『美しい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
美しいのか。
こんな喧嘩する家庭が美しいの?
姉と母が口論してる。
みんな、みんな私を責める!!!
そんな一言を母は私たちに言う
仕事に疲れたからなんやの!!!
八つ当たりすんな!!!!
そんな大きな声で怒鳴る
嫌になる、ほんと、嫌になる
電話で話す母は自分が悪くない、悪くない
そんな言葉をいうの。
アンタが出ていけば??
そんな言葉を放つ
こんな人間が美しいなんて、バカじゃね。
家庭環境ってやっぱり大切だと思います。
醜い世界があった。
誰かが流した血の上にその世界はあった。聖女という存在が、世界に平和をもたらした。自らの命を犠牲にして。
それが当たり前だと言われても、許せなかった。彼女の犠牲を当たり前に享受する人々が、国が、世界が、許せなかった。
だから一人誓った。世界への復讐を。
剣を振るい、相手の首を跳ねた。
彼女を死地へと向かわせた奴らへの復讐を果たした。国まるごと敵に回したが、憎しみだけで生き残った。
静まり返った真紅に染まる世界は、美しいとさえ思えた。
座り込み、少し休む。そして、平和について考えてみた。でも、すぐに頭を左右に振った。考えたってどうしようもない。彼女のいない世界なんてもう終わっているのだから。平和なんて、ない。
「何これ……」
誰もいないと思っていた世界に、突然美しい声が降り注いだ。
信じられない出来事に、ゆっくりと振り返る。
「……なんで…………」
掠れた声が思わず漏れる。
そこには彼女がいた。失ったはずの、大切な人。
幻だろうか。それとも、本当は自分も死んでいたのだろうか。
でも、これが現実かどうかなんて関係ない。ここに彼女がいる。それだけが事実として存在している。
本当は駆け寄って抱き締めたいが、この血に塗れた手で彼女を穢すわけにはいかなかった。
代わりに問いかける。
「死んだはずじゃ……」
「私は死んでない。魔族の残党に狙われないよう、死んだことにしてもらってたの。でも、また違う魔王が現れるってお告げがあって、それを伝えに来たの。ねぇ、何があったの?」
彼女の目が真っ直ぐにこちらを見つめる。
世界は彼女を見殺しにしていなかった。
何も言えずにいる自分を見て、何かを察したのか、彼女は悲しそうに微笑んだ。
「ごめんね。何も言わずにいなくなって」
彼女の体が光り始める。
「ごめんね。またいなくなるけど、どうか世界を恨まないで。自分を恨まないで」
聞いたことがあった。聖女は自分の魂と引き換えに人々を生き返らせる力があると。
彼女がもたらしたはずの平和を、自分が壊した。そして彼女を犠牲にしなければならなくなったのも自分のせいだ。それなら、魔王は自分だった。
「頼む! 犠牲にならないでくれ! 俺の命ならどう使ってもいいから、お前は生きてくれ! 死なないでくれ!」
祈るように叫ぶ。
「愛してるんだ!」
彼女はこちらを見て、微笑んだ。
世界が光に包まれた。
人々に命が吹き込まれ、萎れた植物すらも花を開かせた。
その光景は、とても美しかった。
美しい世界で、卑しくも君の死に悲しむ自分だけが醜かった。
『美しい』
美しい
煌びやかな豪奢なシャンデリア
赤く毛足の長い絨毯
色とりどりのドレスで着飾った 御夫人達
そんな風景を見ながら 玉座に座っている
ある一国の王子は、長々と溜息を吐いた。
「王子そんな顔して溜息なんて吐かないで
下さい 周りの人達に聞こえてしまいますよ....」隣に佇む従者が窘める。
「この中から未来の妃候補を選べと
王から直々に命じられて
その通りにしなければならない
私の憂いが分かるか
溜息位吐かせてくれ...」
王子は、広間のパーティーは、
始まったばかりだと言うのにもう
疲れた顔をしていた。
従者は、そんな王子の苦労も直に見て
聞いているので分からなくはないのだが...
