距離』の作文集

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距離』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/2/2024, 4:38:34 AM

アーティストなのに親近感のある振舞いでいつも笑わせてくれて、いつでも心のとなりにいてくれて、距離を感じさせない人。それがわたしの推し。

12/2/2024, 4:34:36 AM

「距離」

ここから見上げるあの屋上は
目がくらむほど高くて遠い
あそこから見下ろす地面はきっと
他人事のように冷たくて近い
それならいっそ寝そべって
夜空に落ちてしまおうか

12/2/2024, 4:32:17 AM

「距離」

                                私は今、遠距離恋愛中。

                            寂しさはあるけど、来年は彼と同棲できる。

                             それまでは、我慢。7年の結果だしね。

                               やっと落ち着くことが出来る。

                             これで、「〇〇家」とも縁がキレる。

                            それに、関西からも出て新たな気持ちで迎える。

12/2/2024, 4:30:48 AM

「距離イコール、時間かける速さ。つまりバチクソひねくれた考え方をすれば、今回のお題って、『時間と速度』に読み替えられたりする……か?」
まぁ、ぶっちゃけ時間にせよ距離にせよ、何をどう書きゃいいんだよってハナシには、なるけどな。
某所在住物書きは今日も今日とて、相変わらず。
上を見て、ため息を吐き、途方に暮れている。

距離をどうするのだ。距離を計算するのか、稼ぐのか、短縮それとも偽装するのか。
「時間に関するお題は、結構大量に見た気がする」
物書きはつぶやく。
「距離な……」
昔々「1万光年は時間じゃない。距離だ」というネタを見た。どれほどの距離になるのだろう?

――――――

前回からの続き物。完全にフィクションでファンタジーな、厨二要素満載のおはなし。
前回のお題回収役であった犠・牲・者サン、もといギ・S・シャサンは、膨大な富と不思議なアイテムを所蔵する某管理局に忍び込み、
ガッツリ潜入がバレて、仲間ともども、己の魂を美味しいミカンに変えられてしまった。

なんで?? そんなコタツが管理局にあるのだ。
ナンデ?? 細かいことは気にしてはいけない。

そのまま皮をむかれて、コタツの中で、美味しい美味しい「いよかん」として、食われておしまいかと思われた、あわれな犠牲者サンのシャサン。
意識が戻り、目を覚ますと、彼はどこかの神社の拝殿の中に居て、両手両足を縛られていた。
「両手両足」だ。シャサンは安堵した。
人間に戻れたのだ。ああ、助かった……

「『助かった』? どうだろうねぇ?」
途端、目の前の巫女姿がニヤリ、にやり。
銀色の狐耳と狐尻尾はピコピコ、ゆらゆら。
「化け狐」。シャサンの脳裏に3文字が浮かんだ。

「あんたをミカンにした若い子ちゃんが、
何故あんたが管理局に忍び込めたか、あんたのアジトがどこに在るのか、聞き忘れたらしくてね」
したり、したり。ぱたり、ぺたり。
化け狐の女はイタズラな笑顔で距離を詰めてくる。
「私は、元世界線管理局員、先代の『キツツキ』」
人差し指と中指で、シャサンの胸を――心臓のあたりを、コン、コン。 まさしくキツツキが樹木にそうするように、突いてくる。
「尋問……査問官をしていたのさ。こうやって」
コン。化け狐の中指がシャサンを強く叩くと、
ああ、 指が、手が、 シャサンの中に、
シャサンの、記憶と魂の奥底に。

――…「『法務部情報管理課キツツキ前査問官』。
管理局に『黒穴』のノウハウを提供した張本人。
経理部の先代『スフィンクス』、つまり今の『ノラ』査問補佐官と実質上のタッグを組んだ方だ」
同時刻。場面は変わり、拝殿近くの小さな座敷。
シャサンに忍び込まれた管理局の従業員2名が、上記「化け狐」について、情報を共有している。
ギャーギャー悲痛な、あわれな犠牲者の大声がわずらわしいものの、仕方無い。気にしてはならぬ。

