視線の先には』の作文集

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視線の先には』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/19/2023, 12:59:28 PM

暑い暑い七月の昼過ぎ
熱した鉄板のようなアスファルトの上を
鳩が一羽
うろうろ歩いている
よう 可哀想な鳥よ
そんなところに
お前の食べられそうなものはあるのか
いくら飢えたとて
その小さな足に火傷を作るなよ
お前は俺と違って
昼のあいだでも
日陰で休むことができるのだから
俺かい
お前と同じようなものさ
この暑い時間に
太陽に灼かれながら
滝のような汗を流して
茹でられるような思いをして
人の昼飯を運んでは
わずかな駄賃をもらっているのさ
それもこれもみんな
飢えないためだよ
だが俺はお前と違って
靴というものを履いているし
頭に帽子もかぶっているけど
お前にはそういうものもない
だから
お前がその小さな足に火傷をこしらえて
夜の涼しい頃になっても
その痛みに眠れなくなるのではないか
俺はただ
それだけが心配だよ

鳩はなにも答えなかった

7/19/2023, 12:59:17 PM

小学生の頃から少し変わっていて
宿題をやっているのに忘れたと言ったり
部活に行ってくると言いながら
駅付近をウロウロしていたり
高校では勉強は出来たけれども
3年の夏にとうとう登校できなくなり
結局転校して何とか卒業したり
なかなか仕事が続かず
お金が無いのに散財したり
もっと色々あったけれど
今はようやくやりたいことを見つけて
都会で頑張るあなた

その視線の先には
何を見つめているんでしょう
あなたが生き生きと
幸せでありますように

7/19/2023, 12:57:15 PM

視線の先には、私より優れている「あの子」がいる。
同い年なのに抜かれちゃうのが尊敬して、憎んで。

自分を慰めたいがために向けた視線には、私より劣っている「あの子」がいる。
年上だけど、私より下手なのを喜んで、虚しくて。

私のカメラはいつもあの子やその子を写している。

私はいつも「誰か」にピントを合わせてるけど、
私は誰かのピントに合っているのかな。
そんな私の存在意義とは_。

*視線の先には*

7/19/2023, 12:53:59 PM

貴女は、一向に私を見ない。

 貴女に初めてプロポーズをしたのも、貴女に初めてダンスに誘い、踊ったのも僕だった。貴女と僕は年も近く、国は違ったが家同士の仲も良く、同じくらいの家柄だった。貴女に何度アプローチしても、貴女は目を伏せ微笑み、いつも同じ言葉を紡ぐ。「可愛い人ね。」と、一言だけ。
 