しかし此処は公の場しっかりと
王族らしい振る舞いをしてもらわなければ
困る。
「皆様 お待ちですよ 挨拶をして来て
下さい」従者が促すと...
「分かっている...」王子は、最後の溜息を
吐くと玉座の椅子から立ち上がり
皆の元に足を向ける。
それを見て従者は...
(基本的に家の主様は見かけの美しさを
信用してないからなぁ...)と心の中で唱える
まぁそれも無理からぬ事ではあるのだが...
王宮の中は美しさに囲まれている様に
見えて その内部は打算や欲望が
渦巻いている
そんな環境に幼少期から触れている
主様の立場を考えれば見かけの美しさに
猜疑心を抱いても仕方の無い事なのかも
しれない....
しかしそれでも従者は、密かに願うのだ
いつかそんな頑なな わが主様の心を
溶かし救ってくれる御夫人が現れる事を...
そう想っているからこそ
主様の憂鬱を知りながら
積極的に王に取り付け
この妃候補のパーティーを企画したのだ
願わくば我が主様に素敵な出会いが
ありますように...
そう従者は心の中で真剣に祈りを
捧げた。.....
美しい。美しさは引き算だと誰かが言ったような言わないような。
どうあれ無駄がないものは美しい。シンプルイズベストってやつだ。機能美とも言うな。
多機能でもいいものはあるし美しいものもあるだろうけど基本的には単機能のほうが美しい。
逆に無駄は醜い。つまりデブは醜い。太っている人間は醜く自堕落な人間だ。
それがわかっているのになぜ俺は痩せられないのか。食欲に負ける怠け者だからだ。
でも食べないと寒いしメンタルがぼろぼろになる。食べないと人生に耐えられない。
辛い。この人生はただ辛い。早く終わってほしいけど自分で終わらせる勇気はない。
だから今日も惰性で生きていく。この生き方は美しくない。
なんて最後に思い出したように今日のお題を絡めてみる。なんだかんだ結構余裕あるな俺。
どんなときでも美しい心のままでいたい
女は美しかった。
その潤んだ蒼色の瞳は男の心を囚えて虜にした。
「──じゃあ、一緒に死んじゃう?」
長い黒髪を指ですいて女は儚く笑う。
男は心中に誘われているというのに……風に揺れる髪に、切なげな瞳に、胸が高鳴った。
お互い現世に未練はない。ならば共に手を取って、というのも悪くはないだろう。
だが、もう少しだけ、この美しい女に触れていたい。その男の思いが淡い絆を斬り殺した。
自分だけのモノにしたい。そんなことを願わなければ、女が病に冒され死にゆくまで共に在れたというのに。
「うそつき」
そばにいると約束したのに。
女は胸に短刀を突き立てられながら、恨みの言葉を吐いた。
その姿すら美しい……男は女を掻き抱く。
放たれた火はすぐそこまで迫っていた。
何故殺してしまったのか?何度自問しても変わらない。他の男に取られるくらいなら、ここで殺して永遠に自分のモノにしたかった。
だが、美しい女はもう二度と戻らない──男のモノには決してならなかったのだ。
【美しい】
美しい
とある駅前通りのこと。
男性、ああ、なんて美しいんだ!君は一体…。
女性、はい?あなたは誰?私は知らないけどなんですか?
男性、いやいや、ちょっと通りかかったらすごくタイプな人がいるなと思って…💦
女性、はい?だから私に声をかけたと?
男性、はい。嫌でしたらすみませんでした!
女性、ふふ、おもしろい方ね。かわいいわぁ。私、この付近でスナックをやってるの。
よかったらあなた来てみない?
と女性は自分が働いてるスナックに男を誘った。
男性、スナックって…、お酒とか飲む場所だよな?