「元々、俺達が現在専売特許として使っている『黒穴』、世界と世界の間の距離をほぼほぼゼロにできる術は、『ここ』の世界に存在していたんだ」
火の付いていないタバコを噛みながら、2名のうちの片方、ルリビタキが言った。
「『稲荷神術:狐の巣穴』。魔法より科学に舵を切ったこの世界では、ほぼほぼ失われた秘術だ。
それを、ここの稲荷神社の狐が、俺達管理局に」

「私達の管轄外の『黒穴』がこの世界にあるのも、そもそも元々『黒穴』の原型が、この世界のものであったから、ということですか」
「イタズラギツネの大イチョウ」も、これで説明が付くわけだ。 ルリビタキの情報に、2名のうちのもう片方、ツバメが納得して数度頷く。
イタズラギツネの大イチョウとは?
詳細は前々回投稿分参照である。
スワイプが面倒なので、気にしない、気にしない。

「まさか、彼女の孫狐が最近、ウチの局のセキュリティをすり抜けて遊びに来るのも?」
「いや。それは完全に、ウチの受付連中の手引だ。
ただ、あの末っ子子狐、『ばあちゃん』のチカラを『父親』以上に引き継いでるらしくてな。
『母親』の霊力がカンフル剤になったんだろうさ」
「『距離』のチカラを?」
「『距離』以外にも。おそらく他の概念も」

「やー、久しぶりに管理局時代を思い出したよ!」
こんこん、コン。2名の会話に、狐耳と狐尻尾の巫女姿が、上機嫌で割り込んできた。
手には赤と白で編まれた少々太めの1本縄。
その縄は成人男性ひとりをぐるぐる巻きにしており、それはすなわち虚ろな目を晒して気絶している犠牲者サン、もといシャサンであった。
「懐かしいねぇ。百何年ぶりにヤンチャしたね」

ほら。コレが欲しいんだろう。
化け狐がルリビタキに差し出したのは、1枚の紙切れ。シャサンから抜いた情報のメモである。
「なるほど」
ルリビタキは軽く礼をして、すぐさまツバメの背中をたたき、退室をうながした。
「管理局にとんぼ返りだ」
ルリビタキが言った。
「先月11月2日あたりの、例の『永遠』の一件が、酷いところに飛び火した。
局の収蔵品が――とびきりヤバいのが狙われてる」

12/2/2024, 4:07:52 AM

距離って言うのは難しい。遠いか近いかの判断やあやふやだからだ。好きな人の家が徒歩15分の距離なら永遠に遠く感じるのに、東京から名古屋まで2時間!みたいなのだと感覚的に近く感じる。
一応今出した距離は測れはするので、遠い近いは数字で出すことができる。
では心の距離はどうだろうか。定規では、、測れませんね!
目に見えない距離は1番難しい!
心の距離の近さを考えてみる。毎日連絡をとっていることなのか、なんでも話せることなのか。
全然要素がありすぎてわからないので、心の距離が1番近いであろう親友との関係で考えてみる。
そこに至るまでの考察は省くが、数ヶ月会わない期間があっても次の日にあったテンションで話せることではないかと思った。
つまり心と心の間にむだなものが挟まってないんだなと思いました!

