『美しい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
写真や絵など 綺麗な物や美しい物が
いっぱいある この世の中に
今 私とか 貴方が見てる 美しい物などは 違うけど 自分で 見つけてみるのも いい事だと思う
「美しい」
見た目や表面に
惑わされがち。
見えなかった事が
美しいと思う時がある。
理解出来た時に
その美しさに
気付いたりする。
#42 『美しい』
美しきもの。
私たちは、何に「美しい」と感じるのだろうか。
朝焼けの空、広がる海、静かな森。
自然の壮大さに息をのむ時、心は震え、希望が湧く。
けれど、美しさはそれだけじゃない。
雨上がりの街の光、小さな花の精一杯の輝き、子どもの笑顔、
誰かの優しい手。日々のささやかな瞬間にも、
美しさは確かに宿っている。
完璧でなくても、不完全さの中にこそ、
真の美しさがあることだってある。
美しいものに触れる時、私たちは心で感じ、
内なる感情が呼び覚まされる。
喜びも安らぎも、切なさも、痛みも。
それらすべてが混じり合い、深く心に刻まれる。
「美しい」という言葉は、きっと、魂が共鳴し、
最も純粋な感情が呼び覚まされる瞬間に贈られる最高の賛辞だ。
そして、その感動こそが私たちを人間たらしめている、
かけがえのない宝物なのだ。
どこまで堕ちても離れない糸がある。
私は何度も糸を切ったはずなのに、気づいたらまた繋がって、新しい結び目を作る。
それは小さな結び目。
またすぐに解けそうで、儚い。
それは頑丈な結び目。
道具を使っても切れないくらい、芯がある。
堕ちた先で自分から糸を解いて、地上に返したはずなのに。
美しい、糸が、何本も。
地上からふわりと降りてきて、
私の身体にそっと触れる。
私が怯えると、
糸はそっと距離を置く。
むやみに触れない糸の優しさに
気づいたけれど、私は何もできない。
堕ちても離れない糸の美しさは、堕ちたものにしかわからない。その沢山の美しい糸を掴み、結び、地上に戻れた暁には。
私が離れない糸を…
醜いと判断する感受性は
美しいものに憧憬を抱き、嫉妬を生む
「ねぇ。奥様と別れてくれないの?」
「別れるよ……もうすぐ」
左薬指に美しいシルバーリング
彼は今夜も外さずに、私の肩を抱く
#美しい
「この刀は、桃を切り、鬼を斬った伝説の刀だ」
そう言って鞘から刀身を抜き刀掛けにそっと掛ける。
「唾を飛ばさないように口を閉じてご覧下さい。開くのは御法度です」
隣の人が刀に寄ってその美しい刀身を鑑賞する。
次は自分の番だ。
本当に美しい刀身だが、先に言っていた事は本当なのだろうか?
(美しい)
桃太郎の刀は実際どのくらいの代物だったんだろう?
柔道強くなる為に
外国で修行するだろうか
外国人が日本の国技
を学びに来るのは分かる
日本人が食べることが出来ない
日本米
外国の店頭に並んでる
日本米
お寿司海外に食べに行くの?
美しい日本!
誰かが言ってた気がする
米が外国産になったら
もはや日本人は居ない国
外国人からしたら
日本ていうただの店の名前だよ
欲しいもの
日本屋さんに注文すれば
何でも手に入る
柔道もそのうち海外で
教室開いて日本人は
海外に習いに行くように…
それはないか、無いで欲しい
美しい…日本
それがどんなものなのかも
わかりません。
美しいよ
いろんな人いるよ
頑張ろう
見てもらえるように
自分が高めるぞー
「別格で特別」
あれは数十年以上前の冬の話だ。
ー戦争が始まってから数ヶ月が経った。
ある日、私の元に2人の兵と官人が訪ねてきて、
玄関前で官人はこう言い放った。
官人:戦争には資源が必要だ
男: (?...嫌な予感だ)
官人:あなたの土地にある木々を押収するよう政府より命を受けたため参った。
官人:尚、否むのであれば国に逆らったとみて罪に問われる事を承知せよ
十数秒私は黙り込み、思考をした。
そして私は口を開いた。
男:断ります。何があっても絶対に渡しません。
官人と兵士:!?
