#42 『美しい』
美しきもの。
私たちは、何に「美しい」と感じるのだろうか。
朝焼けの空、広がる海、静かな森。
自然の壮大さに息をのむ時、心は震え、希望が湧く。
けれど、美しさはそれだけじゃない。
雨上がりの街の光、小さな花の精一杯の輝き、子どもの笑顔、
誰かの優しい手。日々のささやかな瞬間にも、
美しさは確かに宿っている。
完璧でなくても、不完全さの中にこそ、
真の美しさがあることだってある。
美しいものに触れる時、私たちは心で感じ、
内なる感情が呼び覚まされる。
喜びも安らぎも、切なさも、痛みも。
それらすべてが混じり合い、深く心に刻まれる。
「美しい」という言葉は、きっと、魂が共鳴し、
最も純粋な感情が呼び覚まされる瞬間に贈られる最高の賛辞だ。
そして、その感動こそが私たちを人間たらしめている、
かけがえのない宝物なのだ。
6/10/2025, 12:44:13 PM