『街』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
見慣れた景色が安心する
遠出とすると帰れなくなりそうで
不安になる
街
ネオンサインが怪しくに光る街は、いつでも私を歓迎する。
いつものバーで、いつもの仲間と、いつもの酒を飲む。なにも変わらない夜。
客の来ない、古いバーは、たった八人の仲間たちで賑わう。ビリヤード台にはトランプを散らかして、麻雀卓には人生ゲームを置いて。細長いカウンターのグラスは形も大きさもバラバラで、ワインや日本酒が並ぶ棚には怪しい瓶が混ざっていて。
つまり最高の隠れ家だ。
今日も黄昏時にバーは起き出す。
カラン、と乾いたベルが鳴り、大柄でスーツを着崩したオールバックのオッサンが入ってくる。散らばったものを隅に避けて、古びたロッカーから痩せた箒を取り出すと、店の中を掃き、次に濡れた布巾を用意して、集まってきた妖たちと手分けしながら店の隅々まで拭き始めた。
店がある程度片付いた頃、妖たちがさっとドアを開けて、ラフな格好をした若見えするであろろう女が入ってくる。オールバックのオッサンに笑顔で声をかけて、先ほど隅に寄せられた人生ゲームを麻雀卓に広げる。オッサンが苦笑しながらカウンターに入ると、
街
この街には、黒く蠢く無数の何かがいる。
夏の夜の商店街。今日みたいな日は気配が強くなる。
今まで数多くの町を旅してきた。
閑静な行楽地もあれば、自然豊かな山の道も。
その中でもこの土地は、形容し難い恐ろしさを感じる。
なにもなけばいいのだが。
ハッと気配がし、振り返る。
なんということだ。
この街でそいつは、飛ぶ。
泣き叫びたい衝動に駆られながら、逃げようとしたものの
唐突な恐怖は体をこわばらせた。
どうか、ぶつかりませんように。祈る他なかった。
そんなとき唐突に現れた一台の飛ぶ車
時速80kmでそいつを轢き去っていった
車にはおそらく見えていないだろうし気づきもしていないだろう
とりあえず、救われたことに関して感謝するのであった
おわり
街 6/12 水
街の夕暮れを見ていると
思い出すのは学校のあの出来事
街が街灯で照らされているのを見ていると
思い出すのは夜の彼との会話
街のお店の電気が消えてるのを見ていると
思い出すのはさっきまでの彼との会話の内容
街の様子を見ていると
彼のことが蘇ってきて仕方がない
あぁ
私ってこんなに彼への愛が大きいんだ
彼も私に想いを寄せてくれてはいるが
私と愛の大きさはどう違うのだろうか
私が見ているこの街のように
とても
とても
大きな愛が
私へ向けられているといいな
街
今日は少しだけ遠くに出かけようと思っている隣町に新しく出来たお店に行く予定
私がよく知る街
朝は人が駆け足で駅に向かう街
昼は人が生活のための群れになる街
夜は朝日を待つ静かな街
これから私が去るかもしれない街
これが、今いる私の街
街
高校生の頃、学校帰りに友人達と街に繰り出すのが好きだった。
毎日のように遊んでいた。
今ではそれぞれが家庭を持ち、会えるのが数年おきになってしまった。
彼らと遊んでいた日々は僕にとって、人生という荒波を乗り越える上でとても大切な思い出だ。
濃紺の帳が降りてポツポツと淡い灯りが遠くに見えた
その光はきっと優しく全てのモノを包みこみ
温めてくれるのだろう
灯りは小さくても心を安らげてくれることを知っている
淡い光
きらめく光
あらゆる光があの街を灯しながら包みこんでいく
やがて来る暗闇から守るように
眼前に広がる淡い優しげな光に包まれゆく街に
自分の居場所はなく
足元は暗く何も見えなくて
振り返れば漆黒の闇がひっそりと後ろにつけていた
灯りに向かって歩を進めたい衝動に駆られる
しかし足は動かなかった
まるで足枷がこの両足にはめられているかのように
優しいヒカリの浮かぶ街は
まるで透明な柔らかな膜に覆われているように
それでいて硬い強固な壁で阻むように
拒絶する
何者でもない自分を
伸ばした手の先に掴むことの出来ない何かを隠すように
もう二度と戻れないと踵を返し
背後に広がっている闇に向かう
さっきまで重かった足が嘘のように軽く動いて
歩みは止まらない
バイバイ
サヨナラ
俺を産んだ街
バイバイ
サヨナラ
俺を殺した街
2024.6.12/街/
病んでる風を出したかったのだけれど、お題「街」から離れてしまった感じになっちゃいました
街
イルミネーションがキラキラ輝いているイメージ