ーそして無論すぐに取り押さえられ、拘束され、
近くの尋問所のような場所に連れてかれた。
尋問官:国のためだ、そう思えば容易いことだろ?
想像よりは厳しい尋問ではないが、
私が認めるまでここから出られないのは確実だろう。
あいにく、私には身内はおらず、私を庇う者など居ないのである。
男:私は何があってもあの庭を譲らない!
尋問官:何故だ。なぜお前はあの庭に執着しているのだ
男:私はあの美しさに魅了されている。
そして他には全く興味がない。
尋問官: ...なんの事だ?
男:
事あるごとにクソしか言わなくなった母親でも、美しい物語を残してくれた。私の寝癖を雀の巣といって、幼い頃はよく髪の手入れをしてくれた。
細毛かつ柔らかな髪質は、触れると猫の毛のようにふんわりとして気持ちいいが、油断すると絡まってゴワゴワとした黒い塊が現れる。これが私の髪の毛に潜む雀の巣だ。
実際に雀の巣を見たことはないが、何となく分かる気がする。小さな雀が卵を産むには、ちょうどいい柔らかさと大きさなのだろう。まあ今では、どんなに雀の巣をつくろうが、自分で手入れせねば、「お前は相手から好かれないと一生付き合えない」と母親に呪いを吐かれてしまう。ラプンツェルよろしく髪を長く伸ばしたって、人間嫌いの私の元に迎えに来てくれる人間は、そもそもいない。
いっそのこと、断髪して出家してしまおうか。切った髪は、本当に雀の巣にしてやろう。きっと私を好いてくれる雀たちが、ちゅんちゅんと集まってくれるだろうよ。そうして、雀の子そこのけそこのけお馬が通ると聞かせてやるのさ。
物心ついた時から覚えた俳句だ。おそらく、私の髪にある雀の巣で育まれた雀が、その句の中にいると信じたのかもしれない。
本当に私の髪で雀の巣を作ったら、どんな物語が新たに産まれるのか。髪は唯一腐らない肉というが、永遠に美しい記憶ともいえそうだ。
(250610 美しい)
テーマ「美しい」
彼女を見た時、私は人生で初めて人間に対して美しいと感じた。
人間嫌いの私は過去のある出来事から人と関わることに対して極端に嫌悪するようになった。
景色や音楽、音楽が作り出す世界観に対して美しいと思うことはあっても人間に対して美しいと思う日が来るなんて私は思わなかったのだ。
「美しい」
世の中には醜い物が沢山ある。
人を妬む心。
自分さえ良ければいいという思い。
権威におもねり、大事な事を曲げてしまう事。
外面だけ飾り立てて、伴わない中身。
見ているだけでも疲れるし、そうなる理由も解らなくて、頭の中に「何で??」があふれてくる。
でも、それと同じ位、美しい物も沢山ある。
人を思い遣る心。
弱い者を慈しむ心。
多数の意見に流されず、正しい事を「正しい」と言える事。
泥臭く、汗にまみれて、でも一生懸命に頑張る姿。
とても美しくて、尊くて。
そんな姿を見ると、私も頑張らなきゃ、とか、間違えずに襟を正して生きていこう、とか思えて、気持ちが引き締まる。
醜い物を見る目も、美しい物を見る目も、同じ自分の目。
