室にいて、貴方が白い花で先に亡くなって、それから数年経って、貴女が赤い花で亡くなったのよ。〟
私たちは目を合わせて、考えた。
そのあと、公園のイスに座って、おばあさんの言葉を考えていた。
そんなこと…って思うけど、やっぱり、どこかで会ったことがあって…じゃあ、本当に?
『アカリちゃん。』
ミナトが、真剣な顔をする。
『あのね…おばあさんのおかげで全部、思い出せた。本当に……先に逝って、ごめんね。ずっとずっと後悔してた。また逢えたらたくさん遊ぶって決めてたんだよ?声も、聞けて嬉しい。肌も、綺麗。よかった…。あ、オーロラを見ようって言ってたの覚えてる?あとは……虹!一緒に見ようよ!』
ミナトは、生き生きと話す。
でも、私は、少ししか思い出せない。
確かに病室にいて、花もツタも嫌いだった。
『あ…ごめんね。嘘っぽいよね。』
「違うの。急だったから。頭の中、整理中。」
『そっか…ゆっくり思い出してね。』
そう言って、ミナトは、私の頭を撫でた。
あ…そうだ。絵本に書いた。
虹が出ている時、2人で踊って、楽しかったねって言って、2人の家に一緒に帰る話。
「ミナト……虹、見たい。」
『えっ?うーん…今、晴れてるから……うーん。』
頭を抱えて、悩んでるミナトを見ると、なんとなく、ずっと隣に居たような気がする。
……これは、気の所為だよね。
『あ!あるよ!虹見れるとこ!近くの大きな噴水ならいつでも虹見れるよ!行こう、アカリちゃん!』
噴水の近くは、あまり人がいなかった。
けど、虹がキラキラしてて綺麗だった。
『あ…アカリちゃん!』
「?」
『………』
緊張してるの?どうして?
『……アカリちゃん、踊りませんか?』
「…覚えてたの?」
『もちろん!僕はもうボロボロだったけど、あのお話は2人の大切な秘密のお話だから。』
すごく嬉しかった。
あの時のミナトは、本当に、意識があることが不思議なぐらいボロボロで、見ているこっちも涙が出てくるぐらい。
『あの…アカリちゃん?』
「もちろん、私、ミナトとしか踊らないよ。」
『よかった…本当に……うん、踊ろう!踊って楽しい思い出つくろ!』
私たちは、不格好な踊りを噴水の近くで踊って、たくさん笑った。
周りの人なんて、気にならなかった。
踊りませんか?
フロアには優雅な音楽が流れ
人々は思い思いに談笑している
貴族の社交場はきらびやかでいて
みな腹の中を読み合っている
だから来たくなかったんだ
遠巻きから送られる値踏みするような視線
下心見え見えの挨拶をしてくる人々
そんなものから逃げるように
人気のないバルコニーに出る
おどろいたことに
先客がいた
年の頃も自分と同じくらい
彼女もまた
親に言われるままこの舞踏会に参加し
貴族たちの腹の読み合いに疲れたクチだろう
だからだろうか
つまらなさそうに空を見る彼女に興味が沸いた
「よろしければ、僕と踊りませんか?」
思わず声をかけていた
彼女は驚いていたが
嫌がらずに手を差し出してくれた
部屋の中から漏れてくる微かな音色に合わせて
君と僕は人知れずステップを踏んだ
さらり、となびく艶やかな黒髪に、
控えめに飾られる青い薔薇のコサージュ。
このパーティー会場で目立つと言ったら、そうでは無い部類。
煌びやかなアクセサリーは身に付けておらず、
全体が落ち着いた暗めの青でまとめられている。
――そんな彼女を遠目で見ていた時。
コッコッコッとヒールを鳴らして、急ぎ足で来る彼女。
しかも、僕に向かって。
そして目の前に着くなり一言。
「私と一緒に踊りませんか?」
ちょっと息を切らしながら、柔らかく笑う彼女。
僕はすかさず答えた。
「喜んで」
〜踊りませんか?〜
それは 夜の月の下
影を落とした君の顔
そこは 在り来りな公園
帰り際に寄っただけ
震える掌を 差し出して
非日常へと君を誘う
「僕と…」
/踊りませんか?