[変わらぬ景色で代わった世界]
数年振りに帰省した。街並みは昔と変わらない。
小学校の頃、友達と話して帰った道。
中学生のとき、見つけた綺麗な星が見える丘。
高校生のとき、よく友達と勉強して帰ったカフェ。
変わったのは、僕のとなりにもう君はいないこと。
君がいない春がまた来る。
色のない桜が目にうつる。
君と見た桜はどんな色だったのかな。
もう、思い出せないなぁ。
でも、記憶の中の君と話す。
それだけで、少し楽しい日々になる気がする。
___記憶の中の君は精神安定剤。
街の夜景に映る光それぞれが人の存在を示す
車のライトとかビルの明かりとか
その光がそれぞれ人の存在を示していて面白い
でも光がない場所にも人は存在する
それがまるで自分の将来のようで怖くなる
生きている痕跡がないのに生きている人
傍から見て生きているか分からない人
そんな将来を考えてしまう
ただの夜景
視界いっぱいに光がきらめいていて
綺麗な夜景
そんな夜景に
こんな雑音が入るようになったのは
いつからだろう
視点が変われば見える景色も変わるというのは本当だ
綺麗で面白いことが溢れているそんな夜景も
視点が変われば
どこか怖くて不安が溢れているように見えるのだから
もう一度
家族で一緒に見たキラキラした街の夜景を
見てみたい
『街』
親の転勤によって引越しをすることになった。
そして引越しが終わり新しい街に来た。
その街では年を取った女の人としかすれ違わなかった。
僕は初日に引越し作業が終わった。
夜が遅いからもう寝ることにした。
翌日街を探索してみることにした。
街は何かがおかしかった。
駄菓子屋があったから入ってみることにした。
そして中に入るとカレンダーに目がいった。
そこには13/13/14とだけ書いてあった。
しかもカレンダーの紙はその一枚だけで
めくり式でも何でもなかった。
なのにそれをカレンダーと認識していた自分に驚いた。
急に寒気がしてその日は探索を中断して帰宅した。
次の日、僕は学校へ行く日だった。
新しい高校で彼女が出来たらなと考えてたりした。
そう想いに馳せて登校した。
そこで僕は目を見開いた。
そこには自分と同じ高校生というより
年を取った女の人という言葉が合うほど
年を取った女の人しか居なかった。
自分は混乱したが登校初日な為、
早退するわけにもいかなかった。
その日は転校生ということで色々聞かれた。
一つ一つ返していたが質問の内容がおかしい。
女をどう思うか。女になったら何をしたいか。などと
女のことばかりだった。
自分は何故その様なことを聞くのか分からなかった。
数日後、自分は年を取ったBBAになっていた。
『町』
空き家の多い田舎町。
あまり有名でもなければ、人も少ない。
けれど、確かにある私の帰る場所。
暖かい故郷よ。
この町があるからこそ
私は頑張ることができんるだ。
実家の家族に別れを告げ、ホームに滑り込んできた新幹線に乗り込む。予約していた自分の指定席に座ると、ちょうど時間になったのか、窓の外がぬるりと動き出した。席の窓から見える景色は、小さい頃から見慣れた街並みだ。少し先に見えるあの橋、よく通ったな。新幹線の線路の下を通るこの道路、おばあちゃんちに行くやつだ。そんな見慣れた景色が、新幹線が進むにつれて、見慣れない景色へと変わっていく。
完全に見慣れない景色になると、まるで新幹線の窓枠で切り取られた異世界を覗き込んでいるかのような気持ちになる。目の前に広がる空と田んぼ、田んぼの上を柱で支えられ、螺旋のように伸びていく高速道路を、知らない人が乗る車やトラックが飛ばしながら走っていく。爽やかな自然の営みと無機質な人工物の混ざっていくこの光景は、地元でも今住んでいる街でもお目にかかることはないだろう。
新幹線が少し進むと、川の横の小道を自転車で走る、制服を着た学生が見えた。自転車と新幹線という別々の乗り物で、知らない学生とすれ違っていく。雑談をしているのか、笑いながら、少しふらつきながら走っていく学生は、社会でくたびれた私にとっては懐かしい青春そのもので、とても眩しかった。
降車予定の駅に近づくにつれ、だんだんと山や田んぼといった自然が少なくなってきた。家が並ぶ住宅街に突如突き刺さったかように空へ伸びる綺麗なビルは、新しくできたマンションだろうか。どんな人が住んで、どんな生活を送るのだろう。思いを馳せていると、今度は高いビルだらけになってきた。少し前までは見なかった行き交う人の群れが見える。そんな中、何度も聞いたメロディと共に、アナウンスが流れた。