本当に美しい物は何か、醜い物は何か。
見た目だけに騙されずに、きちんと見極める目を持ちたいと思う。
花にひしめく静けさを見た
奏でられる祈りが聞こえた
ここに佇んで星を掴んでは
風が過ぎるのを待っていた
美しい庭 / ねゆ
美しい自然の風景を見ると感動してしまう
それだけで幸せな気持ちになる
今の時代の、日本に生まれたことに感謝。
「美しい」それは大勢の人が気づかないような、ささいな事。
いつも通りの空
いつも通りの街
いつも通りの日々
いつも通りの貴方
当たり前にそこにある「美しい」は、沢山の人々の間で守られてきた物。
空も、街も、日々も、貴方も。
守られてきた物だけでなく、守ってきた人々の想いも美しい。
小さな存在でも、込められた想いは膨大。そして美しさも、膨大。
学校からの帰り道、雨が降っていた。
雨の日は気分があがらない。
理由もなく、ただ足元を見つめながら歩く。
ただ、この場所だけは違う。
川の横の障害物のない、山と空がつながって見えるところ。
自然と上を向く。
薄暗いが、グレーのような青のような色にむらっぽく染まった空が透き通っていて、気分があがる。
空は曇っているのに、不思議だ。
澄んだ空気が体に入っていくのがわかる。
雨の降る音も心地良い。
雨の日限定の、私の帰り道だ。
世界(ぼく)の果てまで
死にたいです
羨望、揺れて、崩れず、
喘鳴、揺れず、崩れて、
明日(未明)にしがみついた
それでもあなたは、
昇るのでしょう
いつ、追い越されたのか
あなたの背中を
見たくなかったのですが
羨望、刺さり、躱せず
喘鳴、刺さり、躱せず
流れる宙で足掻くあなたは美しい
ねえ、果て(る)まで
生きていて、
#8.美しい
「美しいものを見たい」
なんてことを言うものだから、私は頑張ったわけです
友達のために美術館へ行こうと誘いました
美って書いてありますからね
美しい絵がたくさんあると思います
「いやぁ、美術館とかあんまり来ないけど、たまにはいいもんだね」
おお、なら満足できたんじゃないですか?
「うーん、でもなーんか違うんだよね
自分でもわからないけど」
違うそうです
ならイルミネーションを見に行きましょう
これなら友達も喜んでくれるはず
では次の土曜日に予定を入れます
「うわぁ、これはいいね
見慣れてるはずの街並みが、いつもと違う光景に変身してるよ」
これは手応えあり!
求めていた美しいものが今ここに!
「いい光景だけど、これは美しいというより、キレイって感じかな
すごく楽しいけどね
誘ってくれてありがと」
やっぱり違うみたいです
ならとっておきを出さないといけません
美しいといえば、いい景色!
2週間後に少し遠出して、山を登りましょう!
「いやぁ、気持ちいいね
ここが頂上かぁ」
どうです?
前に来て私が感動した景色です!
これこそ友達が求めていた美しいものに違いありません!
「これは美しいね」
来た!
やっぱりこういう景色でしたね!