『踊りませんか?』
ホールは静寂に包まれていた。
2人の武装した戦士が見つめ合っていた。
片方の戦士の方から籠った女性の声が聞こえた。
「私と踊りませんか?」
片方の戦士の方からは男性の鼻で笑う音が聞こえた。
「死の舞踏会でも開くのか?」
お互い顔は見えて居ないが、笑っているのが感じ取れる。
どことなくカタンと音がしたと同時に2人の戦士は
お互いに向かって武器を構え走り出していた。
お互いの武器は大きな音を立て、
手から離れることは無かったが2人は体勢を崩した。
しかし一瞬で立直し、また武器を向けた。
その様子はまるでどちらかが死ぬまで終わることの無い
踊りだった。
【踊りませんか?】
(※性的表現有り🔞)
ネクタイをスルリと触り
首輪のようにグッと掴んで引き寄せる。
くわえたタバコの煙を優しく吹きかけ
ゆっくりと追い詰める。
そして足を絡ませ 口元をチラリと見て
キスをするそぶりをして突き放す。
これは『恋』の駆け引きをするタンゴ。
せいぜいお互いの熱が冷めるまで
このタンゴを踊りましょうか
さて、
激しく踊る準備は出来てる?
題:踊りませんか?
ある日突然行ったこともないクラブに行きたくなった。
とりあえず、やりたい事をすぐやる私は行くことにした。
私 「おぉ、クラブって私が入っていいのかなwまぁいっか、みんな最初は初心者なんだしねー」
入って隅の方で見知らぬ人たちを眺めてたら声をかけられた。
「踊りませんか?」
私 「…えっと…私に言ってますか?」
まったくもって知らない人に声をかけらりたから少しびっくりしてしまった。まず、私に言ってるのかすら分からなかったから、恐る恐る聞いてみた。
「はい!あ、えっと名前を教えてください」
やっぱり私に言ってたのか。
名前も聞かれた。答えといた方がいいか。
私 「あ、私は白橋 夢叶(しらはしゆめか)です。」
「いい名前ですね!とても可愛らしいです( *´꒳`*)」
私「あなたのお名前も聞きたいです。」
「あ!そーですよね!僕は黒坂 歩夢を(くろさかあゆむ)です!」
私「あ、夢って字が一緒ですね(*^^*)」
歩夢「おー!ほんとですね!!」
私「そういえば、踊りませんかって聞いてくれたんですよねwいいですよ私なんかで良ければですけど、」
歩夢「え!ほんとですか!!ゆめかさんありがとうございます!」
私は歩夢さんと踊って、連絡先を交換して帰った。
何故か分からないけど歩夢さんが気になって眠れない。
1度会っただけなのに、なんでだろう。
歩夢さんの踊りませんかと言う言葉が頭から離れない。
また行こうかな。
中学生の時
学園祭で貴族の役をして
体育館で
女装した男子と
男装して
踊った
「お手をどうぞ」
「ハイ」
セイフはそれだけで
広い体育館を
どんなダンスをしたか記憶にない
ダンスなんて
出来ないのだから
担任がした男装の化粧が上手くて
宝塚みたいと
好評だった。
そのラッコは貝を鳴らすのが好きだった。貝の中身よりも貝の丈夫さを気にするようなラッコだったので、他のラッコから笑われてきた。
それでも好きなことに変わりはなく、やがてラッコはそこらの海で一番のドラマーになっていた。海上ライブには大勢の客が来る。この時ばかりはホッキョクグマもシャチもワシも、海越えはるばるやってきては魚や鳥と肩を並べてラッコのパフォーマンスを楽しんだ。
そんなラッコが今、手ぶらのまま、蝶形に作った貝殻を首元に引っ付け、雪の粒をきらきらと全身にまとっている。
「……あの」
いつもは無心に貝を腹へと叩き海上を盛り上げるラッコが、静かに海面へと手を差し出した。
「ぼくと踊っていただけませんか」
イルカはきょとんとした。イルカは陽気な性分で、宙へ跳ねるだけではなく、そこらに落ちていたボールや海藻を器用に使ってパフォーマンスをする。彼らに惚れ込む客も多い。が、求愛ダンスに応じるかどうかはそのイルカ次第だ。
「嫌よ」
「え」
「わたし、ダンサーなのよ? この辺りで最高のね。だからあなたと踊るなんて嫌。わたし、あなたの音で踊りたいもの」
イルカは波間の中を滑らかに泳ぎ、そしてぽぉんと美しく跳ねた。三日月のようなそれをラッコはぽかんと見つめて、そうしてようやくその言葉の意味に気付き、「ぼくでよければ、ぜひ」と微笑んだ。
ラッコとイルカは、今やどこの海においても一番を誇る最高のパートナーだ。
踊りませんか?と
毎夜手を取るのは
不安や 恐怖や 孤独であった
逃れようのない手に任せ
踊り 踊らされ
踊り疲れてやっと眠る
そんなのを繰り返すうちに
すっかり 彼らの友となった
そうして私は今や
こちらから手を差し出すのだ
不安や 恐怖や 孤独に向けて
踊りませんか?と
踊りませんか?
