行かないで』の作文集

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行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/25/2022, 9:43:54 AM

〜行かないで〜

この病院に来て15年
1人病室のベットに座り外を眺める
青空と白い雲
季節は夏
入道雲がモクモクと漂ってじんわりと汗をかく
自分は重い心臓病と白血病をもっている
どちらかで手術が成功しても片方が間に合わなければ死んでしまう可能性もあると言う
学校はリモートで参加し少しだけ病院の中に設置されている庭を歩く
軽い運動を経て病室に戻ってきたところだった
昼食は喉を通らない
薬を飲むためにゼリーは流し込む
そして薬を水で流し込んで飲み込む
ゴポッ…
と喉がなり急激な吐き気に見回れる
ゔぐ…ぅ、げぇ…
床にびちゃびちゃといまさっき流し込んだゼリーや小さい薬が落ちる
またやってしまった……吐きそうになったら袋に吐かないといけないのに…怒られるな、これ
そう思いナースコールをする
予想通りこっぴどく叱られ、外してしまっていた点滴のチューブを付けられる

【汚ねぇな】
そうモヤのかかったような声が窓の外から投げかけられた
なんの姿かは分からないが侮辱された
誰…だよ、あんたは…
【俺か?ここの病室に住み着いてる幽霊だ、驚いただろ〜泣き叫べぇ!!】
アホくさい
なんだかとってもアホくさい
幽霊なんてこの世に存在するわけない
理由は?根拠は?姿見せてくださいよ…!!
問い詰めると【ゔっ…】と息を詰めるような音をさせて答える
【お前のすぐ横に俺いるんだぞ、見えないなら姿見せろとか無理だろ】
そ、それは確かに……
へっと鼻で笑われよりいっそうカチンとくる
15年間この病院にいるがこんな子見た事もない
だからといってイタズラにしては度が過ぎている気がする
ここは10階で木の先があるだけ
そこも乗ろうとすればボキッと折れてしまうはずだ
そんなことを考えると背筋が凍る
やめやめ…考えたら、まけだ…

不思議な少年と出会って少し経ったがなかなか話せるようになった
あの疑問はもう頭に浮かび上がってくることは無かった
【なぁなぁ~お前好きな人でもいるの?毎回毎回勉強も頑張るし、病気治すのに必死だし】
す、きなひと?…居ないよ、学校行ったことないから…今行ってもきっとハブかれる…
1度も言ったことがないと伝えると申し訳なさそうな声色で【ごめん、聞かなけりゃ良かったな】と言い返してくる
別に嫌な話じゃない
元々人付き合いが苦手で学校に行くことを酷く恐れていたから今のこの生活は楽といえば楽だ
薬を飲んで毎回戻すのは辛いけれどそれを抜けばオールOKだ
「最近1人でブツブツ何言ってるの?窓の外に向かってさ」
え…?
聞くと何も聞こえないし、1人でブツブツ言ってるだけらしい
「あぁ、もしかしたら幽霊かねぇ~w昔ねここに入院してた男の子がいたんだけどね、その子があと少しで手術の日になるって時に飛び降りしちゃったのよ」
「あったな、頭から落ちたから原型も分からない状態で、可哀想だったよ、きっと手術が怖かったんだろうな」
そ、うなんだ……

【……聞いたんか?どうやった…無様やろ】
手術ごときで怖がって死んだなんてカッコつけらんないし家族に合わせる顔もないわ、物理的にもなと悲しそうに言う
あぁ、1度だけでいいから姿を見てみたい
もっと近くで関わりたいと初めて思った気がする
色んな人と距離を取ってきてこんな感情は初めてだ
【もう、ここにいる意味ないんよね、お前と話せて楽しかったし、そろそろ行こうかな】
え……待って、行かないで…
【ありがとうな、お前は頑張るんやで俺はほかのとこから見てるから、まだこっち来んなよ】
ふわっとカーテンが舞う
青い空を彼は満面の笑みで昇っていく
蛍のような暖かい光をひとつ両手に包み込みそれを天に送り出す


それが初恋でありひと夏の思い出だ

10/25/2022, 9:33:58 AM

最後の別れな気がしたんだ。
けど結局言えなかった。

#行かないで

10/25/2022, 9:23:51 AM

行かないで

言えたらいいけど、言えない
言っても意味がない

「今」しか見えてない私
「楽しい今」が全てな私

最低でも4年は家族でアメリカへ
「前しか見てない」彼を笑顔で送り出すけど
私がココから去れば忘れられるんじゃないかって
そんな不安ばかり
「一生会えない訳じゃないねんから」
って笑顔で言うけど、笑顔で返事したけど…