女性、ん?でもスナックって言っても私の経営してるのは昼も入れるスナックよ笑
だから、お昼ご飯をうちでよければ食べてけばって話よ笑
男性、ああ、なるほど!ぜひお腹空いてるので行きます!どこで食べようかなと思っていたら美しいあなたを見てときめいてしまいました笑笑
女性、まぁ!そうだったの笑、そしたらここで長く話すよりも私の経営してるお店でご飯食べながらいろいろ話しましょ(^-^)
男性、はい!行きます!
女性、じゃあ、案内するわね!着いてきてちょうだい(^-^)
男性、はい!ああ、なんて美しいんだ!礼儀もよくて優しい!ますます好みだ!
女性、あはは!もうやめてって!恥ずかしいわぁ。
終わり
色気のある女性に恋をしてしまった話でした。
思わず見惚れる
音が研ぎ澄まされる
声も思考も行動も
脳が全てを停止させる
一言で表すのが
こんなに難しいのに
出てくる言葉はただ一つ。
その言葉に凝縮されている
–美しい–
「美しい」
なにかに夢中になっている君の横顔がとても美しい
note15に引っ張られてすこしポエムっぽいけど
怖いくらいに、彼女の顔は整っている。
大きく澄んだ瞳、綺麗な平行二重、細い鼻筋、小さな小鼻、薄く厚すぎない艶のある唇、シュッとした顔。
全てにおいて完璧とまで言える程、彼女の顔は綺麗だ。顔だけでなく人に優しく、誰にでも平等、彼女が歩く道全てがまるでランウェイのように華やか。男女問わず人気な彼女。そんな彼女が私に告白をしてきた。私は彼女と正反対で、一重の目、つぶらな瞳、団子鼻、丸い顔。
そんな私に彼女は告白をしてきた。何かの罰ゲームなのか、本気なのか分からない。でも、私は彼女の告白に「はい。」と返事をした。別に好きではない、寧ろ嫌いなまである。でも私はそう返事した。彼女は酷く赤面をし、私に「よろしくね。」と言った。
その日から彼女と私は性格の殆どを一緒に過ごすようになった。
ある日彼女に頼み事をされた。「写真を撮ってほしい。」私はそんな事くらい私じゃなくとも出来るじゃないかと思いながらもその頼みを受け入れた。
すると彼女は急に服を脱ぎ始めた。その行動に理解が出来ずにいた私に、「驚いた?」と聞いてくる彼女。続けて彼女の口から出たのは「ヌード写真を撮って欲しいの。」だった。
彼女の白肌は柔らかく滑らかで、キュッと引き締まった身体はとても綺麗で美しかった。私は彼女の裸体をカメラに写し、シャッターを切った。
その瞬間。私は彼女の弱みを握る。
後日の朝早く学校の黒板に、彼女の「写真」を一つ一つ貼る。
これで彼女は私のモノ。
2024.1.17 「美しい」
"中高まともに行かなかったから"みたいな語り口をやめたらどうかな?
アイデンティティとしても弱いし、面白くもない。
一面に広がる緑の森と小さく流れる川のせせらぎ
水面が光を反射して、鳥の鳴き声に耳をすませる。
美しい景色を見に行きたい。嫌なこと、過去のこと、全て忘れたい。ねぇ、一緒に行ってくれませんか?