即答で踊りません、結構です
これがただの踊りなら
生きていて何かしらに乗せられて
踊ろうとして踊っている訳ではない
必要ないって知らないんだと思う
踊って得をする人がいる
同じ踊りでも人によって違う
これが挑戦しませんかなら
勝手にやってるから
ほとんどは余計なお世話だよってなる
知ることは必要でも
必ず使う訳ではない
出来ることでも知っている訳じゃない
説明が出来たとしても把握はしてない
iPhoneとか未知じゃない?
ちょっとした操作が出来る程度では
そもそも踊りませんか?って
ほとんど選択肢がない
誘われている時点で参加してる様なもん
踊っても踊らなくても
そんなに人は人を観てないから
気楽にしてたらいい
よほど迷惑をかけない限り
その迷惑だって
ただのごく一部が騒いでいるだけ
数や勢いに騙されても
我に帰れるなら
コントロール出来るようになる
違うって認識が
違いを認識する方法
なんでも一緒にしたら駄目ですよ
一緒に踊ってはいても
それぞれ別々なんですからね
一緒に踊りたい相手になら
合わせてみるとは思う
これをコミニケーションとも言う
相手に判って貰えるように
徐々に簡単にしていくしかない
#踊りませんか?
踊れませんが?
地元の馬鹿ロック音読すら踊れませんが?誘うのか?
マツケンサンバなら多少…。
森のロンリー・オールドマン
その老人は深い森の中で一人きりで暮らしていた。家も森の木を材料にして造られており、そこそこ立派な家に住んでいた。
老人は街に出ることはない。生活水は川の水を使い(この川がまたとても澄んだ綺麗な川だ)、電気の代わりに薪で暖をとった。当然、夜は部屋の中は蝋燭の明かりのみになるが、老人はこれらを不便だと思ったことは1908年にこの場所に移り住んで以来、40年間一度もない。老人の孫と妻は戦争で先立ち、もはやこの家にいるのは老人一人だった。
老人は小口径のライフル銃で森の動物を狩っては、それらの肉を余すことなく食べ、日曜日には神に祈りを捧げていたが、とうとう彼は限界が来ていた。
ある時、彼の家に見知らぬ男がやってきた。男は元ナチスの軍人で、高級将校の一人だったという。しかし彼の身なりは浮浪者そのもので、身体からはきつい臭いを放っていた。男は拳銃を老人に向けるなり、「この家を借りるぞ」と言った。老人は彼をもてなした。
というのも、老人は孤独感に心を押し潰されそうになっていたからである。この際、誰とでもいいから、一緒に居たいと思っていた。軍人は川で身体を洗うと、老人に何か食べ物をよこせと要求した。老人は焼いた鴨肉とワインを差し出すと、二人は奇妙なランチタイムを始めた。
腹を満たした軍人は、勝手にソファーに寝転ぶと、ワインの残りを飲んだ。老人は軍人に何か話しかけようとしたがやめた。彼がすぐに眠ってしまったからである。
軍人の左手首にはめられたヒトラーの印が刻まれたクロノグラフの時計を老人は宝石を見るような目でまじまじと見ていた。
それから老人はライフル銃を担ぐと森へと入っていき、その途中でカーキ色の制服を着た連合国軍軍警察の男とばったり出会った。男はドイツ軍人を見なかったかと聞いたので、すかさず老人はその男の眉間を撃った。
森に乾いた銃声が響き渡り、その音を聞いた軍人は飛び起き、一目散に老人の家を飛び出して行ってしまった。
老人はまた一人になった。
踊りませんか?