12/2/2024, 4:02:03 AM

題 距離


もうちょっと離れて・・・

私が横の彼氏に言うと、彼氏は「ん?」ととぼけた顔でこっちを見る。

「どうして?」

「どうしてって近いから・・・」

「え?近くないよ」

「・・・近いから言ってるんだけど」

近くないと言い張る彼氏は、私の部屋のソファーのすぐ横に座ってて、私に抱きついてる。

「これが近くないなら何が近いのよ?」

「だって、くっつきたいんだもん、普通じゃない?」

犬系だ。

完全な犬系というか犬が目の前にいる。

「ほら、よーく見てください、ここにスマホがあります」

「ふむふむ」

「私は今このスマホでゲームをしています」

と言いながら、私はゲーム画面を彼氏に見せる。

「してるね〜あ、レベル15までいったの?えらいえらい」

なぜか頭をなでなでされる。

「そーなの!頑張って昨日やってたらハマっっちゃって・・・ってそーじゃなくてっ」

あやういあやうい。
危うく籠絡される所だった。

「私がゲームしててもさ、君がそーやって抱きついてたら動けないわけ。その結果、このゲームでもう3回もハート使っちゃってるの」

「そっか〜それは悲しかったね」

「誰のせいだと思ってるの?」

と言いながらまだニコニコして私に抱きついている彼氏を軽く睨む。

「あ、はいはい、言いたいことあるっ」

「はい、どうぞ」

彼氏が、急に手を挙げるから仕方なく指名する。

「デートの時にスマホ見てるのってどうかと思います〜!せっかく久々に会えるんだしさ〜」

「・・・うっ」

痛いところ突かれた。確かにね、それは彼氏の方が正しいかもしれない。

でも、昨日インストールしたこのネジ外してくゲーム楽しすぎて、やめられない止められない状態だ。

・・・それに、何もしてないとベタベタされまくってしまう。
それはそれで照れるしなぁ〜。

「もっと一緒にいようよ〜」

彼氏が、さらにぎゅうううっと私を抱きしめる。

「ま、まって窒息するから・・・」

私が頑張って振りほどこうとすると、彼氏は、拘束を弱めて私を見る。

「・・・僕のこと、嫌い?」

うるうるした目。

・・・・この小悪魔め。

「・・・いやっ、嫌い・・・とかじゃないけど・・・」

しどろもどろに返すと、わーいっとベッドに押し倒される。

やばい!!!このままじゃ抜け出せないっ。

「あっ、ねぇねぇ、もうすぐクリスマスじゃない!私、プレゼント欲しいなぁ、カナタくんにも買ってあげたいっ、一緒に選びに行かない?」

「えっ?!そーだねっクリスマスだ」

やった、絶対クリスマスとかイベントには飛びつくと思った。さすが犬系彼氏!

「じゃあ、行こうよ、ゆりちゃん何欲しい?イルミネーションとかも綺麗かな?」

ワクワクした目で私に問いかける彼氏。

うん、君はとってもカワイイよ・・・。

「イルミネーション、こないだ駅前ですっごく綺麗だった。プレゼントは欲しかったピアスがあるから、それでもいい?」

「もちろんっ、可愛い彼女のためならいくらでも買うよっ」

「いくらでもはだめでしょ・・・」

君のほうが可愛いと思いながら私は答える。

「行こうか?」

甘々犬系彼氏の問いかけに頷くと、私たちはどちらからともなく手を繋いで歩き出した。

12/2/2024, 3:51:01 AM

お題『距離』

 なんで女子校にいる女子って距離近いんだろうねって思う。
 私、高校から女子校だったんだけど、女子校って移動する時、友達同士で手を恋人繋ぎしながら歩いてたり、お互いに腰を抱きながら歩いている人がわりといたのよ。
 私もやられたことあるんだけど、私は居心地悪かったなぁと。
 でも、女子同士ってなるとなんで距離が近くなるんだろう。べつに仲良くない女子に抱きつく人もいるし。
 不思議だったなぁ、あの頃。

12/2/2024, 3:45:07 AM

「 距離 」 / 実話です。



彼と別れてから1週間。気持ちがまだ整理できていない中、友達だと思っていた人から突然告白された。

「すぐに返事はいらないから。一度だけでいい、デートしよう。」

そんな風に言われて、なんとなく断れずに約束をした。

大学の授業が終わった日、彼と私の家が他県にもかかわらず迎えに来てくれていた。

「これ、温かいほうじ茶。寒いかなと思って。」

そう言って差し出された缶を受け取ると、手にじんわりと温かさが伝わってきた。その小さな気遣いが、思いのほか心に沁みた。

「美味しいお店知ってるから一緒に行こ!!」

向かったのは、隠れ家みたいな落ち着いたイタリアンのお店だった。普段なら友達とワイワイ食べるような定食屋ばかりだった私には新鮮で、会話も自然と弾んだ。
「楽しいね。」と笑う彼の横顔を見て、ふと胸が温かくなった。