 今では、貴女には婚姻した人が居る。その人のことを…心から愛していることを今まで見たことのない…幸せそうな表情が物語っていた。
 
 貴女と一番仲が良かったのは、私のはずだったのに。愛する人が幸せになることは、嬉しいはずなのに…。

 旦那さんが酷い人なら…、夫婦仲が悪かったら…、家同士の仲が悪かったら……良かったのに。

 考えてしまった…、思ってしまった…、私が貴女を幸せにしたかった。と、

 血の滲み出る努力を重ねたことも、どんなに苦しくても必死に生きた理由も、人生の全てが、貴女のとなりに並ぶだったことに気付いてしまった。

昔から、分かっていたはずなのに……。辛くて…、辛くて…、仕方無かった。

7/19/2023, 12:50:50 PM

隣の席のイノウエさんは、授業中にいつも廊下を見つめている。
俺も気になって、イノウエさんが見ている方面を見るものの、特に何もないしもちろん誰もいない。
 授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
俺は、気になりすぎてとうとう隣の席のイノウエさんに声をかける。
「あの、イノウエさん、ちょっといいかな?」
 ポニーテールのイノウエさんは、不思議そうに俺を見る。
「いつも授業中にイノウエさん廊下みてるけど、何かあるの?」
 イノウエさんは、一瞬、なんのことかと悩んでいたが、思い出したかのように、あぁ!、と言う。
「この学校の七不思議知ってる?」
「……え? 高校にも七不思議ってあるの?」
 俺が鼻で笑って聞き返すと、イノウエさんは、むっとした顔をする。
「あるよー! その七不思議の一つで、廊下をさ迷う幽霊っていうのがあってね」
 イノウエさんは、廊下を指さす。
「ちょうど、そこの廊下、授業中に通ってるんだよ」
 俺は、言葉を失う。
「……いや、誰もいないよ? だから聞いたんだけど」
「まー、普通の人は見えないもんね、幽霊」
 俺は、固まった。
 イノウエさんの視線の先には、どうやら、学校の七不思議の廊下をさ迷う幽霊があるようだ。
 廊下の蛍光灯が、パチリと鳴った。
 


【視線の先には】

7/19/2023, 12:45:28 PM

お題:視線の先には

 視線の先には君がいる。
尖った耳に、黒い鼻、茶色の毛にくるりと巻いたふわふわな尻尾。
君の視線には、自分の今朝の朝食のトースト。
自分の食事の度に君は現れ、自分のご飯を恨めしそうに見ている。
「もう君はご飯食べただろ」
と自分が言うと貰えないのを理解したのか視線を逸らす。
君の視線の先には自分は居ないが、自分の視線の先にはずっと君がいる。
食い意地が張ってお世辞にも可愛い顔とは言えないのにそれでも、可愛いくて、愛おしくて自分は君から目を逸らせない。

たまに君のお世話が面倒くさいなと思う日もあるけど、この広い世界で自分と家族になってくれた大切な犬の君。
これからも君は自分の視線の先を捉え続けていくんだろう。

7/19/2023, 12:43:42 PM

テーマ:視線の先には #248

視線の先にはいつも未来がある。
辛い過去は振り返らない。
悔しさを握りしめて前に進む。
どんなに強い風や雨が止めようとしても。
歯を食いしばって
絶対に前に進んでやるんだ。

7/19/2023, 12:39:53 PM

真っ直ぐな彼の瞳と目が合った。少し小さめだけど穏やかな色をたたえた黒目が素敵。シャープな印象だから眼鏡も似合いそうだな、と勝手に想像して一人でにやけてしまう。
 何を見ているのだろう。そう考えて違和感。だって私は彼と目が合っている。──そう、目が、合っているのだ。それはつまり。
 状況を理解した途端に顔に熱が集まるのがわかった。色を変えたであろう頬を隠すように両手を当てるがもう遅い。