「でも種類がちょっと違うかな?」
ダメでした
もう私の思いつく限りのものは出尽くしました
3つしか出してないですけど
もう限界です、残念です
「まあ、そんなに気にしないで
私もよくわかってないし、一緒に出かけて楽しかったから」
そう言ってくれてますが、悔しいですね
しかし残念な気持ちで山を降りて、帰りにまたこの間のイルミネーションを眺めていた時のこと
「あれ」
友達が1点を見つめています
親子連れです
お母さんとお父さんが嬉しそうな顔で、2人の子供を見ていました
そして……
「今日は2人に言わなきゃいけないことがあるの」
お母さんが子供たちに言います
子供2人は「なにー?」と、嬉しそうな両親を見て不思議そうに聞き返しました
「よく聞いてね
2人に新しいきょうだいができるよ」
それを聞いた子供たちは、ポカンとしたあと、キラキラした笑顔になってはしゃぎ始めました
「……うん
あれこそ、私が見たかった光景だよ」
友達がそう呟きました
見ている無関係な私たちも、なんだか嬉しくて心が暖かくなります
「美しいね」
友達が穏やかな笑顔でそう、言いました
そうですね
この光景は、美しいです
見たい光景、やっと見れてよかったですね
【美しい】
どんなものを美しいと思うかは、人によってかなり違うと思う。しかもそれが『恋人にしたい相手に求める美しさ』となると、美醜の基準はあっても、千差万別なのではないだろうか。
親に言われて渋々参加した夜会に、彼女がいた。初めて見た時に『なんて美しい人なのか』と私は思った。けれど、それを本人に伝えることを躊躇った。
自分の美意識が少し他人とはずれていることを自覚していたからだ。
この国の貴族たちは、特に若い令嬢たちであれば尚更、細く棒きれのように痩せているのが美しいとされている。脂肪は怠惰、筋肉は野蛮というわけだ。
けれど私はどうしても、細いばかりの女性たちが美しいとは思えなかった。顔色も悪く不健康であるし、か弱くて触れるのが怖くなる。いっそ不気味にすら見えるのだ。
彼女は違った。ふっくらとした丸い頬、骨を感じない手足。過剰に丸いというわけではない。適度に柔らかそうなのだ。
けれど、もし、私がうっかりその肉付きを褒めたりすれば、彼女は『侮辱された』と思うだろう。
私は友人を捕まえて彼女の名前や身分を聞き出した。あの美しい人を手元に置きたくて、隣で笑って欲しくて、慎重に話を進めた。
幸い、私の方が彼女より身分が上だった。両親に頼み込んで縁談の申込みをしてもらった。
見合いの席で会った彼女もとても美しく愛らしかった。ただ、彼女は周囲と自分を比べて自信を失くしているようで、何故自分なのかと戸惑っていた。
「恥ずかしながら、一目惚れなのです」
「わたくしに……ですか?」
彼女は「揶揄わないでくださいませ」と言って目を伏せた。
「お願いします。私を信じてもらえませんか」
「無理ですわ……わたくしはこんなですのに」
「とても魅力的だと、私は思います」
「そんな……」
「ご実家の支援もさせていただきます。どうか、私と婚約していただけないでしょうか」
私はどうしても彼女が良かった。他の折れそうに細い令嬢を押し付けられるのは御免だ。
身分と経済力が私に味方し、彼女は私の婚約者になった。
私は会うたびに彼女を褒めた。言葉も態度も惜しむことはしなかった。ただ笑って欲しくて、手紙を書き、会う時間を作り、贈り物をして、口説き続けた。
ようやく私に笑いかけてくれるようになった頃、王家主催の舞踏会が開催された。
「舞踏会だなんて……わたくしが隣に居ては、きっとあなたまで笑われてしまうわ」
「私のことは構いません。あなたの魅力がわからない者に何を言われても痛くはありませんよ」
彼女は今まで、肌を隠す服ばかり着ていた。けれど、私が舞踏会のために贈ったドレスは、胸元と背中は下品にならないくらいに開いていて、袖も二の腕を隠す程度、スカートはたっぷりと膨らませ、彼女の美しさを際立たせるデザインだった。
「すみません。コルセットだけは、少し頑張っていただけますか」
「ええ、もちろん……ですが、本当にわたくしにこれが似合うかしら」
「私を信じてください」
舞踏会の会場に立った彼女は誰より美しかった。これまで彼女を貶していた男たちが見惚れるほどに。
「あの……なんだか、とても見られている気がするのですが」
「ええ。あなたが美しいからですよ」
私が見立てたドレスが似合うのも当然だけれど、よく笑うようになった彼女は、それはもう愛らしかった。しかもそれは私にだけ向けられるのだから……ああ、私はなんて幸せなのだろうか。
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ふっくら、ぽっちゃりした女の子(男子でも)が『痩せて美人になって幸せに』っていう話じゃなくて。
『そのままでも幸せになりました』っていう話が、私は! 好きだ!!
【後で書きます…!】
2025/6/10 「美しい」