『誇らしさ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
キミの笑顔を絶やしたくない…
キミを愛してから…
それが俺の誇りです
……
あのね…
ミーチャン……あ い し て る …
大地に深く根を張って
太陽の光を浴びて育つ
キミは何も言わないけれど
花を咲かせる時期を知っている
蕾が大きく膨らんで
ボクはその美しさに酔いしれる
花開くときは
そっと静かに揺れるんだ
キミは全てを知っている
誰かと比べるわけではなく
ただそこに在るということ
生命とは存在するだけで
尊くて美しいものなんだ
『誇らしさ』
私のお祖父さんは、とても器用な人だった。
畑仕事から、小さい小屋なら大工さんのようにテキパキと作り上げる。
夏になると、茄子に胡瓜にトマトといった、夏野菜を畑一面に実らせて、
「今年も良くできた。美味そうだろ?」
そう言って眩しくにっこりと笑っていた。
私が[新しいおもちゃが欲しい]と、駄々をこねれば困ったように、でも何故か嬉しそうに
「しょうがねぇなぁ。ほら、少し待ってろ。」
お祖父さんはそう言って、家の中に入っていく。私は首を傾げて待っていると、お祖父さんは手に絵の描かれた少し厚めの紙?と、石みたいな色合いの重たそうなコマを持ってきた。
見たこともない〔新しいおもちゃ〕に、私はとてもワクワクとしていた。
「ほら、これで遊んでみろ。」
そう言ってお祖父さんは派手な厚紙を地面に置いて、重たそうなコマに、たこ糸のような紐を巻き始めた。
あっという間に巻き終えて、お祖父さんはニヤリとしたあとにバッと巻き終えた紐を引く。
ガチリと、激しい音を立て地面で回るコマに、私は見入る。
ガチッバチッといった激しい音を鳴らしながら、コマは回る。私はじぃっと見つめる。見つめていくうちに、コマはゆるゆるとした回転になっていき、やがて止まった。
私がワッと〔マネしたい!どうやったの?〕と聞けば、
お祖父さんは嬉しそうに笑いながら
「簡単さ。ほら、こうやって紐を巻くんだ。」
優しい声色で、私の手に大きなお祖父さんの手を重ねて教えくれる。
あったかくて、しわしわで、ごつごつとした手のひら。
その感覚が、くすぐったくて、心がぽかぽかとする。
そんな幸せを、じっくりと噛み締める。
いつも笑っていて、面白いことや、楽しいことをたくさん教えてくれた。
そんなお祖父さんが、私は世界で一番誇らしく、大好きである。
誇らしさ
雨音が響く静かな夜
私が進むべき道はなんだろうか、本当にこれでいいのか、どうしたらいいのか
考えても答を得ない不安ばかりが溢れてくる
こんなときはただ、深い暗闇に沈んでしまいたい
なんのために、誰のために演奏するのか私はずっと迷っているままだ
溢れた不安を抱えたまま演奏会を迎えてしまった
今までどうしていたのかも上手く思い出せなくて、手が汗で濡れていた
先生や周りの仲間の声を聞いて少し落ち着いた私は、多くはなかったけれど隣で演奏する子と言葉を交わした
「いつも通り、楽しもうね」と明るく彼女は言った
いつも聞いていた彼女の奏でる音色は、まさにその性格を表すようにのびのびとしていて明るいものだった
私もその演奏に元気をもらっていたし、本当に素敵だと思った
少し思い出した
その音色を聞いて不思議と私まで演奏を楽しめるようになっていたんだ
私はいつも通り、演奏を楽しもうと思った
「間違えても、音割れしてもいい。練習を重ねてこの場に立っているのは紛れもないあなたたちなんだから。あなたたちが楽しんで演奏すれば、それは絶対に目の前にいる全てのお客さんに伝わるから、お客さんを踊らせてしまうぐらい楽しんで演奏しよう」という先生の言葉に後押しされた
ステージの照明が明るくなって拍手が送られた
目の前には多くのお客さんが集まっていた
これから私はここで演奏する
さっきまで抱えていた不安はもうどうでもよくなっていた
ただ楽しみだと感じていた
心の高まりだけを頼りに私はいつもの席に着く
隣には彼女がいる
とても温かい気持ちになった
みんなの息継ぎが揃う
今までのステージで一番息の合った演奏をしている
私は心から演奏を楽しんでいた
私が奏でているこの音色がみんなの音色と重なり合う
心地良い綺麗な旋律となって私の耳に届く
本当に楽しい
ずっとこの時間が続けばいいのにとさえ思った
続々と客席から大きな拍手が送られた
照明の奥にいるたくさんのお客さんが、顔は見えないけれど楽しんでくれている実感があった
感謝の気持ちで溢れていた
「今の演奏、めっちゃ良かったよ」
いつも1番近くで演奏していた彼女が言ってくれた
私はその瞬間、嬉しくて嬉しくて舞い上がった
のどのあたりと目頭がじわじわと熱くなるのを感じていた
今にも泣きそうだった
今までの全ては無駄なんかじゃなかったし、これでいいんだと
そして何よりその言葉は私に自信と誇りを与えてくれた
私の演奏はそうやって誰かに届いているんだと