夕飯の後、帰り道で彼が提案してきた。
「せっかくだからイルミネーション、見ていかない?」
少し歩いた先の公園では、冬の光がきらきらと輝いていた。青や赤、金色のライトが夜の闇を照らし、その中で二人の影が揺れる。

静かに光を眺めていると、彼がぽつりと言った。

「 綺麗だね。」

驚いて振り向くと、彼の顔がほんのり赤かった。

「 もう一度言わせてほしい。一生大切にします。俺と付き合ってください。」

彼の声は真剣だった。こんな風に真正面から想いをぶつけられるのは初めてだった。

その場で答えを出すのは正直怖かった。でも、彼といる時間が心地よくて楽しかったのも事実だった。

「 私で良ければよろしくお願いします!」

私の言葉に、彼は驚いたように目を見開いた後、ふわりと笑った。

その日の夜、私たちは恋人になった。

「中距離恋愛だけど、頑張ろうね。」

彼は嬉しそうに笑いながら、そう言ってくれた。

まだどこか不安もあるけれど、彼がそばにいてくれるなら、少しずつ信じていける気がする。
イルミネーションの光の中で、私たちの新しい物語が静かに始まった。

12/2/2024, 3:43:28 AM

君との距離


「お父さんもお母さんも私が嫌いなんだよ」
そう言って君は隣を歩く

「そんなことないよ」
そんな無責任なことは言えない
全ての親が
無条件に我が子を愛せるわけじゃないことは
子どもの僕でも知っている

だけど僕は幸福なことに
無条件に愛してくれる親の元に生まれた
だからきっと
君の辛さは理解しきれない

結局僕は
「そうなんだ」
その一言しか言えなかった

「僕で良かったら話はいくらでも聞くよ」
なんて
そんな在り来りなことしか言えなかった

「ありがとう」
そう笑う君の顔は凄く大人びていて
隣にいる君が酷く遠く感じた

12/2/2024, 3:32:13 AM

39. 距離

対話するには生身で互いに手の届く距離にいることが大事だと言う人がいる。話すことだけではなくてその人の体の動きや力みからも受け取れるものがあると。生身で向き合えないために相手をつい傷つけてしまうからリモートだと少し怖いとも。

一方でリモートでも出来る、その方が安心するという人もいる。更に対面だとアクセスできない人もリモートでは参加できるという面もあり、出会う価値観の幅は広まるだろう。

自分は対面派とリモート派のどちらもわかる気がする。心身を向き合わせることはそのリアリティから攻撃しづらくなる。画面の向こうと文字情報だけをやり取りするならばより属性や人格から離れて思いのままに考えやすい。

きっと両方に慣れてそれぞれの感覚を覚えることで色々な状況で人と向き合えるようになるのだと思う。

12/2/2024, 3:25:39 AM

彼女は距離にして300mを、温かい蕎麦を食べながら、「もうすぐ、もうすぐよ!」
なにが、もうすぐなのが、距離のことかわからんが、
ゆっくり歩いていた。

12/2/2024, 3:24:36 AM

"距離"