この間も「特別やで」って、言ってくれたけど
忘れられるのが一番怖い

なりふりかまわず
「行かないで」って、胸に飛び込めたら

『Thinking Out Loud』
歌ってくれたの、忘れないよ

10/25/2022, 9:00:03 AM

対して 似合ってない、野球部みたいな黒髪短髪 。

中の上、何処にでもいるような 顔 。

いっつも忘れ物ばっかして 。

試合で 負けた時だって 、みんなの前では 平気な顔して 校舎の裏で泣いてる奴 。

傘、1本しか持ってないくせに自分が濡れてまで私に貸してきて 。


何故、こんなにも彼に執着してしまうのだろう。

理由なんて、分かりきってるはずなのに。認めたくない。認めたら、なんか、やだ 。

素直に なんて一生なれない 。



なんなの あいつ 。

私の心に ずかずか 入って来ないでよ 。

10/25/2022, 8:57:59 AM

「行かないで済むなら何だってしよう」
「本当に?何でも?」
「俺に二言はない」

あまりに堂々と宣言されたので悪戯心が湧いた。

「三回まわって、お手!」
「な、なんだと…」
「何だってするんでしょ?」
「くっ…」

いかにも渋々といった顔でゆっくり3回ターンすると、彼はそっとこちらに手を差し出してきた。

うちのタロウくんは本当にお利口さんだ。

犬語と人間語をほぼ完璧に解析し相互翻訳できるinuPadは、世界で爆発的に普及した。愛犬と会話したいという人類の悲願がついに叶ったのだから当然だ。

日本語は初期から対応言語に含まれていたが、第9世代の最新OSでは方言や性別、役割語の各要素がオプションに追加された。この新機能は発表直後こそ本人(本犬)の人格(犬格)を損ないかねない醜悪な擬人化ではないかと賛否両論だったが、結局今に至るまで大した修正なくサポートされている。

そんなわけで、うちのバセンジー、タロウくんは
【一人称:俺/語尾:~だ、~である/役割:武士】
と設定されたinuPadを首に巻き、毎日私たちと格好良くおしゃべりしてくれる。

「今日は病院には行かないよ」
「かたじけない」
「訪問医の先生が来てくれるからね」
「…主!謀ったな!」


************
「行かないで」

************
所感:
inuPadが欲しいです。
病院に行きたくない子をなんとか説得したい(こちらが絆されて諦めるほうがありえるかも)です。

10/25/2022, 8:55:47 AM

Theme.行かないで

みかさん。会いたいよぉ。行かないで(;;)

10/25/2022, 8:43:02 AM

大学生の頃、当時付き合っていた人の夢を見た。今でも覚えている。

私は麦畑みたいな、少し背の高い植物の生えたところに埋もれるように立っていて、ずっとずっと恋人の名前を叫んでいた。「行かないで」と。

カメラはどんどん引いていき、私の声も姿も小さくなった。

この人とお別れの時、彼の背中においすがり「捨てないで」「無視しないで」と泣いたっけ。
帰り道、駅のホームがグラグラしていて、何かの拍子に体が線路に飛び出してしまいそうですごく怖かった。

10/25/2022, 8:25:26 AM

自分から「ばいばい」って言ったくせに
腕を掴んで「だめ、行かないで」なんてどっちだよ。
なんて太陽みたいな笑顔で貴方は笑うんだろうな。
もうそこに貴方はいない。
私は前に進むだけ。

10/25/2022, 8:12:03 AM

手が届かないことが
悲しいのではなくて
ずっと近くで見守っていられると
そう思っていたから
想いを明かさずに黙って見送った
自分の臆病さが悲しいのです


#行かないで

10/25/2022, 7:54:25 AM

冷えるからって暖かいスープだけ作っていなくなった

移したくないし、迷惑かけたくなかったけど

どうしようもなく人肌恋しくなってしまって

10/25/2022, 7:02:08 AM

私のそばを離れないで
私の遠くへ行かないで
私を置いて行かないで
私も貴方と一緒に行きたい

そう思うのは、
悪いことなんでしょうか
重いことなんでしょうか
貴方の事ばかり考えてしまう
あなたの言った小さなことにも耳を傾けて
そればかり意識して
確かに、もう前の私じゃないかもしれない
だけど
あなたがどこかに行ったら
もっと今の私じゃ居れなくなるのが
怖い
だから、どこにも

「行かないで」

10/25/2022, 6:41:01 AM

暖かい。

布団包まれて、隣りにある生き物の暖かさを感じていた。

愛おしい、あの子の温もり。
自分と、愛しい君の匂いを肺いっぱいに吸い込んで、吐き出す。

まだ時間はあるので、二度寝することを決め込んで、君を抱き寄せる。しかし、君は身体を起こし、布団の、私の腕の外にから出ようとする。

(まって、行かないで、まだ、、、)

手を伸ばす。
君は立ち止まって、なんだい、とその手に顔を擦り寄せた。君の頭をワシャワシャと撫ぜると、ふす、と君は鼻で笑い、

ガリっ

痛った!!