今までたくさん考えては藻掻いて、このままではだめだと、私じゃだめなんだと決めつけてきた
私の演奏を聞いてくれる人がいること、ちゃんと届いていることが心の底から嬉しかった
私はこれからもきっと、この言葉を思い出しては自分を誇りに思えるんだろうと確信を持てた
題:誇らしさ
あなたは今、自分が産まれてきた事を
誇らしく思えてますか。
誇らしいってどうやったら思えるかな。
1つは自分に自信を持つことだよね。
うん。それが大事だと思うな。
正直私は誇らしく思えてない。
だから、産まれてきた自分を誇らしく思えるまで、
自殺ってものはしない事にする。
辛くても苦しくても生き延びてみせるよ。
この決意、届いてるかな。
聞こえてるかな。
私に
私はある日、誇らしいという言葉の意味がどうしようもなく気になってしまったので、早速、スマホで調べることにした。
今時はスマホですぐ調べられて便利だなと思いつつ、
記事を開き、知りたかったものを見つけた。
そこに書かれていた、誇らしさとは
「自尊心および、自分に値打ちがあると感じること」
と記述されていた。
はて、私にはそう感じたことがあっただろうかと
気になり、朧気な記憶を呼び覚ましてみた。
あぁ、あの出来事がそうかもしれないと思い当たる記憶が見つかり、私から小さな微笑みがこぼれた。
私にも誇れるものがあったのだなと少し嬉しくなってしまったのだ。
いつも思っていた
自分が任されていいのだろうか
もっと適任がいたのではないだろうか
そう思っていた
上司の一言
お前に任せるのが一番安心できる
その一言で自分でいいのだと確信できた
この仕事に誇らしさを感じる
さぁ、社長プレゼンだ
#1『誇らしさ』
ずっと続けていた仕事から未知の職種にジョブチェンジをするため、セミナーに入った。
今まで培ってきたものがすべて通用しないのだと、講師の言葉で打ちのめされる日々。
講義の内容よりも講師の言葉がどんどん蓄積され、すべてが後ろ向きな考えに傾いていく。
もう40代…うじうじしてる時間はない!
先生はこの人だけじゃないし、やる気が無くなる前に離れよう!と思い立った翌日に気持ちを伝えた。
言い出しづらくて怖かったけど、スッキリした。
この行動力は誇っていいかな?
詩歩
彼は言った。
「誇りは穢れないための標だ」
彼女は言った。
「誇りがあれば立ち上がれる」
あのひとは言った。
「誇りなんかに縛られたくない」
あのこは言った。
「誇りなんかじゃ食べていけない」
──ひどく、不思議なことに。
そのたった3文字は、人々の対立のもととなることもあれば、人々が協力するためのタネになることもあるのだという。目に見えないものなのに。手で触れないものなのに。舌で味わえないものなのに。
その3文字のために彼らは争い、血を流し、手を取り、傷を癒やしていた。
ならば。私にとって誇りとは、僕にとって誇りとは、俺にとって誇りとは、己の誇らしさ、というものは──。
誇らしさ
娘は心身の不調で休部中だが、仲間が今、全国大会に挑んでいる。
そんな仲間と共に、1年間頑張ってきたんだと、我が子も誇らしく思う。
日頃の頑張りを見てきただけに、大会に挑む仲間の姿と自分と闘う娘の姿に、涙が入り雑じる。
黄金色に輝くたてがみ
きよらかな銀梅花の冠
胸にともるルビーの勲章
目にはうつらない美しい飾り
『誇らしさ』
私の誇りはあなたです。
今の私がこうしていられるのはあなたとの出会いがあったから。沢山のことを一緒に学んで乗り越えられたのは、私のいく先に必ずあなたがいてくれたから。私の超絶優秀なナビゲーターかつ大好きな人。
あなたは私の誇り。
今夜も祈って歩く。会えても会えなくても。
『誇らしさ』
朝目が覚めたらコーヒーを飲みます。
苦いけれどとても美味しくて、それは私の生活に一滴の味わい深さをもたらしてくれます。
毎朝コーヒーを飲みます。
どんな日であっても、それをすることで私の気持ちは少し晴れるのです。
強制はされていません。
責任もありません。
義務感もありません。
飲みたいから飲むのです。
私が、飲むのです。
そんな少しの……贅沢なのです。
決して表には出さないけれど
私は絵をかくのが好きなこと
話を考えるのが好きなこと
自転車に乗るのが好きなこと
好きなバンドがあること
友達はみんな素敵なこと
出会いがみんな笑えること
私には
たくさん誇らしいって
思えることがあるんだよ
(2023.08.16/誇らしさ)
誇らしさ。
私の妹はとっても可愛い。
とってもモテモテだし、色んな人を虜にしたと思う
でもそんな妹と私を比べられる。
妹の方が___貴方より妹の方が___
いや。笑
顔もいいし性格もいい妹の方がいいに決まってんでし
ょ笑
妹と比べんなよ。
でも私は妹のことを誇りにおもってる。
我慢してるのにみんな気づいてくれない。
誇らしさ
コミュニケーションをとるのが苦手だった。
だから、自分なりに努力して、周りの人たちの話術を聞き知識を増やし、そのレベルを上げた。
この生徒がどうしたら、上手に泳げるようになるのか?