『あと少し! あと1cmでも高く跳べれば』

そう考えながら跳んだ高跳び大会
緊張が走るこの場所
その空気は何回も味わったはずだったのに



私はその空気に負けたんだ



最後の大会。
自己ベストが出るはずだったあの瞬間は
跳ばなきゃいけなかった
跳べたはずだった



そう思いながら
棒と自分の距離が近くなる瞬間がよぎる



この瞬間が私にとって
怖くなってしまったことは
今では歴然たる事実なんだ。

12/2/2024, 3:15:58 AM

『距離』

学校に近いところに住んでいたから友達と帰り道を歩くのはせいぜい校門を出て3分ほどの距離。自転車通学で颯爽と校門をくぐり抜けたかったし、帰り道にクラスのうわさや恋バナで盛り上がりたい人生だった。
「自転車は自転車で大変だっつーの」
校門を出て3分ほどの距離を自転車通学の友達は一緒に歩いてくれる。
「天気予報常にチェックしなきゃだし、ダサいヘルメット被れとかうるさいし」
「そのダサいヘルメットにすら羨ましさを憶えているのだが?」
「じゃあ、好きなだけ被れよ」
言って被せてもらえたヘルメットは意外に重たい。これを毎日被って、時にはカッパや長靴を履いて登校するのはなるほど確かに大変そうだった。3分間はあっという間だったけれど、自転車通学者のことを少し理解した帰り道だった。
翌日。
「クラスのうわさ話か恋バナ、どっちか聞きたいな」
「じゃあ恋バナ。まずはおまえから」
突然の恋バナ指名を受けたものの、特に話すこともない。
「……わたし今彼氏いません」
「知ってた」
しばし無言の帰り道。部活に向かう人たちの声や自転車がカラカラ鳴る音がよく聞こえる。
「好きな人は?」
「いない、かな」
「俺はいる」
「えっ、誰!」
自転車を押すダサヘルメットを被った彼は立ち止まらずに前を向いたままおまえ、と言った。私の帰り道はここで終わり。彼は自転車に颯爽とまたがると振り返らずにそのまま長い帰り道を走っていった。立ち止まった私はダサヘルメットから覗いた耳が赤くなっているのに気づいて、顔が熱いと思いながら何も言えずに背中を見送っていた。

12/2/2024, 3:11:01 AM

起こすために頭をなでて頬を軽くつねって
それでも起きなくて鼻をつまむといやいやをして
唸りながらやっと起きたらまた膝枕

それくらいの「距離」

12/2/2024, 3:10:44 AM

いつまでも消えない約束
       指きりげんまん明日また
       冷たい指先に零れ落ちた
       さようならは遥か彼方へ
       あなたの街に舞い降りる
       雪はきっと孤独を隠して
       春を待つ光で溶けてゆく
       雫となって生まれ変わる
       もう忘れたかもしれない
       わたしのことわたしの瞳
       

             『距離』

12/2/2024, 2:49:16 AM

#距離
愛する旦那との間に距離なんて要らない。一生だって、旦那の隣を堂々と歩きたい…その為には、ダイエット、垢抜け、もっと気合い入れなきゃな…次の私達の試練は、家探し…それが終われば、結婚式の資金準備に、子育て準備…それまでには、新しい仕事も落ち着かせないと…早く我が家の元に優愛か、優輝亜または、優輝也が宿りますように…ロコちゃんやモコちゃん、スノーや、ティアラも早く飼いたいなぁ՞・·̫・՞🐾ฅ^•ω•^ฅよぉし!愛する旦那との未来の為に、今日も稼ぐぞ〜‼️