美しい
私の名前の1文字に「美」が使われている。
まだ、電話での通話が主だった頃、
名前を言う場面で、
使われている漢字を尋ねられる事が多かった。
そして、これが嫌だった。
「美」を「うつくしい」と話すと、
電話の向こうでクスッと笑われる。
今思えば、美術の美とでも言えば良かったな。
何で「美しい」で例えちゃったんだろう。
…確かに笑える。
paki
#2 美しい
人生で人が多く集まり、涙を流し、笑ってくれる日は
3日間だけと言われている。
自分が生まれたその日。
自分が結婚した日。
自分が死んでしまった日。
このたった3日間の記憶に残るのは結婚式のたった1日。
このたった1日が貴方にとって幸せであり、
素敵な日となりますように。
生きている貴方は本当に美しい。
「そのドレスよく似合ってるよ。」
14世紀イタリアのルネサンス時代のある画家が、油絵で美しい頬笑みを浮かべた貴婦人の肖像画を描いた。
その貴婦人の肖像画は、何百年たっても世界で最も美しい女性と称され世界中の人々に愛された。
だけど世界でただ一人、この油絵が世界で最も醜いと思っているモノがいた。
それはこの油絵の貴婦人の肖像画でした。
「何故、たった1つしかないこの醜い私の顔を皆美しいと讃えるの。」
貴婦人の肖像画は長い年月を過ごす内に、何時の間にか人間のような心が宿っていた。
「ああ、私もあんなふうに豊かな見た目になりたい。」
貴婦人の肖像画は長い年月を過ごす内に何時の間にか人間のような心が宿り、いつも人間達を羨んであた。”彼女“にとって人間の喜怒哀楽によって変わる表情や歳を重ねる事に変わる顔が世界で一番美しいと思っているのだ。
ある日今飾られている美術館から別の展覧会の為にトラックで運ばれた。
トラックの運転手は杜撰な保管方法で”彼女“を運んだ。トラックの中は高温で貴婦人の肖像画を含む油絵の絵の具が溶け始めた。
展覧会の会場に着くと運転手と学芸員がトラックを開けた。その瞬間その場にいた人間全てが悲鳴をあげた。運んでいた油絵が全て歪んでいたのだ。
特に貴婦人の肖像画は瞼や頬が垂れ下がり、微笑んていた口元が不満げなへの字に曲がっていた。
世界で一番美しい貴婦人の肖像画が世界で一番醜い老婆の肖像画になったと”彼女“を除いて世界中の人々悲しまれた。
《美しい》
昨日があるさ、それは明日があるさじゃーってかあ( ´∀`)
【美しい】
化粧もファッションも香水も、全て美しいものだけで構成していたい。そう主張するといつだって、美意識が高くて凄いねなんて言われるけれど。
「そんなたいそうな話じゃなくない? 自分が最高に美しい姿で生きていたいっていうのは、ただ私がそうありたいってだけの話なんだし」
「まあみんな、そんな風に綺麗には割り切れないってことでしょ」
昔から私の不平に付き合ってくれる幼馴染は、ティーカップを傾けながらそう薄く微笑んだ。私の思う、この世で最も美しい人。私はただ君に釣り合う私でいたくて、精一杯の美しいもので自分を飾っているだけなんだ。
いつだって堂々と背筋を伸ばして、誰のことも否定はしない。だけど自分自身の意思だけは決して曲げない、高潔で美しい幼馴染。私にとって美しさとは、周囲からちらちらと向けられる羨望の眼差しに萎縮せず、君の隣に立ち続けられるよう自分を奮い立たせるための最強の武器だ。
「前々回が『どうして』、前回が『この世界は』、それから今回が『美しい』。……実は三部作要請?」
いや書けねぇけど。今更前々回と前回に関係性持たせて、そこから今回に繋げるとか、無理だけど。
某所在住物書きはスマホの通知画面に大きなため息を吐き、ガリガリ、頭を抱えた。
このアプリにエモネタが多いのは理解していた。そのエモネタを書くのが不得意なのだ。
「美しいものの背景、美しいに味と書いて美味、あなたの美しいは私の地雷。……他には?」
わぁ。意外と思いつかねぇ。物書きは再度息を吐き、天井を見上げた。
――――――
塩味からの甘味からの塩味。美しい組み合わせだと思います。それはその辺に置いといて、昔々のおはなしです。完全に非現実なおはなしです。
◯◯年前の都内某所、某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、一家で仲良く暮らしておりまして、
そのうち末っ子の若狐が、前回投稿分でいうところの父狐。そろそろお嫁さんを探す時期になりました。
祭神のウカノミタマのオオカミ様が、「北に良き相手あり」とお告げをくださったので、
後のコンコン父狐、お告げに従い北上の旅です。
当時のコンコン若狐、お嫁さん探して北上の旅です。
「東京の狐のお嫁さん?私が?」
まずは近場を尋ねましょう。
狭山茶香る埼玉県、狭山の静かな茶畑で、コンコン若狐、美しい瞳の狐に会いました。
このひとこそ、私のお嫁さんに違いない!若狐は力いっぱい大きな声で、愛を叫びました。
美しいあなた、私のお嫁さんになってください!