「次は、〇〇、〇〇です。お降りのお客様は――」
さて、異世界見学ツアーは終わった。荷物をまとめよう。席を立ちドアを抜け、ホームに出ると、ザワザワと人の話し声と駅のアナウンスが飛び交っていた。
いつもの光景に、少し安心する。ここが私が今生きている街だ。
『街』
その人が見ている、生きている「世界」
街
今、住んでいる街は、
通り一本挟んで、危ないお土地柄、
というのがよくある。
・何々系の人が多く住んでるから危ない
・〇〇教の建物が多くあるから近寄らない
・再開発のおかげで綺麗になったけど、
昔から住んでいる人はここには行かない
・大通りはまだマシだけど路地には入らない
・夜は出歩かない
などなど。
人が多いので、
毎日のように火事やら殺傷事件やらある。
私の故郷の町で、
殺人事件なんて起ころうものなら、
蜂の巣を突いたような大騒ぎだったのに。
でも今の街はパワーがある。
イベントや催し物が週末ごとにあり、
子供も多い。
光と闇は、紙一重なのだろうか。
街
都会は色々言っても
刺激があってやっぱり
魅力的に見える
田舎は
やっぱり
頑張ってるけど
1色
街
街と町同じ読み方だよね
私は今でも理解できない
街と町の使い方😘💕
【街】
[5/20 突然の別れ
[5/24 逃れられない
[6/6 誰にも言えない秘密
続編
登場人物
桜井 華 (さくらいはな)
高峰 桔梗
(たかみね ききょう)
時は流れて桔梗も短大の2年生で20歳になっていた。
就職活動がうまくいかず、今だに就職先が決まっていなかった。
桜井華は夜の繁華街をパトロールしていた。
年の瀬という事で、人が溢れ返っている。
華の勤務地は住宅街で街からは少し離れている。
今日は人手が足りていない繁華街パトロールの応援である。
「高見さん、今日は何もないといいですね」
「年末、週末、繁華街、何もなかったら奇跡でしょう」
高見さんは、この繁華街にある交番勤務で私より3年早く警察官になった先輩である。
「おや、あそこに人集りがありますね」
「よし、行ってみよう」
近付いていくと、男ふたりが言い争いをして、それを女が止めようとしている声が聞こえてきた。どうやら三角関係の縺れのようだ。
野次馬を押し退けて行くと、そこには桔梗がいた。
「桔梗、どうしたんだ?」
「華さん?実は友達と年配の男の人が肩がぶつかったと言い争いになってしまって」
「事情は分かった、後はこちらで引き受けよう。」
「華さん、ちょっと待ってください。ふたりは、暴力を振るった訳ではありません。孝一君もうやめて、みんな待ってるから。おじさんも、少し当たっただけで、大人気ないと思いませんか」
ふたりは、渋々納得したようである。
桔梗はふたりに無理矢理握手をさせて、その場を収めた。
「華さん、どうもお騒がせしました」
「参ったな、私達の出る幕がなかったな、大したものだ」
「華、誰なんだ?」
「一緒に暮らしている桔梗です。
桔梗、こちらは、私の先輩の高見さんだ」
「初めまして、高峰桔梗です」
「君が、華の妹分か、なかなか大した仕切りだったね。君、警察官になる気はないかい?」
「私がですか?」
「そうだな、考えてもみなかったが、桔梗には向いているかもな」
「そうでしょうか」
「話しはこれくらいにして、私達も勤務に戻る。桔梗も気をつけて、あまり遅くならないように」
「はい、わかりました。失礼します」
警察官になるなんて、考えもしなかったな。華さんと一緒に交番勤務なんて、楽しいかも。
〈この街の安全は私達が守る〉なんて、カッコいいかも。
「おい、高峰早くこいよ、置いてくぞ」
「あー、待ってよ孝一君」
つづく
同期が近隣に転勤になったというので、特に予定はないという連休中に我が家へ来ないかと遊びに誘った。
「結構、坂がキツイのな」
歩くのは慣れているからと迎えを断ってバス停から30分以上歩いてきた彼は、スーパーの袋を軽く掲げて笑った。
「ビール持ってきたのか? あるのに——重かったろ」
「どってことないよ。土産よ、みやげ」
彼は縁側がある平屋の我が家をいいねぇと目を細めて眺めた。
「亡くなった祖母の家を引き継いでさ。
……お前こういうの憧れあるって、前に言ってたろ?」
ブリキのバケツを手に、裏手へと促す。
裏口から、畑——今は家庭菜園程度の事しかできてないが——を抜ければ、小川がある。
彼が持ってきてくれたビールと、もいでおいたトマトとキュウリをバケツに入れて。
