桜の人

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「別格で特別」

あれは数十年以上前の冬の話だ。

ー戦争が始まってから数ヶ月が経った。

ある日、私の元に2人の兵と官人が訪ねてきて、
玄関前で官人はこう言い放った。

官人:戦争には資源が必要だ
男: (?...嫌な予感だ)

官人:あなたの土地にある木々を押収するよう政府より命を受けたため参った。
官人:尚、否むのであれば国に逆らったとみて罪に問われる事を承知せよ

十数秒私は黙り込み、思考をした。
そして私は口を開いた。

男:断ります。何があっても絶対に渡しません。

官人と兵士:!?


ーそして無論すぐに取り押さえられ、拘束され、
近くの尋問所のような場所に連れてかれた。

尋問官:国のためだ、そう思えば容易いことだろ?

想像よりは厳しい尋問ではないが、
私が認めるまでここから出られないのは確実だろう。
あいにく、私には身内はおらず、私を庇う者など居ないのである。

男:私は何があってもあの庭を譲らない!

尋問官:何故だ。なぜお前はあの庭に執着しているのだ

男:私はあの美しさに魅了されている。
そして他には全く興味がない。

尋問官: ...なんの事だ?

男:

6/10/2025, 12:26:48 PM