12/2/2024, 2:33:46 AM

距離…

どれだけのウサギとカメが私を追い越してったかなぁ…

12/2/2024, 2:32:43 AM

距離

 国内でも国外でもいきたい場所はいっぱいあるけど遠いからあきらめるなんてのはよくあることだ。

 遠いとそれだけ移動時間がかかるし金もかかる。旅行なんてのは金持ちだけに許された贅沢なわけだ。

 しかしこの前加湿器買ったけど失敗だったかもしれない。まず元々湿度は十分だったっぽいこと。

 そして結構うるさい。お湯を沸かす音が結構する。俺が住んでるのはボロ家だから下手したら騒音問題になるかも程度には気になるくらいうるさい。

 さすがに下とか二つ隣にまでは届かないだろうけど隣には聞こえてるだろうなってくらいの音がする。

 昼とかならいいけど俺が使う時間は割りと深夜だから更に音が際立っちゃうからな。ちょっと問題だ。

 それと加湿器はちょっとした暖房効果も期待してたんだけどほとんど効果がないっぽい。これは結構期待外れだった。

 部屋は閉めきってるからサウナとまではいかなくても少しは暖まると思ったんだけどな。効果は感じられなかった。

 直前で風邪を引いたから弱気になって買ってしまったけど割りと後悔してる。無駄遣いしちゃったな。

12/2/2024, 2:28:04 AM

幼なじみの■■は変わったヤツだ。

ふらっと立ち寄った生活雑貨店で、ふと宙を見つめていたかと思えば、ぱっと振り返って周囲に視線を走らせる。

「どした?」

こっちからの問いかけに、どこか上の空な様子で、ぽつりと言うのだ。

「なんか、呼ばれてる気がして…」

断じて霊的なものではない。

何しろ、ホンモノを感知するのは自分の方が慣れているからだ。

「あ、このシリーズ…やば、全タイプ揃ってる!」

ヤツの表情がぱぁっと明るくなる。
嬉々として、屋根のように突起が並んでいる物を手に取り、しげしげと眺めている。

「ブックスタンド?」

俺は全く興味が無かったが、とりあえず尋ねてみた。

「そうそう、これ便利なんだよ~。1冊でも倒れないし、型崩れしないし」

「ふーん」

「呼んでたのは、オマエなんだね~」

ペットの猫を撫でるように、その物体を撫でる■■。

なんだ、この絵面。

「買うの?」

「ほしいタイプが有ったからね~」

と、先ほど愛おしげに撫でていた物を棚に戻し、突起が2段になっている方を新たに手に取る。

それ違うんかいっ

密かに心の中で突っ込み、俺はぼぅっと■■を見ていた。

女性の中では、高めの部類に入る身長、スラリとした体躯、ショートボブの黒髪、クールで中性的な顔立ち。

性格はさっぱりして、ノリも悪くない。

ただの幼なじみ。

ただの遊び仲間。

の、つもり。

ただの、と言い聞かせている。

こんな呪文を唱えるようになったのは、いつからだろう。

俺に彼女ができた時?

■■が見知らぬ男と話しているところを目撃した時?

共通の友人の結婚式に参列した時?


馬鹿らしい


自分の腹を探ったところで、俺は決めているんだ。

俺は動かない。

腹の中身も見ない。そんなの直視しようものなら、変わってしまうから。

俺が望んで守ってきた、この温い距離が。


#距離

12/2/2024, 1:58:20 AM

罪を重さによって、こちらの岸と、向こう岸の間の距離が伸びるのは我々、渡し守死神内では常識だ。それでも、だからこそ言いたい。
⸺何時になったら向こう岸につくんだい…???

時を遡ること、数十時間前。
私はいつも、罪が重い死者を運ぶ役目を引き受けて(押しつけられて)いるのだが、本日運ぶ死者は、どうやら死神間をたらい回しにされているようだ。
理由を聞くと、「いくら漕いでも対岸につかない」というのだ。いやいや、それは普段から私に罪が重い死者を押しつけ……頼んでいるから、罪が重い死者を運ぶ距離を忘れているだけだと思っていたのだが、それにしたって長い。

私がいつも送る死者は大体、12〜24時間程の時間をかけて、死者の国へ送っている。⸺え…普段でも長いって?まぁ…私、社畜ですので。えぇ。
だが、今乗せている死者は、もう48時間くらいは漕いでいる気がするのだ。そりゃあ時折、休息を取ったりなんかはしているが、普段の死者の倍以上なんて……とんでもねぇ大罪人なのかねぇ、コイツ。

流石の私もずっと無言で二人きりなのは、我慢の限界なので、話しかけてみることにした。
規則でも、世間話程度は禁止されていないからね。

「おいおぃ兄さん、こんなに向こう岸につくのに時間がかかるのは私も初めてなんだが……一体何をやらかしておっちんだんだい?」

暫しの静寂……そのうち、此度の死者⸺男は口を開いた。

「多分僕は、禁忌を…犯したと……思います」

……意外だ。何がって?(推定)大罪人はオラオラ系かと思っていたのだが……いや偏見たっぷりなのはそうだけど、まぁ確かに、今の今までずぅっと黙りこくってたんだから…いいや分からんぞ、猫かぶりをしてる可能性だってある。死神は所詮、死ぬ間際から判決を受けるまでの死者を担当するヒラだから、罪が重いか軽いかしか分からないし、善で相殺が効くかは、実際に判決をする方々しか判断できないんだよなぁ。