本を読んだり、上司に聞いたり、オリンピック選手の練習や解説を聞いたりして、勉強をした。
そうしたら、泳ぎは上達し、更にコミュニケーション能力も上がった。
どの仕事に対してもそうだが、勉強が必要だと思っている。
それを教えてくれたのが、自分の会社の社長や上司たちだった。
社長や上司たちの支えがあったからこそ、自分のレベルをあげられた。
私はこの人たちのことを誇らしげに思う。
『誇らしさ』
私に誇れるものがあるとしたら
それは
あなたが
私を産んでくれたこと
私を育ててくれたこと
あなたたちの
娘に産まれ育ててもらったことに
感謝し
誇らしく思って
これからも
生きていくことにします
いつか
あなたたちに
誇らしいと思ってもらえるように
他人に誇れる事なんて無いと思ってきた。勉強も運動も人並み、人付き合いだって苦手だ。仕事も上手くいかず落ち込んで帰路についたあの日、なんとなく真っすぐ帰る気になれず寄った本屋で、君と出逢えた。
話すことが好きで、よく笑う君がとても可愛かった。僕の何気ない話にも笑ってくれて、一緒に喜んだり怒ったり。コロコロ表情を変える君と話している時は本当に楽しくて、少しずつ自分に自信も持てちゃったりして、君を好きになるのに時間はいらなかった。
君を好きになったこと、君が僕を好きになってくれたこと、とても誇らしく思うよ。
今日この日を一緒に迎えてくれてありがとう。
純白のドレス、とても似合ってる。
敵国との戦争で、我が軍の敗北は決定的だった。
他の家臣たちは、逃げ出すか敵の軍門に降ってしまった。
豪奢な玉座の間に残るのは、国王たる私と近衛兵長だけだ。
「もう敗北は確定だ。お前まで死に急ぐことはないだろう。今ならまだ間に合うぞ」
私は半ば投げ遣りに言う。
しかし、彼は静かに剣を構えたまま、この場から離れようとはしない。
「私にとって、誇りなき生は、緩やかな死と同義です」
いつも寡黙な彼の言葉が、私の胸を打つ。
「お前に説教されるとは。だが、それもそうだな」
私は玉座から立ち上がると、剣の塚に手を掛ける。
「ならば、最期まで誇れる生を共に生きようではないか」
「御意」
やがて、扉が開かれ、敵兵たちが雪崩れ込んでくる。
最期まで抗おう。誇れる生を、彼と共に。
#56【誇らしさ】
人生で唯一、誇らしさでいっぱいになったのは
とある歌のオーディションに受かって
プロのアーティストと一緒に
ホールでデュエット出来たことだ。
音源を送って、一次審査に通ったときは
合格を伝えられた電話口で半泣きだったし
審査員の前で歌った二次審査は
緊張しすぎて声が震えた。
あぁ…これは落ちたわ…と
実力の半分も出せなかった自分に
がっかりして、泣きながら帰った。
合格の電話が来たときは信じられなかったし
メールとライブチケットが届くまで
半信半疑だった。
各ライブ会場に選ばれた人がいるから
私だけが特別なわけではないけれど
数多く受けてきたオーディションの中で
初めて合格した嬉しさは計り知れなくて
プロにはなれなかったけれど
歌うことをやめなくてよかったと心から思ったし
あの景色は一生忘れないなと思った。
一緒に歌ってくださったアーティストさんは
とても気さくで、いい匂いがした。
トレードマークの足元は、その日も煌びやかで
私は心の中で「あぁ!本物だ!」と叫んだ。
たくさんハグしてくれたこと。
歌を褒めてくれたこと。
これからの自信と目標になった。
今でもテレビで見かける度に
背筋がしゃんとする。
今日も彼女の足元には
ルブタンのヒールが輝いている。