『美しい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ベタだけど、僕が美しいと思うのは空かなあ
朝焼けとか、刻々と形を変える雲とか、雲間からのぞく太陽とか
夜空に浮かぶ月も好きだよ
満月もいいし三日月もいい
それから星も
いつか星空がきれいなところに旅行に行きたいなあ
月白の髪、紫翡翠の瞳、白磁の肌、整った特徴の無い顔立ち。
『美の権化』、そんな言葉が浮かんだ。
翠色の衣を身に纏い、その手には銀の剣を握られていた。
まだ齢十二、三の童だ。
一瞬だけ、目が合った。
僅か、一瞬。
その一瞬で、殺された。
手練れの部下が、いとも容易く、首を斬られた。
あれは、到底、人間技では無い。
洗練された、剣舞のような剣術。
どれだけ人を殺めれば、あの領域に達するのだろう。
幼子の 澄んだ瞳に 魅せられる
無垢な心よ 変わらぬままで
#美しい
この世界は美しい。まだまだ美しいと言えるような自然が少しだけ残っている。けれどこれはいつまで言うことができるだろう。もうそろそろいえなくなるかもしれない。この灯火を風で消さないように生きるのが使命だと思う。
美しい
瑠璃色のガラス玉のように美しい君の瞳に恋をした。
見つめているうちにまるで吸い込まれてしまうような…
小さな手や細身の肌は雪のように白く、美しい。
淡いピンク色の唇はこの世のものとは思えなかった。
彼女は今まで見てきた中でも一番の逸材であった。
私は彼女の美しい容貌を無駄にしないように
慎重にドレスを選んであげた。
明日、彼女が大勢の人々のもとへと行ってしまうのは
嬉しくもあり、悲しくもある。
だが、この美しさを独占するわけにもいかない。
彼女の細い腕を紐で優しく縛る。
足も少し吊った。
こうして完成した「マリオネット」は
明日の展覧会で多くのお客様に見られるのだ。
この世の美しいものが一つ二つと増えていく。
私はそれが楽しみでたまらない。
鏡よ鏡 実家の鏡は教えてくれない
自分で決めろということかしら
お題/美しさ
「美しい」
薄暗い部屋で青白い光を放ち、
海外の観光名所が映し出された画面に向かって呟いた。
【美しい】
あるところに1匹の小さな働き蟻がいました。毎日列を作ってせっせと食べ物を運びます。今日も食べ物を運んで働いていました。
すると突然、強い風邪が吹き始めます。その時、一匹の蟻が風邪で飛ばされてしまいました。
「どうしよう、みんなとはぐれちゃった」
一匹はぐれてしまった蟻は不安になってしまいます。するとどこからか声が聞こえてきました。
「困ってるみたいだけど、どうしたの?」
周りを見渡してみましたが、誰もいません。
「ここだよ」
見ると、アスファルトに小さな花が咲いていました。
「風に飛ばされちゃってはぐれちゃったの。疲れちゃったしお腹も空いた」
それは大変だ、と花は言いました。
「僕の蜜を飲むといい。それにどうやら雨が降るみたいだ。雨宿りして疲れを取りなよ」
蟻は花の言葉に甘えます。しばらくしないうちに、花の言った通り雨が降り始めました。蟻は花の陰に隠れ、雨が止むのを待ちました。
「お花くん、君は平気かい?」
「大丈夫さ、雨は僕らにとって恵なんだ」
それから二人は楽しく色んな話をしました。
「僕はずっとここにいるからいつも寂しかったんだ。変な言い方だけど、今日蟻くんに会えてよかったよ」
「そうだったんだ。僕もお花くんに会えてよかったよ。ねえ、もし良かったら僕ら友達にならないかい?」
「本当に?それは嬉しいなぁ」
その時、ちょうど雨が上がりました。どうやら通り雨だったようです。
「雨が上がったみたいだ。蟻くん、僕を見てご覧」
花についた雨雫には、小さくてきれいな虹が掛かっていました。
「きれい、空が僕たちをお祝いしてくれてるみたい」
お互いに不思議な友達ができた二人は、小さく笑い合いました。
雪が綺麗、月が綺麗、花が綺麗
鳥が綺麗、風が綺麗、星が綺麗
一つ一つ並べ立てて、答え合わせに覗き込む、
君が一番綺麗なのだけど。