昔流行った、ダンスの映画…久しぶりに見たら、一寸だけ、踊れる気がした。が、何のことも無く、運動会のフォークダンスすらまともに出来ない…手足を同時に動かす何て…あの映画の頃、片想いだった君と一緒に観てから、何度も誘われたけど、曖昧に誤魔化すだけだったね…一度でいいから言ってみたかった、踊りませんか…
やっぱり前作【別れ際】の続きです。
この間から、妙に頭が働かない。
授業に身が入らないばかりか、当番の掃除を忘れてしまったり、気がつけば寝ていたり。
まるで、思考をすることを禁じられているようだと友人には話したが、一笑にふされて終わってしまった。
そこからの記憶は、あまりない。
彼がこの話を聞いてきたのは、台風が吹き荒れて、季節が混ざり合ってしまったような曇天の日の事だった。
話しかけられた途端、頭を覆っていた霞が一気に払われたような気がした。「かわいそうに。」不意に聞こえた音に顔をあげれば、
彼はその顔(かんばせ)を歪め、憐憫にも似た表情で僕を見下ろしていた。
君には全てを話す義務がある。それが、つまらない争いに巻き込んでしまった、せめてもの詫びだ。
そう切り出した彼の話は、所々聞こえないところもあったけれど、気にならないくらい理解し難いものだった。
昔のことだ。古事記を読んだことは?あれの八割くらいは、本当のことだよ。
そう、世界には<’”<~^の神々がいて、常に季節の座をかけて争っていた。その時の神は皆一様に一人だったがある時^^~^^”::_*_()の神から生まれた1柱が兄弟神三柱をつくりだした。そして、季節の座を皆で掴み取った。我らは4柱でひとつ。一年を四等分し、交代で治めることになった。幸せだった。皆幼く、純粋で、欲を知らなかった。ある時、西のエデンから逃げてきたと言う蛇を見つけた。蛇は狡猾に我らに取り入り、夏に欲を持つことの素晴らしさを教えた。夏は行動の夏。もっとも深き時が生まれるとき。全てを手にしたくなり、春を連れて私と冬を滅ぼしにきた。
元々、全てを眠らせ、休眠を与える静寂の冬と木々を実らせ着飾らせ、最も華やかであると言ってもいいくせに、たんたんと夏から冬への移り変わりの引導を引き受けるだけの秋。停滞していた日々で、欲を知った夏は春には"面白く"感じたのだろう。しかし、命を芽吹かせ、豊穣の風を吹かせる春に滅亡はあつかえず、結局我ら秋と冬は季節から追放されるに至った。
君に春の術がかけられているのに気がついた時は心底驚いた。人は時として神を悪霊にさえ変えてしまうほどの力がある。きっと、詮索されることを恐れたのだろう。
だが、あの術は人を無気力にする。元冬の力だ。あのままだと、君は死んでいた。
きっと、君は信じていないんだろうね。
厨二病だと揶揄してもらっても構わない。
これは、ただの懺悔なのだから。
全てを失ってなお、片割れを愛しく思う、愚かな者の懺悔なのだから...
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お題の【踊りませんか?】どこいった?って話です。
ちょっとこの話と結びつけるのはできませんでしたね...
背景が明かされて、敵?の正体も見えてきた..?
次回は違います!
「巡り会えたら」
もし、私が私自身と巡り会えたら。
もっと気楽に、息を吸ってと伝えるかな。
#34
生まれたとき
ひとりひとりのステージに
自分では選べない課題曲があるのだとしても
どう踊るかは自由
だから
ほら、すてきに気持ちよく踊ろう!
「踊りませんか?」
#224
踊りませんか?と誘われても
絶対無理断る
最後に踊ったのはいつやろう
高校の体育の授業で制作ダンスした
みんなの前で踊って恥ずかしかった
今もリズム感ないし手拍子が精一杯
踊れる人が羨ましい
「踊りませんか?」
踊りませんか?という言葉が
手を取ってくださいという意味なら
手を取ってくださいという言葉が
私を助けてくれるという意味なら
私はずっとその言葉を求めていたかもしれない