バケツを、小川に浸す。
少し下流には、かなり昔に祖父が作った切り株の椅子もどきがあって、二人してそこに座る。
サンダルを彼に渡し、小川に足を浸して見せると彼も同じことをした。
「おー、ホントにトトロの世界だなー」
生き返るわーと少々大袈裟に笑う。
「結構、いいだろ」
「あぁいいね!」
まだ冷えたとはいえないビール缶を1本ずつ開けて飲む。
「婆ちゃんが亡くなって、色々考えちゃってさ」
快晴の空を渡る風が、周囲の梢や藪を揺らして潮騒めいた音を立てていて、何となく語りだしてしまった。
「ここは夏休みに遊びに来ていたぐらいなんだけど、それなりに思い入れがあったんだよな」
「それで実家出たのか。寝坊魔が、思い切ったな」
「入社した頃の話持ち出すなよー。それに遅刻はしていない、1分前だったから!」
「バカ、課長が多目に見てくれてたんだよ。気付いてなかったのか」
「言われてないから知らん!」
ひとしきり、笑い合う。
杭につないで固定していたバケツを近くに持ってきて、2本目のビールと生野菜で両手を埋めた。
「旨いな」
「婆ちゃんの土壌が今年はまだ生きてるからなー」
来年はわからん、と続けると彼は頑張れーと無責任に伸びをした。
「ここで、ずっと暮らすのか」
「……考え中、てとこだが——まあ」
そっかあ、と彼は頷いてビールを飲んだ。
「転職決まったら、教えろよ」
「だから、まだ考え中だって」
「そう言って、お前は大体いつも事後報告だろー」
あの時も、この時も、と一年目の話を引き出され頭を抱える。
「よく覚えてんな、忘れろよ」
「記憶力だけはいいもんで」
得意そうに歯を見せる。
転勤が多く、それなりに競争も激しい中で。
ライバルなはずの彼の存在は——支えだった。
ここに、住み続けるとしたら。
彼の言う通り、転職は免れない。
「お前はこういうの、ないの?」
「こういうの?」
「故郷に帰りたい、的な?」
あぁと空返事して、彼は肩をすくめた。
「俺、故郷ないのよ。親も転勤族だったし」
その親は駆け落ち婚で、親戚もいねぇしなーと言う。
「そうなのか……。
でもさ。色んな所に住んでれば、この街好きだとか、こういう所に住みたいとかは、出るだろ?」
付き合ってた彼女の家とか実家とかさ、と続けると、彼は余計に首をひねった。
「うーん、わからんな……。
根無し草が、性に合ってるつーか」
3本目のビールを手にして、彼は目をすがめた。
風が揺らす藪の合間から、麓の、なんの変哲もない市街地が覗く。
「なんたら橋て歌、あるだろ」
「あー、渡良瀬……」
あれなぁ、よくわかるんだよ。
ポツリと彼は声を落とした。
「何だろうな、あれは。
どこでも暮らせるんだよ、最初は。
でも二年も過ぎるとさ——歓迎されてないなと感じるんだ。遠巻きに、追い立てられる感じがするんだよ、何かに」
「なにか」
「そ。何か——土地神さまとかかねぇ」
揶揄するように彼は笑った。
「多分俺、一生根無し草だと思うわ」
「……そんなこと、ねーだろ」
乾いた笑いに、そう言葉だけ返すのが精一杯だった。
「俺が転職しても、遊びに来てくれよな」
「おー、さんきゅ」
ビール缶で乾杯する。
見えるのはただ、平凡で、つまらない街並み。
でも、確かに。
彼を心から歓迎していない、何か透明な揺らめきが——
確かに。
そこはかとなく息づいていると、感じた。
「だれか だれか」
毎日毎日 この声は絶えず聞こえてきます
街は 発展し とても握やっています
なのに 周りの大人は だれも
その女の子を助けようとしません
ケレド その声は 日が経つにつれ 小さくなっていき、
ついには 、 聞こえなくなりました
まちのひとびとは この声の理由を知っていながらも
だれも 耳を傾けず、 振り向きもしません
その子は 亡くなってしまいました
その子が亡くなってちょうど1ヶ月が経ったある日の夜
その街で大きな災害が起きました
その災害はとても大きくて
被害も 莫大でした
それはもう 何千人の人がその災害でなくなりました
家も壊れ 、 あの 綺麗で発展していた街は 一瞬で無くなりました
6ヶ月たった頃でしょうか 街も 治り 、 発展していきました
おや? あの子は誰でしょう
災害で 被害にあったのか 家族も見あたりませんね
まだ 小さい女の子のようです
やはり 結局は 同じことの繰り返しなのでしょうね
ほら 見てください
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