「……禁忌って、どんな禁忌なんだい?」

気になったので、どんな禁忌を犯したのか聞いてみる。

「えと、最高創世様…?の、力の一部を……お借りして、使用しまして…」
「⸺……え?」

思わず声が出てしまった。だがちょっと待ってほしい。最高創世様だと?……それはヤバい。字面から分かる通り、世界の頂点とも言える、最高位の称号所持者であり、我々のような死神や、アリの一匹なんかも自由に生みだすことができる、創世の力を持っている方だ。
分かりやすく言うと、作者…だろう。思い通りの展開に、思ったように喋らせることもできる方なのだ。
⸺私だって、最高創世様が作られた一人という可能性だってあるわけだ。

流石に、聞きたくなる。一体どういう状況で、最高創世様の力を借り、使用することになったのかを。

「それは、どういう状況でか……聞いてもいいかい?」
「……実際に、力を借りる術式を起動したのは、僕では無いのですが、力を借りて、その………復讐を、しました」
「…復讐、か。相手は死んだのかい?」
「いえ、確認は…出来て、いません」
「そうか……⸺お、ようやく向こう岸が見えたぞ!」

⸺長かった!!!
流石にこの距離は……有休取ろう。おぉ、これは休んで英気を養ってから、次の仕事に取り掛かった方がいいからな。有給も取りやすいだろう。

「⸺!!!」

向こう岸で、誰かが手をふっている。
誰だ⸺まさか………!?

    *

「やぁー、ごめんごめん。こっちの手違いで無駄働きさせちゃって。ほんっとうにゴメン!」
「あ…いえ。俺が忘れてただけですから⸺」
「⸺いぃーや違う!!!俺が君の魂と記憶を勝手に分けたのが大きくロスしてる原因だから!」
「いえ、三年って言ってあるので」
「はぁぁぁぁ!?!?たった!?たった三年!?いいんだよ!もっと拗らせて十年でも百年でも待たせろ!!!もっと拗れてていいんだよ君らは!!!」
「いや俺の方が無理ですから!」
「知るかもっと時間経過させてやる!妨害用に恋愛フラグの旗でも立ててやろうか!!!……いやまてそれは俺が成分摂取できなくて困る。ひっじょーに困るぞ?」
「だったら妨害せず、過干渉せずに居てください」
「くそぉ!!!」

今行われてる会話は、岸についてから、ではない。
私がせっせこ舟を漕いでいる間に行われている。
⸺コイツ、なんで最高創世様と親しげに……あー………最高創世様が作られたのか…?にしたって会話の内容がな。

「あ、ごめんね死神く⸺し…し……シガミくん!そこの彼は俺⸺じゃなくて、私に渡してくれる?私が直接相手しなきゃいけないからさ。君の上司には、ちゃんと伝えてるし、こっちの手違いだから、君へのボーナスと有給を弾むように言ってあるから!」
「え?あぁ…別に、これが仕事ですから…?」

なぜ、私の名を知って…いや。最高創世様なら、名など直ぐに分かるか。しかしボーナスか…何に使おう。そういえば最近、家内が現世に旅行しに行きたがっていたな……ボーナスの確認が取れたら、家内に相談でもしておこう。
そう考えながら、桟橋にロープをかけ、重りを底に沈める。
⸺ようやく辿り着いたぞ。

「ありがとうございます…えっと、シガミさん」
「だからいいって。それより兄さん、なんで最高創世様とそんなに気安いんだい?それと、一人称も…」
「あぁ……気安いのは、色々巻き込まれまして…それで。一人称は…記憶があやふやになってまして」
「そうかい……⸺達者でな」
「⸺!…えぇ。貴方も、お元気で」

ふぅ……長い仕事だったぜ。

【シガミさんの長い仕事日】



〖おまけ〗
「あの…シガミって、即興で名前決めましたよね?」
「ギクゥッ!?……そそ、そんなこと…無い、よぉ?」
「それに最高創世様って……その病気、一生治りませんね」
「グオォォォ………ダメージが、ぐぅ…酷いぞ◆◎⸺グベラッ!?!?!?」
「名前言おうしたら、ダメージ食らうってことわすれてましたね……貴方が面倒なことしまくってるから俺らの名前が一生出されないんですよ?」
「ヤメテ…メタいこと言わんで!書き手のライフはもう0よ!マイナスいってしまうわ!!!」
「知るか」
「うわーん冷たいー!!!」

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