私の手を引っ掻いた。

「痛いよ〜まだ10時だよぉ〜?」
「みゃぁ〜」

愛しい君はたいそうお腹が減っているらしく、ご立腹だ。寝室のドアをガリガリと削っている。開けると、隙間からしゅたたっ!と、しなやかな身体を使ってリビングに一目散で駆けていった。

「うーーーん!良い天気だねぇ」

大きな伸びをする。
廊下の窓は、気持ちのいい強い日差しを招き入れていた。ゆっくりだけれど、きっといい休日がスタートした。

「なぁ〜〜ん」

廊下の先で、君が呼んでいる。

「はいはい!まずは朝食だよね!」
「みゃあん!」

今日は君と何をしようかな、なんて考えながら、軽い足取りで君の待つリビングに向かった。


お題:行かないで

10/25/2022, 6:15:40 AM

『行かないで』




僕といると疲れるよね。

        ​───────「もっと一緒にいたい」



一人でも大丈夫だから。

        ​───────「寂しいよ」



またね。

         ​───────「まだ、行かないで。」

10/25/2022, 5:47:16 AM

行かないで



行かないでパパ


行かないでママ


行かないでおじいちゃん


行かないでおばあちゃん




皆、僕を置いて天国に行ってしまった。



僕だけ、生きている。



そんな子供時代の辛い思い出。




今は、大人になり、新しい自分の家族を持っている。


これが、幸せなんだと、大事に思う日々。


ありがとう。

10/25/2022, 5:30:22 AM

「行かないで!待って!ちょっと!おーい!」
こちらに気づいてと、大きく両手で手を振る。何をやっているかって?家にスマホを忘れていった人を引き留めようとしているの。相変わらず車の中で音楽を爆音で聞く人なんだから。聞こえていない。あぁ、あそこまで行ったらもうコチラなんて見えないでしょうねぇ。仕方ない。いつだって、「行かないで」と言って止まってくれる事は殆どない。コチラまで来る事なんてもっと少ない。それは信頼故だろうか。ただ考えつかないだけか。忘れ物なんて忘れた事を忘れているから忘れ物なんだ。相手は忘れたものなんて考えてはしないのだ。「行かないで」ってなんと無力な言葉なんだろう。もっと実りの有ることをしよう。私は忘れられたスマホを持って、その人の勤め先に車を出す。

10/25/2022, 5:02:49 AM

「もう遅いから」
彼女はいつもそう言って僕の部屋をあとにする。僕が露骨に寂しそうな顔をしているのか、彼女の察しがいいのか、とても優しい声色で
「またすぐに会えるから」
と頭を撫でてくれる。
それでも、次の週も、その次の週も彼女とは会えない。僕と彼女が会えるのはいつだって彼女の気分次第だ。しかしこの気持ちを誰かに打ち明けることは出来ない。僕たちの関係は秘密だから。
最後に彼女が会いに来てから2ヶ月が経った。深夜1時を回った頃、突然スマートフォンが震えた。飛び起きた僕は彼女からの着信を確認して、落としそうになりながら通話ボタンを押す。
「迎えにきて。駅にいるから」
「すぐ行く」
顔を洗って着替えて5分、車を飛ばして10分弱。駅に着くと、彼女は傘を持たずに軒下に立って僕を待っていた。雨の事などすっかり忘れていた僕は、出来るだけ彼女の近くに車を停め、さらさらと空気を湿らす雨を浴びながら、薄明るい蛍光灯の光を背にした彼女の元に駆け寄った。
水たまりを踏んだのか、彼女は濡れたつま先を見つめたまま、僕の方に目を向けずに
「遅いよ。寝てたの?」
と言って笑った。
「最速だと思うんだけど?」
湿気を吸った彼女の肩に触れ、抱き寄せようと思ったが躊躇い、指先を引いて助手席にエスコートすると、彼女はまたクスクスと笑いながら僕の寝癖を指摘してきた。運転席に座った僕の髪を触ろうとする彼女の手を握って真面目に見つめる。
「随分遅い呼び出しだね。こんな時間に来るならもう、今日はどこにも、」
口付けた彼女の唇は、いつもより冷たく、濡れていた。