私の視線の先には愉しそうに笑う彼がいて。
彼の視線の先には真っ赤な顔をした私がいる。



/視線の先には

7/19/2023, 12:34:56 PM

視線の先には…

カクテルのテキーラサンライズのような美しい夕陽が、夜と溶け合い始めた頃の空に、響く。

胸を震わせる大きな轟は、まるで天空の父が子供達の為に大きなフライパンで、ポップコーンを作っているのかと思える爆音のようだ。

今年も、始まった…夏の夜の花火。

これまで、数え切れない程の花火を、友達、仕事仲間、彼、様々な人、時に、独りで見てきた。

私には、遠くの花火を見る時に聞こえてくるメロディがある。

『別れる事は辛いけど、仕方がないんだ君の為、別れに星影のワルツを歌おう…』千昌夫の星影のワルツをハーモニカで演奏されたメロディだ。

数年前に亡くなった父が、好んで演奏していた曲だ。

照れ屋で不器用で言葉が少ない父だったが、お願いすると、少し照れて演奏してくれた思い出がある。

猛暑の夏に、数日前は元気だったはずの父が、突然吐血して逝ってしまった。

亡くなった翌日に、いつも夏になると全国各地で催された花火大会の中で、よりすぐりの動画を送ってくれる友人が、豪華で見事な花火を寄せてくれていた。

その友人は、私に起こった突然の悲報を知らずにいつものように、ただ、送ってくれただけ。

突然の死に、気を張ってあれもこれも…と手配をして全てが終わった後に、その花火の動画を夜、独りで見た。

音も激しく、美しく、まるでその場にいるような躍動感があり、喪服を着たまま嗚咽した。

何度も、何度も再生して父を想う時、すーっとあのハーモニカが私の中に流れ込んできた。

あの歌の最後のほうに『さよならなんてどうしても、言えないだろうな泣くだろな…遠くで祈ろう幸せを…今夜も星が降るようだ』というフレーズがある。

しばらく、泣かない日はないだろうなと思った。
日があるうちは、笑って過ごそう!
夜だけは、気を緩めて泣いてもいいよね…と自分を許した。

今はもう、夜な夜な泣くことはないけれど、つい夏の夜空に轟くドドォーンパラパラ…の花火を見ると、蘇るあのメロディは、多分続くのだと思う。

私の視線の先には、愛おしく思える世界が、広がっている…

生きているからこそ、感じられる世界をもっと楽しんでしっかり見ようと思う…先に逝ってしまった父や大切な人達に逢う日まで…




*読んで下さり ありがとうございます*

7/19/2023, 12:33:10 PM

視線の先には

優しいあの人が視線の先に
いる…
近付いていこうと
すると…

遠くなる…

何故?

あなたとの程よい
距離感を保って…

微笑み返す…

何処か
もどかしくて…
さみしくなるの

でも…

今の距離感を越える
勇気がない

あなたが
遠くなったら
辛くて…

いいの…
程よい距離感
あなたがいるしあわせ

多くは求めない


あなたがいるしあわせ
かみしめて

きょうも
ゆっくりまったり…
眠るわ

ありがとう…

7/19/2023, 12:30:27 PM

やぁ、僕はドール屋さんにいるテディベア。
ショーウィンドウにいれるのは嬉しいけど
少し日焼けしちゃったんだ。
そんな僕の代わりに
ショーウィンドウにいるのは紫色の目の女の子。大きなリボンがよく似合っているんだ。
店主がどうしても
店内側に置くから目が合うんだ。
君は何時生まれたの?とか
いつか優しい人が買ってくれると良いねとか
たくさん話すけど女の子は返してくれないんだ。
でも、ある日。くるくる髪の女の子がやって来て紫色の目の女の子を買っていったんだ。
僕は嬉しかったけど、ちょっと寂しかった。
君の目が薄い膜を張っていたこと、
僕は知っているよ。

君の視線の先には僕が映っていたのかな?

7/19/2023, 12:29:11 PM

#視線の先
#彼女目線
カレカノで歩いているのをみていると
微笑ましいんだ
彼氏と会えるんだ。そう考えたら
顔があかくなるそのくらい好きな人なの。
毎日、毎日LINEや電話してるとだいたい
2人で笑ってるよね。彼氏は、とても優しくて
かっこいいんだ。私のことを本当に大事にしてくれて、私なんかでいいのかな
そう思う日もあった
でも、彼はいつだって言ってくれる
俺はね、せいらのとなりがいいの。
嬉しくて、飛び跳ねる
毎日、毎日犬の散歩したり、
買い物行って、ちょっと用足ししたあと、
なんかカレカノが歩いていると
羨ましいんだ。といっても
もうすぐ会えるんだけど。
視線の先にはいつも彼がいる
せいら。