<美しい>
「朝も夜も寝てて良いよ。鬼に見つかったらお仕舞いだ」
「どれでも食べ放題さ。増え過ぎで埋もれる前にね?」
「空を自由に飛べるよ。敵は宇宙から来るから」
「何人と愛し合ったって良いの。だって、子供は試験管でしか生まれないわ」
「勉強?仕事?要らない要らない。星で最期の一人だもん」
「ずっと楽しく遊んでよーね!飽きられたらみーんな棄てられちゃうもの」
『君たちがよく言うじゃない』
『ね、良い世界でしょう?』
<この世界は>
買い物をしていたら、美しい花柄のネックレスを見つけた。
繊細な作りが美しくて、思わず見とれてしまう程だった。
お金が貯まるまでお仕事頑張ってご褒美に買おうかなと思い
見るだけにして明日から頑張る!と気合いを入れ直したのだった。
No.66
お題[美しい]
ゴミに囲まれた地球
美しい地球には
もう2度と戻らないだろう
残念
美しい あの子はほんと、嘘みたいに美しい。何にでも似合う女の子可愛いお洋服も、髪飾りも、変なTシャツだって様になる。でもあの子は特に赤が似合っていました。そして私は見つけました。彼女によく似合う、真っ赤な真っ赤な血液。やっぱりあの子は美しい、冷たくたって少し臭いが気になっても誰も彼女の美しさには敵いませんので。
ギアー・マン
私は歯車の国の住人だ。名前はチャールズ。私の身体は無数の歯車で、友人のトムもそうだ。この国の国民みんなが歯車だ。いつ生まれたかなんて、知らない。気がつくと、こうしてみんなと複雑に絡み合って、仕事をしている。我々に与えられた仕事は常に回転していること。たまにオイルを注しては、働き続ける生涯だ。
滑稽に思うだろうが、私は自分が歯車であることを誇りに思っている。大海の魚のように、自由ではないが、苦痛ではない。誰かのために働くことは心地よささえ感じる。しかし、私は死ぬまでなぜ、なんのために自分が歯車なのか解るまい。
先日、トムが狂って死んだ。新品のジムがトムの代わりを担っている。私もいつかトムのようになるのだろうか? それでも、私の国は動き続ける。
美しい
時よ止まれ、汝は美しい。
「ファウスト」だ。
ファウストが、人生の素晴らしさに心奪われる瞬間、メフィストフェレスに魂を捧げる言葉。
悪魔に若返らせてもらい、もう一度人生をやり直したとして、自分は「時よ止まれ、汝は美しい」と言うことがあるだろうか?
そう考えたとき、いま、ここ、こうして、愛する人たちと大切な時間をリアルタイムで共有しているこの現実を、遥かに超えて美しい瞬間が来るとは思えない。
不登校を経験した。いじめを受けた。虐待を受けた。性虐待の被害者になった。うつ病になり、解離性障害にもなった。仕事につけば、必ずなにかトラブルに巻き込まれて辞める羽目になった。最近はセクハラを受けて1ヶ月の休職になり、本採用が先延ばしになった。
自殺未遂をした。
未遂を起こしたとき、震えながら泣いてくれた人がいた。
自分の人生が美しい、素晴らしい、という評価に値するかはわからない。
けれど、その人の涙と、愛情にかけて、自分の人生は素晴らしく尊いと思う。
自分の人生が美しいとするなら、愛してくれるその人が、この人生を美しくしてくれているのだと思う。
自分もその人のことを心底愛している。
(BGM:ラヴェル「クープランの墓」より「プレリュード」)
「凄く月が綺麗だね」
私は美しく白に近い輝きを放つ月を見上げて言った。
「うん、そうだね」
彼氏は、微笑んで私に同意する。
「月っていつも綺麗だよね。三日月も、満月も、半月も。僕は好きだな」
「私も!月って、どんな月も見てると癒やされるよね?」
私は、彼の言葉に頷く。
今日は彼氏とデートの帰り道。
二人共何となく帰り難くて、ゆっくりと歩きながら家へと向かっていた。
「今日楽しかったよ、ありがとう」
彼氏が私を見て言う。
「私こそ、とっても楽しかった!また一緒に出かけようね」
私が笑顔で応えると、彼氏も笑って頷く。
それだけのことが嬉しくて、幸せで、有頂天になりそうな、ウキウキした気持ちになる。