10/25/2022, 4:56:22 AM

行かないで

そう言って引き留められたら良かった
君がいなくなると知っていたら

行かないで

行かないで…

10/25/2022, 4:02:43 AM

行かないでいいって

言ってくれる大人の存在が

こんなにも大きいと

後で気づく大人の私

10/25/2022, 2:44:52 AM

あのときわたしは、無機質で冷たい印象を与える炉の入り口で、恥も忘れて大泣きしていた。白く滑らかな木の箱が仕舞われた瞬間、声に出さずにそう叫んでいた。

雪が降った次の日だった。その日は雲ひとつない快晴で、青空と一面の白が輝いていて、美しかった。
待っている間、確か茶菓子をひとつふたつ食べたと思う。合間合間は意外と平常心で、久しぶりに会う親族と世間話もした。

正直もうよく覚えていない。ずいぶん前のことだから。
だけど、逝くには早すぎた、あとに残った若く丈夫なそれらを見たとき、憑き物が取れたような気分になったのは今でも鮮明に思い出せる。
ある種の諦めでもあったのかもしれない。もうこの子は戻ってこないと。

今や思い出の一部になろうとも、あの日の内なる叫びは、ずっと胸の内側にこびりついている。
そんなことを思い出した。

10/25/2022, 2:30:01 AM

081【行かないで】2022.10.25

「行かないで!」
広縁のほうから、娘の悲鳴のような声がきこえた。加持は、ふと、ちゅうちょしたが、書きさしの原稿用紙のうえに万年筆をおいて、立ちあがった。どうせ、アイデアにとどこおっていたのだ。ちょうどよい気分転換にもなる。なあんていうのは、心の中に住む編集担当へのいいわけで、つまりは、加持は、日頃はいかめしい相貌がめろめろになるほどに、一人娘の千代子には甘いのだ。
行ってみれば案にたがわず、千代子がからっぽの虫籠のかたわらで泣きじゃくっていた。わけを問うまでもなかった。庭の植え込みのどこかから、コオロギの声がしている。そこに逃げられたのか、ということは明らかであったが、あえて再び捕まえようという気持ちにはなれなかった。
「どうした。逃げられちゃったのか」
わあわあ泣きながらこちらに歩みよる千代子が、こくん、と肯んずる。ただもうそれだけで、加持は着物の下の胸がきゅんとする。
「わけをはなしてごらん」
しゃがみながら抱きしめて、おつむをなでてやると、健気にも千代子は泣き声をおさえて、餌に煮干しをあげようと蓋を開けたら逃げられたのだ、と答えた。まあ、それだけでなく、虫を指でいじろうともしたのだろうな、という予想は加持にはついたが。
「千代子はお父さんに、どうしてほしい。もういちど捕まえてほしいかい」
「うん」
「コオロギさんと一緒に遊びたいのかい」
「うん」
そうかそうか、とつぶやきながら、加持は娘を膝に抱え上げた。とんとん、と背中をたたいてあやしてやると、千代子も幾分、おちついてきたようである。
「千代子は、お外で遊ぶのは好きかい」
「うん、大好き」
「なるほど。では、コオロギさんはどうだろうね。やっぱりお外が楽しいんじゃなかろうか」
千代子の目がびっくりしている。もともとまんまるの目が、もっとまるくなっている。
「これからは、コオロギさんと、お庭でかくれんぼしている、ってことにしたらどうだろうかね」
ほら、いくよ、と抱きあげて、庭におりる。ガキ大将のころから虫取りは得意中の得意だったから、わざわざ鳴き声をあげてくれる虫一匹を見つけることなぞ、造作もない。
「見えたかい」
しかし、千代子は首を横にふった。
「ふふふ……まだ目がコオロギになってないのだね」
そのまま広縁にもどり、千代子をおろした。
「いいかい。鳴き声がしたら、それが、探しにおいで、の合図だよ。音をたてずにそおっと探してごらん。そのうちちゃんと見つけられるようになるからね。お父さんも最初は全く見つけられなかったのだよ」
などとなどと話しかけながら、広縁のへりにふたりで仲良くならんで腰掛けているうちに、千代子の気持ちも、コオロギと庭でかくれんぼ、という新しい遊びのほうにむけられてきたようである。
あと数日もすれば、鳴き声さえしなくなる、ということは、加持にはわかっていた。虫の命とはそういうものだ。それに急に冷え込んでもきた。ある朝目覚めたら、愛娘である千代子が静かに動かなくなったコオロギを目撃する、というのは、加持にはたえられなかった。ただそれだけのことだったのである。

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