すると美しい瞳の狐、困った顔して言いました。
「私、優しい方より、広い茶畑を駆け回って悪いネズミを全部退治するような、持久力ある方が好きなの」
都内の病院で漢方内科の研修医をしている若狐、広い広い茶畑を見渡して、しょんぼり。
無理です。若狐、そこまで体力無いのです。
失意の中、コンコン若狐、また北上の旅なのです。
「私を、あなたの嫁にしたい?」
東京の真北といえばここでしょう。
風に稲穂そよぐ新潟県、庄内の一面金色な田んぼで、コンコン若狐、美しい声の狐に会いました。
このひとこそ、私のお嫁さんに違いない!若狐は頑張って綺麗そうな声で、愛を叫びました。
美しいあなた、私のお嫁さんになってください!
すると美しい声の狐、困った顔して言いました。
「私、静かな方より、ドッサリ積もる雪を軽々片付けられるような、寒さにも雪にも強い方が好きなの」
都内の雪ほぼ積もらぬ神社に住む若狐、新潟の豪雪を思い浮かべて、しょんぼり。
無理です。若狐、雪片付けなどしたことありません。
意気消沈の中、コンコン若狐、更に北上の旅です。
山形のアメジストかエメラルドなブドウ畑を通り、秋田の絹の反物みたいな手延うどんを見ながら白神山地に入り、とってって、とってって。
コンコン若狐、北上と失恋を重ねに重ねて、とうとう本州最北の県までやって来ました。
ここまで55連敗。そろそろ気持ちがキツいのです。
「東京のあなたが、北国の私を嫁に、ですか」
雪降り積もる小さな霊場の山の中で、コンコン若狐、美しい毛並みの狐に会いました。
父親は、北海道と本州繋ぐトンネル伝って、長い旅してきた黒狐。母親は、小さな霊場を根城にする白狐。
親のどちらにも似てないけれど、その美しい毛並みは、雪氷まとってキラキラ光り輝いておりました。
このひとこそ、私のお嫁さんに違いない!若狐はこれを最後と、一生懸命愛を叫びました。
美しいあなた、私のお嫁さんになってください!
すると美しい毛並みの狐、困った顔せず言いました。
「東京からここまで来るあたり、随分辛抱強い方ですね。私は心の強さと柔軟さを好みます。
良いでしょう。あなたの嫁になってあげましょう」
都内某所の稲荷神社在住な若狐、ここにきてようやくニッコリ。55連敗のその先で、ついに、美しいお嫁さんと巡り合ったのです!
幸福と感謝でビタンビタン。尻尾をバチクソ振って、若狐、お嫁さんと一緒に東京へ帰ってゆきました。
それから都内の若狐は病院の漢方医として、北国の嫁狐は稲荷神社近くに茶葉屋を開いて、
酷い喧嘩も無く、双方浮気もせず、いつまでもいつまでも穏やかに、幸せに、平和に暮らしましたとさ。
美しいものと言っても人それぞれ。
後世に讃えられた芸術品を美しいと言ったり、逆に道路に捨てられた靴を美しいという人もいる。
時には陰鬱な赤き血潮を美しいとすら思う。
またおなじものであっても、美しいと見えたりそうではなかったりする。
親しい人に対してその差異が発覚したときは悲しくなるが、またそれも人なのである。