7/19/2023, 12:29:07 PM

私はいつもあなたがぼーっとしてると
その視線の先を追ってしまう。

あなたが誰かを見ていると少し切なくなる。

あなたがその人のことを恋愛対象として
見てないって分かっていても苦しくなる。

わがままなのは分かってる。

叶わないことなのも分かってる。

でも、私だけを見ていて欲しいって思ってしまう。

その視線の先に私がいればいいのにな…。



#視線の先には

7/19/2023, 12:19:24 PM

生き方は決めた。
帆を立てて、海からの南風に半生を描いた。
振り返るな。ありふれた日々。
違うありるえた日々にマスターピース

7/19/2023, 12:19:18 PM

夏祭りの夕暮れに、出見世の熱気。首から伝う汗が、浴衣の衿にするりと逃げる。
 私があなたにねだったのは、瓶ラムネのビー玉だった。カラカラと、飲み干した瓶の口を開け、あなたが神社の手水舎でちょいと洗えば、町も花火も逆さま模様。
 あなたの手のひらから、親指と人差指でつまんで空にかざす。ドォン、と音をひびかせる大きな花火を閉じ込めて、見物客の歓声に浸す。
 きれいですね、と言うあなたに、そうですね、と返事して、また、ドォン、と大きく空を彩る花火に、あなたが目を向けているすきに、私は、この夏を閉じ込めた小さなビー玉に、さっきまで、あなたの唇が触れていたガラスの肌に、そっと接吻する。
 冷たい感触と、急にほてる肌。
 あなたがそれを見ていたなんて、私が知るのはもう、ずっとずっと、後のこと。


【視線の先には】

7/19/2023, 12:19:08 PM

「暑い...」
まだ8時前なのになんて暑さだろう。できるだけ暑くないうちにといつもより早めに家を出たが、たかが数十分変わらないと出た後に気づいた。まだこの通りは人が少ないからいいが学校までのルートで大通りに出なければならない。大通りは人が多くなり、より暑く、より窮屈で、より孤独感を感じてしまう。
「ああ、もっと遅く出れば良かったな」
そう思ったのは大通りが見えて大量の人固まりが見えてしまったからだ。どんどん大通りになってくると人の声も大きくなる。
「うるさいなぁ」
とつい口に出てしまったが、流石に聞こえてないはず。もうすぐ大通りに出るというところで、同じクラスの男子が目の前を通った。すると、突然こっちを見て手を振ってきた。
「おかしい。あいつとは話したことがないはず。けど振り返さないのは流石に失礼かな」
僕は精一杯の笑顔で小さく手を振り返した。
すると、手を振っていた男子が気まずそうにこっちからの視線をそらす。初めはなんて失礼なやつと思っていたが、よくよく見ると視線は僕の後ろの方を見ていた。
「まさか...」



「この通りを使って登校してる人...いるんだ。」
その日から僕は人一倍人の視線を気にするようになった

7/19/2023, 12:17:20 PM

視線の先には何がある?

家族、それとも友達?

一体何があるのか。

明るい未来、暗い足下。

いろんな物語が見えてくる。

さぁ、進もう。

いろんな道を。

逃げても良い、戻っても良い。

進んでみよう。

進まなくちゃ物語は終わらない。

7/19/2023, 12:13:57 PM

『視線の先には』2023.07.19


 久しぶりに共演するコイツは、惚れ惚れするほど、いい男だと思う。
 同じ舞台に立つ高校からの友人は、観客の視線を一斉に集めている。
 西洋人らしい整った顔は嫌でも目に入るし、長い手足から繰り出されるダンスはダイナミックだ。
 今回の役は軍人を束ねる主人公の双璧役である。
 友人は正義感に溢れる美丈夫、自分は一匹狼を気取っている隻眼の男。最初はバチバチしているが、最終的には志を同じくし、主人公を支えるという役柄だ。
 ストリートプレイではあるが、ダンスもあり実に華やかだ。
 友人が手を伸ばし、軽くステップを踏んでから、くるくるとまわる。それの見事なこと。
 溌剌とした声量でセリフを吐けば、観客の視線が動く。
 自分も客席にいれば、間違いなく友人を目で追うだろう。
 簡単に言ってしまえば、ファンなのである。
 ここにいる観客の誰よりも熱烈な自信がある。なんといったって、自分は彼を高校の時から見ていたから。
 今も、自分の視線の先には、友人がいる。

7/19/2023, 12:12:49 PM

視線の先には、明るく開けた輝く世界。
 でも、視線を手もとに戻して。
 私は木陰で、読書でも。

7/19/2023, 12:12:10 PM

私の視線の先にはあなたがいて、
   あなたの視線の先には私がいる。
   見つめ合うのは照れるけれど、
   お互いの視界に入っていることは嬉しい。
   そういうこともあったなぁ。

             「視線の先には」

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