怖いくらいに、彼女の顔は整っている。
大きく澄んだ瞳、綺麗な平行二重、細い鼻筋、小さな小鼻、薄く厚すぎない艶のある唇、シュッとした顔。
全てにおいて完璧とまで言える程、彼女の顔は綺麗だ。顔だけでなく人に優しく、誰にでも平等、彼女が歩く道全てがまるでランウェイのように華やか。男女問わず人気な彼女。そんな彼女が私に告白をしてきた。私は彼女と正反対で、一重の目、つぶらな瞳、団子鼻、丸い顔。
そんな私に彼女は告白をしてきた。何かの罰ゲームなのか、本気なのか分からない。でも、私は彼女の告白に「はい。」と返事をした。別に好きではない、寧ろ嫌いなまである。でも私はそう返事した。彼女は酷く赤面をし、私に「よろしくね。」と言った。
その日から彼女と私は性格の殆どを一緒に過ごすようになった。
ある日彼女に頼み事をされた。「写真を撮ってほしい。」私はそんな事くらい私じゃなくとも出来るじゃないかと思いながらもその頼みを受け入れた。
すると彼女は急に服を脱ぎ始めた。その行動に理解が出来ずにいた私に、「驚いた?」と聞いてくる彼女。続けて彼女の口から出たのは「ヌード写真を撮って欲しいの。」だった。
彼女の白肌は柔らかく滑らかで、キュッと引き締まった身体はとても綺麗で美しかった。私は彼女の裸体をカメラに写し、シャッターを切った。
その瞬間。私は彼女の弱みを握る。
後日の朝早く学校の黒板に、彼女の「写真」を一つ一つ貼る。
これで彼女は私のモノ。
2024.1.17 「美しい」
1/17/2024, 5:56:21 AM