深淵

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『街』
親の転勤によって引越しをすることになった。
そして引越しが終わり新しい街に来た。
その街では年を取った女の人としかすれ違わなかった。
僕は初日に引越し作業が終わった。
夜が遅いからもう寝ることにした。
翌日街を探索してみることにした。
街は何かがおかしかった。
駄菓子屋があったから入ってみることにした。
そして中に入るとカレンダーに目がいった。
そこには13/13/14とだけ書いてあった。
しかもカレンダーの紙はその一枚だけで
めくり式でも何でもなかった。
なのにそれをカレンダーと認識していた自分に驚いた。
急に寒気がしてその日は探索を中断して帰宅した。
次の日、僕は学校へ行く日だった。
新しい高校で彼女が出来たらなと考えてたりした。
そう想いに馳せて登校した。
そこで僕は目を見開いた。
そこには自分と同じ高校生というより
年を取った女の人という言葉が合うほど
年を取った女の人しか居なかった。
自分は混乱したが登校初日な為、
早退するわけにもいかなかった。
その日は転校生ということで色々聞かれた。
一つ一つ返していたが質問の内容がおかしい。
女をどう思うか。女になったら何をしたいか。などと
女のことばかりだった。
自分は何故その様なことを聞くのか分からなかった。

数日後、自分は年を取ったBBAになっていた。

6/12/2024, 8:19:05 AM