「月って君みたいだよね」
不意に彼氏が言う。
「私みたい?」
「うん、色んな表情を浮かべるけど、どの君も僕は好きで、飽きないし、美しいって思うよ」
「あ・・・ありがとう」
私は不意打ちの褒め言葉に、かぁぁっと赤くなってしまう。
「私も、どんなあなたでも大好きだよ」
私がそう返すと、彼は私と繋いでいる手をギュッと強く握る。
「どうしよう。このまま、帰りたくなくなっちゃったよ」
彼の言葉に私も胸がキュンキュンして、止まらなくなる。
「このままずっと時が止まればいいのにね」
そんな事を言って見つめ合う私達。
全く進まない私達の帰り道を、月はいつもと変わらない優しさで照らし続けてくれていた。
美しさは人それぞれである。時代によっても地域によっても変わる。だから絶対的な美しさなどない。
それでも、美術館などに飾られている絵は価値あるものとして共有される。だから、多くの人が認める美しさはあるのだろう。
ルーブル美術館のモナリザなどいい例である。いつか見てみたい。
「美しい」
この世には自然が産み出した自然体の姿
この世には人間が作り出した美術品の姿
この世には生き物が産み出した擬態の姿
この世には醜いも美しいも存在している
どれが醜いか美しいか…
美しいもの。
一遍の曇りなき快晴の空。跳ね回る子羊のような雲、対価なき愛を歌う風。
微睡みを包み込む黎明、大地を照らす白昼、艶やかに着飾った夕暮れ、星々が子守唄を奏でる深夜。
光に手を伸ばす草花、根が土を抱く木々、共に息づく動物たち。
自然は、美しい。
同時に人の営みもまた、賞賛し尽くせない美しさを持つ。
石畳を踏む足音のメロディ、喧騒のアンサンブル、ページを捲る静かなアクセント。
礼拝堂のステンドグラスから降りる極彩色の光、途切れないネオンの光、人の瞳に宿る光。
煌びやかなショーウィンドウ、山肌に這う家々、夜の窓辺に盛れる灯り。
自然には決して作りえない、人工的な美。
美しいものは永遠ではない。
いつかその美しさは失われ、廃れ、埋もれて消えていく。
だが、その有限の美しさを享受し、あれは美しいのだと感じることこそが。
最も美しいのだと、私は感じた。
[美しい]
暗闇に光る星々。
嗚呼、
美しい。
唯ひたすらに、そう感じた。
そして、もう一つ。
“ きみと見たかった、、、ッ、 ”
拝啓 幽霊だろうきみへ。
何故あの日、飛行機に乗ってしまったのですか?
新幹線で帰ってきて欲しかった。
何故あの日、私を置いて、イってしまったのですか?
私は唯貴方と、一緒にいたかった。
もう、この声も、手紙も届かない筈です。
それでも、
唯私の胸の痞が取れるのなら、幾らでも貴方に声をかけます。
ずっと、ずっと、何時までも。
拝啓きみへ。
私ももうすっかりおばあちゃんです。
可愛い娘、、、だけでなく、孫まで出来ました。
貴方を置いて、他の人と結ばれ、子を孕み、、、、。
と、貴方よりは長い長い人生を送りました。
教室で“ 高嶺の花 ”と騒がれた私も、今ではすっかり老婆です。笑
そして、私も、歳には抗えませんね。
私の人生は残り僅か。
やっと、貴方の元へとイけますね。
もう少し、待ってください。
私は、孫の成長を一日でも長く見守った後、貴方の場所へと向かいます。
あぁ、そうだ。
私は政略結婚でしたよ。
貴方を亡くし、酷く傷ついた私に、両親が用意してくれた縁談です。
彼と私の間に、“ 愛 ” は最後までありませんでした。
貴方の分まで生きたつもりです。
もう少しで、そちらにつくでしょう。
その時は、あの時の笑顔で迎えて下さい。
𝑭𝒊𝒏.
今夜のお題 「美しい」とは…
なんとも抽象的な…
花、人生、世界、風景、空、宇宙、心模様…
ワードが浮かんでは消え
とてもとても 徒然なるままに…
とはいかない
さて
きっと今夜のお題で
このネタ投稿するの 私だけだろうな
美しい!と、うっとり見惚れ心奪われるモノ
そ・れ・は…
【お城の石垣】よー!
あの緻密に積み上げらた 算木積み の技法
直方体の石を…って興奮するの
えっ?やっぱり
私だけ!?